ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

96 / 116
リ「どうも~!!リオ・ウェズリーでーす!!」

コ「コロナ・ティミルで~す♪」

リ「いや~、世間は新型のウィルスで大変だね」

コ「私、ものすごい弊害受けてるよ……グスン…」

リ「よしよし…それにしても、兵藤さんってスゴいよね。覇王断空拳を片手で止めちゃうんだから」

コ「空破断も避けてたし…もしかして、凄く強いのかな?」

リ「くぅ~!!アタシも戦いたかったよぉ~!!」

コ「コーチに怒られたからしょうがないよ。それよりも本編始めようよ?」

リ「だね!!それでは皆さん、ご唱和ください!!アタシの名を!!」

コ「じゃなくてタイトル名だよ!?せ~の…!!」

リ・コ「「ゲームの力でこの世界を生きていく,リリカルなのはVivid編、始まります」」


機動六課のStrikerS

第一管理世界ミッドチルダ……次元世界の中心地とも呼べるこの世界は、魔導技術で発展してきた世界。都市部は高層ビルや大型施設が建ち並び、今もなお発展を続けている。

 

そんな世界にも裏の面がある。

 

廃墟区画。発展していく世の中に置いてきぼりにされ、今にも崩れそうなボロボロの建物が並ぶその区画にある1つの廃ビルにたくさんの影があった。しかしそれらは人の姿をしておらず、その中で白衣を着た異形が、大きな機械の前で何かの実験をしていた。

 

「ククク……もうすぐ完成だ…!!この【魔力完全封印装置】があれば、我らが組織が……いや、このDr.ゲキツウがミッドチルダを支配するのも目前よ…!!ウワハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」

 

彼らは【デスピタル】。ミッドチルダの…そして次元世界全ての支配を企む悪の組織だ。そしてその幹部の一人であるDr.ゲキツウは、装置の完成目前に笑いが止まらなかった。

 

「後は人間どもの痛みの感情エネルギーを注入すれば、この装置は完成する…行くぞアクナース達よ!!ミッドチルダの地で暴れ、人間どもの痛みの感情エネルギーを集めるのだ!!」

 

「「「「「ビョウ!!」」」」」

 

「これで我らデスピタルの野望が…「そこまでだ、デスピタル!!」むぅ!?」

 

そして自身が率いる戦闘員…看護師の服をボロボロにした格好の【アクナース】達にミッドチルダ襲撃の命令を下し、彼らが出撃しようとしたその時、九人の男女が彼らのいる部屋に突撃してきた。

 

「なんだ、貴様らは!!」

 

「お前達の好きにはさせないぞ!!」

 

「フン、たかが人間風情が…!!アクナース達よ!!手始めにコイツらから倒せ!!」

 

「「「「「ビョウ!!」」」」」

 

「いくぞ皆!!」

 

「「「「「「「「おう!!」」」」」」」」

 

Dr.ゲキツウの指示で悪ナース達は九人へと襲いかかるが、彼等は卓越した技で半数を返り討ちにする。

 

「な…!?まさか貴様らは…!?」

 

「皆、変身するぞ!!」

 

そう言って九人は紫色のゲームパッドのようなアイテムを取り出してボタンを押す。

 

「「「「「「「「「バイヨウチェンジ!!」」」」」」」」」

 

それを右手に持つグリップへと取り付けた。

 

『INFECTION!!』

 

すると九人の体が光に包まれ、それが収まるとそこには九体の異形……否、九人の戦士が立っていた。

 

「やはりお前達か…!!」

 

「紅のガンマスター、リボルレッド!!」

 

「琥珀のジェントルマスター、ソルティオレンジ!!」

 

「紺碧のローズマスター、ラヴリカブルー!!」

 

「黄金のスカイマスター、バーニアゴールド!!」

 

「漆黒のスピードマスター、モータスブラック!!」

 

「白銀のソードマスター、カイデンシルバー!!」

 

「深緑のマシンマスター、ガットングリーン!!」

 

「紫電のマジックマスター、アランブラヴァイオレット!!」

 

「桃源のバイシクルマスター、チャーリーピンク!!」

 

「「「「「「「「「巻き起こせ!!勇気の心のパンデミック!!」」」」」」」」」

 

「ウィルス戦隊!!」

 

「「「「「「「「「バグレンジャー!!」」」」」」」」」

 

ポーズを決め名乗った彼らの背後で、それぞれの色を模した爆煙が上がる。

 

そう、彼等はデスピタルの魔の手からミッドチルダを護る正義の戦隊【バグレンジャー】なのだ。

 

「Dr.ゲキツウ!!貴様の野望……(むしば)ませてもらうぞ!!」

 

「ええいバグレンジャーめ…!!この私の計画の邪魔はさせん!!」

 

そして激突する二組。戦えバグレンジャー!!負けるなバグレンジャー!!ミッドチルダの平和は、君達の活躍に掛かっている!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「「……なんだこれ?」」

 

「あ、アハハ…」

 

「へぇ~、こっちの世界だと戦隊モノってこんな感じなんだ~」

 

あれからジムを出て町を少し観光した俺達は、日が暮れてきたのでヴィヴィオの案内で彼女の家に厄介になっていた。

 

んで、ヴィヴィオは着替えの為に自室に行き、俺らは通された居間でテレビを見ていたのだが……その時、偶々チャンネルでやっていた特撮番組にパラド共々呆然とし、曜は苦笑していた。

 

月の奴は知らねぇからその反応はムリねぇが……あれバグスター達じゃねぇか!!戦隊ってのは色違いの全身タイツに形が一人一人違うヘルメットを被った奴らの事だろ!!なんでお前達が戦隊ヒーローやってんだよ!?どっちかってぇと悪役だろーが!!

 

『苦戦しているようだな、バグレンジャー?』

 

『お、お前は…来てくれたのか!!』

 

『灼熱の龍戦士、グレングラファイト!!故あって助太刀してやろう!!』

 

更に追加戦士なのだろう、グラファイトまで出てきやがった…

 

ってうおーいッ!?お前、追加戦士枠かい!!いや、強さ的には申し分無いけどよ…………正直、見たくなかったわ…

 

「なぁイッセー…オレ、何とも言えない気持ちなんだけど…」

 

「俺もだよ……チャンネル変えるか」

 

師匠であるグラファイトの醜態から目を逸らす為に、俺はチャンネルを切り換えてバラエティ番組にした。

 

「ああ~ッ!!せっかく面白そうだったのにぃ~…」

 

チャンネルを変えた事に月は不満そうに俺を見るが、俺の精神の安寧を保つ為にも我慢してくれ。

 

「お待たせしました~」

 

そこにヴィヴィオが私服で降りてきた。

 

「おう、テレビ借りてるぞ?」

 

「いいですよ。私は今、見たい番組ありませんから。それよりも…」

 

ヴィヴィオはトテトテと俺の前にやって来ると、キラキラした目で俺を見てくる。

 

「アインハルトさんに決めたあの技!!どうやったんですか!?」

 

「ん?………………ああ、最後のやつか」

 

たぶんヴィヴィオが言っている技ってのは、アインハルトを倒すのに使ったトドメの技の事なんだろーが、格闘マンガで主人公の師匠が使ってたのを思い出して、試しにやったら出来ただけだし……そもそも、技名あるのか?うーん、どう言うもんか…

 

「あれは【寸頸(すんけい)】っていう、地球の中国っていう国に伝わる技の1つだよ」

 

どう説明したらいいか悩んでいたら、何故か月が説明を始めていた。

 

「相手の体に手刀か拳を当て、全身の各部位で発生させた運動エネルギーをその手に集束させ、拳はそのままで手刀の時は拳を握ってゼロ距離で相手に衝撃を叩きつけるの。流派によっては奥義にもなってる高度な技なんだ。別名ワンインチパンチとも呼ばれてるよ」

 

「おお~!!」

 

「詳しいな、月?」

 

「昔、暇でネットで調べた事があったんだ♪」

 

なんで、んな事調べてんだよ…つか、技名あったんだ…

 

「という事は…兵藤さんはその武術を?」

 

「いや、ほとんど我流の喧嘩殺法だ。まあ、今は師と仰いでいる奴がいるけど」

 

「つまり…我流殺法!!紅蓮の裏技!!ってやつだ♪」

 

「おいパラド、変な決め台詞考えてんじゃねぇよ」

 

誰が地球の言葉使いがおかしい、3分の1人前ヒーローだ。三人も師匠いねぇよ。それは異世界の俺の所だけで充分だろうが。それにどっちかといえば、輝ける先輩三人の方が好みだよ。

 

「いやいやパラド君、イッセー君はお兄さん三人の方が似合ってるって!!若しくは赤いアイツ!!」

 

「なるほど!!確かにそうだな!!」

 

そこで何故かパラドと月が意気投合し、レッドファイ!!とか言ってるのに少しイラッとした俺は…

 

「よーし2人とも、そこを動くなよ?今からお前達を空に投げて、全力アッパーを叩き込んでやる」

 

そう言って指の骨をゴキゴキ鳴らし、低い声で2人へとにじりよっていく。

 

だったらお望み通り、残虐ファイトしてやろうか?ああん?もちろん怪獣役はお前達だからな?

 

「「スミマセンデシタァァァァッ!!」」

 

その脅しに2人は俺に向かって、スライディング土下座した。

 

ったく、コイツらは調子に乗りやがって…!!

 

「アハハ!!皆さん、仲が良いんですね」

 

「まぁ…ちょっと騒がしいけど」

 

そんな俺たちを見てヴィヴィオは楽しそうに笑い、曜は呆れていた。

 

「ただいま~」

 

「あ、ママだ!!」

 

そこになのはさんが帰って来た。

 

「なになに?皆で楽しそうだね?」

 

「スンマセン、騒いじまって…」

 

「ううん、気にしないで。楽しいのは私も大歓迎だから♪」

 

それから夕食となり、今回は泊めてもらうお礼として曜が料理する事になり、出てきたのは曜の一番得意なオムソバならぬ【ヨキソバ】だ。

 

「はい、曜ちゃん特製ヨキソバの完成!!さあ、お上がりよ!!」

 

「お前はどこの料理学校に通ってんだよ」

 

「ちょっと言ってみたかったんだ♪」

 

そんな曜に呆れつつ、今日あった事などの雑談をしながら食事を進めていたら…

 

「あ、そうだ。ヴィヴィオは明後日の出かける準備を忘れないでね?」

 

「は~い!!」

 

なのはさんがヴィヴィオとそんな話を始めた。

 

「明後日、何かあるんですか?」

 

「私が前にいた部署の同僚や教え子達、ヴィヴィオのお友達と一緒に数日泊まり込みでトレーニングに行くの」

 

「スバルさん達に会うの、楽しみだな~♪」

 

「へぇ~…」

 

俺は最初、興味を持たなかったが…

 

「それで、よかったら君達4人も一緒に来ない?」

 

「「「「え?」」」」

 

何故か、なのはさんからお誘いされた。

 

「良いんすか?俺達、部外者っすよ?」

 

「君達は今日、ミッドチルダに飛ばされたばかりでしょ?頼れる人達も使えるお金もない子達を置き去りにするわけにもいかないしね?」

 

それを言われると、俺としても反論できない。確かにこの人達以外だと、頼れそうなのはヴィヴィオの友達かノーヴェとか呼ばれた女性だけだ。初めて会ったばかりの人達にそこまで迷惑は掛けられない。それなのに、此処に置いていかれるのはさすがにキツい。

 

「それにヴィヴィオの話だと、兵藤君って結構強いみたいだし…1on1やチーム対抗の模擬戦もあるから、見学するだけでも勉強になるかもよ?」

 

「参加させていただきます」

 

それに模擬戦まであると聞いたら、断る理由がねぇわな?ま、見学だけで終わらせるつもりはねぇけど。

 

「そっか、他の子達はどうするの?」

 

「イッセー君1人だと心配だから、私も行きます」

 

「面白そうだし、オレも行くぞ」

 

「ボクも!!」

 

「じゃあ皆参加という事で、私の方から伝えておくね」

 

こうして俺達は、なのはさん達の訓練合宿に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから2日後…

 

合宿当日の朝、高町家の台所では曜がなのはと一緒にサンドイッチを作っていた。

 

「手伝ってくれて、ありがとね」

 

「いえ、こちらもお世話になってますから」

 

「ただいま~!!」

 

「帰ったぞ~」

 

そこに早朝のジョギングに行っていたイッセーとヴィヴィオも帰ってくる。

 

「お帰り~」

 

「2人とも、朝御飯の前にシャワー浴びてきてね」

 

「了解、ヴィヴィオ先に入ってこい」

 

「はぁ~い♪」

 

ヴィヴィオがシャワーを浴びている間、イッセーはストレッチをして体をほぐしていく。

 

「ふぁ~……おふぁよぉ~…」

 

「お、戻ったのか」

 

そこに眠そうに欠伸をする月に、すでに起きていたパラドが降りてくる。

 

「もう…月ちゃんは顔を洗ってくる!!」

 

「ふぁ~い…」

 

それからスッキリした顔で戻ってきた月とヴィヴィオ。そしてイッセーがシャワーを浴び終わってから朝食を取ってから、やって来たアインハルトにリオにコロナを連れてなのはの運転する車で空港へと向かう。その車内は話し声で溢れていた。

 

「イッセーお兄さん!!空港に着いたら肩車してください!!」

 

「ん?別に良いぞ」

 

「やったー!!」

 

「イッセー…だいぶヴィヴィオに懐かれたな」

 

イッセーがヴィヴィオにねだられて、肩車する約束をしていたり…

 

「これがあの時、イッセー君が使った技だよ」

 

「へぇ~、あの技って寸頸っていうんだ。アタシの春光拳にも使えるかな…?」

 

「私の覇王流には使えそうですね。断空拳にこの技術を応用できれば、更なるパワーアップが見込めそうです」

 

月から寸頸の説明を受けたリオとアインハルトが、自身のパワーアップを模索したり…

 

「曜さん達が住んでる世界は、どんな感じなんですか?」

 

「私達の世界にはおとぎ話とかで出てくる、天使や堕天使に悪魔とかも実在しててね…」

 

曜はコロナに自分の世界について話していた。

 

それから数十分…空港に着くと、約束通りイッセーはヴィヴィオを肩車し、なのはの案内で進んでいくと正面に4人の男女が立っていて、その中の青髪ショートの女性が手を振っていた。

 

「なのはさーん!!此処でーす!!」

 

「お待たせ、スバル」

 

「いえ、私達も今来たばかりで…ところで、彼らが?」

 

「うん、ヴィヴィオが見つけた次元漂流者の子達だよ」

 

「どうも初めまして!!【スバル・ナカジマ】です!!」

 

そう言って元気よく手を差し出してくるスバルに、イッセーは少し気圧されながら握手した。

 

「お、おお……兵藤 一誠だ」

 

「えへへ~♪」

 

「こら、バカスバル。勢い任せにやり過ぎ。彼、少し引いちゃってるじゃない」

 

そんなスバルをオレンジの背中まで伸びるストレートヘアの女性が嗜める。

 

「それにヴィヴィオを肩車してるんだから、握手は止めときなさい」

 

「わっとと…!!そうだった…」

 

「ふぅ…」

 

「このバカが悪かったわね?アタシは【ティアナ・ランスター】よ」

「どうも」

 

「ええ…「皆もヨロシクね~!!」…ってスバルッ!!少しは大人しくしなさい!!」

 

ティアナは挨拶もそこそこに、握手しに回っているスバルのフォローに向かう。そんな苦労性の彼女に内心、同情していたイッセーの傍に、赤い髪の男の子とピンクのゆるふわヘアーの女の子がやって来る。そして女の子の近くには、白く小さな竜みたいなのが浮いていた。

 

「えーと…あれはスバルさんなりのスキンシップなので…」

 

「その…悪気は無いんです」

 

「お前達は?」

 

「初めまして、僕は【エリオ・モンディアル】と言います」

 

「【キャロ・ル・ルシエ】です。この子は飛竜の【フリード・リヒ】って言います」

 

「キュクルー♪」

 

「ああ…………ん?フリード…?」

 

その竜の名前に聞き覚えがあったイッセーは記憶を遡る。そして、以前出会った白髪の神父を思い出し、フリードを撫でながら…

 

「お前はあんな狂人みたくなるなよ…」

 

そう呟いていた。

 

「キュクー?」

 

「ならないし、させませんよ!?」

 

自分の友達に物騒な事を言うイッセーに、キャロは驚きながらツッコむ。

 

「イッセーお兄さんの知ってるフリードって?」

 

「快楽殺人上等のクソヤローだ。自分の目的の為なら他人すらいたぶって殺すのを楽しむ奴」

 

「うわぁ…」

 

「ま、ソイツは知り合いがブッ飛ばしたから、もう大丈夫だけどな」

 

「そっちの世界も、かなり物騒なんですね…」

 

フリードの事を聞いたヴィヴィオはドン引きし、エリオも苦笑しか出なかった。

 

「っと……皆、そろそろ時間だから、搭乗ゲートに行こっか」

 

そこで時間になったのか、なのはが呼び掛けて全員が搭乗ゲートへと向かう。

 

これから彼らが行くのは次元世界の1つ、カルナージ。そこで起きる出来事を彼等はまだ知らない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次元世界カルナージでは、1人の少女が建物の屋根に仁王立ちしていた。少女の名は【ルーテシア・アルピーノ】…このカルナージの住人であり、なのは達が泊まる事になっているホテル・アルピーノの一人娘である。

 

「フフン…♪今日はヴィヴィオ達や次元漂流者の人達が来る日……この新しく改良したホテル・アルピーノをしっかり満喫してもらわないと。訓練施設もあれから大幅に増やして耐久性もアップしたし、シアタールームや卓球部屋とかの娯楽施設も増やした!!食事も産地直送の食材満載!!さあ、皆さん!!我が家にドーンとお出でませー!!アッハッハッハー!!」

 

…………どうやらヴィヴィオ達が来る事でテンションが跳ね上がっているようだ…

 

「ルーテシア~、調味料買ってきてもらえないかしら~」

 

「はーい、ママ♪」

 

そんな彼女に母親である【メガーヌ・アルピーノ】から買い物を頼まれ、屋根から降りようとした時…

 

―ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!

 

「およ?」

 

空に大きな火球が落ちてきていて、それが地面に激突して土煙を巻き上げる。そしてそこから巨大な生物……いわゆる【怪獣】が飛び出してきた。

 

「ギャオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

「あらあら~…()()落ちてきたのね~」

 

「もう!!タイミング読んでよね!!」

 

だが、アルピーノ親子は驚く事はない。まるで何度も遭遇しているみたいに…

 

何故、アルピーノ親子が驚かないのかというと…それに対処できる人達を知っているからだ。

 

「ルーテシア~、【あの2人】を呼んできてもらえる~?」

 

「はーい♪……ってもう来てるし」

 

メガーヌの頼みで家に向かおうとするルーテシアだったが、メガーヌのすぐ近くに2人の男性がいるのが見えた。

 

「すみません~お2人とも、お願いしても?」

 

「ええ。あれは………【タイラント】ですね。やれますか、【リク】?」

 

「任せてよ【リョウ】さん……ジーっとしてても、ドーにもならねぇ!!」

 

そう言うとリョウと呼ばれた男は取っ手が付いたリング型のアイテムを前に突き出し、リクと呼ばれた青年は胸元で赤いスキャナー型のアイテムを握りしめる。

 

 

 

 

そして3分後、カルナージに平和が戻った。




いかがでしたか?

次回、自作の1つとのセルフコラボ&アイツも登場します。


次回【刺激求める巨大Monster】

「アッハハハハハハハハハハ!!あ~…面白ぇ」


では次回で、お会いしましょう。

一般枠で選考から外れた虹ヶ丘メンバーの残りを出すかどうか

  • 良いぞ、やっちまえ!!
  • 選考から外れた奴等に用はねぇ!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。