ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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真「今回は私と海未、花陽でお送りするわ」

海・花「「よろしくお願いします!!」」

真「それにしても、この世界にも歩夢達がいたなんてね…」

海「しかもこちらの世界と同じゼロワンに変身しましたから、驚きました」

花「それにせつ菜ちゃんとしずくちゃんがバルカンとバルキリーになっちゃったよ!?」

真「まあお陰でこっちはギンガに集中できるわ」

海「ではさっそく、このスパークドー◯ズで巨人に…」

真「それはウルトラ◯ンギンガ」

花「だったら来て!!聖獣ギンガ◯オン!!」

真「それはギンガ◯ン……何アンタ達?私にツッコミやらせるとか…喧嘩売ってるなら買うわ」(ゴゴゴゴ…!!)

花「ひぃぃぃぃ~!?」

海「真姫がキレそうなので、その前に本編をどう…」

真「いい加減にしなさい、コラアァァァ!!」(バッシャー乱射)

花・海「「いやぁぁぁぁぁぁぁッ!?ダレカタスケテー!!」」


Secondコラボ TEN

歩夢達ゼロワンチームとミライダー三人の対決は、先に飛び出したバルキリーとシノビの激突から始まった。

 

「中々の速さでござるな!!」

 

「それが私の自慢ですから!!」

 

そのままぶつかり合いながら離れていく2人。その間にバルカンがキカイと、ゼロワンがクイズと戦闘を始める。

 

「なんだこの力は!?」

 

「私の強化は…パワー特化ですので!!」

 

キカイとバルカンは互いの手を掴み、押し合いで拮抗していて…

 

「ハアッ!!」

 

「フッ!!」

 

ゼロワンとクイズは、攻撃と防御を交互に入れ換えながら戦っていた。

 

「……今だ!!」

 

そこで一瞬の隙をついたクイズが、ゼロワンの背後を取って上段の回し蹴りを放つ。視覚の範囲外から放たれた攻撃……本来なら振り返る間もなく直撃なのだが…

 

「うわっと!?……あ、てりゃ!!」

 

「どわッ!?」

 

ゼロワンは振り返ると同時にしゃがんで回避し、その一瞬後で足払いまで繰り出してきたのだ。回し蹴りのせいで動きを制限されていたクイズは避ける事ができず、軸足を払われて転倒してしまった。

 

その隙を逃さずゼロワンが踵落としを放つが、クイズは横に転がって回避した。

 

(何故だ?今のは完全に認識外からの攻撃だったのに、どうして攻撃を見た後で避けられたんだ?)

 

体勢を立て直しつつそんな思考が頭を過るが、戦闘中と割りきって再び攻撃を始めるクイズ。しかし、正面からの攻撃は簡単に捌かれ、認識外の場所から攻撃を放っても、何故かすぐに知覚して回避されていく…

 

(おかしい…この反応速度、人間を越えている!!)

 

そう思ったクイズはゼロワンから距離を取った。

 

「そのまま降参してk「問題、お前は()()()()()である……○か❌か?」…え…」

 

それが降参かと思っていたゼロワンだったが、いきなり問題を出し……だけど、唐突な問題よりも、その問題文に驚いた。

 

まるで、ゼロワンが人間ではないみたいに…

 

「言っておくが、この問題に不正解・無回答の場合、お前の体を電流が襲うぞ?」

 

固まっているゼロワンに、クイズが更に追い撃ちをかける。つまり、本当の事を言って正解しようが嘘を言ったり無言を貫いて秘密を守ろうとしても、電撃を喰らってバレてしまうという事だ。つまり、秘密はある程度暴かれてしまう事が確定してしまったのだ。

 

(さて、どう答える?)

 

ゼロワンの反応を注視していたクイズだったが…

 

「あ、じゃあ他の2人にも確認していいですか?一応関係あるので…」

 

「ん?それくらいなら構わないが…」

 

彼女からの質問にそう答えるが、その少し明るい感じにクイズは違和感を感じた。

 

「それじゃ……しずくちゃ~ん!!せつ菜ちゃ~ん!!私達の過去、話しちゃってもいい~?」

 

「えッ!?はい、私は大丈夫です!!」

 

「私も問題ないですよォ…!!」(ギギギギ…!!)

 

「せつ菜ちゃん…まだ押し合いやってたんだ……」

 

シノビと戦い続けているバルキリー、そして未だにキカイと押し合いをしていたバルカンに返答を貰い、確認を終えたゼロワンはクイズの方に向き直り…

 

「とりあえず許可も出た事だし……さっきの問題の答えは❌です。私達は【シグルド機関】から派生した【超人兵士機関】出身の強化人間です」

 

「は…!?(ピンポーン♪)ッ!?正解という事は…!!」

 

自分達はまともな人間じゃないと、あっけらかんと答えたのだ。更にクイズの胸元にある❌マークが点滅して正解を告げる音が鳴る。つまり、彼女の言葉は真実であると教えていた。

 

「悪魔祓いの才能がある子を幼い頃に親元から引き離し、家族等の記憶を消し去ってから身体強化手術と脳外科手術を施し、それによって脳が特殊な脳波を放つようになって、それが知覚と反射速度を上げてるんです。それで認識外の攻撃でも反応出来たんです。でも、先輩の千歌さんからすれば、私達はそれぞれ欠点のある不完全なんだそうですよ?」

 

そして身の上話をしていくが、どう考えても平然と話す内容ではない。それを世間話的な雰囲気で話すゼロワンにクイズは驚きしかなかった。

 

「ちょっと待て!?何故そんな事を平然と言える!?普通は誤魔化したり、答えないのが普通じゃないのか!?」

 

彼の動揺が分かったのか、ゼロワンは仮面の下で苦笑しつつ…

 

「そうですね、普通ならそうなんですけど…でも、私の傍にはせつ菜ちゃんとしずくちゃんがいてくれた……何より、あの狭い世界から助けてくれて、1人の人間として見てくれる人達に出会えたから、そんな過去も受け入れられた。この力についても……だから、今はへいきへっちゃらです♪」

 

そう言ったゼロワンは再び構え…

 

「なので、そんなあの人達に敵対する貴方達は私の敵です。ここで……倒します!!」

 

一気に跳躍、クイズへと突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しずくside

 

「フッ!!」

 

「セヤッ!!」

 

高速で動き回って手裏剣を投げる忍者の仮面ライダー相手に、私も同じく走り回りながらショットライザーでそれらを撃ち落としていく。

 

「ならば!!」

 

『ストロング忍法!!』

 

そこに忍者ライダーは、両手で印を結んで紫色の炎を飛ばしてきたので、私も何処からともなく取り出した紫のラインが入った黒いアタッシュケース【アタッシュアロー】を弓に変形させる。

 

『アローライズ!!』

 

そしてそれを引き絞り、エネルギー状の矢を炎の中心へと放つ。

 

炎と矢がぶつかり爆発が起こる…その爆炎の中をシノビが短刀片手に突き抜けて私に迫ってきた!!

 

「そこッ!!」

 

「くぅッ!?」

 

でも、私の脳波がそれを察知してくれたお陰で、アタッシュアローでギリギリ受け止める事ができた。

 

危なかった…この体じゃなきゃ反応出来ずに喰らってました…

 

「なるほど…あの子の話が本当なら、その反応速度にも納得できるでござるな……しかし、反応できても対応出来なければ意味はない!!」

 

「ガハッ!?」

 

でも、お腹に蹴りを入れられてしまい後ろに吹き飛んでしまった。

 

「痛ぅ……!!で、でも『メガトン忍法!!』ってひゃあ!?」

 

地面を転がりつつも何とか体勢を立て直したところに、今度は紫色の竜巻が現れて、その中に巻き込まれてしまった。更にその竜巻に手裏剣を投げ込まれ、縦横無尽に迫るそれに何度も切り刻まれた。そして竜巻が消えると私は地面に落とされるけど、何とか気合いで立ち上がる。

 

「まだ…です!!」

 

「悪いでござるが……これで決める!!」

 

『フィニッシュ忍法!!』

 

そんな私に忍者ライダーは必殺技を決めようと、高速で動き回りながら蹴りを繰り出してくる。

 

(こうなったら、やるしかありません!!)

 

そこで私は覚悟を決めて、体のある部分を魔力で強化する。強化といっても私はスピードしか上げられませんけど…でも、これでいいんです。

 

「御免!!」

 

その声と共に、背後からの接近を脳波が察知する。それと()()()()()()に振り返って攻撃を避けた。

 

「なッ!?例え読まれても、対応は出来ないはず…!!」

 

驚く忍者ライダーに私はタネを教える。

 

「普通なら無理です。でも、今の私は()()()()()()()してますので、即座に動いて思考する時間を稼いでいるんです」

 

そう、思考をする時間がないなら稼げばいい。これが私の編み出した戦術。2つの内、片方が足りないのならもう片方を更に伸ばしてそれを補う。これが私の【超・超絶反射】です!!

 

「なるほど……しかし、タネが分かれば!!」

 

それで理解したのか、忍者ライダーはフェイントを混ぜつつ攻めてくる。でも、極限まで高めた反応速度なら【後の先】を取れる。なので、ここで決める為にプログライズキーのボタンを押す。

 

『DASH!!』

 

続けてバックルに装着したまま、ショットライザーのトリガーを引いた。

 

『RUSHING BLAST FIVER!!』

 

「ハアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

そして気合いの籠った叫びと共に忍者ライダーが真っ正面から飛び蹴りの姿勢でやってくる。けど、私はそれより高くジャンプして忍者ライダーの顔にカウンター気味の空中回し蹴りを決めた。

 

「やあッ!!」

 

「がッ!?」

 

ン グブ ラ ス ト フ ィ ー バ ー

 

「ヌアァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

「ふぅ…」

 

この一撃を受けた忍者ライダーは爆散して、その場にはその忍者の顔をした懐中時計サイズのアイテムが落ちていた。

 

「これは何でしょう?とりあえずルシファーさんのところに持っていきましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せつ菜side

 

「中々やりますね…!!」(ギギギギ…!!)

 

「君こそ……ハァッ!!」

 

「く…!!」

 

ロボットみたいなライダーと掴み合いをしていた私ですが、向こうが腕を大きく振る事で手を離してしまい、その隙に距離を取られてしまった…

 

「君は人間かい?…それとも機械?」

 

「え?う~ん……今は改造人間ですかね?」

 

まあ、後で悪魔になる予定もありますけど!!

 

「そうか……でも、今は君を倒す!!」

 

「それはこっちも同じです!!」

 

お互いの意思を確認した私達は、再び接近し殴り合いを始める。

 

私の身体強化は腕力と防御特化!!そう易々と力で負けませんよ!!

 

繰り出される拳に拳をぶつけ、腕が反動で後ろに吹き飛ぶ前に反対の腕で殴りかかる。最初はそれでも互角だったのに、時間が経つにつれて私の攻撃が当たらなく、向こうの攻撃が当たるようになっていった。

 

「ここ!!」

 

『アルティメタルフィニッシュ!!』

 

「しまッ!?キャアッ!!」

 

そして私の攻撃を掻い潜られ、必殺のパンチをモロに喰らってしまいました。

 

「う…魔力で防御力を上げてなかったら、負けてました…」

 

でも身体強化してたお陰で1発KOだけは避けられました。

 

「今のは効きましたよ…」

 

「君の動きは解析した。もう降参してくれないか?」

 

「それだけはできませんね…私達の王に敵対したんですから、貴方を倒すのは確定事項なんですよ!!」

 

胸に受けた一撃がかなり効いて、少しフラフラするけど、足に力をこめて何とか立ち上がる。そんな私を見て、ロボットライダーは悲しそうな雰囲気を纏いつつも、ベルトの両端に手を翳した。

 

「なら、仕方ない…」

 

『フルメタル・ジ・エンド!!』

 

その電子音声の後、跳躍して飛び蹴りを放ってくる。でも、それは悪手でしたね!!

 

(これは絶好のチャンス!!)

 

そう判断した私は構えを解き、無防備を晒しながらライダーキックをまともに喰らう。けど、()()()()()()()()()()()()()()()()()。そして左手でロボットライダーの足をガッシリと掴んだ。

 

「なッ!?」

 

「つーかまえた♪」

 

驚くロボットライダーに素早くバックルから抜き放ったショットライザーを突きつけ、ゼロ距離で撃ちまくる。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

大量の火花を散らしながら、ロボットライダーが吹き飛んでいく。

 

うん、ちょっとスッキリしました!!

 

「何で必殺技が効いていない!?」

 

「ああ、それは私がカウンターをしたいので、身体強化を防御に極振りしました♪」

 

私みたいなパワータイプって、当てると大ダメージ確定なんですけど当てるのが難しくて……そこで私はカウンターならイケる筈!!…って思い、脳波で攻撃がくる場所を予測してそこに身体強化を一点集中させたんです。私は脳波の範囲が2人より狭いけど、その代わりにどの場所に攻撃が来るのか細かい場所まで分かるんです。でも最初は失敗ばかりで、何回も身体強化の練習してやっと身についたんだっけ…

 

「そういう事か…!!」

 

「これで、貴方も終わりです」

 

『BULLET!!』

 

プログライズキーのボタンを押し、放たれた4つの弾丸が青い狼のオーラを纏いながらロボットライダーの手足に噛みついて壁に張り付けた。そしてショットライザーに更にエネルギーを充填し、充分に貯まったところで引き金を再度引いた。

 

『SHOOTING BLAST!!』

 

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

巨大な青い狼のエネルギー弾は、まっすぐにロボットライダーへと突き進み…その身を噛み砕いた。

 

バ レ ッ ト シ ュ ー テ

 

「グアアアアアアアアアアッ!?」

 

爆散するロボットライダーの後には、そのライダーの顔が描かれたアイテムが落ちていました。

 

「むむッ!?私のオタク魂に火を着けそうなアイテムですね!!でも、何かトラップがあるかもしれないし……念のため、ヴァーリさんに見てもらいましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩夢side

 

「はぁ…!!はぁ…!!」

 

「中々渋といな…」

 

私はハテナだらけのライダーと戦っていたんだけど、段々と押されていた。その理由は……

 

「問題!!」

 

「またですかぁッ!?」

 

いろんなクイズを出しながら攻撃してくるからなんです!!

 

「【機動戦士ガ◯ダムOO】に出てくる3機のガ◯ダムスローネの内、奪取されたのはスローネ◯ライである…○か❌か!!」

 

「しかも専門外ばっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

それにさっきからオタク系の問題ばっかり!!なに!?好きなの!?ガ◯ダム好きなのッ!?

 

「え~と…!!」

 

「注意が散漫だぞ!!」

 

「あうッ!?」

 

答えを考えていると、ハテナライダーからパンチをもらって地面を転がってしまう。

 

シンキングタイムぐらいくれてもいいじゃん!!

 

「勘で◯ッ!!」

 

「正解は……❌だ」

 

「またハズレババババババババババババババッ!?」

 

その上、ハズレたらこの電撃!!事前に聞いてはいたけど、喰らうと結構痺れちゃうの!!……あれ?私、戦ってるんだよね?バラエティー番組の収録なんてしてないよね?

 

あ、実は私としずくちゃんとせつ菜ちゃんは三人でアイドルユニット組んでます♪名前は【A・ZU・NA】って言うの。普段は幻夢コーポレーションのゲームの主題歌を歌ってて、最近は少し有名になってテレビ番組にも出始めてるんだ。CDも2月12日発売(公式でのリアル話)だから応援ヨロシクね♪

 

「戦闘中になに宣伝してんだッ!!」

 

ゴツン!!

 

「いったぁい!?」

 

そんな事を考えていたら、ハテナライダーから拳骨を脳天に貰った。スッゴい痛い……本気で殴る事ないじゃない!!

 

「だってこれ、誰が読んでもクイズバラエティ番組にしか思われないもん!!だったら宣伝くらいさせてよ!!じゃなきゃ、正直やってられないんだからァッ!!」

 

「それならせめて、問題に正解してからにしろォッ!!」

 

「言ったね!?言質とったからね!?嘘ついたら無抵抗で顔面にライダーキック10回なんだからァ!!」

 

「罰則エグいな、オイ!?」

 

「よっし、ド~ンとこい!!」

 

「それ、別のアイドルアニメのキャラのセリフだからな?」

 

そんなツッコミを無視して、私は問題を答える為に思考をフル回転させる。

 

「問題!!特◯戦隊ゴー◯スターズで、主人公である桜◯ヒロ◯はニワトリを見ると動けなくなる……○か❌か!!」

 

「………………あれ?それって確か中の「それ以上言うな」ア、ハイ…」

 

その問題に何かを感じた私は、それを伝えようとしたら止められた。解せない…

 

「え~と……え~と…!!」

 

必死に頭を回転させるけど、問題の答えがわからない……そりゃ、見たこともない作品の特徴を答えろなんて言われて、いきなり答えられる訳がない。

 

(どうしようどうしよう!?このままじゃ……)

 

答えが解らずテンパる私。こうなったら当て勘で答えようとしたら、また意識が飛ばされる感覚が起きてゼアの中に立っていた。

 

「あれ…?どうしたのゼア?」

 

『先程のクイズの回答を検索……検索完了。答えは◯です』

 

どうしたのかと聞いてみたら、なんとゼアが答えを教えてくれました。やった!!ゼアがいてくれれば何も怖くない!!これで勝つる!!

 

「ありがとう!!よ~し、それじゃさっそ『お待ち下さい、歩夢様』く?」

 

ゼアの協力でクイズは敵無しと思い、戻ろうとしたらゼアに止められた。

 

「今度はどうしたの?」

 

『今の歩夢様と仮面ライダークイズとの戦力では、今の歩夢様に勝ち目はありません。それでも勝てる方法があるのでしょうか?』

 

「う~ん……反射と思考の融合さえ出来ればなぁ…」

 

アレが私達の切り札ともいえるもの。私は千歌さんを越える歴代で最高の反応速度を持っているんだけど、何でも深く考えすぎる癖があって、その間は他の事に意識が向かなくなるの。そのせいでせっかくの反応速度を阻害しちゃってるんだ。だから何とかしたいんだけど…

 

『反射と思考の融合…検索開始…………………検索完了。現在、使用可能な人物、高海千歌のみ。原理解析…………解析完了。二重人格を使った反射と思考の役割を分担し、それらを同時進行で行う事によって、驚異的な速度で物事に対応する能力………対応方法検索……検索完了。それでしたら、こちらをお使いください』

 

悩んでいた私に、ゼアがホログラムで何かを見せてくれる。それは先程、或人さんから貰ったプログライズキーの中にあった金とクリアグリーンのプログライズキーに銀に赤いボタンがあるグリップ型のアイテムだった。

 

「これは…」

 

『【シャイニングホッパープログライズキー】と【アサルトグリップ】です。この2つを使う事で、私が貴方の思考を肩代わりできます』

 

「そんな事が出来るのッ!?」

 

『可能です』

 

まさかゼアのお陰で、こんな簡単に悩みが解決出来るなんて…

 

「ありがとう、早速試してみるね♪」

 

『健闘を祈ります』

 

ゼアにお礼を言って意識が体に戻る。それじゃ早速回答しないと!!

 

「えっと、答えは◯です!!」

 

「正解は……◯だ」

 

「やったぁ♪」

 

クイズに正解した私は小さくガッツポーズをした後、シャイニングホッパープログライズキーとアサルトグリップを取り出した。

 

「ほら、宣伝するなら「あ、それはもういいです」ん?」

 

「代わりに…」

 

そしてその2つを合体させ、グリップのトリガーを押す。

 

『HYPER JUMP!!』

 

「貴方を……倒します!!」

 

『OVER RIZE!!』

 

それをドライバーに翳すとさっきとは違う音声がなり、キーを開いて頭上に掲げると空から金の、地面から水色の光が伸びてきてキーの先端に当たると、その上には蛍光イエローと紺色に彩られたバッタのライダモデルが現れた。

 

「あれは…!!」

 

そしてライジングホッパープログライズキーを抜いたドライバーに、展開したキーを装填した。

 

『プログライズ!! WEARING WEARING This is not test.ハイブリッドライズ!!シャイニーング!!アサルトホッパー!!No chance of surviving this shot.』

 

それを身に纏う事で強化形態である【仮面ライダーゼロワン・シャイニングアサルトホッパー】に変身した。

 

「その姿……強化形態か!!」

 

「正解です。そして今度は私が問題を出します」

 

驚くハテナライダーにそう告げて、彼を指差す。

 

「問題!!貴方は私を越えられる……○か❌か?」

 

「フン、それなら簡単だ。答えは…………◯だ!!」

 

私の問題に彼はそう答えて迫ってくる。でも、今の私にはゼアが付いている!!

 

そう思った瞬間、私の視界にハテナライダーの行動予測が幾つか映され、確定された映像が赤く表示された。私はそれに合わせて殴ってくる拳を高速移動で回避し、次に攻撃するのに最適な方法が表示され、それを追うように攻撃する。

 

「そこかッ!!」

 

「ッ!!」

 

ハテナライダーは即座に反応してきたけど、私はその先にはもういない。そして彼の死角から攻撃を喰らわせた。

 

「うあッ!?……な、なにが…!!」

 

「正解は……❌です」

 

起き上がりながら此方を見るハテナライダーに、私は告げる…

 

「私を越えられるのはただ一人……私です!!」

 

 

―推奨BGM【REAL×EYEZ】―

 

 

そこからは私の独壇場だった。高速で移動しながら攻撃を加え、向こうの攻撃は全て避けられる。ゼアの行動予測が私の最大反応速度とほぼ同時なので、とってもやりやすい。

 

「そこッ!!」

 

「ガッ!?」

 

向こうのパンチを掻い潜って、逆にパンチを鳩尾に抉り込ませて吹き飛ばし、その隙にライジングホッパープログライズキーを取り出して、ベルトに四回翳す。

 

『BIT-RIZE BYTE-RIZE KILO-RIZE MEGA-RIZE』

 

それを4回スキャンさせ、更にグリップのボタンを押しながら押し込んだ。

 

『ASSAULT CHARGE!! SHINING STORM MEGA IMPACT!!』

 

「く…!!させるかァッ!!」

 

『ファイナルクイズフラッシュ!!』

 

そこに体勢を立て直したハテナライダーもバックルのクエスチョンマーク型のアイテムを抜いて、エクスクラメーションマークに変えて再装填してから必殺技を発動させて、同時に飛び上がると互いにライダーキックを叩き込んだ。

 

「デェェェェェェェェェェェェェイッ!!」

 

「クエスチョンキィィィィィィィック!!」

 

シャイニングストーム

メガインパクト

 

「「ハアッ!!」」

 

ファイナル

クイズフラッシュ

 

私の瞬速の蹴りと向こうの空中回し蹴り……刹那の交差の後に着地して倒れたのは…

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

ハテナライダーの方だった。

 

「ふぅ……ギリギリのビクトリーだった…」

 

そして振り返ると、ハテナライダーが倒れた場所に彼の顔が描かれたアイテムが落ちていた。

 

「これ、なんだろう?せつ菜ちゃんが好きそうだなぁ…よし、持ってってあげよう♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてミライダーの内、三人が倒された。しかし、最後の一人【仮面ライダーギンガ】に異世界のライダー三人が最強フォームなって応戦するも、その力に苦戦していた。

 

「やはり強いですね…!!」

 

「さすが、エボルトに近いだけあるわ…」

 

「ど、どうしよう2人ともッ!?」

 

「さあ、滅びよ……(バンッ!!)ん?」

 

そんな3人にギンガが攻撃しようとした時、彼の背中に火花が散った。振り返るギンガの視線の先にはガンモードにしたジカンギレードを持つジオウと、ダブルナイツゲーマーになったドラゴネス達が走ってきていた。

 

「一誠君!!」

 

「それにこっちの世界の一誠君にパラド!!」

 

「来てくれたの!?」

 

「ウオリャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

背中のブースターを吹かして突撃する一誠側のドラゴネス(以降ドラゴネスRと呼称)だったが、それは華麗に受け流されお返しとばかりに背中に蹴りを入れられ、地面を転がっていく。

 

「うあッ!?」

 

「一誠ッ!?コイツ…!!」

 

それを見たパラド側のドラゴネス(以降ドラゴネスLと呼称)がキーブラスターを手にし、翼を広げて突撃するもギンガはそれを回避しながらドラゴネスLの腹に蹴りを叩き込んだ。

 

「ぐぅ…!!」

 

「そこだァッ!!」

 

その間に近づいていたジオウがジカンギレードをブレードモードに切り替えて斬りかかったが、彼の右手が発する【エナジープラネット】によって防がれてしまう。

 

「ええッ!?」

 

「フン…」

 

「どわぁッ!!」

 

そして反対の手の放つ波動をモロに喰らって吹き飛ばされてしまった。

 

「強ォ~…」

 

「三人とも、大丈夫ですか!?」

 

「へッ!!たりめぇだ!!」

 

心配する海未の声にドラゴネスRはそう答えながら、全身をバネのようにして起き上がり、ドラゴネスLとジオウもすぐに起き上がる。

 

「にしても、アイツ結構やるじゃねぇか……うし!!もう一人の俺!!()()を使うぞ!!」

 

「アレ…?」

 

「もしかして…何か作戦があるのかも!!」

 

「でもあの2人って、そんなに仲良かったかしら?」

 

「恐らく…世界は違えど自分同士、通ずるものがあるのでは?」

 

ジオウに呼び掛けるドラゴネスR。それを聞いた花陽達が期待に満ちた目を向けるが…

 

「え?……アレってなに?」

 

「「「ズコォーッ!?」」」

 

まさかの返しに3人揃ってずっこけた。

 

「オイオイ…アレっつったらアレだろうが!!」

 

「いやだから、アレってなに!?」

 

「イッセー、アレじゃ分かんないって…」

 

そして始まる口喧嘩。大声でワーギャー騒ぐ3人だったが、今は強敵との戦闘中だ。そこでこんなに隙を丸出してれば……

 

「ハッ!!」

 

「「「いだぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」」」

 

近くにまで来ていたギンガの攻撃をまともに喰らって、3人揃って地面を顔面スライディングする事になる。

 

「ダーメだ、こりゃ…」

 

そんな3人に、真姫はため息を吐きながらそう呟くのだった。

 

「コンニャロォ…!!」

 

それに怒ったドラゴネスRが殴りかかるも、両手に作り出したエナジープラネットの盾に全て受け流されて、大振りになったところで腹に波動を打ち込まれて吹き飛びされた。

 

「ガハッ!?アイツ…やりやがる…!!」

 

「もう一人の俺よ…ノープラン過ぎだろ?ここは俺が!!」

 

「お、そのライダーの力のお手並み拝見だな♪」

 

倒れるドラゴネスRにジオウはそう言って、ジカンギレード片手にギンガへと迫る。そして剣を上段から思いきり振り下ろすが…

 

「遅い」

 

「あら?」

 

ギンガのエナジープラネットによって、途中で腕を拘束されて身動きが取れなくなった。そんなジオウにギンガは反対の手のエナジープラネットをゆっくりと近づけていく。

 

「あッ!?待ってください!!ちょッ!?お願いします!!待って待って待って待って!!本気で止め「フン!!」ベブラハァッ!?」

 

必死に抵抗(という名のお願い)するジオウだったが、それもむなしく、波動を顔に叩き込まれた。

 

「いっでぇ~…!!」

 

「ダメじゃねぇか!!」

 

「そっちだって!!」

 

「喧嘩すんなって!!今度は俺だ!!」

 

再び喧嘩しそうな2人を宥めてから、キーブラスターを持ったドラゴネスLが攻撃を始める。大振りの隙を突かれないように、小技の連続で攻めていく。

 

「む…」

 

「ソラァッ!!」

 

そして動きが鈍ったところに、渾身の突きを放つ…

 

「無駄だ」

 

「あら?」

 

が、それはエナジープラネットを纏った右手で叩き落とされ、刀身が地面に突き刺さってしまう。更に峰の部分をギンガに踏みつけられる。

 

「あッ!!おい、足どけろ!!ぬ、抜けない…!!」

 

「フ…!!」

 

「ブボッ!?」

 

何とか引き抜こうとするドラゴネスLだったが、胸に波動を打ち込まれてダメージを負うが、そのお陰で剣が地面から抜けた。

 

「あたた……オイイッセー、アイツ相当手練れだぜ?」

 

「バカかッ!?さっさと武器から手を離せば喰らわなかっただろうが!!」

 

「………………………………あ、そうか」(ポンッ)

 

「ここでポンコツ化するなよッ!?」

 

「もぉ~見てらんない…!!」

 

「ええ、行きましょう!!」

 

「うん!!」

 

ボケボケになってる3人を見かね、真姫達も戦線へと加わる。

 

倒れている三人を飛び越え、キバである真姫はザンバットソードを、響鬼である海未はアームドセイバーを、アギトである花陽はシャイニングカリバーを持って攻め立てる。それをギンガは易々と捌いていく。

 

「こんの…!!」

 

「貴様達程度では、我に勝つなど不可能…「だったらこれでどうだッ!!」ヌオッ!?」

 

余裕を見せるギンガだったが、3人の隙間をくくり抜けたドラゴネスRの透過の力を乗せた拳を喰らうと、後ろに下がりながら動揺を見せた。

 

「ば…バカな…!!」

 

「余裕ブッこいてられるのも今の内だ!!」

 

『Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!』

 

「お前ら、受け取れぇッ!!」

 

『Transfer!!』

 

更にドラゴネスRが今まで一度も使わなかった【譲渡】の力を発動、5人の力を強化させる。

 

「これなら……何かイケる気がする!!」

 

それにより一時的にパワーアップしたライダー達が攻め立てる。

 

まず最初に突撃したのはドラゴネスL。光翼をはためかせてギンガへと向かうのが、彼もただ見てるだけじゃなく手から波動を放って妨害しようとする。

 

「悪いけど、もう攻略済みだ!!」

 

「なに…!?」

 

しかしドラゴネスLは、それを固有の能力である【反射】の力で跳ね返す。それにより自分の波動を喰らってよろめいたところに…

 

「オラァッ!!」

 

「ガッ!?」

 

「今だ!!」

 

ドラゴネスLの斬撃が決まる。ギンガは攻撃を喰らう直前にエナジープラネットの盾を貼るが、ドラゴネスRに強化された事によって易々と突破された。そこに腰だめに構えていたアギトが目の前に出来た紋章をくぐり抜けて、必殺の【シャイニングライダーキック】を決める。

 

「うおッ!?」

 

ドラゴネスLの斬撃を受けたせいでエナジープラネットの防御が間に合わなかったギンガは後ろへと吹き飛び、その先に待ち構えていた響鬼が剣に力を込めていく。

 

「ハァァァァァァァァァ…鬼神覚声!!」

 

そして刀身に炎を纏わせてスレ違い様に斬り捨てた。

 

「グオッ!?」

 

『ウェイクアップ!!』

 

「セイッ!!」

 

更に続けてキバがザンバットソードにあるフエッスルを吹いて、ザンバットバットをスライドさせて刀身に魔皇力を纏わせ、それを全力で投げた。

 

「そんなもの…「オマケだ!!」『フィニッシュタイム!!』なに…!?」

 

それを防ごうとするギンガだったが、反対側にいたジオウがジカンギレード・ガンモードにライドウォッチを取りつけ必殺技を発動させた。

 

『ジオウ・スレスレシューティング!!』

 

そしてジュウという文字型のエネルギー弾が油断していたギンガに命中。バランスを崩したところに、ザンバットソードが胸に突き刺さった。続けて響鬼のアームドセイバーとアギトのシャイニングカリバーもその胸に突き立てられる。

 

「ガハッ!?……だが…この程度で…!!」

 

「いい加減くたばれ!!」

 

『『ガッチョーン、キメワザ!!』』

 

『フィニッシュタイム!!』

 

それでもなお生きてるギンガに、トドメを刺すべくドラゴネス2人とジオウは必殺技を発動、飛び蹴りの体勢に入る。

 

「させ……るか…!!」

 

「こちらの台詞です!!」

 

それでも抵抗しようとするギンガに、響鬼は音撃棒・烈火から【烈火弾】を放ち妨害した。

 

『ガッチャーン!!KAISER DOUBLE!! CRITICAL STRIKE!!』

 

『タイムブレーク!!』

 

「「「ウオォォォォォォォォォォォォォッ!!」」」

 

そしてドラゴネスLRとジオウのライダーキックが、刺さっていた剣に当たり刺し貫いた。

 

「バカなァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?」

 

そのダメージに耐えきれなかったギンガは爆散。その後には、惑星が描かれた大きなダイヤル付きのアイテムがあった。

 

「なんだこりゃ?」

 

「【ギンガミライドウォッチ】だよ。まさか手に入るなんて…」

 

「にしても疲れた…」

 

「模擬戦は少し休んでからにするか…」

 

ドラゴネスRがウォッチを回収した後、さすがに連戦は厳しかったので一旦休憩と治療するために、観客席に戻ったのだった。




いかがでしたか?

ひっさびさの一万文字超え…

ゼロワン最新話のメタルクラスタホッパー……アレ見た瞬間、「ゼロワンがELSと融合した!!」って思ったのは私だけでしょうか?

次はお待たせしました、イッセー同士の対決パート2です!!

次回【secondコラボ ELEVEN】


「いわ「祝うズラッ!!」私のセリフッ!?」


では次回で、お会いしましょう

敵キャラで出してほしい虹学メンバーは?

  • 宮下 愛
  • 中須 かすみ
  • 近江彼方
  • エマ・ヴェルデ

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