今回はバカ一人対ルシファー眷属オールスターとドラゴネス対パラドクスになります。
片方は完全な蹂躙、片方は燃えるようなバトルにしてみようと頑張ってみました。
よければ見てってください。
ヴァーリside
俺達は掛け声が終わると、全員で錬二へ向かって走り出す。
「数が多いくらいで‼」
錬二は両手に魔力を集めて、俺達へと飛ばしてくる。
「撃ち落とします‼」
それを梨子が両手の艦砲で迎撃し、そこで起こった爆煙を目眩ましに利用して俺が懐へと一気に突っ込む。
「なッ!?」
「ハアッ‼」
左手を突き出したまま固まった錬二に回し蹴りで腕を弾き、そのままの勢いを乗せた回転斬りで横一閃に切り裂く。
「ぐあッ!?」
「千歌ーズ‼」
「「テヤァッ‼」」
俺が両腕を左右に伸ばすと、そこを足場にしてエグゼイド・ダブルアクションゲーマーになった千歌達がジャンプして、縦に回転しながらブレイカーとキースラッシャーで斬り、更にバツ字に切り捨てる。
「ギャアッ!?」
「ねぇ…その千歌ーズって呼び方、いい加減に止めてくれないかしら?ダサすぎよ。」
「え~?私は良いと思うんだけどな~。だって…」
吹っ飛んだ錬二に視線を向けつつ、オレンジの千歌(以降、千歌Rと呼称)から呼び方にクレームが来るが、エメラルドの千歌(以降、千歌Lと呼称)は気に入ってくれてるみたいだ。
因みに千歌Rは千歌の中にいる第二人格で、普段は滅多に表に出てこない。そして、なぜ彼女がこうなってしまったのかは彼女の過去に関係がある。なお、性格は上品なお嬢様風だ。
「ちょっと【チッ千歌ちゃんズ】‼何時までも会話してないでよ‼」
「お先ね、【チカチカsisters】!!」
「どうしたの、【千歌&チカちゃん】?」
「…………………………千歌ーズの方がマシに聞こえてくるわ…」
「でしょ?」
追い越していく皆の呼び方に、千歌Rは脱力した。
悪かったな、ネーミングセンスが無くて……
ヨハネが起き上がり様の錬二をレイピアで額を突き、のけ反って上を向いた顔に鞠莉がそれを飛び越えながら矢を両目を狙って放ち倒れる。そこに梨子が全砲門を一斉に撃ち、直撃による大爆発が起きる。
『ズキュ・キュ・キューン‼』
さらに千歌ーズがキースラッシャーとマグナムで追撃の弾幕を撃ちまくり、その中を俺は走る。
『コ・チーン‼』
そしてソードを氷剣に変え、Bボタンを7連打してすれ違い様に錬二を切り裂く。
「ぬあッ!?か、体が…‼」
剣の効果で錬二の体が一瞬で氷つく。
「皆、最初の一発目いくぞ‼」
「「「「「了解‼」」」」」
『『『『『『ガッチョーン、キメワザ‼』』』』』』
俺達は一斉にベルトのレバーを閉じる。
「レディー……GO‼」
『『『『『『ガッチャーン‼』』』』』』
『TADDLE!! CRITICAL SLASH!!』
そして最初に俺が必殺技を発動させて、禍々しいオーラを纏った剣で錬二を十字に切り裂き、その中心に突きを決める。
『Victory!!』
「ギャアアアアアアアアアアアッ‼‼」
攻撃後の音声の後、錬二が叫びながら爆発する。
「次は私‼」
『BANG BANG!! CRITICAL FIRE!!』
続けて梨子が全砲門を錬二の顔面へと向け、一斉に撃ち顔で大爆発が起きる。
「グアアアアアアアアッ!?」
『MISSION COMPLETE!!』
「次はワタシね‼」
『HIGH SPEED!! CRITICAL SONIC!!』
次に鞠莉が両手の鎌で錬二の両手足と首の脛動脈を切り裂き、背中に蹴りを叩き込む。
「アアアアアアアアアアッ‼」
『NEW RECORD!!』
『WITCH!! CRITICAL STREAM!!』
「黄昏よりも暗き
そこに必殺技を発動した時から詠唱を始めた善子の剣先には、膨大な魔力を集束していた。
「我が新たな魔導、喰らいなさい‼【ドラグスレイブ】‼」
そして、そこから放たれた魔力の奔流が、悲鳴すら上げさせずに一瞬で錬二の体を焼いた。
『AMAZING!!』
「フィニッシュを決めるのは…」
「私達だよ‼」
『『MIGHTY DOUBLE!! CRITICAL STRIKE!!』』
最後に千歌ーズが飛び蹴りから連続回し蹴り、再度の飛び蹴りと決めたら、1度ゆるキャラ状態のレベル
『会心の一発‼』
「ギャアアアアアアアアアアアッ‼‼」
悲鳴を上げながら、錬二が地面へと落ちる。
「くぅぅ……‼やっぱりオーバーキルは最高にゾクゾクするわ…‼」
「…………何でもう一人の私は、こんな変態なのかな…?」
「く…‼あれ?俺は死んだんじゃ……でも傷がない…!?」
しかし、たくさんの攻撃を受けた本人は無傷だった。
「そりゃそうだ、このゲームエリアは相手が死なない設定だからな。ただし、痛みはキチンと味わうが…」
そう、処罰用に展開されるこのゲームエリアは、魔王達からの頼みで相手を傷つけない用になっている。悪魔は数が減っているから、なるべく死刑にはしたくはないそうだ。
俺としては、その緩さが問題だと思っている。処罰では死なないから、小さな悪事をしても痛くも痒くもないと思う輩はかなり多い。
「ハハハハハハッ‼なんだそりゃ!?俺に有利なだけじゃん‼バカじゃ「有利じゃないさ。」あん?」
現にコイツがそうだが、これは【死なない】というところがポイントだ。
「この中なら確かにお前は死なない……でも、痛みはあるし死なないって事は弱い貴様がどういう立場になるのか…わかってるか?」
俺達は奴を囲むように立ち、武器を向ける。
「簡単に言うと…………サンドバッグさ。」
「お、おい……さっきので終わりじゃないのか?」
「喜べ。貴様への処罰内容は…………この中での死亡10回だ。」
さあ……再び
一誠side
「ハアッ‼」「デヤァッ‼」
拳をぶつけ合った俺達はしばらく押し合ったが、同時に離れた。
「クククククッ‼やるじゃねぇか、パラド‼」
「お前も俺の期待通りだ、一誠‼」
そして再び接近して俺は拳を振るうが、それは受け流されパラドから顔目掛けて拳が来るが、俺は首を傾けてスレスレでかわし、前のめりになる勢いを利用して膝蹴りを放つ。
「おっと。」
が、それも向こうの膝蹴りで相殺され、バランスを完全に崩した俺の腹にパラドの蹴りが決まる。
「くッ!?」
「ヒュー♪少しヒヤッとしたぜ?あんな体勢からよくやるな?」
「余裕で捌いといて良く言うぜ‼」
俺は立ち上がるとジャンプして飛び蹴りを放つ。
「良いぜ、乗ってやる。」
パラドも同じく飛び蹴りを放ってくる。そこで俺はぶつかる直前にBボタンを1回叩く。
『Boost!!』
「ッ‼…グアッ!?」
倍加された俺の力に押し負けたパラドは、攻撃を食らって地を転がる。
「よっと…どうやら通常で力が互角みたいだな。だったら1回でも充分か。」
ルシファーから2つのゲームについて前に説明を受けたが、こっちは能力は良いけど動きづれぇんだよなぁ…
「アハハハハッ‼面白いじゃないか‼だったらこんなのはどうだ?」
起き上がったパラドは両手を広げて上に持っていくと、周囲のアイテムが奴の前に並べられた。
「なんだ…?」
そして手を振りながら、まるでパズルゲームの様に並べかえていく。
「どれにしようかな~♪よし、コレだ。」
その中から三枚を選び、取り込んだ。
『高速化‼』『マッスル化‼』『透明化‼』
するとパラドの姿が消え、俺の背中に強烈な一撃が決まる。
「グオッ!?なんだッ!?…うあッ‼」
振り向こうとしたら、再び背中と顔に一撃を受けて俺は倒れる。
「な…何が起きてんだ?」
「俺のゲーム【パーフェクトパズル】はゲームエリア内のあらゆるアイテムを操れる。そして、エナジーアイテムを複数組み合わせて使えるのさ。」
姿を現したパラドが、俺の前にしゃがんでそう説明する。
なるほど…身をもって体験するとこのアイテムがどれだけスゴいのか、良く分かったぜ…
「それじゃ、俺も使えるんだろ?」
「ああ、エナジーアイテムは共有されてるからな。」
「だったら…‼」
俺はさっき視界に入ったアイテムに足で触れた。頼むから、良いのであってくれよ…‼
『回復‼』
「ッ‼よっしゃあッ‼」
「ッ!?うあッ!?」
運良く回復アイテムを取れた俺はすぐに起き上がりながら、パラドにアッパーを決めた。
「ふぅ~…喧嘩にこういうのは使わないのが、俺のポリシーだったんだがな…」
「ふ…何言ってんだ、コレはゲームなんだぜ?だったら道具は有効に使わないとな。」
「そうかい‼」
だったら遠慮なく使わせてもらうぜ‼
俺は一枚のアイテムを掴み、Bボタンを叩く。
『Boost!!』
『マッスル化‼』
そしてそのアイテムを取り込み、パラドを思いきり殴る。
「ウラァッ‼」
パラドは両手をクロスして防ぐが、かなり距離を下げられた。
「う…くッ‼この威力…アイテムを強化したのか‼」
「そうさ、俺のゲーム【セイヴァー・ストーリー】は龍の能力で自身若しくはアイテムの力を強化・半減出来るのさ‼」
最初ルシファーから聞かされた時はよく分かんなかったが、今なら身に染みて理解できた。まあ、アイテムは1回分しか強化できないらしいけど…
「ああ…面白い…‼面白いなぁ‼だったらコレはどうする‼」
パラドは再びアイテムを集めると、其処から二枚を取り込んだ。
『伸縮化‼』『ジャンプ強化‼』
そして体を思いきり上に伸ばしながらジャンプし、足を引き戻すとガシャットを持ち、ダイヤルを戻してから、もう一度右に回した。
『KIME-WAZA!!』
「そういう事か…だったら‼」
それを見た俺も、ベルトのレバーを閉じる。
『ガッチョーン、キメワザ‼』
アイテムの効果がまだ残っている間に決める‼
パラドは持っていたガシャットを腰のホルダーに、俺はレバーを開いて同時に必殺技を発動させる。
『Dual Gashat!!』『PERFECT!! CRITICAL COMBO!!』
『ガッチャーン‼』『SAVIOR!! CRITICAL BLAST!!』
そしてパラドが伸ばしてきた右足を右拳、左足を左拳で迎撃し、最後にきた両足蹴りは同じ様に両足蹴りでぶつかり合い、お互いに吹き飛ぶ。
「ぐあッ!?」
「うぐッ!?」
地面に叩きつけられ、俺自身結構なダメージを負うが…気合いで立ち上がった。
「アハハハハ‼楽しいな…‼そうだろ、一誠ェ‼」
「おうよ…‼まだまだ暴れたんねぇしな‼もっとやろうぜ、パラドォッ‼‼」
「ああ、久々に心が滾るぜ‼」
パラドは腰のホルダーからガシャットを抜くと、今度は右側の格闘家が拳を振るっている方へとダイヤルを回した。
『KNOCK OUT FIGHTER!!』《The strongest fist‼ "Round 1" Rock & Fire‼》
「そうだな、お前は初めて…俺の心に火を付けた‼」
『ガッチョーン。』
パラドの動作を見て、何をやるのか理解した俺はすぐにレバーを閉じ、ダイヤルを4体の龍が描かれている方へと回した。
『SURVIVAL DRAGON!!』《Victory on your hand.Battle of Dragons!!》
お互いの背後にスタート画面が出ると、其処から更にエナジーアイテムがばら蒔かれていく。
「「大変身‼」」
そしてなぜか同じ掛け声でパラドはボタンを押し、俺はレバーを開いた。
『DUAL UP!!』
『ガッチャーン‼デュアル・アップ‼』
パラドの方は頭が180度回転して赤い髪にヘッドギアを装着したようなものになり、胸のパネルはパズル柄から炎が描かれたものへと変わり、肩のアーマーが両手に装着され、まるでグローブみたいになった姿になる。
『Explosion Hit!! KNOCK OUT FIGHTER!!』
そして俺は、脚甲以外のゲーマの鎧が全て外れ、胸のゲージ等が見える素体に近い姿になった。
『勝ち取れ‼勝利を、その手に掴め‼サバイバル・ドラゴン‼』
「ふぅ~、ようやく身軽になったぜ。お前のゲームは何なんだ?」
軽く体を動かしながら、俺はパラドにゲームの種類を聞いてみる。
「俺のゲームは【ノックアウトファイター】。相手をK.O.するまで戦う対戦型格闘ゲームだ。」
「へぇ…俺のは【サバイバルドラゴン】。数多の龍が最強の称号を目指して戦う“乱戦型”対戦ゲームだ。」
「乱戦型か……ハハハハハハハッ‼楽しめそうだ‼」
「逆にお前が俺を楽しませろよ、パラド‼」
そう叫び、お互いに拳を振るいボディに命中するが踏 み止まり、そこから拳の応酬が始まった。
俺の拳がパラドの顔に命中すれば、今度はパラドの拳が俺の顔を打ち抜き、続けてボディに喰らうがその腕を掴んで鳩尾に拳をめり込ませ、もう一発顔に入れようとするも掴んでた腕を振り払われ、顎にアッパーを貰う。でも俺はその勢いを利用して後方宙返りをしながらパラドを蹴り飛ばす。
「グッ!?」
「もっといくぜ‼」
着地した俺は、再び殴り合いが出来る間合いまで飛び込もうとしたが、
「ハアッ‼」
「なッ!?……グブッ!?」
パラドが振るった拳から炎が飛んできたので、慌てて横に転がってかわしたが、その間にパラドに接近され腹部に強烈な一撃が入って体が浮いた。
「そらそら、いくぞ‼」
「く…‼嘗めんな‼」
パラドがラッシュを仕掛けてくるが、俺も必死に拳を動かしてそれを迎撃していく。
「アッハハハハハハ‼さっきから心が踊りっぱなしだ‼」
「俺も心の高ぶりが止まらねぇよ‼」
そしてなんとか地面に着いたら、パラドにタックルをかまして1度距離を取った。
「ああ、こんなに楽しい喧嘩は久し振りだ…‼」
「ノックアウトファイターで身体強化された俺に、ここまで食らいつくなんてな。」
「【サバイバルドラゴン】は自由に倍加や半減とかの能力が使えない代わりに、全盛期の二天龍の身体データを基にした肉体強化がされてるそうだぜ?」
体に負担はあるそうだが関係ねぇ。
曜と無茶するなって約束したけど、コイツ相手だと守れそうにないわ‼
「さて、そろそろ向こうも終わる頃だ。こっちも決着をつけないか?」『KIME-WAZA!!』
「ああ、正直結構キツいんでな……でも、勝ちは俺が貰うぜ‼」『ガッチョーン、キメワザ‼』
互いに必殺技の準備に入り、同時に発動する。
『Dual Gashat!!』『KNOCK OUT!! CRITICAL SMASH!!』
『ガッチャーン‼』『SURVIVAL!! CRITICAL CRASH!!』
「「ハアッ‼」」
そして拳に集束させ、お互いに一気に接近したら拳を突き出しクロスカウンターになりながら、顔を殴り合って同時に吹き飛び、変身が解除された。
「ぐう…‼引き分けか…」
「ち…‼煮えきらねぇ結果だな…‼」
膝立ちの状態で互いに息を切らしながら、視線だけは絶対に外さない。
「今回は久々に楽しめたぜ、また遊ぼうな。」
パラドはそう言って、ホログラムみたいな揺らめきを残しながら消えていき、フィールドは最初にルシファーが作った廃工場に戻った。
「へッ‼今度は俺が勝ってやるよ。」
立ち上がると、近くに白髪チビがいた。
「…大丈夫ですか?」
「あ?むしろ最高に楽しかったよ。」
「…楽しい?」
俺の言葉に白髪チビは首を傾げる。
「理解なんかしなくていい。これは俺だけの感覚だからな。」
「一誠、どうかしたのか?」
そこにルシファーがクソ兄貴の右足を掴んで、引きずりながらやって来た。
「おいルシファー……テメェまさか…」
「安心しろ、お前の楽しみを奪うつもりはない。ちゃんと五体満足だ。」
「…………ならいい。」
腕を振ってクソ兄貴を放り投げたルシファーの言葉に、少し沸き上がった怒りを静める。
にしても滑稽な姿だな………………あ、擦れてたのか一部禿げてる。
からかうのに使えるかと思って、一応写メを撮っておく。
「お前……性格悪いな…」
「未だに実力を見せてねぇお前が言える事かよ?」
さっきの戦いの初めを見てただけですぐに分かった……コイツはもっと強い筈なんだ。でも、さっきはあまり動きのキレがなかった。
「それは理解してる。だから、新しい力の開発に着手してるんだ。」
それを聞いた俺は口許が弛む。
「だったら試運転の時は呼べ。俺が相手してやっからよ。」
「嫌だよ、お前だと簡単にぶっ壊しそうだからな。」
「ちぇっ…」
まあ、お楽しみは後にとっといておきますかね。
「さて、処罰も終わった事だし……またリアス・グレモリーの話を聞きに行くぞ。俺も聞かなければならない事もあるしな…」
「たく……俺も機嫌が良いし、もうしばらく付き合ってやるか。」
「ん、何かあったのか?」
「ちょっとな。」
「?」
ズボンのポケットに突っ込んだ手を強く握りながら、ルシファーの隣を歩く。
今回は引き分けだったが、次は俺が勝つ‼だから、またやろうぜ、パラド。
俺は心の中で、新たな
どうでしたか?
パラドと一誠を楽しそうにバトってる感じにしたけど、上手く書けてるかちょっと心配です。
次回はあの子があの人と出会う?
では、次回でお会いしましょう。