美月「ピッピッピッ♪ピッピッピッ♪」←口でry
リ「駒王学園…オカルト研究部部則、ふたぁーつ!!ニーソを脱がす時はこう……スルっと!!」
裕「まさかの2回目ッ!?」
リ「作者が特にネタが浮かばなかったからだそうよ?」
裕「だからってコラボ先の相手まで巻き込まないでくださいよッ!!」
リ「因みに今回の部則、裕斗のフェチだから♪」
女全「え…?」←ドン引き
裕「違うわッ!!こっち見んな!!というか、恥じらいはどこに行ったんだアンタは!!」
リ「貴方こそ恥じらいを焼却して、惜し気もなく抜剣してみせなさい!!」
裕「あ、もしもし?スタッフ◯ービスさんですか?実は上司に恵まれなくて…」
厨ニ病患者同士のバトルが終わり、次は美歌VSダイヤ(D)となった。
「「厨ニ病言うなッ!!」」
ダブル善子さん、うるさいよ。
とにかく、フィールドに立つ2人は既にベルトを装着していて、準備は万端みたいだ。
「ようやくワタシの番ね…前回は単独で出れなかったから、楽しみにしてたのよ♪」
「そうでしたか……なら、さっそく始めましょうか?」
「ええ」
『それでは両者、変身してください』
『オレンジ!!』
『マイティアクションエーックス!!』
美歌はプロトマイティアクションXを、ダイヤ(D)はオレンジの装飾が印象的な錠前型のアイテム【オレンジロックシード】を起動させ、ベルトにセットする。
『ガシャット!!』
『ロックオン!!』
「グレード0…」
「「変身ッ!!」」
『ガッチャーン!!レベルアップ!!マイティジャンプ!!マイティキック!!マ~イティーアクショーン!!エックス!!』
『ソイヤッ!!オレンジアームズ!!花道!!オン・ステージ!!』
そしてベルトを操作して、仮面ライダーゲンムと仮面ライダー鎧武になる。
「やっぱり面白いわね?フルーツを被るとか」
「そういう仕様ですもの」
そんな話をしつつも、ゲンムはガシャコンブレイカーをブレードモードにし、鎧武は櫛型に切ったオレンジみたいな刀身の武器【大橙丸】と日本刀と銃を組み合わせたみたいな武器【無双セイバー】を持って二刀流で構える。
『試合開始です』
「「ハアァァァァァァァァッ!!!!」」
開始の合図とほぼ同時に駆け出した2人は、中央で剣をぶつけ合わせる。そして1度距離を取って再度攻めかかる。鎧武は二刀流による手数の多さで果敢に攻め、ゲンムは冷静に捌きつつ隙を見つけたら、即座にそこに打ち込んでいく。
見た感じでは鎧武が有利に見えるが、実際にはほぼ互角だ。そこで鎧武は有利な状況を作るため、無双セイバーを上段から振るい、ゲンムがそれを防いだところを狙い無双セイバーのレバーを引き、エネルギーが装填されたのを確認した瞬間に銃口をゲンムに押し付けて引き金を引く。
0距離からの銃撃。普通ならば避けられず、直撃によって体勢を崩してしまう。
そう、
「ふ…」
だが美歌は人間ではなくバグスター。0距離からの攻撃でも、体を粒子化する事で簡単に逃れたのだ。
「粒子化……やはりバグスターというのは厄介ですわね」
「自分の特性なんだから、有効に使わないとね?」
ゲンムは再び粒子化して鎧武に迫り、ブレイカーを振るうも鎧武は咄嗟に無双セイバーで受け止める。
「ええ……ですが、攻略法が無い訳じゃ無い!!」
『イチゴ!!ロックオン!!』
更に空いてる手で【イチゴロックシード】を解錠。それをバックルのオレンジロックシードと取り替える。
『ソイヤッ!!イチゴアームズ!!シュシュっと!!スパーク!!』
イチゴアームズになった鎧武はブレイカーを弾き、ゲンムから距離を取りつつ専用武器である【イチゴ苦無】を投げつける。
「今さら苦無ごとk(ドォン!!)うあッ!?」
ゲンムはそれを粒子化で避けようとしたが、苦無が体の部分に差し掛かった瞬間、それが爆発した事でダメージを負った。
「美歌ッ!?」
千歌はその光景に心配して叫ぶが、梨子は別の事に驚いていた。
「ダメージを負った!?粒子化してたのに…!?」
そう、体を粒子化していたにも関わらず、ダメージを受けていた事にだ。今まで粒子化による回避はほぼ無敵状態だったのに、それがアッサリと覆されてしまったのだ。
「一体どうして…」
「簡単ね…焼却による【
「めっきん…?」
梨子の呟きに答えを提示する真姫。それを聞いていた千歌は千歌(D)に耳打ちすると、彼女は手でOKサインを出して2人でその場を離れる。そして1分程で戻ってきたのだが、彼女達の手元には木製の音盤で作られた楽器を持っていて、マレットと呼ばれるばちで2人揃ってポン♪ポン♪と音を鳴らしている。
「それは【
その光景にツッコむ真姫だが、2人が引っ込むとそれに続けとばかりに今度は曜と曜(D)が出てくる。しかも、曜(D)はバイク【ブルースペイダー】に跨がっていて、曜に至っては婦警のコスプレをしてだ…
「は~い、法廷速度をオーバーし過ぎだよ?」
「ゴメンなさい…」
謝る曜(D)は千円札を差し出す。
「それは【
2人に呆れながらツッコむも、下がる曜達の後に今度は花丸(D)とルビィ(D)が出てくる。
「見てルビィちゃん!!このお店の商品、税抜きだと全部百円なんズラよ!!」
「な、なんだって~!!」
「それは【
頭痛がしてきたのか頭を抑える真姫。しかし、まだ終わらないのか次に果南と鞠莉が出てきた。尚、果南は仕事用らしきデスクにおり、鞠莉はそのすぐ近くでパジャマ姿にマスクをしている。
「はいもしもし…鞠莉?どうしたの?」
「sorry…風邪引いちゃって……ゴホゴホ!!…今日はお休みさせてもらうわ……」
「わかった、部長には伝えておくから。お大事にね?」
「それは【
さすがに頭にきた真姫が叫ぶ。観客席でそんな事が起きてる間も、ゲンムと鎧武の戦いは続く。
「これじゃ、もう粒子化は止めた方が良さそうね…」
粒子化の攻略法を見つけられては、下手に使えば余計にダメージを負うだけだと判断したゲンムは、ホルダーから【プロトドレミファビート】ガシャットを取り出す。
「だったらここは、ダンスで勝負しない?」
「あら、私にダンスバトルを挑むのですか?こう見えても、ダンスは得意ですわよ」
「なら、決まりね」
『ドレミファビート!!ガッチョーン、ガシャット!!』
ゲンムはガシャットを起動し、レバーを閉じたドライバーに装填する。そして色がモノクロになった【プロトビートゲーマ】が飛び交う中で、レバーを開く。
「アップグレード…」
『ガッチャーン!!レベルアップ!!』『マイティジャンプ!!マイティキック!!マ~イティーアクショーン!!エックス!!アガッチャ!!ド・ド・ドシラソ・ファ・ミ・レ・ド!!オーライ!!ドレミファビート!!』
そしてゲーマを纏い【ゲンム・ビートアクションゲーマー】になり、右腕のターンテーブルをスクラッチして音楽を奏で始める。
―推奨BGM【Brightest Melody】―
「「ハアッ!!」」
流れるメロディーの中で、2人は再びブレイカーとセイバーをぶつけ合う。だけど先程までとは違い、剣撃の音がどことなくリズミカルに聞こえていた。
そのまま舞踏のようなバトルは続き、曲が中盤に差し掛かったところからゲンムが優勢に立ち始めた。これはドレミファビートの能力で、リズムに合わせて攻撃する事で自身の能力を強化する事ができる。それにより、ゲンムの性能が鎧武を上回り始めたからだ。
「くッ!?これでは押し切られて…!!」
「もらった!!」
「うあッ!?」
そして見つけた隙を逃さず、ゲンムの突きが鎧武に決まり、火花を散らしながら後退する。
「逃がさないわよ!!」
そこに追撃を仕掛けるゲンム。回避が難しいと判断した鎧武は、すぐさまオレンジ色の大型ロックシード【カチドキロックシード】を解錠した。
『カチドキ!!』
そしてカチドキアームズが現れたのを確認すると、ロックシードを入れ換えてイチゴアームズを果実の形に戻してゲンムへと射出した。
『ロックオン!!ソイヤッ!!』
「そぉい!!」
「はあッ!?」
予想外すぎる行動に反応が遅れたゲンムはイチゴアームズを喰らって吹き飛ばされ、その隙に鎧武はカチドキアームズを纏う。
『カチドキアームズ!!いざ、出陣!!エイエイオー!!』
「いっつつ…ずいぶんゴツくなったじゃない…!!」
「ゴツくなっただけじゃありませんわよ?」
立ち上がるゲンムを見つつ、鎧武は背中にある2つの幟旗【カチドキ旗】を手にする。
「旗って……舐めるなッ!!」
その姿にイラッ!!としたゲンムは、ガシャコンブレイカーを全力で振るう…
ガギィン!!
「なッ!?」
しかし、それはカチドキ旗でアッサリと受け止められてしまった。
「舐めているのは……そっちですわ!!」
そしてブレイカーを弾くと、旗の先端を地面に着けながら回転しゲンムの足を払う。
「く……ッ!!動きがッ!?」
素早く体勢を直そうとするゲンムだったが、落下の速度が遅い事に気づく。カチドキ旗には重力を操作する能力があり、それによって着地できない高さで体を固定させたのだ。そこに鎧武が再度カチドキ旗を振るってゲンムを吹き飛ばした。
「うわッ!?」
『火縄大橙DJ銃!!』
その間に鎧武は専用武装【火縄大橙DJ銃】を取り出し、側面にあるターンテーブルをスクラッチし、軽快な和風ラップなメロディーを流しつつゲンムへと向けて引き金を引く。
「キャアッ!?」
立ち上がる途中だったゲンムに避ける事は出来ず、途中で弾けて散弾になった弾丸を食らってしまう。
「こんの…!!調子に乗んなァッ!!」
『ゲキトツロボッツ!!ガッチョーン、ガシューン、ガシャット!!』
「アップグレード!!」
『ガッチャーン!!レベルアップ!!マイティジャンプ!!マイティキック!!マ~イティーアクショーン!!エックス!!アガッチャ!!ブッ叩け!!突撃!!モウレツパンチ!!ゲ・キ・ト・ツ・ロボッツ!!』
さすがに頭にキたのか、プロトドレミファビートを外して代わりにプロトゲキトツロボッツを装填、それを纏う事で【ゲンム・ロボットアクションゲーマー】になり、左腕の大型ナックル【ゲキトツスマッシャー】を射出する。
「その程度!!」
鎧武は体を捻る事で難なく避けるが、スマッシャーはすぐさま方向を変えて再び鎧武へと向かう。
「無線操作!?」
何度も襲ってくるスマッシャーに注意が向いていた隙に、ゲンムはブレイカーをハンマーモードに戻し、Bボタンを5連打して鎧武に振るった。
「トリャア!!」
「なッ!?くう…!!」
それを何とか両腕をクロスして防ぐが、その威力に腕が痺れてしまう。
「もう1発ッ!!」
「させま(ドゴン!!)しまッ!?」
「チャーンス♪」『ガシューン、ガシャット!!キメワザ!!』
再度迫るゲンムに鎧武は火縄大橙DJ銃を向けるが、そこに周囲を飛んでいたゲキトツスマッシャーが銃にぶつかり、手にも痺れが残っていた為に落としてしまった。その好機を逃すゲンムではない。すぐさまプロトゲキトツロボッツをドライバーから抜いてブレイカーのスロットに装填する。
更にゲキトツスマッシャーを操作して、体勢を崩している鎧武に何度もぶつけていく。
「うあッ!?」
『ガシューン、ガシャット!!キメワザ!! MIGHTY!! CRITICAL STRIKE!!』
そこに続けて、プロトマイティアクションXをキメワザスロットホルダーに装填、必殺技を発動させるとエネルギー状のゲキトツスマッシャーに覆われたブレイカーを鎧武に叩きつけ、その勢いそのままに回し蹴りを喰らわせた。
「キャアアアアアアッ!!」
「よしッ!!」
それに爆発を起こす鎧武。それを見たゲンムはガッツポーズを取るが…
『フルーツバスケット!!』
「……は?」
その音声の後、爆発の少し上に大量のアームズが出現し、ゲンムへと襲い掛かってきたのだ。
「ちょッ!?さすがに多過ぎでしょ!!」
その突拍子もない攻撃に動揺しつつも、ゲンムはブレイカーとゲキトツスマッシャーで捌いていく。
「わぁ~♪果物がいっぱいズラ~♥️」
「梨子ちゃ~ん、お腹空いてきたから何かお菓子ない?」
「それなら昨日作ったフルーツタルトがあるから、今持ってくるね」
「「「やった~!!」」」
梨子のお菓子に喜ぶ千歌と花丸と美月。そんな中で爆炎の中から出てきた鎧武の手には、何かの鍵らしきアイテム【極ロックシード】が握られていて、それをカチドキロックシードの左側に射し込み前に回し力を解放させる。
『ロックオープン!!極アームズ!!大・大・大・大・大将軍!!』
そしてゲンムを襲っていたアームズ全てが鎧武に集まると、重厚な鎧が弾け飛び中からかつて織田信長が纏っていたとされる白金の南蛮鎧姿の鎧武が現れる。
これが鎧武の最強フォーム、知恵の実と呼ばれる【黄金の果実】の一部を手に入れた【鎧武・極アームズ】である。
「ここからは、私のステージですわ」
「あら?鎧を薄くして大丈夫なのかしら?」
「問題ありません、何故なら…」
『大橙丸!!』『無双セイバー!!』
「負ける気なんて、ありませんもの」
「大層な自信……ね!!」
極ロックシードを回し大橙丸と無双セイバーを呼び出して、それらを繋げてナギナタモードにして構える鎧武に殴り掛かるゲンム。しかしそれはアッサリと避けられ、カウンターに無双セイバーの一撃を喰らってしまう。
「カハッ!?」
「セイッ!!」
「くあッ!?」
鎧武はそこから振り向き様にゲンムをバツ字に切り裂くと、それを投げ捨て極ロックシードを更に回す。
『ブドウ龍砲!!』
それによって召喚された銃【ブドウ龍砲】を掴み、ゲンムへと引き金を引く。
「くぅぅぅぅぅぅぅぅ…!!そんなもので!!」
ゲンムはゲキトツスマッシャーを盾にして凌ぎ、弾幕が晴れるとすぐさまそれを鎧武へと射出する。だが、鎧武はその場から動かず、新たな武器を呼び出す。
『メロンディフェンダー!!』
呼び出されたのは、メロンの網目模様が入った大盾。それでスマッシャーを弾き、ブドウ龍砲で追撃をかける。防御手段を失ったゲンムは回避するしかなく、走り回って弾丸を回避する。
『イチゴ苦無!!』『パインアイアン!!』『ドリノコ』『キウイ撃輪!!』『クルミボンバー!!』『影松!!』『ドンカチ!!』
そんなゲンムを見つつ、鎧武はブドウ龍砲を上に投げ、極ロックシードを何度も回して大量のアームズウェポンを展開していく。
「ちょッ!?アンタ、どこの英雄王よ!!」
「さあ…散りなさい、雑種が♪」
「ちょまアァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
叫ぶゲンムに楽しそうに応える鎧武。そして右手を前に突き出すと、アームズウェポンがゲンムへと一斉に襲い掛かった。
それを必死に走り回って避けるゲンム。ガシャットを取り換えようにも、この攻撃の中ではそれすら不可能だ。
『ウォーターメロンガトリング!!』
そこにメロンディフェンダーと似た…だが、模様がスイカ柄になっている大盾【ウォーターメロンガトリング】を呼び出し、落ちてきたブドウ龍砲を掴みとって一斉射を行っていく。
「だァ~ッ!!こうなったら自棄よ!!」
『ガッチョーン、ガシューン、ドラゴナイトハンターZ!!』
埒が開かないと思ったゲンムは被弾覚悟で立ち止まり、プロトゲキトツロボッツを抜いてプロトドラゴナイトハンターZを起動させた。すると彼女の前に盾と剣を持つ銀と紫に彩られた鎧が現れて、鎧武からの攻撃を防いでくれる。
『ガシャット!!』
「アップグレード!!」
『ガッチャーン!!レベルアップ!!マイティジャンプ!!マイティキック!!マ~イティーアクショーン!!エックス!!ド・ド・ドドド!!黒龍剣!!ドラ!!ドラ!!ドラゴナイトハンター!!Z!!』
そしてガシャットを装填してレバーを開くと、攻撃を防いでいてくれた鎧がバラバラになり、ゲンムへと装着されていく。その見た目は龍の力を持った騎士を思わせた。
「まだそんなのがありましたか…」
「ワタシ、諦め悪いのよね!!」
そう言って攻めに転じるゲンム。鎧武も銃撃していくが、悉くを盾に防がれ、剣に落とされていく。
「ならば!!」
『ソードブリンガー!!アップルリフレクター!!』
これ以上は無理と思った鎧武は2つを捨て、極ロックシードを回して林檎を模した剣と盾がセットになった武器を呼び出し、抜剣して迎え撃つ。
「セェイ!!」
「ハッ!!」
双方の剣がぶつかり合う度に火花が散り、盾で殴り合うと周囲に衝撃波が走る。それを見ていた梨子は、ある疑問が浮かびヴァーリに聞くことにした。
「ねぇヴァーリ君、ドラゴナイトハンターZのゲーマってあんな鎧だったっけ?資料で見たのと全然違うけど…」
そう、本来のドラゴナイトハンターZのゲーマは、デフォルメしたドラゴンの形をしているのだが、今ゲンムが纏っているのは所々龍(というより恐竜?)を思わせる装飾があるも、どちらかというと西洋の騎士を想わせる見た目になっている。その問いにヴァーリはパソコンに視線を向けつつ答える。
「ああ、それか…あれは【全てのゲーマのプロトタイプ】なんだよ」
「プロトタイプ?」
「ゲーマの構造はかなり複雑で、分離・変形・合体・装着といったプロセスも多い。だから先ずは容量の大きいドラゴナイトハンターZを使って元となるアーマーの基本作りから始めたんだ。そして完成したそれを使って集めた様々なデータを活用して他のゲーマを作り上げたんだ。で、データ収集が終わった後は余分な機能をオミットして、武装を剣と盾だけにして残して置いたんだ」
「それがあの鎧…」
「プロトタイプとはいってもプロトドラゴナイトハンターZの性能はレベル
最後にかなり物騒な説明があったが、取り敢えず問題は無さそうなのでスルーし、試合に目を向け直す梨子。
「「ハアァァァァァァァァァァッ!!!」」
ーガギィン!!ー
2人はいまだに剣撃を繰り返していたが、体力の限界が近いのか肩で息をしていた。
「いい加減、くたばりなさい!!」
「そちらこそ!!」
2人は一度距離を取ると、鎧武は武器を投げ捨て極ロックシードを回す。
『蒼銀杖!!』『レモンフルーレ!!』
新たに呼び出した武器は短杖とレイピア。その杖の先端をゲンムに向けると水色の光弾を放つ。
「今さらその程度!!」
それを盾で防ぐゲンム。だが、それは鎧武の計画で狙いはゲンムの視界を狭める事だった。そして盾の範囲外からレイピアで一突きしようとすると…
「読めてるわよ」
ーキィン!!ー
「く…!!」
それを予測していたゲンムの剣でレイピアを弾かれた。
「この間合いなら…!!」
「ええ、ここが本当の狙いですわ」
『バナスピアー!!』
「なッ!?いったぁ!?」
自分の間合いに来た鎧武に剣を振り下ろそうとするゲンムだったが、その前に鎧武が極ロックシードを回しバナナを模した突撃槍を呼び出し、それを喰らったゲンムは下がってしまう。
「この隙、いただきますわ!!」
『ソイヤッ!!極スカッシュ!!』
そこに槍を逆手に持った鎧武が、ベルトのブレードを1回倒して必殺技を発動。エネルギー状のバナナが地面から出て来てゲンムを拘束した。
「うっそ!?何よこれ!!動けない…!!」
逃げ出そうとするゲンムだったが、がっちりと組まれているため身動きすらできない…
『火縄大橙DJ銃!!』『無双セイバー!!』
更に鎧武は武器を展開。銃口のパーツを出すとそこに無双セイバーの刀身を差し込んで合体、大剣モードにしてベルトのブレードを2回倒す。
『ソイヤッ!!極オーレ!!』
大剣に様々なフルーツが火花の様に散るオレンジのオーラを纏わせながらゲンムへ狙いを定める。
「ちょっと!!動けない相手にそこまでやる!?」
「では、貴女はやらないと?」
「…………………………………………絶対にやる!!」
「なら、遠慮は無しですわ♥️」
「はッ!?しま…!!」
「セイハァーッ!!」
「キャアアアアアアッ!?」『ガシューン』
振り下ろされる大剣の一撃【火縄大橙無双斬】を喰らったゲンムは爆発し、煙が晴れると変身が解除されて倒れている膝を着いている美歌がいた。
『ゲンムの変身解除を確認。よって勝者、鎧武』
「フフン♪やりましたわ!!」
「ああ~!!悔しい~!!あそこはやっぱり縮小化を使って…いや、液状化でもいいか?それで脱出して反撃を…」
負けた美歌は少し悔しがるが、思考を切り替えて反省を始める。
「ほら、考え事でしたら皆さんの所に戻ってからにしましょう?」
「……それもそうね」
そこに変身を解いたダイヤ(D)に言われ、2人が観客席に戻ると…
「あ、美歌お帰り~」
「ただいま…………ところで、その口の周りについてるケーキのカスは何なの?」
出迎えに来た千歌の口に、ケーキのカスが残ってるのを見つけてしまった。
「あ、ヤバ……」
「それって私達の分は?」
「………………………………………………さあ~て!!私の出番に備えて、体動かそうかな!!じゃあね~!!」
「逃がすか!!」
「ウゴブッ!?アガガガガガガガガ…!!」
「やっぱり私達の分まで食べたわね~!!」
すぐさま逃げようとした千歌に、美歌がドロップキックを決めコブラツイストをお見舞いしている間に、ダイヤ(D)はその場を離れ…
「さぁ~て……皆さんにはお仕置きが必要ですわネ♥️」
額に青筋を浮かべながら、全員が集まっている場所へと向かった。
その後、皆がいた場所に大量のアームズウェポンが突き刺さっていたのは余談である。
いかがでしたか?
更新が1ヶ月開いてスンマセンorz
スランプと仕事が忙しいので、なかなか進められず……言い訳でしかないですけど…頑張りますので、これからも応援お願いします。
次回は2組分やろうと思っています。組み合わせはお楽しみに。
それと、追加キャラのアンケートを活動報告でやっているので、良ければそちらにも奮って参加してください。