今放送しているアニメ【はたらく細胞】を見て、バグスターウィルスが感染した時、白血球やマクロファージにキラーT細胞がどんな風に働いてるのかスッゲェ気になりました。白血球はやっぱり遊走しまくってるのかな?
とりあえず、血小板ちゃんは癒しです。
では、本編をどうぞ。
ヴァーリの持ってきた薬のお陰で美歌が復活し、ムテキゲーマーに変身した未来の千歌。それは敵に動揺を与えるのに充分な材料だ。
『ええい…!!ハイパームテキが二人になろうとも!!』
セイリュウグラファイトもその1体で、双剣のグラファイトエッジを手に一瞬で突撃してくる。
「美歌、その頭…錆び付いてないよね?」
「千歌こそ…体、鈍ってないでしょうね?」
その短い応答でお互いを把握した二人は、向かってきたセイリュウグラファイトを前に、棒立ちのままでいた。
『死ねぇ!!』
「敵正面、初撃右上37度、二撃左上69度、直撃まで0.4秒。」
「フッ!!」
しかし、美歌の指示と殆ど同時に動いていた千歌はその攻撃を受け止め、ガラ空きとなった腹に蹴りを喰らわせて下がらせた。
『グァッ!?』
「遅すぎね。そんな速度ならここを攻撃します…って教えてくれてるものよ?」
『なめる…「私をムシするなぁ!!」うあッ!?』
美歌の言葉に逆上したセイリュウグラファイトは、再び攻撃をしようとするが、そこにクローズが飛び込んでセイリュウグラファイトにしがみつき、別の場所へと運んでいった。
「「え?」」
『この…!!離せ!!』
「クサムは私がムッコロスと言っただろう!!」
『だから、ここではリントの言葉で話しなさいと…!!』
そんな会話をしながら離れていく二人。それを未来の千歌達は呆然と見送った。
「え、え~と…とりあえず、どうする?」
「ほっときましょ。」
そんな二人を無視することにした彼女達は、一度ヴァーリの元へと戻った。
「あら、全員お揃いだけど……皆、消滅したんじゃ?」
「俺達は過去の存在さ。そこにいるNEW電王やゼロノスの力を借りてここまで来たんだ。」
彼等はそう言って変身を一度解き、素顔を見せる。それはこの時間の千歌が何よりも会いたいと願っていた姿だった。
「皆…!!」
「一人で良く頑張ったな…けど、ここからは、お前一人にはさせないさ。」
「うん……うん!!!!」
「さて、それじゃ役割分担といくか。梨子と鞠莉はここの防衛、善子は上空からの戦闘管制とサポートを頼む。」
「「「了解!!」」」
「それで千歌は…」
「「何、ヴァーリ君?」」
千歌を呼ぼうとしてヴァーリはある事に気づく。ここには現在、高海千歌が二人いることに…
「あ~…これだと指示出しに困るな…よし、片方及び両方の呼び方を考えるか。」
「じゃあ未来の千歌ちゃんは【ミチカちゃん】で、今の千歌ちゃんを【イチカちゃん】って呼ぶのはどう?」
「それだと今の千歌が、何処かのハイスピード学園ラブコメのスーパー朴念人みたいだから却下、次。」
「【チカミカ】はどう?」
「ありきたりだな、次。」
「なら、【ちっちゃんみっちゃん】は?」
「長い、次。」
「【チカットミカット】ってのは?」
「何か手に人形はめたお笑い芸人みたいだから却下、次。」
「【チカチミカッチ】」
「どこのクソアニメ(誉め言葉)だ、次。」
「【ロッソ】と【ブル】。」
「私色に染め上げろってか?次。」
「じゃあ可愛らしく【ミッチ】!!」
「裏切りそうだから却下、次。」
「やっぱりマグロ食ってるようなのは?」
「ダメだな、次。」
「「あの~……もう少しまともな名前を…」」
上がってくる名前候補にマシなのが1つもない事に困惑しつつも、何とかツッコム千歌コンビ。そこで何かを思い付いたのかヴァーリが顔をあげ…
「ああ~!!もう面倒だから、四人まとめて【チミカ隊】って呼ぶ事にするか!!」
「「それは数多の難民から、苦情が殺到するから止めてぇ!?」」
結論、今の千歌は呼び方そのままで、未来の千歌をミチカと呼ぶに決定した。
「では改めて……千歌は近隣のバグスター達を殲滅、ミチカは俺と一緒にクロノスの元へと向かうぞ。」
「「了解!!」」
ムテキゲーマーはまさしく切り札足りうる存在だが、クロノスのやり方を思い返せば、戦力の一点集中は危険だと判断し、ヴァーリは千歌達をこの場の護衛に残し、自身はミチカと一緒にクロノス討伐へと向かうことにした。
「そっちの電王達も契約者の元に行ってください。後はこちらの戦力で何とかなりますので。」
「そうか!!なら、頼んだぞ!!」
それを聞いた電王達は変身を解き、光の玉となって飛んでいった。
「っとそうだ……善子、これをルビィに渡しておいてくれ。」
「だからヨハネだっての!!」
これから移動しようとした時、ヴァーリはあることを思い出し1つのガシャットを善子に渡す。ルビィ用に作り上げた【サンシャイントップスター】を…
「分かった。ちゃんと渡しとくわよ。」
「さて、それじゃ行くか。」
そして今度こそ、二人は転移で消えた。
ゼノヴィアside
「オリャア!!」
『フン!!』
私はセイリュウグラファイトとの殴り合いを続けていたが、向こうの方が上で若干押されていた。
「この…!!」
『その程度の実力で…この私に勝てるとでも?』
「ォォォォォォオオオオオオオオッ!!!!」
がむしゃらに何度も振るう拳…だが、セイリュウグラファイトは力の差をはっきりさせる為なのか、防御すらせずに私の拳をその身で受け止めていく。
『貴方と私とではレベルが違うのですよ。』
「それが……どうした!!」
『つまり貴方では私に勝て「ドリャア!!」ぐッ…!?』
そんな余裕そうに喋るセイリュウグラファイトに、私は拳をそのムカつく顔に叩き込む。
「【
そうだ……イリナを助けるために、この程度の奴に負けてなんていられるものか!!私はもっと…もっと強くなるんだ!!
『Ready go!! Dragonic Finish!!』
「ウオオオォォリャアァァァァァッ!!!!!!」
『ブハァッ…!?』
レバーを回して放った必殺アッパーが見事に決まり、セイリュ……ええい!!長ったらしいから青トカゲにしよう!!……青トカゲは体を仰け反らせながら下がっていく。
『く…!!なぜいきなり攻撃力が…』
「まだまだァッ!!」
私はビートクローザーを取り出し、青トカゲへと斬りかかる。それは双剣で防がれるが、すぐにグリップエンドを3回引く。
『ヒッパレー!!ヒッパレー!!ヒッパレー!!』
「そォい!!」
『メガヒット!!』
『グオッ!?』
その力で出力を上げて奴の剣を砕き、無理矢理防御を突破して青トカゲを切り裂いた。
『あり得ない…!!こんな短時間で、私の力を上回るなど…!!』
「言った筈だ!!今の私は……負ける気がしないと!!!!」
ビートクローザーを投げ捨て、新たにオレンジと赤で彩られ、中央上部にボトルが1つ入る窪みがあるナックル型の武装【クローズマグマナックル】を右手に持ち、その中にドラゴンボトルを装填する。
『ボトルバァーン!!』
「これでトドメだッ!!!!」
ナックル表面のボタンを叩き、エネルギーをチャージしていき、青トカゲを青い炎を纏ったナックルで全力で殴り飛ばした。
「ドォリャアアアアアアアッ!!!!」
『ヴォルケニック・ナァックルゥ!!アチャー!!』
『グハァッ!?』
殴られた青トカゲはそのまま吹き飛び、校内と外を隔てる壁に激突してめり込んだ。
『この私が……人間ごときにィィィィィィィィィ!!』
だが、まだしぶとく生きていた。しつこい奴だ……だからこそ…
「次で本当に終わらせる!!」
ナックルをも投げ捨ててレバーを回し、背後にクローズドラゴン・ブレイズを召喚するとそれが吐く炎に飛び乗って青トカゲに迫り…
『Ready go!! Dragonic Finish!!』
「くたばれ、青トカゲ!!」
『ドハァッ!?』
必殺の回し蹴りを喰らわせてやった。
『く…!!最後に言っておくぞ…!!俺はd』
奴は何か言おうとしていたが、その途中で爆散した。
「見たか!!私の大・勝・利ィィィィィィィ!!!!」
木場side
『魔王の手下のくせに…なんだ、この強さは!?』
「それは、良い師に恵まれたからだよ!!」
僕は強度を上げた聖魔剣で、ソーディアの剣と打ち合っていた。
ソーディアは確かに力は強い…だけど、その鎧みたいな姿のせいで動きが大振り過ぎる!!
剣を斜めに構え、ソーディアの攻撃を後ろに受け流しながら背後を取り、背中を切り裂く。
『ウアッ!?』
「君は本当に勇者なのかい?その程度の腕じゃ、実力が知れるよ。」
そのまま背中を蹴って宙返りしながら距離を離し、折り畳まれていた肩のジェット機の翼に似た装備【ジェットパックウィンガー】を展開してゼリーを噴出、それに僕の駒である【騎士】の力を合わせた超速移動ですれ違いながら再度切り裂き、そのまま空へと舞い上がる。
『空を飛ぶとは卑怯な!!潔く勝負しろ!!』
「その言葉…君達の陣営が使っていい言葉じゃないね。」
『ツインブレイカー!!』
左腕にセスナとティグレスの共通武装であるツインブレイカーをビームモードで出し、そこに僕のスクラッシュゼリーの元になったボトル【ジェットフルボトル】と部長から預かった【サイフルボトル】を装填する。
『シングル!!ツイン!!』
「いけッ!!」
『ツインフィニッシュ!!』
そしてトリガーを押し、先端がサイの角の様になった戦闘機型の弾丸が次々に撃ち出され、ソーディアへと真っ直ぐに特攻していった。
『そのような攻撃!!』
ソーディアはそれらを次々と斬り落としていくも、それは目眩ましでしかない。その間に地上ギリギリまで降り、超低空飛行で一気に接近していく。その際にスクラッシュドライバーのレンチ型レバーを押し下げるのを忘れない。
『スクラップスラッシュ!!』
「ハアァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
『なッ!?』
ウィングからさっき以上のゼリーが噴射され、自分にかかるGに耐えながら全速力で突っ込み、聖魔剣で彼の体を縦半分に両断した。
「君みたいなのが勇者を名乗る資格はないよ。」
『見事…!!』
爆散する姿を見届けてから僕は剣を地面に突き刺し、変身を解除した瞬間にドッと汗が吹き出す。
「何とか…自分を保てたね…!!」
僕達が使うスクラッシュドライバーとスクラッシュゼリーには副作用があり、闘争本能を異常に掻き立てる仕様になっている。使い続ければ戦いだけを楽しむ戦闘マシンになってしまう可能性がある。さすがにそれは勘弁願いたい…
…………別に兵藤君を否定する訳じゃないよ?
「やっぱり……もう少し訓練が必要かな…?」
小猫side
『小娘一人で拙者に挑むとは…』
「うるさい…!!」
サスケが呼び出した忍者バグスターウィルスを、私は次々と殴り飛ばす。
(コイツら弱すぎ…全然楽しくない…)
飛び掛かってきた最後の1体は首を掴んでから地面に叩きつけ、その顔面にアタックモードにしたツインブレイカーを突き刺して消滅させた。
「これで終わり?…なら、貴方も大したことない。」
『なるほど、それなりの力はあると見受ける…ならば、拙者が参ろう。』
そう言ってサスケは5体に分身した。
へぇ~……これなら勝てると思ってるのか…嘗めてる?
「どれかなんて……分かってんですよ!!」
『ゴブッ!?』
私は左から2番目のサスケに全力の拳を打ち込み、サスケは体をくの字に曲げて吹き飛んでいき、分身も全て消えた。
ち…ヒョロ過ぎるでしょ。選ぶ相手間違えた…!!
もう1体のバグスターの方を任せた裕斗先輩を羨ましく思いつつも、とりあえず目の前の雑魚の前まで行きその姿を見下ろす。
『く…!!なぜ某の位置が分かった…!?』
「話す気は無い。」
サスケの顔を掴み、一度持ち上げてから再度、地面に叩きつける。
『ウゴァッ!?』
「さっさとくたばれ…」
『スクラァップゥクラァッシュ!!』
ベルトのレバーを押し下げ、エネルギーを集めた足でサスケの顔面に踏みつける。
ボン!!
「あ?」
しかし、当たった瞬間に奴の姿は丸太に変わっていた。
『忍法・変わり身の術!!』
そしてサスケは私の後ろにいた。
『もう容赦せぬぞ、小娘ェ!!』
「ふざけたマネを…!!」
その行動が私の怒りを買った。
チマチマと姑息な手ばかり…もう加減なんかしない……全力でブッ潰す!!
『奥義・乱れ風魔手裏剣!!』
大量の大型手裏剣を投げてくるサスケ。私はその全てを叩き落としながら接近し、ツインブレイカーに【ゴリラフルボトル】と【ロボットフルボトル】を装填する。
『シングル!!ツイン!!』
そして間合いに入ったら、それをヤツの脳天に思いっきり振り下ろした。
『ツインブレェイク!!』
『ゴハァッ!?』
その力で顔以外が地面に埋まり、直径5メートル程のクレーターが出来たけど気になんてしない。
『ば…バカな…!!拙者は【七天柱】の1人…!!』
「肩書きなんかで強くなれる訳ないじゃん。」
『スクラァップゥクラァッシュ!!』
レバーを下げてエネルギーを貯めた後にゼリーを抜いて、【トラフルボトル】と一緒にツインブレイカーにセットする。
『シングル!!ツイン!!』
「くたばれ…!!」
『ツインブレェイク!!』
『ま…!!』
サスケが何か言おうとしたけど、それを無視して顔面にツインブレイカーを叩き込んで爆散させる…クレーターが更に10メートル広がるが気にしないキニシナイ。
「あ~あ…何か物足りないなぁ…」
どこか消化不良を感じつつ、私は変身を解く。
「ふぅ~…あれ?私、どうやって倒したの…?」
スクラッシュドライバーを使って戦うと、何故か戦闘中の記憶が無いことが多い。部長達に聞いても苦笑いしかしなかったけど……
「ま、何時もより気分がスッキリしてるからいっか。」
私はそこで考えるのを止め、私は裕斗先輩と合流することにした。
同時刻、仮面ライダービルドとなったリアスと仮面ライダーバイトとなった朱乃はラヴリカとフリート相手に苦戦していた。あらゆる攻撃が通じないラヴリカが盾となって戦い、その後ろからフリートが全身の砲台から攻撃のコンビネーションは中々に厄介なのだ。
「リアス、どうしますか?」
「ここは定石通りに分断しましょう。まずはフリートを優先的に撃破よ。」
「了解。」
そうと決まれば二人の行動は早く、左右に同時に走り出して1人分の砲撃の数を減らし、回避しながら近づくと朱乃がラヴリカに掴みかかって投げ飛ばし、フリートとの距離を離させる。
「リアスッ!!」
「ええ!!」
フリートに掴み掛かったリアスはその顔に拳を叩き込む。しかも、特訓によってその拳には滅びの魔力が纏われている。
『グオッ!?』
その一撃を喰らった場所が抉れるが、すぐにウィルスが増殖して修復する。
「自己修復…!?」
『物資が尽きぬ限り、我は倒れん!!』
「でしたら、一撃で沈めるだけですわね。」
朱乃はそう言って紫と金色に彩られ、歯車の装飾がある銃【ネビュラスチームガン】を持ち、その下部にあるスロットにユニコーンが描かれたボトル【ユニコーンフルボトル】を装填する。
『フルボトル!!』
そしてトリガーを引く。
『ファンキーアタック!!フルボトル!!』
銃口から放たれるユニコーンの角を模した弾丸は、真っ直ぐにフリートへと向かう…
『効かぬ!!』
が、それは砲撃を数回当てる事で撃ち落とされてしまった。
「そんなッ!?」
『オレを忘れるなよッ!!』
「しまッ!?」
更に先程投げ飛ばしたラヴリカが戻ってきて、朱乃を殴り飛ばした。
「朱乃ッ!!」
『何処を見ている!!』
「キャアアアアアアアッ!?」
それに気を取られていたら、フリートからの一斉砲撃がリアスに直撃する。
「リアスッ!!」
「大丈夫よ…!!くぅ…!!」
起き上がる彼女に寄り添う朱乃だったが、リアスは頭に手を置いて苦しそうにする。
「まさか……もう時間が…!!」
「みたいね…」
リアスが変身に使用したアイテム【ハザードトリガー】には、厄介な機能があり……使用者のハザードレベルを格段に上げる代わりに、使用し続けると脳が刺激に耐えきれず自我を失い、目に見える全てを破壊する戦闘マシンになってしまうのだ。
(リアスはもう限界……でも、まだ敵は残っている…せめてラヴリカを攻略出来れば何とかなるのに…どうすれば…!!)
「朱乃……ラヴリカ攻略の方法なら…あるわ…!!」
作戦を必死に練る朱乃に、リアスは1つのボトルを見せる。
「それは…!!」
「これならラヴリカの力を無力化できる筈よ…」
確かに彼女の見せたボトルなら、ラヴリカを攻略できる。しかし、どうやってそれを当てるのか…
「私が暴走して、囮になるわ…!!その間に狙い撃ちなさい!!」
そう言ってボトルを朱乃に渡すと、リアスは立ち上がり朱乃の前に立つ。せめて…仲間を攻撃対象にしないために……
「リアスッ!!」
朱乃が声を荒らげるが、その時既にリアスの意識は消えていて、力無く手足をダラリとぶら下げていた。そこからゆっくりとした動作で右手を動かし、ハザードトリガーのボタンを押してレバーを回していく…
『MAX Hazard on!! ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!』
ゆっくりと顔を上げるリアス……その目に見えるのはただ1つ……敵のみだ。
『Ready go!! Over Flow!!』
瞬間、リアスの姿がその場から消えフリートの前に現れるとアッパーを喰らわせて少し宙に浮かせると、今度は胸に向けて拳を2度振り下ろして地面にぶつかりバウンドしたら、その脇腹を思い切り蹴り飛ばした。
『ヤベェーイ!!』
『ヌグゥォワッ!?』
『お~お~……とんだじゃじゃ馬だな。躾のしがいがあるぜ!!』
余裕そうに喋るラヴリカを視界に捉えたリアスはすぐに殴り掛かるが、その攻撃ですら全て無力化されていく。
『何をやっても無駄だ!!オレは近くに女を連れてきたりなんかしねぇ…つまり、弱点は存在しねぇんだよ!!』
「それはどうでしょう?」
だが、その余裕が命取りだった。いつの間にかラヴリカの後ろには朱乃が立っており、その背中にリアスから渡されたボトルを装填したネビュラスチームガンを突きつけていたのだから。
『ッ!?テメ…!!』
「バァン♪」
『ファンキーアタック!!フルボトル!!』
『うおッ!?』
避けるなんて出来るわけなく、直撃するラヴリカ。そこにリアスの拳がキレイに決まる。
『ブゴッ!?…な、何でダメージを!?』
「このフルボトルで、貴方の能力を
ネビュラスチームガンに装填されていたのは、錠前が描かれたボトル【ロックフルボトル】…コレは攻撃された相手の力を封印する能力を持っている。彼女はコレでラヴリカの能力をロックしてしまったのだ。
『オレの力が…!!ウギャアッ!?』
その事実に呆然とするラヴリカ…だが、今のリアスからすれば隙丸出しでしかなく、ラヴリカの顔面に拳をめり込ませて吹き飛ばした。
『一斉射!!』
そこにある程度回復したフリートの一斉射がリアスへと迫るが、彼女はそちらを見ずに高速で動き回って回避し、目標を彼へと変えて近づきながらレバーを回していく。
『ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!』
そして拳を振りかぶり、突き出すと…
『Ready go!! Hazard Finish!!』
フリートの体を真っ直ぐに貫いた。
『ヌ…!!ウゴァ…!!』
『ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!』
だが、それだけで終わらずまたもレバーを回し、必殺の回し蹴りが放たれた。
『Ready go!! Hazard Finish!!』
『ウオアアアアアァァァァァァァァァァァッ!?』
その攻撃に耐えられなくなったフリートは爆散した。
「あらあら、容赦ないですわね。では私も…」
それを見ていた朱乃もラヴリカを倒すため、ティラノクラックフルボトルをドライバーから抜き、代わりに薔薇が描かれたボトルをセットする。
『チャージボトル!!』
そしてレバーを押し下げる。
『潰れな~い!!チャージクラッシュ!!』
「ウフフ…さあ、お仕置きの時間ですわよ…!!」
ボトルの効果で彼女の右手には荊の蔓が握られている。それを顔の前でピンッ!!と伸ばしてから、それを鞭の様に振るい、ラヴリカを叩いていく。
『イタッ!!イタッ!!おい、やめ…!!「口答えは許しませんわよ?」ヒギィッ!?』
「ウフフフフフフフ…!!さぁ、卑しい豚の様に鳴きなさい♪」
『ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!』
そこにレバーを回しながらリアスが近づいてきた。視線は朱乃に向いており、彼女を新たなターゲットにしたようだ。
「あら、もう終わりなんですのね……仕方ありませんわね、少しは楽しめましたし♪」
ラヴリカを叩くのを止めた朱乃は蔓で彼を亀甲縛りで拘束する。
『うおッ!?…………なんか、新しい世界が見えてきたぞ…!!』
「でしたら……貴方に【死の世界】を見せて差し上げますわ♪」
『Ready go!! Hazard Finish!!』
『ビブラバッ!?』
飛び蹴りで朱乃へと迫るリアス……だけど朱乃は動じずに、縛っていたラヴリカの蔓を操って、彼を自身とリアスの丁度中央に配置した。そして、予想通りにリアスの攻撃は彼に直撃した。しかし、ラヴリカはその一撃でまだ消滅しなかった。だから朱乃はネビュラスチームガンとティラノクラックフルボトルを持ちながら、ラヴリカへと歩み寄り頭を踏みつける。
『う……あ…』
「フフ……これでチェックメイトですわ。」
『ティラノサウルス!!』
ボトルをネビュラスチームガンに装填し、銃口に膨大なエネルギーを充填していく間、朱乃は仮面の下でサディスティックな笑みを浮かべていた。
「さようなら♪」
『ファンキーブレイク!!ティラノサウルス!!』
『あ…♥️』
0距離でのエネルギー弾の直撃にラヴリカは最後、何故か嬉しそうな声を出して爆散した。
「さて……最後のお仕事をしましょうか。」
ラヴリカを倒したのに変身を解かない朱乃……その為に彼女の前には、未だに戦闘体勢のリアスがいる。
「全く……貴方はお馬鹿なんだから。」
ティラノクラックフルボトルをドライバーにセットし、レバーを押し下げる。
「約束通り……止めてさしあげますわ!!」
『クラックアップフィニッシュ!!』
『ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!』
二人は拳にエネルギーを纏わせて走り出し…
『Ready go!! Hazard Finish!!』
「ハアッ!!」
同時に突き出した拳がクロスカウンターとなって、互いにほぼ同時に顔に叩き込まれ、変身が解除され揃って地面に倒れた。
「ハァ…ハァ…私は…」
「ようやく……目が…覚めましたか……」
「結局……暴走しなきゃ…勝てなかったわね…」
「けど……それすらも覚悟してたのでしょう?」
「まぁね…」
「まずは体を休めましょう……今のままでは、役立たずですもの…」
「そうしましょうか…彼らの援護にも行かないとね…」
二人はお互いに回復魔法を使いながら休息に入る。まだ残る、やるべき事をなすために……
いかがでしたか?
今日のビルドを見て……カズミィィィィィンッ!!!!あとサイボーグ。何で……何で死んでんだよおぉぉぉッ!!!!
更に来週にはヒゲや筋肉バカまで消えそうじゃねェか!?
これはもう、龍騎の最終回みたいな展開を期待するしかねェッ!!
頼む東映!!彼等に幸せな未来を!!
では次回で、お会いしましょう。
曜と果南、花丸も変身して戦う
-
賛成
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反対
-
我が魔王…存分に書かれよ
-
止めて!!変身なんかしないで!!