ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

この先、原作組とこちらのキャラを分けるために、原作組には(原)と付ける事にします。

日常的な話になると、中々ネタが浮かばなくて…うああああああああああッ‼‼(頭を抱える太陽の子風に)としながら、何とか書きました。

所々雑になってるかもしれませんが、ご容赦ください。

ソレジャドウッゾ(何処かのクソアニメ風)


それぞれのHistory

スーパーショッカーが撤退した後、ヴァーリ達は千歌達(原)に連れられて、再び彼女達が使っている部室に集まったのだが………

 

「さすがに手狭ですわね…」

 

「まあ、元々9人で限界みたいなものだったしね?」

 

元が物置みたいな部屋だったので、更に12人増えた事で完全に満杯になっていた。

 

「これは……生徒会室に移動した方が宜しいでしょうね。」

 

ダイヤ(原)の提案で生徒会室に移動する事にした。

 

「じゃあその前に…」

 

そこで果南が持ってきていた一誠の鞄を彼に投げ渡した。

 

「ん?」

 

「一誠はここで着替えてから来ること。何時までもその格好でいないの。」

 

確かに彼の服は先のドラゴンオルフェノクとの戦闘の影響でボロボロだった。出来た穴からは喧嘩による賜物なのか、がっちりとした筋肉が見え隠れしていて果南も顔を少し赤らめて見ないようにしていたが、チラチラと視線がそこに行ってしまっていた。因みに曜とルビィと花丸も同じ状況……

 

「お~ッ‼番長先輩、スゴい筋肉ズラ…‼」

 

訂正……花丸だけがマシマジと見ていた…

 

「見てんじゃねぇよ…ハァ…」

 

面倒そうにため息を吐きながら、一誠は部屋の中へと戻っていく。

 

(ふぅ~……さすがにあれは目の毒だって…‼)

 

早鐘を打つ心臓を落ち着かせようとする果南だったが…

 

「何を顔を赤くしてるんですの?」

 

「へあッ!?な、何でも無いってッ!?何でも!?」

 

そこでダイヤに話し掛けられ、驚いたのと慌てて否定をしようとした為に再び一誠の体を思い出してしまい、更に顔を赤くする羽目になった。

 

「まあ何を考えているのかは解りますけど…「なら聞かないでよッ‼‼」そんな事より現状を何とかしますわよ。」

 

「うう…解ってるって…‼」

 

そして生徒会室に移動したら、ヴァーリは背負っていた千歌をソファーに座らせた。

 

「善子、治療を頼む。」

 

「「ヨハネだってばッ‼‼」そっちは任せといて。」

 

善子と善子(原)のステレオツッコミの後、魔法陣を展開して治療を始める善子に、魔法の存在を知らないのか千歌達(原)が驚いた表情をする。

 

「ウッソォッ!?魔法って実在したのッ!?」

 

「善子ちゃん、煩いズラ。」

 

「「ヨハネだって言ってんでしょうがッ‼‼」」

 

二人のツッコミを流す花丸(原)に笑いを堪えつつ、ヴァーリは近くのテーブルに持ってきたパソコンとガシャット様の端末を置き、それに先程手に入れた死神博士作のガシャットを挿して、解析を始める。

 

「うわッ!?タイピング速ッ‼」

 

「手元が………見えない…」

 

その姿に梨子(原)と曜(原)は驚く。そして始めて1分程で終わったが、ヴァーリの表情は険しいものだった。

 

「全く………【使用者の理性を奪い、体のリミッターを強制的に外して暴走させる】など………不愉快極まりない代物だな…‼」

 

端末から暴走サーキットを抜き取り、そのまま握り潰そうとしたが今後の研究の為にそれは踏み止まった。

 

「オホン…さて、先ずは貴方達が何者なのか聞かせてもらっても?私達にそっくりな理由も含めて。」

 

ダイヤ(原)を中心として千歌達(原)も頷く。やはり、もう一人の自分という存在はどうしても気になるものである。

 

「俺としては………先ずそこにいる泥棒の話を聞きたいんですが…?」

 

だがヴァーリにはそれ以上に気になる存在がいた。海東大樹だ。

 

「僕は世界を巡ってお宝を探す怪盗さ。さっきも言ったけど覚えておきたまえ。」

 

「いや知ってる。というか、会えるとは思わなかったが…」

 

「それで、スーパーショッカーから何か盗んだんですか?」

 

そう言う海東を梨子が睨みながら問う。もしかしたらこの世界に彼等がいるのはこの泥棒のせいではないかと…

 

「失礼だな…僕は今回、他のライダーがポカをやって盗まれた物を更に盗んだだけさ。」

 

彼は千歌(原)に預けていたアタッシュケースを机に置いて開くと、中には水色で中央に何かを填める窪みがあり、左側にはレンチを模したレバーがあるバックルの様なものとギアが3つあり隣にハンドルが付いていて何かを2つ入れるような窪みのあるバックル。他にはドラゴンの模様が描かれたゼリー飲料に同じく龍の顔があるボトル、それとメカニカルな龍といった物が【()()()()】入っていた。

 

「これは?」

 

「【スクラッシュドライバー】と【ビルドドライバー】に【ドラゴンスクラッシュゼリー】、【ドラゴンフルボトル】と【クローズ・ドラゴン】………右が盗まれた物で左はスーパーショッカーによって複製された物だ。後ボトルとそれに必要な成分の設計図まであるよ。」

 

「このライダーシステムは…‼」

 

「これは君達が使っているライダーシステムとは全くの別物さ。」

 

そのアイテムに驚きながらも、ある事を思い出す。彼とは腐れ縁的な男達の存在を…

 

「そういえば【ディケイド達】も来ているのか?」

 

全てを破壊し全てを繋げる男の事を聞くと、彼は笑みを浮かべ…

 

「いや、【(つかさ)】はこっちには来てないよ。」

 

そう告げるのだった。

 

「君は士のファンみたいだけど、残念だったね♪」

 

「うぐ…」

 

ヴァーリは今回の異世界旅行で密かに楽しみにしていた事がある。それは本当の仮面ライダーの人達に会う事だ。特にディケイドは色んな世界を旅しているので会える可能性がかなり低く、今回海東がいるのでもしかしたらと思っていたが夢叶わず落胆した。

 

「ではそろそろ、貴方達の事を聞かせてもらっても?」

 

ダイヤ(原)が話を戻すと同時に一誠が部屋に入ってきたので、丁度良いと思いヴァーリも話し始めた。

 

「ええ、信じれるかは分かりませんけど俺達はこことは違う世界から来たんです。」

 

「それって、異世界って事ッ!?」

 

その内容に食い付く善子(原)。

 

「ああ、それは今こちらの善子が使っている魔法を見れば一目瞭然だと思うが。」

 

「確かに…」

 

「「もうツッコムのも疲れてきた…」」

 

ダブル善子の諦めのため息を聞きつつ、彼は話を進めていく。

 

「今回こちらに来たのは単なる旅行だったんです。それが来た途端アイツ等が現れてこちらも応戦していたんです。」

 

「あの時はありがとうございます。」

 

「いえ、当然の事をしただけです。」

 

「千歌の治療、終わったわよ。」

 

そこに善子からの報告で、ヴァーリ眷属達が彼女の元に集まる。

 

「大丈夫、千歌ちゃん?」

 

「うん…」

 

善子の魔法のお陰で顔などに傷はないが、彼女の表情は晴れない………どうやらハイパームテキガシャットを奪われてしまった事をまだ引きずっていると感じたヴァーリは彼女の頭を撫でる。

 

「さっきも言ったが気にするな。次会ったら必ず取り戻してみせるさ。」

 

「ヴァーリ君…………私……どうして、ガシャットが使えなかったのかな?」

 

「ふむ…」

 

それは確かにヴァーリも気になっていた事だった。ハイパームテキガシャットは千歌に合わせて造り上げた物であり、他のライダーでも使用可能だが真の力を発揮できるのは千歌だけだ。それが使えなかった原因を考えていたら、彼はある事を思い出した。

 

(まさか………いや、可能性は充分にある…‼)

 

「千歌、この魔法陣の上に立ってくれ。」

 

彼女の足下に魔法陣を展開し、その上に千歌が立つと魔法陣がゆっくりと上に上がっていき、彼女の体をスキャンしていく。そしてそれから送られてくる情報を読み解く内にヴァーリは先程の考えに確信を持った。

 

「やはり、そういう事か…」

 

「何か解ったの?」

 

「千歌と美歌の繋がりが殆ど絶たれている。」

 

「え………!?」

 

その事実に千歌は絶句する。

 

「ど、どういう事なのッ!?」

 

「安心しろ、全て絶たれた訳じゃない。バグスターと感染者としての繋がりだけだ。もっとも、今はそれが大部分を占めているからこうなったんだろうが…」

 

慌てる千歌を宥めつつ、ヴァーリは理由を語り始める。

 

「この前、異世界から来た俺と戦った事は覚えてるか?あの時、お前はリプログラミングを使ったが【反射】のエナジーアイテムに跳ね返されて、お前に命中した事が今回の原因だ。あの時にお前の中のウイルスもリプログラミングの影響を受け、そのせいで美歌との繋がりが切れ、天才悪魔祓い(エクソシスト)Cの力を失ったんだ。」

 

ヴァーリが思い出したのは仮面ライダーエグゼイドの原作で、そちらでも宝生永夢がハイパームテキを使えない事があった。その原因はパラドをリプログラミングしたせいで、自身の天才ゲーマーMとしての力を失ってしまったからだった。千歌と美歌の関係と状況がこの二人と似ていたのだ。

 

「でもッ‼私はまだ美歌を感じとれて…‼‼」

 

「それもかなり微弱なはずだ。」

 

「…ッ‼」

 

ヴァーリの言っている事は正しく、千歌自身も美歌を感じれてはいるもそれはかなり弱いものだった。

 

「【ハイパームテキ】はお前の………天才悪魔祓い(エクソシスト)Cの力を前提に作った。しかしその力は美歌のもの………だから切り離された今のお前には使えなかったんだ。」

 

「そんな……………じゃあ、使える様になる方法はあるの?」

 

「お前の中に美歌が1度戻ればいい、それで再び繋がれる筈だ。」

 

「そっか………良かった…」

 

ヴァーリの言葉に安堵する千歌。千歌と美歌…元は同じ体を共有し、分離出来るようになってからは本当の姉妹の様にしていたので、完全に戻れない訳じゃないと知ってようやく落ち着けた。そしてヴァーリは再びダイヤ(原)の方を向く。

 

「すみません、話を脱線させてしまいまして…」

 

「いえ、千歌さんが無事だった事は私達も喜ばしい事ですから。」

 

それからヴァーリは自身の世界の事を彼女達に説明した。人間以外にも悪魔や天使・堕天使といった人外の存在がいる事や通っている学校などの事を……それにものすごく反応したのが………

 

「スゴいスゴいッ‼‼本当に堕天使が存在するのねッ‼‼‼」

 

善子(原)だった。

 

「何で堕天使ごときに、そこまではしゃいでるのよ?」

 

「はあッ!?何で同じアタシなのに堕天使の良さが解らないのよッ‼‼」

 

「いや解らないし………今の時代は魔導師でしょッ!?」

 

「そっちが解らないわよッ‼‼」

 

「「どっちもどっちズラ。」」

 

善子と善子(原)の言い合いに花丸ズがツッコむ。確かに同じ存在で同じ中二病患者なのにどうしてこうも違うのか謎だ…

 

そしてあらかた世界についての説明が終わったら、今度は花丸(原)がある事を聞いてきた。

 

「そっちのマル達の家族はどうしてるの?」

 

「ッ‼」

 

それに反応したのは梨子だ。

 

「あ~、その話はちょっと…」

 

ヴァーリは彼女の親の最後を知っているから、その傷に触れさせないように話を止めさせようとした…

 

「私とマリーは親の顔なんて知らないわよ?」

 

だが、それよりも前に善子が話を続けてしまった。

 

「は?それってどういう…」

 

「マリーとヨハネは気づいた時から孤児院にいたからよ。」

 

「「「「「「「「「ッ!?」」」」」」」」」

 

その事実にこの世界のメンバーが驚きの表情をする。

 

「それで8年くらい前かしら?孤児院の先生達に内緒で院を抜け出して、近くの廃屋でかくれんぼしてたらはぐれ悪魔に出会したの。」

 

「必死に走って逃げて、角に追いやられた時は死ぬかと思ったわ。でも、そこで彼が来てくれたの。」

 

鞠莉はそこでパソコンで作業を始めたヴァーリを見る。

 

「彼と彼のお祖父様がそのはぐれ悪魔をあっさりと倒して、その後に院まで送ってくれたの。その後で先生に物凄く怒られたわ。」

 

「それで次の日にそのお祖父様が院にやって来て、私とマリーを引き取ってくれたのよ。私とマリーの才能を見抜いたみたいでね?それからはまるで本当の親の様に優しくしてくれたわ。」

 

「そうなんだ………じゃあ、私は?志摩姉と美渡姉も元気なの?」

 

千歌(原)は善子達の話で暗くなった雰囲気を取り戻そうと、明るく話そうとしたが…

 

「私も孤児院みたいな所出身だから、血の繋がっている家族は美歌だけだよ。」

 

「そ、そうなんだ…」

 

千歌(原)はばつの悪そうな顔をして、顔を俯ける。本当は更に危険な研究所の実験で沢山の人を殺しているが、さすがにこれを言うのはまずいと思い、千歌はそこで話を切ることにした。

 

「ほら、そういう話は終わりにして、もう少し楽しい話題にでもしたらどうだ?」

 

ヴァーリはそこで手を叩きながら言う。確かにこんなお通夜状態では、士気は全く上がらないだろう。

 

「そ、そうですわね…‼皆さんは何か部活でも?」

 

それに賛同したダイヤが、無難な質問を彼女達にぶつけた。

 

「私達はスクールアイドルをやってるの‼」

 

「「「「「スクールアイドル?」」」」」

 

その聞きなれない単語に、今度は千歌達が首を傾げた。

 

「なにそれ?」

 

「う~ん………簡単に言えば、ご当地アイドルみたいなものかな…?」

 

「今では全国大会が開かれる程、有名なのですわ。」

 

梨子(原)とダイヤ(原)に話を聞いても、自分達の世界には馴染みが無いためあまりピンときていなかった。

 

「その大会で優勝して………私達の学校を廃校から救うのッ‼‼」

 

「「「「「「おお~…‼」」」」」」

 

元気に意気込む千歌(原)に全員が拍手を送る。そこからは女子トークが始まり、ヴァーリは今の内に死神博士のガシャットを通常運用可能な状態まで持っていこうとパソコンに視線を向ける…

 

「ルシファー、こいつを頼む。」

 

が、一誠が目の前にガシャットを置いたので視線を彼へと向けた。

 

「頼むとは?」

 

「テメェが言ってただろうが………こいつにはリミッターが2つ掛かってるってよ…そいつを外せ。」

 

「………………………」

 

その内容にヴァーリは考え込む。確かに一誠の体ならバグスターウィルスの負担など、完全に無視して使う事が出来る。だが、いきなり大きくなった力を完全に扱いきれるのか不安もあった。なので………

 

「わかった………ただし、1つだけだ。もう1つはそれに慣れてからだ。」

 

「けッ………だったら、即行で俺のものにしてやるよ…‼」

 

「頼もしい限りだな。」

 

ヴァーリはそういうと、彼のガシャットを端末に挿してリミッター解除作業を始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌side

 

「そういえば、そっちの私はあっちの男の子達とはどんな関係なの?」

 

もう一人の私の唐突な質問に私は少し考えた後…

 

「う~ん兵藤君…茶髪の彼が友達みたいな感じで、ヴァーリ君…銀髪の彼が………ご主人様?」

 

「「「「「「「「「えッ!?」」」」」」」」」

 

そう答えたら全員が引いた。なんで?

 

「それって大丈夫なのッ!?無理矢理如何わしい事とかされてないよねッ!?」

 

「え?…あばばばばばばばばばば…‼」

 

そしてもう一人の私に肩を掴まれ、思いっきり揺さぶられる。

 

待ってッ!?それ以上はマズイってッ‼目が回る~‼

 

「ちょっと、落ち着きなよ千歌ちゃんッ!?」

 

「それだと何も喋れないからッ!?」

 

「あ、そっか。」

 

それを梨子ちゃん(原)と曜ちゃん(原)が止めてくれた。

 

「大丈夫、千歌ちゃん?」

 

「ハラホロヒレハレ~…」

 

わはぁ~………景色がグルングルンしてるぅ~…

 

「えっと………千歌ちゃんが話せそうに無いので私が言いますけど、そんな卑猥な関係じゃありませんから。」

 

「ほ………良かった~…」

 

「完全にこっちの千歌ちゃんの早とちりずら。」

 

「うぐ…‼ごめんなさい…」

 

「ああうん…ダイジョブダイジョブ~…」

 

まだ目が回ってるけど、私は手を上げながらそう言った。あ、何か気持ち悪くなってきた…

 

「因みにこちらの曜ちゃんと果南ちゃんは、兵藤君の幼馴染みなんですよ。」

 

「えッ!?だ…大丈夫なの?何か彼、怖そうなんだけど…」

 

「「ああ~…」」

 

二人は向こうの曜ちゃんの言葉に納得するかの様に頷いた。うん、確かに…兵藤君って人殺ししてそうな目付きしてるもんね………

 

「おい高海、テメェ今失礼な事考えやがったろ?」

 

「ううん、全然?」

 

「………………………………………ならいい。」

 

そんなことを思っていたらヴァーリ君と話してた兵藤君が急に私を睨みながら話しかけてきて、咄嗟に知らん顔したら納得したみたいで、再びヴァーリ君と話し始めた。

 

(あ、危なかった~…‼本当に殺されちゃうかと思ったよ…‼)

 

危難が去った事に安堵した私は冷や汗を拭った。まさか兵藤君が読心術を使ってくるなんて思わなかったよ…

 

「イッセー君、昔から勘が良いから…」

 

「下手な隠し事は通じないよ?」

 

「今、身を持って知りました…」

 

今度から気を付けようと思っていたら、鞠莉ちゃん(原)の顔がニヤついているのが見えた。

 

「どうしたんですか?」

 

「いえいえ~♪ただ、あの男の子達にLOVEしちゃってる子はいるのかな~って思って♪」

 

「「「「「「はあッ!?」」」」」」

 

その言葉にこっちのメンバー6人が顔を赤くして反応する。

 

「Wow‼やっぱりいるのね‼」

 

「ちょ…‼こここここんな非常時に、なななにを言ってるのよッ‼!?」

 

「………………そちらの果南さんは分かりやすいですわね…」

 

「そ~なのよ♪こっちの果南はひ「鞠莉、ちょっと黙れ…‼」アダダダダダダッ!?」

 

非常時でもあるため、話題を終わらせようとした果南ちゃんだったけど、鞠莉ちゃんが盛大に暴露しようとしたのでそれをアイアンクローで押さえつけた。

 

ていうか、果南ちゃんって毎回悪魔の鞠莉ちゃんを力ずくで黙らせられるなんて………意外と凄い人なのかな?

 

「別に良いじゃありませんか、果南さんが兵藤さんを好きなのはこちらの皆さんは全員知っているのですから。」

 

「まさかそっちからの暴露ッ!?」

 

しかし、まさかのダイヤさんが代わりに暴露してしまい、顔がトマトみたいに真っ赤になる果南ちゃんだった。

 

「それじゃ、他の子達も白状してもらいましょうか~♪」

 

「「「「「ひぃぃぃぃぃ~ッ!?」」」」」

 

目をギラギラと輝かせ手をワキワキして迫ってくる鞠莉ちゃん(原)に、梨子ちゃんに曜ちゃんにルビィちゃん、花丸ちゃんに善子ちゃんが悲鳴を上げながら逃げ始めた。

 

花丸ちゃんに善子ちゃんも好きな人がいたんだ~、後でこっそり教えて貰おう。

 

「何かいいな………こういう普通なのって…」

 

「え~?私は普通よりも特別な方が良いよ。」

 

私の呟きにもう一人の私がそう言うが、私はそうは思わない。

 

「特別ってね?何も良いことばかりじゃないの。もう取り返しのつかない程の辛い事もある意味特別なの。だからこそこの普通が………私は羨ましい…」

 

特別………その言葉は普通の人から見れば確かに光輝くものかもしれない………でも私みたいなのからすれば、特別は呪いの枷だ。この特別は一生消える事がなく背負っていかなければいけないものだから。

 

(ねぇ美歌………今、何処にいるの?私一人じゃこの枷は重すぎるよ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃の美歌とパラドはというと…

 

「イィィィィィヤアアァァァァッ‼‼‼何あのでっかい蜘蛛ッ!?どうやったら倒せるのよぉ~ッ‼‼‼」

 

「知るかッ‼‼いいから走れッ‼‼」

 

スーパーショッカーが呼び出した土蜘蛛×3から必死に逃げ回っていた。

 

「ちょっとッ‼‼早く何とかしなさいよッ‼‼」

 

「だったら時間を稼げッ‼‼その間に攻略法を考えてやる‼‼」

 

「イヤよッ!?私、蜘蛛が大っ嫌いなのッ‼‼‼」

 

「さっきいた蜘蛛の怪人は余裕で倒したのにかッ!?」

 

「見た目よッ‼見た目‼アレは蜘蛛らしく無かったからよ‼」

 

「つか、俺達今、何処にいるんだッ‼!?」

 

「知らないわよッ‼‼」

 

どんな攻撃も通じない土蜘蛛に、二人は逃げの1択しかなく、適当に走り回っていたから迷子にもなっていた。

 

「もうッ‼さっきから見えるあの建物に逃げ込むわよッ‼‼」

 

「それしかないかッ‼‼」

 

二人は視界の端に見えていた学校の様な建物を目指す。

 

彼女達の再会はもうすぐだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、スーパーショッカー側では………

 

「死神博士よ、ガシャットの解析はどうだ?」

 

「既に終わって、今は我が最高傑作に組み込んでいる最中だ。それも後数分で終わる。」

 

「そうか、ならば良い。」

 

彼らの前には1体の怪人が立っていて、その体にハイパームテキガシャットが8割程埋め込まれていた。

 

「これと()()()()()()でライダーどもを一網打尽に出来る…‼」

 

「フッフッフッ………では、私は出撃準備をするとしよう。今度こそ、世界を我らスーパーショッカーの手にッ‼‼」

 

そう言って高笑いをする地獄大使。しかし、二人は気づいていなかった………その部屋を覗いている1つの影に…




いかがでしたか?

本当、遅くなってスミマセンでしたッ‼‼

ネタが出なかったり、シンフォギアXDやってたり、シンフォギアの話の投稿とかやってた事が原因です。

さて、次回は第2ラウンド開始です。そこで残り三人のレベル100を御披露目します。

次回【HUNDREDの力】

「電光雷轟…darkを「鞠莉さん、それは会社的にもアウトです‼」え~…」

では、次回でお会いしましょう。

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