ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

戦闘はサクッと終わらせようと思ったら、戦闘方法が次々に浮かんで最初に予定していた所まで書けないと判断して戦闘だけの回になりました。なので前回の次回予告も変えてあります。

幾つかオリ設定もありますので、ご了承ください。

では、どうぞ。


Parallel worldの激戦

襲いかかるスーパーショッカーの怪人達に立ち向かう梨子達とディエンドと召喚されたライダー達。先ず先に飛び出したのはグリスとネクロム。

 

「オラァッ‼」「フッ‼」

 

向かってきた怪人【センチピードオルフェノク】と【モールイマジン】の2体を容赦なく殴り飛ばす。

 

次に向かってきた【アームズドーパント】と【オリオンゾディアーツ】が剣を持ち振るってくるも…

 

「フンッ‼」「ヤアッ‼」

 

チェイサーとレーザーがそれを戦斧と鎌で受け止め弾き、切り裂いて後退させる。

 

「そこッ‼」『ズキュ・キュ・キューン‼』

 

下がって一纏めになった怪人達にエグゼイドがガンモードにしたキースラッシャーで追撃を行い、吹き飛ばす。

 

だが、迫ってくる怪人達の中には飛行能力を持つ者もいて、【イーグルアンデッド】に【プテラヤミー】と【飛行機眼魔パーフェクト】が羽手裏剣や光弾で襲撃し、ライダー達はかわそうとするも弾幕が激しく全てを避ける事は出来ない。そこに大量の【レイドラグーン】までやって来る。

 

「だったらッ‼」

 

「撃ち落とすッ‼」

 

「落ちたまえッ‼」

 

それを助ける為にスナイプとディエンドが銃撃を、ヨハネが魔力弾を飛ばして攻撃を阻止する。

 

「「「「「「「イーッ‼‼」」」」」」」

 

「しつこいですわよッ‼」

 

梨子達が怪人を相手している間もショッカー戦闘員達は非戦闘組を狙ってくるので、ジュエルはその対処の為に剣と銃で対抗していた。幸い戦闘員達の力量はそこまで高くないのか、彼女一人で抑えきれている。

 

「ですが………さすがに数が多いですわね…‼」

 

だが、戦闘員達の最大の利点はその数である。力量差があってもそれを数でゴリ押してくるやり方にジュエルは苦戦を強いられる。そして隙をつかれ5人の戦闘員が彼女を抜いた。

 

「しま…‼」

 

すぐに対処しようとするも、それをさせない様に次々に戦闘員が襲い掛かってくるので彼女は動けない。そこで果南が近くにあった棒で立ち向かおうとしたら………

 

「あらよっとッ‼‼‼」

 

「イーッ!?」

 

一人の男が割り込み、戦闘員を蹴り飛ばした。その男…一誠は服が少しボロボロだが目立った傷は見当たらない。

 

「一誠ッ!?」

 

「おいおい、何だこの状況?こりゃまだまだ心の火が消えそうにねぇなッ‼‼‼」

 

そう言って不適に笑い、戦闘員を次々と殴り倒していく………もちろん生身で。

 

「あちらは兵藤さんにお任せしましょう…私はコイツらを…‼」

 

ジュエルは非戦闘組の護衛を彼に任せる事にして、ホルダーからべリアルモンスターとは別の金と白のガシャットを取り出す。

 

「今回はこちらでいきましょうか…Xー0カラット‼」『イマージュ・ミラージュ‼』

 

それをドライバーの片方に挿し、レバーを開く。

 

『ガシャット‼ガッチャーン‼レベルアップ‼』

 

『探せダイヤ‼集めろルビー‼ジュエリートレジャー‼アガッチャ‼輝く君は美しい‼ Ah〜‼ 鏡幻想‼ イマージュ・ミラージュ‼︎』

 

そしてゲートを潜り抜けると、頭部の髪パーツは黒のまま全身の装甲部が白に変わり、所々に古代西洋の神官を思わせる装飾品が付いた姿【仮面ライダージュエル・ミラージュトレジャーゲーマー】へと変わった。更に背後にあったスタート画面からは姿見の鏡が大量に現れる。

 

「あの姿は…‼」

 

「始めて見るね…」

 

「「「「「「イーッ‼」」」」」」

 

その変化にショッカー戦闘員達も一瞬怯むも、すぐに襲いかかる。

 

「では………参りましょうか。」

 

その場から戦闘員達へと向かって跳躍すると、今まで以上の速さで近づき目の前の1体に蹴りを喰らわせる。そのまま集団の中に飛び込み回し蹴りで一掃した。

 

「さあ、私の輝きで魅了してあげますわ…‼」

 

そして怪人との戦闘は終わりに近づいていた。

 

「最大ッ‼無限ッ‼‼極致ッ‼‼‼」

 

グリスは左手の武器【ツインブレイカー】にロボットが描かれた手の平サイズのボトル【ロボットフルボトル】と、バックルにあるゼリー飲料の容器に似たアイテム【ロボットスクラッシュゼリー】を装填する。

 

『ツイン‼』

 

「これが俺の力だぁッ‼‼」

 

『ツインフィニッシュ‼』

 

そこから放たれたビームがセンチピードオルフェノクを貫き爆散し、それを見届けたグリスはその場から消えた。

 

次にネクロムは左腕のブレス【メガウルオウダー】を起こし、横のボタンを押し込む。

 

『DESTROY!! DAITENGAN!! NECROM!! OMEGA ULOAD!!』

 

背後に描かれる幾何学的な眼の紋様から右足にエネルギーが流れていき繰り出した飛び蹴りがモールイマジンを貫いた。

 

「後は頑張るといい。」

 

そう言ってネクロムも消える。

 

チェイサーは自身の戦斧【シンゴウアックス】にベルトのバイク型ミニカー【シグナルチェイサー】をセットする。そして持ち手付近にある赤いボタンを押すと刃の所にある信号機の赤い停止信号が光り始める。

 

『シグナルバイク‼マッテローヨ‼』

 

「Wow!!本当に信号機なのネ‼」

 

『ガッチョーン、キメワザ‼』

 

レーザーはその武器のセンスの爆発加減に興味深々な視線を向けつつ、自身のバックルのレバーを閉じて必殺技の準備に入る。

 

『イッテイーヨ‼』

 

『ガッチャーン‼ HIGH SPEED!! CRITICAL SONIC!!』

 

そして同時に必殺技を発動し斬撃を飛ばす。チェイサーの攻撃を受けたオリオンゾディアーツは爆散したが、レーザーの攻撃をアームズドーパントは自身の腕を盾にして防いだが想像以上のダメージを受けたのか後退していった。

 

「Shit!!逃げられちゃったわ…‼」

 

悔しがるレーザーだが、空から迫るレイドラグーンに対処するためにガシャコンスパローを弓モードに変えて攻撃を始める。

 

「よっちゃんッ‼殲滅するよッ‼」

 

「分かったわッ‼」

 

『『ガッチョーン、キメワザ‼』』

 

二人はレバーを閉じると、すぐに開いた。

 

『ガッチャーン‼ BANG BANG!! CRITICAL FIRE!!』

 

『ガッチャーン‼ WITCH!! CRITICAL STREAM!!』

 

同時に必殺技を発動したスナイプとヨハネは強力な弾幕で、レイドラグーンを群れを半数以上を倒した。

 

「ええい、仮面ライダー共め…‼」

 

「これ以上はやらせないよッ‼」

 

そんな中、エグゼイドは戦列から一歩前に出ると右手に金色のガシャットを握りしめる。それはヴァーリが新しく開発したガシャットで、タイトルに描かれたマイティ君からエグゼイド用と判断されてヨハネから彼女に渡された物だ。

 

「この町の運命は…私が変えるッ‼」

 

『ハイパームテキ‼』

 

背後に金色になり髪が伸びたマイティ君が映るスタート画面が表示されるも、それには所々にノイズが混ざっていた。そしてそのガシャットをマキシマムマイティXの横に取り付ける。

 

『ドッキーング………(バチバチ‼)ガシューン』

 

だが、少し火花を散らしたら接続が外れ空高く飛んでいった。

 

「えッ!?なんでッ!?」

 

その事実にエグゼイドが驚いていたら、地獄大使が鞭を巧みに操ってガシャットを奪い取った。

 

「ああッ!?」

 

「ほう………これは面白そうな物だな。死神博士。」

 

「うむ、解析してみよう。」

 

「ちょっとッ‼それ返してッ‼」

 

「それは断る。出でよ、【レギオン】‼【ガメル】‼」

 

ガシャットを死神博士に預け、地獄大使は新たな怪人を呼び出す。片方はモノアイに刺々しい体で薙刀を持ったファントム【レギオン】とマッシブな体に堅牢な装甲を纏ったグリード【ガメル】だ。

 

「では、この新作を試すとしよう。」

 

そこに死神博士が真っ黒なガシャットを二つ取り出し、レギオンとガメルの体に挿したら二体が少し苦しんだ後、体が真っ黒に染まり瞳が紫色に輝く。

 

「今のガシャットは一体…」

 

プロトガシャットに似ていたが、何故か悪寒を感じるスナイプ………その時、レギオンがエグゼイドに一瞬で近づき薙刀で切り裂いた。

 

「キャアアアアアアアッ‼‼」

 

「千歌ちゃんッ!?」

 

その一撃で変身が解除され、倒れる千歌。レギオンはそのまま薙刀を突き刺そうと構える。

 

「ッ‼やらせないッ‼」

 

それを阻止する為に砲撃を行うスナイプ。だが、その間にガメルが立ち塞がりその身で攻撃を受け止めるが、ダメージは一切なかった。そして地面を思いきり踏みつけるとその揺れが彼女達を襲い、攻撃が出来なくなる。その間にレギオンが薙刀を振り下ろす………

 

『高速化‼』「フンッ‼」

 

その直前、何者かが千歌を抱えレギオンの薙刀を剣で受け止めた。

 

「これ以上はやらせん…‼」

 

それは今までと違い、白い鎧にマントを羽織ったブレイブだった。彼は受け止めていた薙刀を弾き返し、短距離ワープでスナイプ達の下へと跳んでくる。

 

「ヴァーリ君ッ‼」

 

「すまない、千歌を頼む。」

 

「うんッ‼」

 

「ごめんな………さい…ヴァーリ君……のくれた………ガシャット……盗られ……ちゃった…」

 

「気にするな、今から取り返すだけだ。」

 

ブレイブはスナイプに千歌を預け、二体の怪人を睨む。

 

「これより、ファントム並びにグリード及びスーパーショッカーの切除手術を開始する。」

 

「おいおいルシファー…俺も混ぜろよ。マックス大変身。」

 

『マザルアップ‼赤き帝王・強化‼白き皇帝・弱化‼赤と白の真価‼セイヴァー・サバイバールッ‼』

 

そこに一誠がドラゴネスとなって加わり、ガメルへと向かった。

 

「では、レギオンは俺が倒そう。」

 

ブレイブは剣を構え直すとレギオンへと向かい剣を振るう。相手は薙刀で受け止めるがブレイブはその瞬間にレギオンの周囲に光の剣を大量に作り、防御手段の無いレギオンはそれをまともに喰らう。ドラゴネスはガメルと殴り合いを行っているが、倍加のお陰で力を上回りガメルの全力の拳を受けるも…

 

「温ぃンだよッ‼‼」

 

それを払い除け、逆に殴り吹き飛ばした。

 

「ヌゥアッ‼」

 

レギオンは火球を飛ばしてくるが、ブレイブはそれを剣で防ぎそのまま炎を吸収し、Bボタンを数度叩いて炎の斬撃を飛ばし、レギオンは薙刀で受けようとするがそれすら切り裂いてダメージを与えた。ドラゴネスはガメルへの容赦ない連続攻撃によってその体に大量のヒビを作っていた。もはや彼の体の強度は他の怪人と大差無いレベルのものとなっているだろう。

 

「さあッ‼‼ケリといこうぜッ‼‼‼」

 

『ガッチョーン、ウラワザ‼』

 

トドメを刺すべくドラゴネスはベルトのレバーを閉じて、右手にエネルギーを集束させていく。

 

『ガッチャーン‼ SAVIOR SURVIVAL!! CRITICAL DESTROY!!』

 

「ヌゥゥゥゥゥゥンッ‼‼‼」

 

「シャオラアアアアァァァァァァァァァッ‼‼‼」

 

それを見たガメルは駆け出して全力の拳を振るう。しかし、既にドラゴネスに力を上回れている以上ガメルに勝ち目は無く、レバーを開いたドラゴネスの必殺の右ストレートとクロスカウンターになり、ドラゴネスは首を傾けてかわし、ガメルは顔面に受けて爆散した。

 

ブレイブとレギオンの方も決着が近く、既に満身創痍になっているレギオンを睨みつつ、ブレイブはベルトのレバーを閉じる。

 

『ガッチョーン、スゴワザ‼』

 

今までのブレイブ達やドラゴネスとも違う音声の後、剣に膨大なエネルギーを貯めていく。

 

「俺に斬れないものはない…‼」

 

『ガッチャーン‼ TADDLE!! CRITICAL STRIKE!!』

 

そしてレバーを開いて剣を一閃、レギオンを袈裟斬りして爆散させた。

 

「地獄大使達は………逃げられたか…」

 

変身を解除し周囲を見渡すヴァーリだが、いつの間にか地獄大使や死神博士達スーパーショッカーのメンバーはいなくなっていた。

 

「まあいい、次に会った時は必ず倒すだけだな。」

 

そう心に決め、千歌の容態を見に行こうとしたが、足下に落ちている黒いガシャットを見つけ拾い上げる。それは先程死神博士がレギオン達に使ったガシャットだった。

 

「【暴走サーキット】?………まさか、スーパーショッカーの奴等…俺の許可無しにガシャット作りやがったな…‼」

 

それに何時もの怒りを露にしながらも、貴重な研究サンプルとしてそれとガメルが倒れた場所にあったもう1つを懐にしまった。

 

「さて………この後の説明は骨が折れるな…」

 

そしてこの世界の千歌達に今回の事やこちらの千歌達の事を説明しないといけない事に、彼が頭を悩ませるのは避けられない事だった。




いかがでしたか?

千歌がハイパームテキを使えなかった理由は次回で明かします。

そして、海東が盗んだ物もお披露目です。予想出来る人いるかな?

次回【それぞれのHistory】

「でもその普通が………私は羨ましいよ…」

では次回でお会いしましょう。

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