ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

本当にお待たせしました。途中、新作のアイディアが浮かんでそれを書いたり、シンフォギアXDのアプリをしてて遅れました。

ようやく一誠、変身です‼(最後の方で、戦闘シーンは次回ですけど)

では、どうぞ。


混ざり合うDragons!!

千歌side

 

「よーし‼‼ノーコンティニューでクリアしてあげる‼‼」

 

(その前に交代しなさい…)

 

(あ、はい…)

 

少し怒りを込めたワタシの言葉に、千歌は大人しく従って人格を入れ換えた。

 

「まったく、千歌の子供っぽさに付き合うのは疲れるわ…」

 

(む~…‼私、子供じゃないもん‼)

 

「おだまり。ほら、行くわよ。」

 

マキシマムゲーマを纏ったワタシはフェニックスへと走り出す。

 

(思った以上に動かし易いわね。これなら戦闘も大丈夫ね。)

 

「下級悪魔風情が…‼」

 

フェニックスも近づかせないように火球を飛ばしてくるが、ワタシは気にせず走り直撃して爆発が起きる。

 

「ハッ‼やはりそのてい「ハアッ‼」なにッ!?」

 

向こうは勝利を確信してたみたいだけど、ワタシはその爆発の中を突っ走りフェニックスに近づいたら顔を思いっきり殴り飛ばす。

 

「ブボォッ!?」

 

「もう1発‼」

 

飛んでいくフェニックスに右腕を伸ばして服を掴み、こちらへと引き寄せて左手で再度殴り飛ばした。

 

「まるで海賊王を目指す少年みたいね。」

 

(目指さないけどね。)

 

吹き飛んだフェニックスは壁にぶつかって倒れるが、殴られた顔の部分が炎に包まれ、それが消えると殴られた跡が綺麗さっぱり治っていた。

 

「この…ッ‼」

 

「厄介だわ、あの回復力は…」

 

(だったら、回復する間もないくらいに攻撃してみる?)

 

「そうね、()()をやるのはもう少し弱らせてからにしましょう。」

 

『ガシャコンキースラッシャー‼』

 

ガシャコンウエポンを持ち、ワタシはフェニックスへと向かう。

 

「ナメるなァッ‼」

 

フェニックスは正面に魔法陣を描くと、そこから炎を吹き出してくる。

 

「さすがに蒸し焼きは勘弁よ。」

 

耐えられなくもないが、ワタシは暑いのが嫌なのでガシャットの側面にある黒いボタンを押し、押した本体下部のボタンを元に戻して自身をゲーマから上空に射出・分離した。

 

「なにッ!?」

 

それに驚くフェニックスだが、その間に無人のマキシマムゲーマが炎の中から飛び出し、魔法陣を砕いた。

 

「無人で動くだとッ!?」

 

「どこを見てるの?」

 

動きが止まっている所に落ちてきたワタシは顔面に回し蹴りを食らわせる。

 

「うぐッ!?」

 

「続けて…‼」

 

「させんッ‼」

 

「くッ!?」

 

そして着地と同時にもう一撃当てようとしたが、フェニックスが炎の壁を作り出したので、慌てて飛び下がりマキシマムゲーマに再び搭乗する。

 

「なら、これよ。」『ズキュ・キュ・キューン‼』

 

「グボぉッ!?」

 

キースラッシャーをガンモードにし、パネルの黄色いボタンを2つ押して再度ガンモード選択ボタンをおし、強力なエネルギー弾で壁を突き破ってフェニックスに命中し、出入り口の壁に叩きつけられた。

 

「さっさと落ちなさい。」

 

めり込んでいるフェニックスの足を掴むと、頭上で投げ縄みたく振り回し、そのまま下へと叩きつけると、床を突き破って一階まで落ちていった。

 

「まだ足りないと思うから、もう少しいたぶりましょうか。」

 

そう思ったワタシは、フェニックスが落ちていった穴に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梨子side

 

 

ー推奨BGM【君の心は輝いているかい?(ルビィソロver)】ー

 

 

「これが……エールの力…?」

 

フェニックス眷属と戦闘を始め、ルビィちゃんがエールに変身し音楽に合わせて歌い始めた瞬間、私の視界の端に沢山のアイコンが浮かび上がった。絵柄は剣だったり盾だったり、魔法陣やハートマークと様々だけど共通しているのがそのアイコンの右下にプラスのマークが入っていた。これはつまり……

 

ステータス強化(バフ)を付与させる……これがエールの能力なのね…‼」

 

「みなぎるぞパワァーッ‼溢れるぞ魔力ッ‼震えるほど暗黒ウゥゥゥゥゥゥゥッ‼‼」

 

「エンジン全開、行っくわよぉーッ‼」

 

そのせいなのかよっちゃんと鞠莉さんのテンションも高くなっていた。ていうか、よっちゃん煩いよ。

 

「戦場で歌とは……随分と呑気なものですわね?」

 

「させないッ‼」

 

その時、向こうの女王がエールを狙っていたので、私はすぐに彼女をロックオンして撃ち落とした。

 

「ガハッ‼く……やりますわね‼」

 

「貴方の相手は……私よ。爆発女王(ボム・クイーン)さん?」

 

「いいでしょう、受けてあげますわ。戦艦王女(バトルシップ・プリンセス)?」

 

そうお互いの二つ名を告げると、周囲で爆発が連続で発生した。

 

彼女は爆発系の魔法を得意としてるので、対処が難しい。でも……

 

「これで終わり…「そんな事無いですよ。」……予想してたけど、やっぱり悔しいわね…」

 

その中でも、私はその場に平然と立っていた。

 

「今の私達には【魔防アップ】と【HP増量】、【HP自動回復】のアイコンもありますから。生半可な攻撃なら通じませんよ?」

 

「そう……なら、一撃で沈めてあげましょう‼」

 

そう言って彼女は魔力を貯めていくが、私もその隙を逃すつもりはない。

 

『ガッチョーン、キメワザ‼』

 

ベルトのレバーを閉じて、砲身にエネルギーを充填していくが、バフのお陰ですぐに完了したので一気にレバーを開く。

 

『ガッチャーン‼ BANG BANG!! CRITICAL FIRE!!』

 

「発射ッ‼」

 

そして全砲門を彼女に向け、一斉射した。魔力を貯めていた彼女は回避が間に合わず、直撃して落ちた。

 

『ライザー様の女王、リタイア。』

 

「ふう、他の皆は…」

 

『ライザー様の戦車、リタイア。』

 

そこに別のアナウンスが入る。でもここに戦車は一人いるから、たぶん千歌ちゃん達を追っていった方かな?

 

『ガッチャーン‼ WITCH!! CRITICAL STREAM!!』

 

「マリー、しゃがみなさい‼撃ち抜け、雷神‼ジェット・ザンバーッ‼‼」

 

「Whatッ!?ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

『ライザー様の戦車1名、騎士1名、兵士3名リタイア。』

 

鞠莉さんがその場でしゃがむと、よっちゃんが作り上げた巨大な魔力刃を横凪ぎに振るい、校庭に残っていたフェニックス眷属を僧侶を残して斬り棄てた。

 

「もうッ‼ワタシまでkillつもりだったでしょッ!?」

 

「いや~、魔力がみなぎり過ぎちゃって……てへぺろ♪」

 

「まったく…私の出番、殆どなかったじゃない。」

 

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて……」

 

「るびぃ~…歌い終わりましたぁ~…」

 

そこでエールの歌が終わり、私達にあったバフも消えた。

 

どうやら歌っている間のみ、バフが付くみたいね。

 

「ルビィちゃん、少し休んでて。」

 

「はいぃ~…」

 

地面に座り込むルビィちゃんを背後に置くように立った私達は、残っている僧侶の子を見る。

 

「で、貴女はどうするの?」

 

「……さすがに私も一人で貴女方と戦って勝つ自信はないので、リザインいたしますわ。それと、兄が無礼な事を言ってしまい申し訳ありませんでした。」

 

「え?」

 

「私は別に純血だの混血だのに、こだわるつもりはありませんの。相手を判断するのに一番重要なのは【心】と思ってまして、貴女方の王は私から見ればとても素晴らしい方だと思いますわ。」

 

『レイヴェル様のリザインを承認します。』

 

「それでは、謝罪はまた後ほどに。」

 

そう告げて、彼女は転移していった。

 

「……そういえば私達、戦う事になった理由聞いてなかったね。」

 

「でも、もし(ソレ)の事だったら納得だわ。」

 

「ヴァーリったら、それで悪魔に良い印象持ってないし。」

 

「やっぱり……(ドゴオォォォォンッ‼)な、なにッ!?」

 

「るびぃッ!?」

 

突然聞こえた轟音に私達は驚き、その音の方を見たらフェニックスが全身を炎で再生していた。その奥の校舎には人一人が通れそうな穴が開いていて、そこから巨大な顔の鎧を身に纏ったライダーが出てきた。

 

「「「だ、誰ッ!?」」」

 

「あら、あなた達まだここに居たのね。」

 

「その声……千歌ちゃんッ!?なにその姿はッ!?」

 

「これが仮面ライダーエグゼイド・レベル99よ。」

 

「「「ナインティナインッ!?」」」

 

そのレベルに私達は驚くしかなかった。まだグラファイトさんしか到達していない最高レベルに、千歌ちゃんが辿り着いたのだから。

 

だからってここ小説まだ2章だよッ!?いくらなんでも早すぎでしょッ!?もうパピプペポカーンだよッ‼

 

「梨子、落ち着きなさい。メタ発言は禁止だしポッピー化してるわよ?」

 

「はッ!?」

 

動揺のし過ぎでキャラが変わってしまい、それを千歌ちゃんに指摘された。うう……恥ずかしい…

 

「クソ…‼この俺がここまでコケにされるなんてッ‼」

 

「あら、まだ意識があったのね?」

 

そこに回復が終わったフェニックスが立ち上がる。ただ、ダメージが抜けきってないのか、足取りはフラフラだ。

 

「そろそろコチラの切り札を切りましょうか。」『ガシューン。』

 

千歌ちゃんはガシャットをバックルから抜くと、それをキースラッシャーにセットした。

 

『マキシマムガシャット‼キメワザ‼』

 

「喰らいなさい‼」

 

『MAXIMUM MIGHTY!! CRITICAL FINISH!!』

 

そしてキースラッシャーから放たれたビームが、フラフラなフェニックスに直撃した。

 

「うあッ!?………………ん?なんだ、不発とはお粗末な代物だな?」

 

しかしフェニックスは平然としていた。まさか、失敗したの…?

 

「さて、それはどうかしら?」

 

そう言うと千歌ちゃんは高速でフェニックスに近づき、キースラッシャーで胸を軽く切った。

 

「フンッ‼この程度の傷などすぐに…………………………ッ!?な、何故回復しないッ!?」

 

しかし、炎に包まれて傷が治る事はなかった。

 

「何がどうなってるッ!?貴様ッ‼一体何をしたッ‼‼」

 

「答えは簡単……貴方の再生能力を【リ・プログラミング】しただけよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァーリside

 

「やはりバグスターウィルス達では、足止めが精一杯か…」

 

俺は目の前で戦っている戦闘員達を見ながらそう呟く。ある程度戦えてはいるのだが、グレモリーの持つ滅びの魔力の前では意味をなさないのか、あっさりと倒されていく。

 

「ならば、そろそろ俺も動くか。」

 

右手を前に出して視界にグレモリーを捉え、念動力を使って彼女を拘束する。

 

「こ、これは…‼」

 

そのまま彼女を浮遊させると、近くの木や壊れた校舎の破片へと次々にぶつけていき、最後は俺に雷撃を飛ばそうとしていた姫島へとぶつけてやった。

 

「「キャアアァァァァァァッ‼‼」」

 

そのまま地面へと落ち、倒れている所に近づこうとするが、右側から木場が剣を持って飛び込んでくるのを下がって回避する。その間に塔城がグレモリー達を庇う位置に立つ。

 

「部長はやらせないッ‼」

 

「ならば来い。」

 

「テヤッ‼」

 

木場は二刀流になると騎士の速度を使って右の剣で高速の突きを繰り出して来るが、俺は刀身の側面に手を当てて軌道をずらして受け流し反転して振られたもう1つの剣をマントで包みそのまま圧壊する。

 

「くッ!?」

 

「裕斗先輩ッ‼」

 

それを見た塔城が飛び出して来たので、そちらに視線を向けた瞬間、木場は背後から右手の魔剣を振るってくるが俺は透明なバリアを張って防ぎ、がら空きの腹に掌底を当てて突き飛ばす。続けて後ろから来る塔城をいなし、裏拳を繰り出す前に波動を当てて吹き飛ばした。

 

「キャアッ!?」

 

「小猫ちゃんッ‼」

 

吹き飛ぶ彼女を木場はギリギリで受け止めた。

 

「同時に行こう‼」

 

「はいッ‼」

 

二人は立ち上がると同時に俺へと向かって来るので、俺はマントを翻しながら瞬間転移で二人の背後に回り、右腕にマントを巻き付けるとそれを槍みたく伸ばして連続で突いていく。

 

「く……ぐぅ…‼」

 

「うあ…‼」

 

ある程度攻撃したら今度はバグスターウィルス達を弾丸の様に飛ばして二人に追撃を加えていき……

 

「ガハ…‼」

 

「あ……グう…‼」

 

『リアス様の騎士1、戦車1名リタイア。』

 

二人をリタイアさせ、残る二人を見ると魔力を両手に貯めていた。

 

「二人が作ってくれた時間……無駄にはしないわッ‼」

 

「これならいけますわ、リアスッ‼」

 

「残念だが…………それでは勝てん。」

 

『ガッチョーン、キメワザ‼』

 

俺はレバーを閉じ、足に力を貯めていく。

 

「ついでだ。」『マッスル化‼』

 

更にマッスル化のアイテムをゲットしたら、グレモリー達へと駆け出す。

 

「喰らいなさいッ‼」

 

その途中でグレモリーと姫島が魔力を合わせて極太のビームを放ってくるが……

 

「突き破るッ‼」

 

『ガッチャーン‼ TADDLE!! CRITICAL SLASH!!』

 

俺は必殺技を発動し、強化された力で飛び蹴りを放ち魔力砲を突き抜けて、驚きに染まっている二人を蹴り飛ばした。

 

『リアス様、リアス様の女王1名リタイア。これにより、リアス・グレモリー様の敗北が決定しました。』

 

「与えられた役割の重さを……しっかりと受け止めろ。」

 

そのアナウンスを聞いた俺は、瞬間転移で皆の元へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌side

 

「リ・プログラミング……だと……!?」

 

「ええ、その力で貴方の再生能力を無力化したのよ……永遠にね?」

 

「なッ!?」

 

ワタシの言葉にフェニックスは驚愕と絶望が混じったような表情をする。それはそうだ、自分の最大の特徴を完全に消されてしまったのだから。

 

「ふざけるなッ‼‼さっさと戻せッ‼‼」

 

「イヤよ、戻して欲しかったらワタシを倒してごらんなさい?」

 

「貴様アァァァァァァァァァァッ‼‼」

 

フェニックスは怒り狂い、炎の弾丸を飛ばしてくるが今のワタシには何のダメージもないので、そのまま駆け寄り顔を殴り飛ばす。

 

「ブゴッ!?」

 

「不死身じゃ無くなれば、ただの鳥ね……よく飛ぶわ。」

 

「ふざけるなァッ‼」

 

「本当の事じゃない。」

 

今度は両手に炎を灯しながら向かってきたのでワタシも駆け出し、拳同士をぶつけ合うけどコチラのパワーはトン単位……並の悪魔ごときが受け止められる一撃ではない。つまり……

 

「グアアアアアアアッ!?お、俺の手が…‼」

 

向こうの手の骨が砕けるだけだ。

 

「ふッ‼」

 

「ゴッ!?」

 

ワタシは彼にアッパーを当てて上に打ち上げ、落ちてワタシの前に来たら全力の右ストレートをお見舞いしてあげた。

 

「セヤァッ‼‼」

 

「ウギャバラッ!?」

 

情けなく転がっていく彼に追撃を加えようとしたら……

 

「オイオイ、俺は屋上に釘付けにしとけって言ったよな?打ち過ぎて下に落とすとか勘弁しろよ……屋上まで行って降りてきた俺の労力どうしてくれんだよ、ああ?」

 

突き破った校舎の壁の穴から兵藤君が出てきた。

 

「あら、それはもう一人のワタシがした約束よ?ワタシには関係ないわ。」

 

「訳わかんねぇ事ほざいてんじゃねぇよ。いいから退け、こっからは俺の番だ。」

 

「……………………どうする、千歌?」

 

(私はもう充分だから。代わってあげよ?)

 

「ハァ……わかったわ、好きになさい。」

 

『ガッチョーン、ガシューン。』

 

ワタシは変身を解くと、肉体を千歌に返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「おい魔女っ子、俺とそこのホスト野郎を回復しろ。」

 

「はあッ!?番長先輩はまだしも、何で敵を回復しなくちゃならないのよッ‼」

 

俺の提案に魔女っ子は不服の声を出すが、お前の意見はどうでもいいんだよ。何故なら……

 

「そんなの、俺が楽しむ為に決まってんだろ?」

 

これ以外に理由なんてないんだからな。

 

「………………何言っても無駄みたいね。わかりました‼やれば良いんでしょ、やればッ‼‼」

 

「それでいいんだよ。」

 

魔女っ子が何かを呟くと足下が光り、疲れが一気に無くなっていく。

 

「あの……兵藤君?」

 

「ん?」

 

そこに高海が話し掛けてきた。

 

「お願い、曜ちゃんの心を助けてあげて‼」

 

「…………どういう意味だ?」

 

「曜ちゃん、ずっと自分を責めてたの。兵藤君を危険な世界に行かせてしまったのは自分だって。でも、兵藤君なら…‼」

 

そういう事か……アイツ、まだ気にしてたんだな。助けられたのはお前だけじゃないってのに……

 

「確かに、それは俺の役目だな。良いぜ、やってやる。」

 

「お願い‼」

 

そこで光りが消えた。体の調子はバッチリだな。

 

「おい人間、貴様は後悔する事になるぞ?俺を回復させた事をな‼」

 

「ちょっとは黙れよ。ピーチクパーチクさえずりやがって、親にエサをねだる雛鳥ですかコノヤロー。」

 

「この…‼」

 

『リアス様、リアス様の女王1名リタイア。これにより、リアス・グレモリー様の敗北が決定しました。』

 

そこに放送が入る。へぇ……ルシファーの奴もやるな。

 

「お、間に合ったか。」

 

そこに転移でやって来たルシファーが来る。

 

「俺達がトリみてぇだな。んじゃ、始めようぜ?」

 

俺はガシャットギアデュアルΣを取り出す。

 

「まったく………………心が高ぶる…‼」

 

そして()()()()()()()()にバックルに装填した。

 

『デュアルガシャット‼』

 

すると俺の後ろにセイヴァー・ストーリーとサバイバル・ドラゴンの2つのスタート画面が現れて、赤と白のゲームエリアを展開していく。

 

「なッ!?そのシステムはまだ教えてない筈…‼お前、どこでそれを!?」

 

「あいにくと独学さ。」

 

《Saviour is Around the World!! Battle of Dragons!!》

 

2つのゲームの待機音が混ざったものが流れる中、俺は左手を握りながら右肩辺りまで持っていき、右手でベルトのレバーを掴む。

 

そういや掛け声決めてなかったな………………さっき聞こえた高海のを借りるか。

 

「マックス大変身。」

 

そして左手を左横に一気に移動させながらレバーを開いた。

 

『ガッチャーン‼マザルアップ‼』

 

すると背後のスタート画面が1つに重なり、俺の前には斜めに区切られ上がセイヴァー・ストーリー、下がサバイバル・ドラゴンの変身形態が描かれたゲートが現れ、それを潜り抜けると、赤と白が交互に並ぶ逆立った髪に龍の口を模したメタリックブルーのゴーグルから覗く左が翠、右が紫の瞳。胸にはゲージと拳と盾、更に剣と銃のアイコンがプラスされ、背中には折り畳まれた2つの翼の骨組みがあり、体の左側がメタリックレッドで右側がパールホワイトで彩られたカンフーの胴着みたいな装甲に変わり、ボディスーツの白い所には牙、赤い所には鱗の模様が入り更に同じ絵柄が入った腰だれとサイドスカートで縁取りや足にはメタリックブルーのラインが入った姿に変わり、後ろでゲートが炎で燃え尽きる演出が入りながら消えた。

 

『赤き帝王、強化‼白き皇帝、弱化‼赤と白の真価‼セイヴァー・サバイバールッ‼』

 

「ふう。」

 

「な、なんだその姿はッ!?」

 

「ん、これか?セイヴァー・ストーリーとサバイバル・ドラゴンのレベル50の2つのゲームを混ぜ合わせて作り上げた、その名も…」

 

俺の後ろに、5体の龍に果敢に立ち向かおうとする勇者の絵が描かれたスタート画面が現れる。それは勇者がドラゴンに囲まれる中で生き残る為に必死に戦おうとするものに見える。

 

そして画面の上部に炎が映り、それが消えるとタイトルが浮かび上がった。

 

「【セイヴァー・サバイバル】。」

 

「「「「新しいゲームッ!?」」」」

 

高海達が驚きの声を上げる中で、俺は両手を胸元で構えるいつものファイティングポーズを取り……

 

「仮面ライダードラゴネス……レベル99(ナインティナイン)…」

 

そう、静かに呟いた。




いかがでしたか?

次回、一誠大暴れ&フェニックス編最後になります。

では、また次回にお会いしましょう。

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