ル「何で前回の章で、花丸ちゃんだけ前書きに出てるの?ルビィはずっっっっっっっっっっっっっとお留守番だったのに…」(目のハイライトオフ)
花「い、いや…オラに言われても…!!」
ル「ねぇなんで…?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ…!!」
花「うあ…!!あ…ああ……ま…マルは悪くないズラ!!これは作者のせいズラァァァァァァァァァッ!!」(全力逃亡)
ル「あ…!!それじゃ皆さん、本編をどうぞお楽しみください♪…………逃ガスカ、裏切り者ガァ!!」
三人のTransfer Student
ヴァーリ達のデモンストレーションから数日…あれから更に一悶着あった後、学校も始まり学生が登校を始める時間になると、仕事で幻夢コーポレーションに泊まっていたヴァーリが外に出る。
「ふぅ…ようやく今月の新作商品のチェックと新型ガシャットの調整が終わった………ん?」
そう言ってため息を吐きつつ、周りを見ていたら…
「それじゃあゼノヴィアちゃん、いっくよ~!!」
「いつでも来いッ!!」
建物の敷地の隅に明日那とゼノヴィアがいた。しかも、明日那の後ろには丁寧に包装された大量の小包が置かれている。その中から両手に1つずつ持つと…
「ハイ!!…ハイ!!…ハイ!!…ハイ!!」
次々とゼノヴィアへ、リズミカルに投げていく。
「ゼットン、パンドン、ゼットン、パンドン……」
「ハハイ、ハーイ!!」
「ゼパン、ドーン!!」
それを確認したゼノヴィアはファイティングポーズを構え、なにやら意味不明な事を呟きながら左ジャブを繰り出していき、最後はジャブから右ストレート、左アッパーで小包を何処かへと
「…………何リアルリズム◯国してんだ?」
端から見れば不審者極まりない…しかし、最近は見慣れた光景の2人に、ヴァーリは声を掛ける。
「あ、ヴァーリ君。またディオドラからアーシアちゃん宛にプレゼントが送られてきたから、ゼノヴィアちゃんの特訓も兼ねて処分中。リズム○国なのは、その場のノリかな?」
「またか…」
明日那から聞いた理由に、ヴァーリは頭を抱える。
時は遡り、デモンストレーション終了後……
「僕の名はディオドラ……以前、君に助けて貰った悪魔だよ」
「私が…?」
「この傷を見てくれれば、思い出せるかな?」
そう言って上着を捲るディオドラ。その胸には大きな傷痕があった。それを見たアーシアが何かを思い出したようにハッとした顔になる。
「貴方はあの時の…!!」
「ようやく思い出してくれたみたいだね?」
その事に顔を綻ばせたディオドラは、アーシアの手を握…
「悪魔なのに教会の近くまで来て倒れた、おっちょこちょいなドMの悪魔さん!!」
「へ…?」
「「「「「ブフッ!!」」」」」
ろうとしたが、彼女のあんまりな覚え方にディオドラは呆け、他の若手悪魔は吹き出すのを堪えていた。
「えっと……それはどういう…?」
「だってあんな瀕死の状態なのに、わざわざ教会のある土地にまでやって来た上に、教会のすぐ近くで倒れてるんですよ?普通だったら悪魔祓いさん達に倒されてもおかしくないのに……だから、おっちょこちょいかドMのどちらか、もしくは両方だってリアスさんが…」
アーシアの言葉にリアスを睨むディオドラ。そして肝心のリアスは、右手で口を覆って隠しているが目尻は下がり、完全に爆笑してるのか涙が滲んでいた。
「だ…だって、普通そう思わない?……ぷぷ…!!瀕死なのに…転移で……プ!!…帰らないどころか……クク…!!教会に近づくって…ブフゥ!!どこのおバカな悪魔かと……思ってたのに…プクク…!!まさか貴方なんて…!!も、もうダメ!!アッハハハハハハハハハハハハハ!!!!ドMなディオドラ……略して【ドエムドラ】ね!!アハハハハハハハハハハッ!!!!」
必死に笑いを堪えつつ話していた彼女だったが、最後には限界を超えたのかお腹を抱えて大声で笑い始めるリアス。
「ええいッ!!笑うなァ!!」
そんな彼女に顔を真っ赤にして怒るディオドラ。しかし、彼女の言っている事はある意味、的を得ているので反論しにくい。
「まあいい…それよりもアーシア、僕は君の優しさに心を奪われてしまった。ぜひ、僕の伴侶となってはくれな「すみませんごめんなさい無理です」食い気味ッ!?」
「「「「「「アハハハハハハハハハッ!!」」」」」」
それでも気を持ち直してアーシアに求婚するディオドラだったが、食い気味に断られてしまい他の若手悪魔達にまで笑われてしまった。
「い、一応…理由を聞いても…?」(ヒクヒク…)
口の端をヒクヒクさせながらも、スマイルを崩さないディオドラにアーシアは本心を告げる。
「私は人として生きようって決めてるんです。確かに人の一生は短いですけど、だからこそ日々の日常を大切にして生きてる…私はそんな人達の手助けをしたいんです。同じ人間として……だから、悪魔に転生するつもりはありません」
アーシアはディオドラにそう告げると、一礼してリゼヴィムの元へと向かう。それを呆然と見送るディオドラにリアスは…
「諦めなさいドエムドラwww。あの娘の決意は固いわよ?」
そう言うが、彼はニヤリと笑うと…
「確かに、今は無理そうだね。でも、僕は諦めない。必ず彼女を手に入れてみせるよ。後、僕はドMじゃない!!」
そう返して、転移していった。
「グレモリーから報告は受けていたが、やってる事が完全にストーカーのそれだな…」
「毎日毎日飽きずにプレゼントなんか送ってくる辺り、金にモノいわせてるわね。愛なんて微塵も感じないよ!!」
そんなディオドラの行為にヴァーリは呆れ、明日那は憤慨している。
「なに、アーシアは私が守ってみせるさ。それにしつこく奴がアーシアに手を出そうとするなら、私が全力でブッ飛ばす。日本風に言うなら……私がクサムをムッコロス!!……だったか?」
「「ここではリントの言葉で喋らんかい」」
そしてアーシアを守ると誓うゼノヴィアだが、その残念な日本知識のせいで微妙にしまらなかった…
「あ、ヴァーリさーん!!」
そんな彼女にヴァーリが呆れていたら後ろから呼ばれ、振り返ると梨子達いつものメンバーに歩夢・せつ菜・しずく達新メンバーを加えたルシファー眷属がいた。因みに歩夢とせつ菜としずくは駒王学園の制服を着ていて、さらにせつ菜は眼鏡を装備し髪型を三つ編みにしている。
「ああ、そっちも準備が終わったか」
「はい、この通り日常モードへの切り替えも完了です」
そう言うせつ菜は、いつものオタク的な雰囲気を一切出していない。この日常モードは本人がアイドルや裏の仕事と日常を切り替える為の姿で、この姿の時は真面目な文学少女みたくなる。そして名前も【中川 菜々】と名乗っている。実は此方の名前が彼女の本名であり、優木 せつ菜というのは芸名である。
因みに【優木 せつ菜】の由来は、彼女が好きなアニメキャラである【絶剣】と【人類初のイノベイター】の名前から取ったものだ。(注:この作品内での設定です)
「歩夢達は転校初日で手続きがあるから、俺と一緒に行くぞ。梨子達はアーシアの護衛を頼むな」
「うん、こっちは任せて」
「それじゃ、俺達は行くぞ」
「「「はい!!」」」
後で来るであろうアーシアの護衛を梨子達に頼み、ヴァーリは歩夢達を連れて学園へと向かう。
「それにしても、こっちに来てから色々と凄い事があったね…」
「本当です。まさか、こうして高校に通うどころか異世界の自分や歩夢先輩達に加えて、天王寺さん達にまで会うなんて……しかも全員ヤンデレ…」(ガタブル…)
「あれが宇宙警備隊のゾ◯ィー隊長が言っていた、並行同位体なんですね!!」
「たぶんな……それに、この世界にもあちらで会ってこちらでいなかった人物…中須かすみ・宮下愛・近江彼方の並行同位体がいるかもしれんぞ?」
「「「まっさかー♪」」」
そんな他愛のない会話をしながら進んでいく4人。この時、彼らは知らなかった。その並行同位体がかなり間近にいた事を……
歩夢side
皆さん、こんにちわ。上原歩夢です。私はせつ…じゃなかった、菜々ちゃんとしずくちゃんと一緒にヴァーリさんの案内で駒王学園の職員室へと行き、そこで担任の人に挨拶をしてHR開始まで必要な書類にサインしたり、教科書を受け取ったりしてたら、あっという間に時間が来た。
「それじゃしずくちゃん、またお昼にね」
「はい」
学年の違うしずくちゃんとはここで別れ、私と菜々ちゃんは先生に、これから学ぶクラスに案内してもらっていた。
この時に担任の先生に聞いたけど、私達のクラスには知ってる人がいないのがちょっと残念だったな…
「ここが今日から貴女達が通うクラスになります。準備が出来たら呼びますから、そうしたら入ってきてください」
「「はい!!」」
そう言って先生は教室に入っていった。途中、歓声みたいなのが聞こえてきて、そのすぐ後に呼ばれた私達は教室へと入った。
「はい、今日から新しくクラスに加わる上原歩夢さんと中川菜々さんです」
「「よろしくお願いします」」
『『『『『イエェェェェェイッ!!!!』』』』』
先生に紹介されて挨拶すると、クラス中が歓喜の叫びをあげる。
ものすごい声…ちょっとビックリしちゃった。
「マジモンのアイドルキターッ!!」
「お近づきになって、私もアイドルデビューしたーい!!」
「アンタ、鏡見てから言いなさいよw」
「ノートにサインくださーい!!」
「僕はサッカーボールに!!」
「私はスマホケースに!!」
「俺はタイガス◯ークに!!」
「俺はこの極星光◯手裏剣に!!」
「私は…この自慢のウルトラマッスルに!!」
「「「「「夏に暑苦しいわッ!!!!」」」」」
「「ア、アハハ…」」
そんな個性豊かなクラスメイト達に苦笑していたら…
「それにしても、こんな時期に転校してくるなんて…ずいぶん破天荒だね~。転校だけに!!アハハハハ!!」
「アハハハハハハハハッ!!愛ちゃん上手すぎ~!!」
「「え…?」」
どこか聞き覚えのある声とダジャレが聞こえたので、そっちを見ると……そこには異世界で会った宮下愛ちゃんにそっくりの人物……ううん、菜々ちゃんやヴァーリさんの言っていた並行同位体がいたの。
(まさか、本当に並行同位体がいたなんて……それよりも…)
「転校だから破天荒…………プッ…アハハハハハハハハハハハハハ!!」
なにそのダジャレ!!面白すぎるよ~!!
「およ?まさか、ゆうゆ以外に愛さんの爆笑ギャグで笑ってくれる人がいた!!」
((((((え?爆笑…?))))))
なんでかクラスの空気が冷めきっていたけど、私はそのギャグで笑いが止まらない。
「それなら連発だ!!…この箱、どこに運ぶの?箱だけに!!」
「「アハハハハハハハハハハハハハ!!」」
「この米を作ったの、高名な人なんだって!!米だけに!!」
「「アハハハハハハハッ!!ま、待って…!!これ以上は…!!」」
「焼き肉したのはいいけど、この鉄板焼きにくいなぁ~…焼き肉だけに!!」
「「アハハハハハッ!!ゲホッ、ガホッ…!!い、息が…!!」」
「ダジャレで溺れないでください…」
笑いすぎて呼吸困難になりかけた私に、菜々ちゃんが耳を塞ぐ事でダジャレを聞こえなくしてくれたお陰で、何とか呼吸を落ち着ける事ができた。
「ハァ…ハァ…あ、ありがとう…菜々ちゃん……」
「もう…歩夢さんは私達のリーダーなんですから、しっかりしてもらわないと…」
「はーい…」
笑いすぎて菜々ちゃんに怒られちゃったけど、ツボに入っちゃうくらい面白いんだから仕方ないよ~…
「はいはい、宮下さんと高咲さんも静かにしてくださいね。これからHRを始めますから」
「「はーい!!」」
先生に窘められた2人も大人しくなり、私達は先生の指示で空いている席に座りHRを聞いた後、小休憩の時間…
「ねーねー!!なんでアイドルになったの!?」
「芸能人の知り合いとかいる!?」
「休みの日は何してるの!?」
「オススメのコスメとかある!?」
「よく飲むプロテインは?」
「好きな人とかいるの!?」
「スリーサイズ教えて!!」
「「ち、ちょっと待って…!!」」
私達はクラスメイト達からの質問攻めにあっていた。
ストップストップ!!私、聖徳太子じゃないからそんな一辺に言われても~!? というか、今誰か変な質問しなかった!?
「はいはーい!!皆、落ち着こうか!!」
「そんな一度に言われたら、2人も答えられないよ?」
そんな状況に宮下さんと、さっきギャグで笑っていた毛先が緑色になってる黒髪ツインテの女の子が助け船を出してくれた。
「とりあえず、順番に並んで1人ずつ質問していこっか?」
「あ、それとさっきスリーサイズを聞こうとした手裏剣男子?…君は罰として2人への質問と接触禁止ね♪」
「マジでスイマセンでしたァァァァッ!!」
「「「「「「「アハハハハハハハッ!!」」」」」」」
ツインテの女の子からの宣告に、ウインドチャンピオン土下座する手裏剣君(仮)。そんな光景に、皆で笑っていたら…
『アユム、シズクからLINEが着ています』
私のスマホから、小西◯幸さん似の電子音声が聞こえてきた。もっと詳しく言えば、スマホに着けてる女の子向けじゃない武装盛り盛りの黒い竜人型ロボットのキーホルダーなんだけどね?
「およ?今の声は…?」
「それはこの子だよ」
「あれ?それってまさか……」
キョロキョロする宮下さん達に、私はスマホからそのキーホルダーを外して机に置く。それを見たツインテちゃんが何故か驚いているけど、何かあったのかな?とりあえず、まずは紹介しないと。
「ハーちゃん、皆に挨拶して」
『初めまして皆さん。私の名は【テラハーキス】。アユム達A・ZU・NAのマネジメントやプライベートのサポートをしているAIです』
『『『『『おおーッ!!』』』』』
「やっぱりギルバリスぅぅぅぅぅぅッ!?」
(ギルバリス?なんでハーちゃんの本名を知ってるんだろう?それより、しずくちゃんに返信しな……い…と…………え?)
目を光らせながら喋るハーちゃんの自己紹介に皆が驚く中、ツインテちゃんだけが何か絶望したような表情で、ハーちゃんの本名を小さく叫んでるのを不思議に思いつつも、私は内容を確認するためにしずくちゃんからのLINEを見て目を丸くした。そこには…
【た、大変です!!私のクラスにかすみさんの並行同位体が…あちょなにをしてるくぁwせdrtfgyふじこlp】
そう書かれていたのだから…
え?1年にかすみちゃんの並行同位体がいるの?…2年には愛ちゃんの並行同位体がいるし……ってことは、まさか3年には彼方さんの並行同位体がいるんじゃ………ていうか、最後は何があったんだろう?
【初めましてぇ~♪超絶可愛い美少女の、かすみんでぇ~す♪どうです?こんな可愛いかすみんを、アイドルにしてみませんか~?】
そこに新しくLINEが届き、画面にはそんなしずくちゃんらしくない文面と画像が送られていて、画像には異世界で会ったかすみちゃんの並行同位体の自撮り画像が写っていた。
「もしかして、スマホを奪われて勝手に使われたんでしょうか?」
「たぶん…」
【す、すみません!!
「「やっぱり……」」
一緒に見ていた菜々ちゃんが考察していると、そこに慌てたようなの文面が送られてくる。文章の感じからして、しずくちゃん本人だ。
うん、それは解ってたけど……その名前の変換は悪意ない?アークの意思に従っちゃ駄目だからね?
「あ、かすみちゃんだ!!」
「「え?」」
そこに同じく覗き込んでいたツインテちゃんが、彼女の名前を口にした。
「彼女を知ってるの?えっと……」
「あ、自己紹介してなかったね。私は【高咲 侑】。よろしくね」
「うん、よろしくね。高咲さん」
「侑でいいよ。貴女とは気が合いそうだし♪」
「あ、それ私も思ったの!!」
ああやって同じギャグで笑える人に、悪い人はいないもんね!!
「それじゃあ、私も歩夢でいいよ。侑ちゃん♪」
「うん、歩夢ちゃん♪」
「あ!!ゆうゆズルいよ!!愛さんも、愛さんも!!」
「うん、愛ちゃんもよろしく」
「ヨロシク~♪ではお近づきにとっておきを1つ……誰か~!!この鯖の捌き方教えて~!!サバだけに!!」
「「プッ!!アハハハハハハハハハハハハハ!!」」
「……あ、これ私がツッコミ担当なんですね…」
この後、菜々ちゃんも2人と友達になり、それから侑ちゃんの話によると、かすみちゃんは侑ちゃんが実家の家業を手伝っている時に知り合ったらしくて、他にも下級生に1人、上級生に1人知り合いがいるんだって。
「そうだ!!良かったらお昼、一緒に食べない?他の友達も紹介したいし…」
「お、いいねー!!愛さんはさんせー!!」
「あ、それなら屋上にしようよ。ゲンムコーポレーションの人達も一緒だけど…」
「いいのッ!?これでゲンムの人達と仲良くなれたら、就活に役立つかも…!!」
「じゃあ決まりですね」
2人の参加も決まったところで、しずくちゃんにもその旨のLINEを送るとすぐに返信が来て…
【では、私もお友達を2人ほど連れていきますね】
と、書かれていたので先に移動して侑ちゃんの知り合いの上級生と合流したんだけど……
「初めまして~。3年生の【近江 彼方】さんだよ~。よろしくね~?」
その人はある意味で予想通りだった、彼方さんの並行同位体でした…
いかがでしたか?
更新が遅くなってスミマセン……最近、シンフォギアやラブライブにプリコネのアプリに加えて、アサルトリリィのアプリに嵌まっていたので……梨璃ちゃんと雨嘉ちゃん可愛い…
次回【襲撃されるHigh School】
「なら……八葉一刀流の妙技、お見せします」
それでは次回で、お会いしましょう。
それと活動報告で、ギャスパーのライダーについてアンケートをやってるので、良ければ参加していってください。