ISとHALOが混ざってしまった件について…   作:コレクトマン

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第1章の第22話、始まります。


転生者よ、海を満喫しよう(笑)


SPARTANが海へやって来た結果…

 

 

星矢達は水着を買い終えたと同時に桂に弟(男の娘)がいると言うことに驚いた日から一週間後、この情報はIS学園全生徒に行き渡り、後に桂の弟こと直也の隠れファンクラブができたのは余談である。

 

 

そんなこんなで臨海学校当日を迎えたその日、星矢達はバスで臨海学校予定地である旅館“花月荘”に向かっていた。走行中のバスの中で星矢は外の景色を堪能していた。

 

 

「最近は忙しかったからな……海を見るのは新兵訓練や海岸捜索任務以降だな。殆どは海をのんびりと見る暇もなかったけど……」

 

「確かに……俺の場合は殆どスパルタ式の訓練法だったからな……」

 

 

なんだかんだで星矢と一夏は過去のことを振り返ると同時に遠い眼になっていた。それに気になったのか鈴が声をかける。

 

 

「そういえば星矢って過去のことを話していなかったよね?」

 

「そういえばそうだったな。一夏も星矢と同じ訓練方だったのか?」

 

 

鈴に便乗するかの様に箒も気になり始めた。そして一夏はラウラのことに気をつけながら説明をする。

 

 

「あぁ……俺は星矢とは違うけど、ONIのとある特殊作戦部隊の曹長に扱かれたんだ。後ついでに曹長から女性との付き合いからも教えられたよ……」

 

「「そ…そう(か)……」」

 

「まぁそのおかげで俺も力をつけることができたからある意味願っても無いことだった。自惚れるつもりはないけど、俺はこの力で千冬姉や箒達、星矢といった友達を守れるからな」

 

「けど、バック曹長から訓練を行う前の一夏を聞いた時は超がつくほどの朴念仁だったそうだけどな?」

 

「それは言わないでくれ星矢……今でも昔の自分を思い出すだけで恥ずかしいんだ……」

 

((バックさん、ナイスです!))

 

 

箒と鈴は此処には居ないバック曹長に朴念仁である一夏を新兵訓練の時に何とか女性の気持ちを分かるくらいに直してくれたことに感謝するのであった。

 

 

「ハックシッ!……誰か俺の噂でもしたか?」

 

 

その当の本人であるバックはONI本社にて銃のメンテナンスを行っていた。誰かに噂されながら……

 

 

「兄様、姉様!海が見えてきました!」

 

「義兄さん、海が見えたよ!」

 

 

ラウラとシャルが星矢達に海が見えたことを知らせると星矢と一夏は海が見える方角に向けると満遍なく広がる海が星矢の瞳に映し出されて居た。それから三十分後、バスは花月荘に到着して一組や他のクラスも花月荘の入り口で整列し、女将さんに挨拶するのであった。

 

 

「はいっ、それでは今日から三日間お世話になります花月荘です。皆さんは従業員の仕事を増やさないように気を付けてください」

 

「「「よろしくお願いしまーす」」」

 

「はい、こちらこそ。今年の一年生も元気があってよろしいですね」

 

 

全員で揃って挨拶した後に女将さんが星矢と一夏に気づいた。

 

 

「あら、こちらが噂の……?」

 

「あっはい。僕は泉谷 星矢です。隣にいるのは織斑 一夏、僕の親友です。この度は大変お手数をおかけしました。三日間ご厄介になりますが、何卒―――」

 

「「よろしくお願いします」」

 

「あらあら……ご丁重にどうも、清洲 景子(きよす けいこ)です」

 

 

女将さんの清洲さんに挨拶を終えた後に織斑先生から部屋割りのことで声をかけられる。

 

 

「織斑と泉谷は私についてこい、お前達の部屋を案内する」

 

 

星矢達は織斑先生の言われた通りに後を付いて行くと、ある部屋の前に辿り着いた。

 

 

「此処だ」

 

「え、此処って……『教員室』ですか?」

 

「どうしてまた……あっ、そう言うことですか」

 

「泉谷の考えている通りだ。最初は2人部屋という話だったんだが、それだと女子達が絶対に就寝時間を無視してが押しかけるだろうということになってな」

 

 

一夏が“なるほど”と理解する。確かに箒達以外の他の女子達(主に新聞部)が来そうで怖い。変な捏造を作らなければいいのだけど……。そんな形で僕と一夏は教員室で織斑先生と同室になった。

 

 

「さてっ…今日は一日自由時間だ。荷物も置いたことだし、後は好きにして構わないぞ」

 

「織斑先生は?」

 

「私は他の先生と連絡なり確認なりと色々とある。それが済み次第、軽く泳ぐぐらいはするとしよう」

 

 

そう言って織斑先生は教員室を後にした。残った星矢と一夏は織斑先生のお言葉に甘えて水着を取り出した後に更衣室のある別館へと向かった。

 

 

星矢Side out

 

 

 

一夏Side

 

 

一夏と星矢が更衣室のある別館へと向かっている時に旅館の庭園の地面に埋まっているウサギのカチューシャと“ひっぱってください”と書かれた看板があった。

 

 

「なあ星矢、これって……」

 

「あぁ、一夏の思っている通り絶対あの人だ。間違いない」

 

「えーと…一応、抜くぞ?」

 

「あぁ…ゆっくりとな?」

 

 

そう言って一夏はウサギのカチューシャをゆっくりと引っ張り抜く。しかし、何も起こらなかった。

 

 

「あ……アレ、不発?てっきり束さんが埋まっているとばかり」

 

「いやっそれはないと思う。あの博士はそんな簡単なドッキリを仕掛けるはずは……!」

 

 

そう考えていると上空から何かが落下してきた。

 

 

「……て、嘘でしょ?!」

 

「…おいおいおいおいっ!?」

 

 

これに危機感を感じた一夏達は直ぐにその場から退避すると地面に人参状の何かが刺さった。

 

 

「に……人参?」

 

「はぁ……やっぱりか」

 

 

するとその人参がハッチの様に開くと中からある人物が出てきた。

 

 

「あっはっはっ!引っかかったね、いっくん♪」

 

「博士……あなたは一体何をしに此処に?」

 

「お…お久しぶりです、束さん」

 

 

まさか箒の姉である束さんと久しぶりに会うとは予想にもしなかった一夏であった。

 

 

「うんうんお久だねっ、本当に久しいねー。それとせーくんも約十日振りだね?」

 

「そうですね。……それよりも博士は一体何しに此処へ?」

 

「おっと、そうだった!私は箒ちゃんに会いに来たんだった」

 

「箒に……?」

 

「うん。それじゃあ私が開発した箒ちゃん探知機で探してくるよ。じゃあねいっくんにせーくん、また後でね!」

 

 

そう言って束博士は箒を探すために何処かに向かって行った。

 

 

「……結局博士は何をしたかったんだろうか?」

 

「さ…さぁ?……まぁ取り敢えず更衣室に向かおうか?箒達も待っている訳だし」

 

「……そうだな、行くか」

 

 

結局の所束博士は何をしに此処に来たのかは分からないまま一夏達は更衣室のある別館に向かうのであった。

 

 

一夏Side out

 

 

 

星矢Side

 

 

束博士のことで色々あったがそのことは後で考えるとして、僕と一夏は水着に着替え終わった後に浜辺に到着した。

 

 

「この浜辺の砂の暑さ……久しぶりだな。やっぱり海はこうでないと!」

 

「そうだな。水中訓練以来の海だな……」

 

 

そう呟きながら軽く身体をほぐして泳げるようにしておく星矢たち。すると一夏の背後から何かが接近してきた。

 

 

「一夏ぁーーー!」

 

「鈴?…って、のわっ!?」

 

 

一夏に飛び込んできたのは黄緑のフリルの付いた水着を着た鈴であった。鈴は器用に一夏の肩へ跨る様に乗って肩車の体勢になった。

 

 

「あんた達真面目ねぇ、一生懸命体操しちゃって」

 

「基礎中の基礎だからな。怠っていると変なところで身体の一部が攣るからね」

 

「そう言うこと、鈴もちゃんと準備体操しろよ?溺れたら厄介だしな」

 

「大丈夫よ!あたしが溺れたことなんかないわよ、前世は人魚ね多分」

 

「そう言うのフラグと言うのだが?……取り敢えず一夏、先に鈴と泳いで行ったら?」

 

「そうだな……箒達はまだ時間がかかる様だしな。先に泳いでくる」

 

 

星矢は一旦一夏達と別れてビーチパラソルの中に入る。そして浜辺の砂を触り、自然を感じていた。

 

 

「……泳ぐのはこれを感じた後でもいいかもね」

 

「あらっ星矢さん?ちょうどいらしておいでで?」

 

 

そう考えているとパラソルの外には青いパレオの水着を着たセシリアの姿があった。セシリアの手には日焼け止めのサンオイルを持っていた。

 

 

「セシリア……?君は泳がないのか?」

 

「そのことなんですが、その……星矢さん。もし宜しければ、サンオイルを塗っていただけませんか?私、肌があまり強くないので……」

 

「……僕が?」

 

 

セシリアの予想を斜めいく発言に疑問系に返してしまう。流石に予想外であったが星矢はセシリアにサンオイルについて聞いた。

 

 

「……一応聞くけど背中だけ……だよね?」

 

「え……えっと、背中と足だけお願いします。周りのことを考えますと流石に……」

 

「分かった、取り敢えずシートの上で身体を横になって。今からオイルを塗る」

 

 

そう言って星矢は手にサンオイルを掛け、手の常温と太陽光でサンオイルを温めた後に横になっているセシリアの背中に温めたサンオイルをマッサージしながら塗る様に背中全体に滑らせる様に塗る。

 

 

「ん……はぁ………いい感じですわ。星矢さん、とってもお上手なのですね?」

 

「まぁこれ(サンオイル)は初めてだけど、マッサージとかは趣味で覚えたって感じかな?」

 

「そうですの。そ…それでしたらせっかくですし手の届かないところは全部お願いします」

 

「あくまで背中と足だけ。それ以外は流石に僕でも無理だ」

 

「ほぉ…?その割には結構手先が器用だと思うが?」

 

「そうだろうか?それでも無理なものは無理だ。………へ?」

 

 

セシリアかと思った声は男性で、その声が聞こえた方向に向けると……

 

 

「よっ!星矢、相変わらずだな?」

 

 

星矢の父である清十郎の姿があった。

 

 

「ウェッ!?父サン!?ナズェミデルンディス!(OwO;)」

 

「おいおい、口調がオンドゥル語になっているぞ?」

 

「ナニヲジョウコニズンドコドーン!(OwO;)」

 

「だから落ち着けアホッ」

 

「ウェイッ!?(OwO;)」パチンッ!

 

 

清十郎にハリセンで叩かれ、何とか正気を取り戻した星矢。正直なぜ清十郎がここにいるのかはわからなかった。

 

 

「あの……星矢さん、大丈夫ですの?それに、この方は星矢さんの?」

 

「あぁ…ごめん、予想外すぎてちょっと変になったけど。セシリアの思っている通り、この人は泉谷 清十郎。僕の父さんだ」

 

「どうもイギリス代表候補生のミス・オルコット。うちの息子が世話になってくれている様だな?俺は泉谷 清十郎だ。今後ともよろしく」

 

「は……はぁ、どうも」

 

 

清十郎が星矢に近づいた後にそっと手を星矢の肩につける。

 

 

「それにしても星矢、俺が見ぬうちに成長したな……」

 

「父さん……?どうしたんだ急に?」

 

「俺も繰り返し、女の素晴らしさを語ってきた甲斐があるってもんだ。流石は俺の息子だ。もう俺から教えてやることは何もない」

 

「それってつまり………どういう……こと?」

 

 

清十郎が言っている意味を理解できなかった星矢。しかしセシリアは清十郎の言葉の意味を違う形で理解してしまった。

 

 

「ちょっ!?あ……あの!?わ……私は星矢さんとは……その……」

 

「セシリア?どうしたの?」

 

「大丈夫だ。オルコット嬢は少し知恵熱が出ただけだ。そんなことよりも星矢、さぁ今すぐ街に繰り出して、聖なる営みに挑まんと!“がしっ”……へ?」

 

 

清十郎が星矢にちょっとした冗談を言うと星矢は清十郎の腕を掴んだ。

 

 

「父さん、僕……いやっ、俺はその手の冗談が嫌いなんだ。だから先に海水浴を堪能してくれ」

 

「いやいやいやっ星矢待て、ほんの冗談だ冗談……ぎゃあああぁぁぁ!?」

 

 

星矢は身体能力をフルに活用して清十郎を海の方に投げ飛ばした。その結果、清十郎は海へポチャンッと綺麗に落ちて逝った。(誤字にあらず)

 

 

「はぁ……父さんの冗談は本当に厄介なくらいに嫌いだ。それがなければ普通なんだけど……」

 

「私と星矢さん……私と星矢さん……あう………」

 

 

セシリアは未だに妄想の中にいた。星矢は現実に戻ってくる様に声をかける。

 

 

「セシリア、大丈夫か?」

 

「ひゃい!?だ……大丈夫でございましてよ?」

 

「その……ごめん。うちの父さんが……」

 

「い……いえ!その様なことは……それよりも星矢さんのお父上は大丈夫でしょうか?」

 

 

セシリアが何とか現実に戻ってきたと同時に清十郎の安否が気になっていた。

 

 

「多分父さんは大丈夫だと思うよ?ある意味こういうのはギャグ漫画補正でしぶとく生き延びていると思うよ?」

 

「星矢さん、それはメタいですわ……」

 

「あっ義兄さ〜ん!」

 

 

セシリアは星矢のメタ発言にツッコむとシャルとバスタオルを身体全体に巻いた女性?がやって来た。

 

 

「シャル、そのバスタオルを巻いている人物は?」

 

「あ…うん。実はラウラが恥ずかしがって全体にバスタオルを巻いちゃって……」

 

「す……すいません。流石にこの水着だと恥ずかしくて……」

 

「そうだったのか。……ところで、箒はどうした?」

 

「私を呼んだか?」

 

 

星矢は箒を探そうとした時に紅い三角ビキニを着た箒が星矢に声をかけた。

 

 

「箒?どうしたんだ、今まで何処に?」

 

「ちょっとな……姉さんから振り切る為に隠れていた」

 

「あぁー……あの人ならやりかねない」

 

 

箒の言った意味を悟った星矢。おそらく束博士はさっき言っていた箒ちゃん探知機とやらで箒を探しているのをすっかり忘れていた。

 

 

「……それはそうと箒、実はラウラなんだけど」

 

 

星矢は箒に今の現状とラウラのことを説明した。

 

 

「……なるほど、大体分かった」

 

「おーいっみんなー」

 

 

その時に一夏達も星矢達と合流する。そして星矢は一夏にも箒に話した内容を伝えるのであった。

 

 

「なるほどな、この前買った水着をみんなの前に見せるのが恥ずかしいと思って……」

 

「そして今に至るという訳ね」

 

「まぁそう言う事になる」

 

「ラウラ、あんまり恥ずかしがっているとみんなとは遊べないぞ。大丈夫だ、みんなラウラと遊びたいんだ」

 

「姉様。……わ、分かりました。私もできれば兄様と姉様、友達と遊びたいです」

 

 

そう言ってラウラはバスタオルを取り外す様に巻き取ると、中から黒が中心で紫のフリルがついたビキニを着たラウラの姿があった。

 

 

「……どう、でしょうか?」

 

「うんっ結構似合っているよ♪」

 

「結構良いじゃない?」

 

「あぁ、十分に似合ってるぞ」

 

「そうですわ。とても似合っていますわよ」

 

「みんなの言う通り、とても似合っているよ」

 

「よかったなラウラ。俺も可愛いと思う」

 

「そ……そうですか?正直、嬉しいです……!」

 

 

ラウラはみんなに水着が似合っている事を褒められて嬉しい気持ちになっていた。すると他の女子生徒達が星矢達をビーチバレーに誘った。

 

 

「織斑くーん、星矢くーん!こっちに来てみんなでビーチバレーをしよう!」

 

「ビーチバレーか……なあ一夏、此処は一つチーム戦で行くか?」

 

「そうだな……となるとチーム分けはどうするんだ?」

 

「恐らく向こうがもう決めているだろう。ほらっ……」

 

 

星矢が一夏にビーチバレーをする所に指をさすと、そこには織斑先生と桂のペアとデイジーとカルのペアの2on2対決を繰り広げていた。現在のところ織斑先生と桂のペアが優勢である。

 

 

「うわぁ……織斑先生、容赦ないな」

 

「本当に僕は織斑先生はSPARTAN-Ⅱのメンバーの一人ではないのかと錯覚しそうだよ」

 

 

そう呟いているとちょうど試合が終わった後なのか織斑先生達が星矢たちを見かける。

 

 

「む……お前たちも来ていたか。それと泉谷、また何かよからぬことを考えていたか?」

 

「織斑先生……幾ら何でも鋭すぎです」

 

「……まぁいい、お前たちもビーチバレーをやるか?」

 

「……そこのところはお手柔らかにお願いします」

 

 

その後星矢達はビーチバレーで今日の楽しいひと時を過ごした。因みにビーチバレーのことで織斑先生とカル、デイジーの女性チームと星矢と一夏、桂の男性チームの3on3ビーチバレー対決で他の女子生徒達が白熱していたのは余談である。

 

 

星矢Side out

 

 

 

清十郎Side

 

 

その頃海に投げ飛ばされた清十郎は何とか浜辺に泳いで戻ってこられた。正直言ってあそこまでキレることはないんじゃないか?

 

 

「やれやれ……本当にあいつは冗談が通じないな」

 

「あはは……せーくんは本当にそういう冗談は嫌いなんだからあんな感じに怒ったんじゃないのかな?」

 

 

清十郎の横には箒を探していた束がいた。どうやら箒を見つけたのはいいものの、結局会えなかったようだ。

 

 

「…んで、そっちは妹さんを探していたが結局見つかんなかったって訳か……」

 

「……うん。箒ちゃんや私の家族には迷惑を掛けたからね、当然の報いが私に来たんだと思うよ」

 

「まぁやっちまった後に悔やんでも後の祭りだからな。もし接触する機会があったら一度謝ったらどうだ?」

 

「うん、もちろんそのつもりだよ。……でもそれは箒ちゃんと二人っきりの時に……ね?」

 

 

束は箒と二人きりの時に姉妹の関係を直そうと誓うのであった。

 

 

「……そんで話を変えるが、箒用のISを持って来たのか?」

 

「うん、その件についてはもちのロンだよ!後は明日のISの装備試験に渡すだけだよ♪」

 

「……なら、俺も星矢達にあるパッケージを渡すとしようか。後、秘密裏に星矢のある計画を進めるとしよかwww」

 

 

清十郎と束はそれぞれプレゼントを明日に渡す日を楽しみにした。

 

 

清十郎Side out

 

 

 

預言者Side

 

 

エヴォルとやらにISコアを渡されてから約二週間が経った。研究開発班にISコアの解析を命じてから三日、分かったことと言えばPICと呼ばれる飛行機能が備わっていることとハイパーセンサーという高性能センサーがあることが判明したくらいだ。しかし、ISコアのブラックボックスであるIS適性と呼ばれるものが未だに解析が困難であった。人間の女でしか扱えないという点がある限りISコアは唯の情報端末の塊に過ぎない。そう考える中、アービターはエヴォルとあって以来考え事が多くなった。

 

 

「……エヴォルとあって以来、無口の様だなアービター。何を考えている?」

 

「大祭司殿、恐れながら申し上げますと私は人類の根絶を使命として授かりました。……しかし、あのエヴォルという輩は我らが崇拝するフォアランナーであることは違いありませんが……」

 

「あの者がいつ我々に牙を向けるのか分からぬと言うのだな?確かにあの男は我々を利用してまででも何かを成そうとしている野心がある」

 

「でしたら我々にお任せください」

 

「焦るな、 事を急ぐと元も子も無くす。そうなってしまっては我らの護衛が薄れてしまう」

 

 

アービターの言う通りあのエヴォルとやらは何かを成すためならば手段を問わない類とみて良いだろう。しかし、彼奴の野心が一体何なのか見定める必要がある。そう考えていると地球に潜伏しているエリートから通信が入り、有力な情報を得ることとなった。

 

 

「……アービター、地球に潜伏しているエリートからの情報によるとあのISの生みの親である篠ノ之 束が日本という小さな島国にいるとの情報だ。さらにあの女はフォアランナーの遺跡に訪れた形跡もあるとのことだ。隙あらば彼奴を捕らえ、此処に連れてくるのだ」

 

「仰せの通りに……」

 

 

アービターに篠ノ之 束の捕縛を命じた後に私は未だに解析中であろうISコアの報告を待つのであった。

 

 

続く……

 





星矢と一夏は過去の地獄の訓練を思い出す。
セシリアからサンオイルを塗ってほしいと頼まれる。
他の女子生徒からビーチバレーに誘われる。
預言者はアービターに束の捕縛を命ずる。


次回は、女子会の様です。

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