ISとHALOが混ざってしまった件について…   作:コレクトマン

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第1章の第8話、始まります。


転生者よ、背後に気をつけろ。


生徒会長がSPARTANを揶揄った結果…

 

 

クラス代表候補戦から数日後……星矢達含む1組の女子生徒達は織斑先生の指導の元、ISの実地訓練を行うのであった。

 

 

「では、これよりISの基本的な飛行操縦を行う。泉谷、織斑、オルコット、試しに飛んでみせろ」

 

 

星矢達は織斑先生からISの基本的飛行操縦の見本役として飛ぶようにと告げられると同時に返事をし、各々ISを展開した。その時に星矢のISのバックパックには専用のジェット・パックが搭載されていた。それに気づいた織斑先生は星矢に問いかけた。

 

 

「むっ……泉谷、お前の背中に着いている物は何だ?」

 

「ん?あー……これですか?恐らくなんですが自分のISが宇宙で一次移行してしまった為か地上のデータが不足しているのを補う為にISがジェット・パックが自動的に装備されたそうです」

 

「そうか……しかし、飛ぶことに問題はないな?」

 

「無論、理論上では問題はありません。行けます」

 

「よしっ飛べ」

 

 

織斑先生の指示を聞いた星矢は“了解”と返事をした後に星矢達は飛ぶイメージをしながらISのPICを起動させて飛翔する。ところが一夏だけが若干星矢達よりも遅れているのであった。

 

 

『何をやっている?星矢はともかく、スペック上の出力ではお前達のISの方が上だぞ!』

 

 

織斑先生は一夏にスペック上の事を言うが、僕を例外扱いされる僕は思った。織斑先生、幾ら何でもそれはないです。

 

 

「そんな勝って当り前なことを言われてもなぁ…まだこっちはISのイメージ練習が慣れてないだが…」

 

「一夏、この演習で何とか慣れるしかないと思うよ。それにまだ期間は沢山ある」

 

「一夏さん、イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を模索する方が建設的でしてよ?」

 

「とりあえず一夏、今はジェット・パックで飛んでるイメージでやりきるしかないな」

 

「…そうだな、まぁ…なるようにやってみるさ」

 

 

そんな感じで僕たちは約1,000mまで上昇すると、織斑先生から次の指示が下りた。

 

 

「泉谷、織斑、オルコット、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地上から10センチだ」

 

「了解。一夏、セシリア、先に行ってるよ」

 

 

そう言って僕はISのPICを解除して、そのまま地球の重力に引かれるがままに落下して行った。そして500mまで落下したのを確認すると同時にPICを再起動させて100mの所で足を地面に向けてアーマーに装着されているジェット・パックのジェットノズルとPICでブレーキを掛ける。ブレーキを掛けて完全に停止したのを確認した僕は、何センチで止まったのかを確認した。

 

 

「9.5センチ…か。微妙だな」

 

「…だが良い線でもある。これを機に精進する事だ」

 

 

織斑先生からのお墨付きをもらったのは良いが、僕自身は若干納得はし難かった。その後にはセシリア、一夏と言った順に降下してきてセシリアは10センチジャストで一夏は8センチという形で飛行操縦の訓練が終わり、最後に武装展開の訓練を行った。僕は0.6で一夏0.7、セシリアは0.5と展開スピードはセシリアの方が早かった。だけどセシリアの武装展開の方法が危なかったらしく織斑先生から展開イメージを変えるようにと言われた。セシリア………後で練習しよう。そんなこんなで全ての授業を終えて放課後には1組全員による一夏のクラス代表就任パーティーが開かれるのであった。他の女子達も一夏がクラス代表に就任した事に嬉しい者もいたり、納得しない者もいた。僕に至っては一夏がいない時のクラス副代表兼クラス代表代理という形でこのパーティーに参加している。

 

 

「一夏、どうやらいろんな意味で人気者の様だね。僕もそうだけど…」

 

「その様だな……」

 

「あぁ……それはそうなんだが、箒?何でそんなに……いやっ何でもない」

 

 

一夏は一夏で箒が何故機嫌が悪いのかを察して何も答えなかった。するとそこに新聞部の部長らしき人がカメラを持ってやって来た。

 

 

「はいはーい新聞部でーすっ。今話題の新入生こと最強と噂されるSPARTANの泉谷星矢くんに織斑一夏くんに特別インタビューしに来ました」

 

 

どうやら僕たちのことでインタビューしに来た様だ。しかしインタビューとなると女尊男卑勢の女達のことを思い返す。その女尊男卑勢の女達は僕たちSPARTAN部隊に対する目線が敵意剥き出しで適当に捏造してONI社の評価を下げようとしたのだが、ONI社の優秀なAIが逆に捏造しようとした女尊男卑勢の女達の悪質なプライベートを世界中にバラしてその女尊男卑勢の女達は捕まったのである。それ以降インタビューに対して良い思い出がないのだ。

 

 

「新聞部……か。変な捏造されなければいいのだが……」

 

「確かに…最近のマスコミは俺たちのことに変な噂しか流さないからな…」

 

「あーっ……その件に就いては織斑先生にも言われているから変な捏造はしないから安心して。あっ紹介が遅れたけど私は二年の黛薫子。よろしくねー。それじゃあ本題に入りまして織斑くん、クラス代表になった感想をどうぞっ!」

 

「えーとっ……SPARTANとして、代表戦でも負けないつもりで挑みます」

 

 

一夏は一夏なりにSPARTANに恥じぬ様に積極的なコメントをした。

 

 

「おーっ流石SPARTAN、意気込みが積極的だね。あっ次に泉谷くんも何かコメントをどうぞっ!」

 

 

一夏のコメントを聞いた後に薫子さんから僕に何かコメントをする様言われた。取りあえず意気込みだけ答えておこう。

 

 

「僕……いやっ、我々SPARTANはISであれ何処の軍であれ負けるつもりはありませんが、あくまでISが宇宙進出の為のきっかけになれる様に我々ONIは全力をつくします!」

 

「おぉーっ!まさかのONIの宣伝とは私も予想外!これはいいネタに成りそうね!」

 

 

薫子さんのインタビューを終えてクラス全員で記念集合写真を撮って夜までクラス代表就任パーティーが続いた。

 

 

パーティーが始まってから30分が経った。この時の星矢は寮の自室でAIのアル達を回収しに向かっていた。

 

 

「みんなにぎやかでいい感じだな。さてっ…早く寮からアルたちも連れて行こう」

 

 

そして星矢は自室に到着して寮の扉を開ける。するとそこに待っていたのは水色髪の人こと簪の姉である“更識 楯無(本名 刀奈)”が水着姿にエプロンを着けて星夜を出迎えていた。

 

 

「お帰りなさいアナタ♡ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」

 

 

星夜は楯無さんの問いに答えず、扉を閉じて思わず右手で頭を抑え、色々と整理が出来なかった為にショートしそうだった。

 

 

「……いや待て、待て待て待て。何であの人が此処でドッキリを仕掛けようとしたんだ?取りあえずもう一度開けてみよう」

 

 

そう言って星夜は再び扉を開けるとまだ水着姿にエプロンを着た楯無さんがいた。

 

 

「お帰りなさいアナタ♡ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」

 

「会長、貴女は一体何をやっているんです?」

 

「あらっ貴方は相変わらずその反応なのね」

 

 

楯無さんは自前の扇子を開くと和紙には“いつも通り”と書かれていた。

 

 

「……取りあえず会長、貴女が取るべき行動は二つ。一つは制服に着替え直して、何も無かったかの様に此処を去るか。もう一つは、まだからかう前提で僕が織斑先生を連れてくるまで此処に残るかの二つです。出来れば後者の方を選ばない事を祈りたいのですが…」

 

「いやっさすがにそれはやめて、ねっ?本当にそれだけはやめて」

 

 

さすがにこれは脅しに近かった為か楯無さん冗談が過ぎた事に謝罪した。そして扇子の和紙に書かれた文字も変わって“堪忍(泣)”と書かれていた。そんなこんなで話題を変えるべく星矢から口を開いた。

 

 

「……とりあえず話を変えましょう。最近どうですか、簪さんとの関係は?」

 

「その話になるのね。そうね……あの時、貴方の助言がなければきっと最悪だったでしょうね」

 

 

星矢が語る話題とは、対暗部用暗部“更識家”の姉妹である更識 簪さんの姉妹関係のことである。楯無さんが17代目の楯無として襲名した後に楯無さんは簪さんに代々対暗部用暗部である更識家の裏の世界に巻き込まない為に少しキツ目に言って遠ざけようということなのだが、僕がまだ12だった頃に一度父さんと共に更識家の家に行ったことがあるのだ。その時に当時楯無に襲名する前の刀奈さんと初めてあったのもこの時だ。この時だけ簪さんは更識の母と共に買い物に出かけていた為に家には不在であった。そんな刀奈さんから簪さんを守る為にもどうしたらいいと相談してきたのであった。流石の僕でも更識家の裏の事情に関わるわけにもいかなかった為にせめて助言程度で教えるのであった。

 

 

「“素直な気持ちで答える”……あれは本当にそれしか思いつかなかったからなぁ……今でも恥ずかしいと思うよ僕は……」

 

「でも、そのおかげて簪ちゃんに誤解を生まなかっただけでも本当よかったわ。改めて礼を言わせもらうわ…ありがとう、泉谷君」

 

「僕は何もしてないよ、あくまで助言しただけだよ。簪さんを思う姉としての楯無さんが素直になってから姉妹関係の亀裂を生まない様に頑張った楯無さんの努力の結果だよ」

 

「あらっ……意外と貴方も素直じゃないのね?」

 

 

楯無さんは簪さんに素直に答えて何とか姉妹との関係の亀裂が生まずに済んだものの、それでもやはり簪さんは姉である楯無さんのことが心配だったようだ。素直じゃないことは自覚しているんだけど何故かシスコンの楯無さんには言われたくないと思った。

 

 

「それはお互い様っていうものです。さてっ……アル、ターニャ、クラス代表就任パーティーのクラスの皆が参加してほしいとの事なんだが、行くか?」

 

《貴方が望むのならば》

 

《こっちはオッケーだよ〜》

 

「あらっ意外と変わったAI達ね。ちょっと私も欲しいかな?」

 

「ONIのAIを欲しがるくらいに随分と楽しいそうですね、会長?」

 

 

楯無さんがONIのAIに興味を持ったところで楯無さんと同じ生徒会の女生徒である“布仏 虚”が何やら笑みを見せている様だが、僕からしてみれば怒りを表す笑みだ。楯無さんも虚さんの笑みの意味を悟ったのか言い訳を考えて弁解するのであった。

 

 

「あの…虚ちゃん?これにはちゃんとした訳があってね……」

 

「訳……ですか?再来週に行われるクラス対抗戦の為の書類仕事を放ったらかして私に押し付けた事に対してですよね?」

 

「い……いやっその…ねぇ、折角久しぶりだから泉谷君に会いたいって思ったという事もあるし、簪ちゃんの関係の仲介役を頼もうかな〜?何て思って………」

 

「そうですか……しかし変ですね?あの会長が、溺愛している妹様を言い訳に使うなど……流石に今回ばかりはお灸を据えないといけませんね?」

 

「えっとちょっと待って…本っ当にちょっと待って!…ねぇ泉谷君、助けて?」

 

 

楯無さんが虚さんの説教から逃げようと僕に助けを求めてきた。しかし楯無さん、生徒会会長が仕事を放棄しては駄目でしょう?結果としては自業自得という形で見送った。

 

 

「楯無さん……流石に僕でもこれはフォロー出来ないので諦めて虚さんの説教を受けて下さい。それに、生徒会会長が仕事を放棄しちゃ駄目でしょ?」

 

「そういうことです。さぁ会長?仕事に戻ってHANASIをしましょう?」

 

「いやぁぁああ〜〜泉谷君の人でなし〜〜〜………」

 

 

虚さんが楯無さんを連れて戻る際に楯無さんから人でなしと言われた。……いやっどの道SPARTANのあだ名は悪魔なんだけどと内心ツッコミながらも俺はアル達を連れてパーティに戻っていった。アルとターニャ、一夏達とクラス1組の女子達と楽しいパーティをお開きの時間まで楽しんだ。

 

 

星矢Side out

 

 

 

⁇?Side

 

 

星矢がパーティを楽しんでいるその方、職員室ではある新しい教師二人と新たに転校して来た女子生徒がいた。その教師二人の正体はONIに所属するSPARTANで、SPARTAN-023“デイジー”とSPARTAN-141“カル”である。デイジー達と同じ様にHALO世界で戦死したであろうカルはデイジー達とは違って前世の記憶を持ちながらこの世界に転生したのだ。何故彼女だけ違うのかは星矢でも不明である。二人はONIで働いていたが星矢の父、清十郎から星矢の支援兼IS学園でテロか何かしらの異常が起きた場合に対処出来るように派遣という名の異動することになったのだ。因みに余談であるが、カルがデイジーと会った時にはお互いに驚いていたそうだ。

 

 

「IS学園か……確か星矢や一夏が通っている学園だったな」

 

「そうね……鈴、余りはしゃぎ過ぎない様にね」

 

「わ…私はそこまでじゃじゃ馬娘じゃないわよ!」

 

 

そして女子生徒は中国から遥々とやって来たのだ。その理由は男性のIS操縦者である一夏に会うが為に中国代表生“凰 鈴音”である。実は彼女にはある秘密を抱えており過去に一度ONIに保護してもらった時があるのだがその話は別の機会とする。鈴音はすぐさま話題を変えるべく行動を取った。

 

 

「……それはそうと、デイジーさん達……じゃなかった、デイジー先生達は一夏や星矢のことをどう思っているの?」

 

「どうって…彼らは私たちと同じSPARTANである事に変わりないのだが……」

 

「えっと…そうじゃなくて、異性としてはどうなのかと…」

 

「鈴、それ以上は聞かない方が良いわ。貴女の為でもあるから」

 

「え?……それってどういう……?」

 

 

鈴音はデイジーから一夏と星矢との関係を聞こうとしたがあまり有力な情報を得られずカルに止められた。だがカルが“貴女の為”いう言葉に頭から離れられず唯考える時間が経過して翌日となるのであった。因みに鈴音はカルの事を姉の様な存在で見てるのは秘密である。

 

 

鈴音Side out

 

 

 

星矢Side

 

 

一夏のクラス代表就任パーティーから翌日、1組ではある二つ噂が広まっていた。一つは曰く、IS学園に転校生がやってくる。曰く、その転校生は中国の代表候補生だそうだ。そしてもう一つは曰く、新たな担任の教師が一人入ってくる。曰く、その教師はONIからやって来たSPARTANだそうだ。……今思ったのだが父さん、何で肝心な情報をこっちに送ってこなかったのだろうか?それに中国の代表候補生となるとまだ僕が14の時の頃に中国のある研究所の視察任務の事を思い出す。あの研究機関は社会的に潰しておいてよかったと思う。あそこではISや僕たちSPARTANに対抗する為に中国独自の超兵士化計画“天龍人”と呼ばれる計画が極秘で行われていたのだ。その計画のやり方はSPARTAN-Ⅱ計画と一部酷似してるところを言えば遺伝子が最も優れている子供達を拉致することであるが、問題はそこからである。拉致した子供達の遺伝子を書き換える様に調整を行い、さらには肉体が調整された遺伝子から拒絶反応を出さない様に適合手術で改造を施された。中には適合せず失敗作となった者が居たが当時の研究班はその失敗作を解体し、臓器などを闇市場に売りさばき、研究活動資金の足しにしていたり、または廃棄処分というなの奴隷市場に売り込んで資金を得て肥やしていたそうだ。……今思い返してみればどれもこれもまともな事ではないのは確かだった。あの時一夏がいないウルフチーム全員で視察に向かったんだが………本当に酷いものだった。被験体同様な子供の姿を見てこの時の僕はうっすらと怒りを抱いたかもしれない。もし一人で視察に向かっていたら僕は迷いなく………

 

 

「……殺していたかもしれないな

 

「星矢?どうした、何か言ったか?」

 

「……いや、何でもない。それよりも転校生が2組の方に入ったと言う情報を聞いた?それも中国の代表候補生」

 

「中国か……あいつ、元気にしてるかな?」

 

「随分と気になる様だな、一夏?」

 

「あぁ……箒が転校してから1年後に中国から来た転校生と友達になったんだ」

 

 

何やら一夏は小学校の頃の話を箒と話している様だ。そういえば此処に転生してから長い分、原作知識が薄れてきたな。確か一夏には二人目の幼馴染がいたんだっけ?

 

 

「あら、私や星矢さん達の存在を今更ながら危ぶんでの転入かしら?」

 

「いや、そうとは限らない。その中国の代表候補生は恐らく専用機持ちである可能性がある。それもONIですら知らない武装も有り得そうだが……」

 

「大丈夫だよ。うちのクラスには最強のSPARTANが二人もいるから今のクラスは殆ど敵無しだよ!それに、織斑くんが勝てばクラス皆が学食のデザート半年間フリーパスだもんねー」

 

 

他の女子生徒は一夏がSPARTANである分、クラス代表戦での優勝商品である学食デザート半年間フリーパスが貰える事に浮かれていたのだ。……浮かれ過ぎるのもどうかと思うのだが……。

 

 

「油断大敵だ。いくらSPARTANが最強とはいえ、中身は同じ人間だ。例えるなら織斑先生とSPARTANが対決するとほぼ引き分けに持ち込まれると同じ訳だが……分かる?」

 

 

僕が言った例題を他の女子生徒達は理解出来なかったが、そこに第三者が代わりに答えた。

 

 

「つまり、SPARTANとはいえ同じ人間だから対処方法さえ見つければ攻略も可能って訳ね?」

 

 

教室の入り口に隣のクラスの女子生徒がいた。すると一夏はその女子生徒を見て懐かしい友人と会った様な顔をしていた。

 

 

「鈴………?お前、鈴か?」

 

「そうよ、中国代表候補生“凰 鈴音”。今日は宣戦布告に来たってわけ!」

 

 

どうやら中国の転校生は一夏の知り合いだったようだ。しかし一夏は鈴音の宣戦布告に疑問に思いながらもツッコンだ。

 

 

「鈴……自分が言うのも何だが、逆に似合ってないぞ」

 

「んなっ!?なんて事を言うのよアンタは!」

 

 

一夏と鈴音が話し合っていると鈴音の後ろから誰かがやってきた。その人物は自分や一夏より身長が高く、髪の色が白いのが特徴なのか他の女子生徒はその人物に釘つけであった。………ってちょっとまって、もしかしたらその人物は僕が知っているぞ。もしかして………。

 

 

「鈴、貴女のクラスの方はもうすぐSHRが始まるわ。すぐに戻りなさい」

 

「カル先生……分かりました。一夏、また今度ね!」

 

 

そう言って鈴音は1組を後にしてもとのクラスの方に戻って行った。それはそうと、何でカルがIS学園にいるんだ?しかも教師と言う形で………。

 

 

「カル………?何でこのIS学園にいるんだ?それも教師って……」

 

「あら……星矢、貴方お父さんから聞かなかったかしら?それとデイジーもここに来ているわ。2組の担任の先生として」

 

「デイジーも?……後で父さんと確認しておこう」

 

「あれ?星矢くんってあの先生と知り合いなの?」

 

「知り合いも何も…彼女は僕と同じSPARTANだよ。見た感じだと分かり辛いかもしれないけど彼女は僕と同じ同い年なんだ。唯、頭脳の方は大学レベルだけど……」

 

 

1組の女子生徒はカルの異常なほどの頭脳の持ち主だという事に驚きを隠せず、開いた口が塞がらないでいた。まぁ…正確にいえば前世の知識を受け継いでズルをしているという方が正しいかもしれない。そんな状況でもカルは冷静に自己紹介をするのであった。

 

 

「……細かいところはまたの機会にしましょう。えっと…今日からこの1組の体育担当の教師になったSPARTAN-Ⅱ Sierra-141“カル”です。皆さんよろしくお願いします」

 

 

カルが自己紹介を終えたところでそのままSHRに入るのであった。何でデイジーとカルを此処に教師として派遣させたのかのか分からないから後で父さんから聞くとして今回のクラス代表戦……何か荒れそうな予感がする。主に一夏の女性関係が………。

 

 

続く……。

 

 




かなり間があき過ぎてしまった……。本当に申し訳ない。

ISの実地訓練ですら軽々とこなす星矢達。
新聞部のインタビューでONIの宣伝する。
IS学園最強の悪戯すら躱す星矢。
IS学園に二人のSPARTANが教師としてやって来た。

次回は、鈴音の過去が明らかになります。

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