バディファイトLoveLive 〜女神たちと少年の紡ぐ軌跡〜 作:穂乃果ちゃん推し
ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」
〈the Chaos〉の前に成す術なく惨敗を喫して、アジトへと戻った俺は、デウスに呼び出しを受けていた。
秋羅[いきなり呼び出して何ですか?デウスさん]
デウス[ああ、君に渡したいカードがあってね…、これだよ]
デウスは1枚のカードを俺に渡す。すると、例えようの無い力が俺の中で暴れだした!
秋羅[なんだ!?このカードは…、ただ手にしただけなのに……強い波動が俺の中で暴れている…!?]
デウス[それは、覇王キラーのカードだよ、このカードがあれば、君はどんな七天覇王にも勝てる無敵のファイターとなれる]
秋羅[何…だと…?]
見た事の無い力を抑えているので、返答が少しキツくなって来た。それを抑え込むかのように俺は必死に堪えていた。
デウス[そのカードは他の者には触れられなくてね、だが、君ならそのカードに受け入れられると私は思っている……ただ純粋に力を求める君ならね]
デウスとの閑話をしている間に、どうやら暴れていた力が俺に馴染んだようだ。息も途切れ途切れになりながら答える。
秋羅[はぁ…はぁ…はぁ…、いいぜ、使いこなしてやるよ…、このカードを…!]
デウス[どうやら溢れ出す力の逆流に耐えたようだね…ならば、水咲!]
水咲[はい]
デウス[秋羅君とファイトしてみなさい、勿論、手加減無しでね]
水咲[分かりました。じゃあ秋羅、覇王キラーの力を私に見せてみなさい!]
秋羅[いいぜ…、お前の七天覇王をズタズタにしてやる!]
オープンTHEフラッグ
~それから10分後~
ゲームエンド!!WINNER、紫乃宮秋羅!!
水咲[つ、強いじゃない……]
秋羅[す、すげぇ……これなら勝てる!憎きギアゴッドと七天覇王に!]
デウス[ウム、行きたまえ……]
秋羅[ああ]
そう言われ、俺は外へと出る。絶てぇ七天覇王とギアゴッドに復讐してやる!
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デウス[力はどうだ?馴染んで来たか?]
ヌル[セイシンジョウタイ……リョウコウ……スタンバイオーケー、カドウカノウジョウタイヘトトツニュウ]
デウス[よし、我らも出陣の時だ!]
ヌル[イエス、デウス]
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俺は外へと出る道を進んでいた。早くこの力を試したくて仕方ねぇ!
カオスブラッド[秋羅]
秋羅[……]
カオスブラッド[なあ、秋羅…本当に良かったのか…?]
秋羅[何がだ?]
カオスブラッド[俺は覇王キラーの存在を知らなかった。その力はお前にもどんなデメリットがあるか分からないのだぞ!ましてや七天覇王をズタズタに引き裂く様な力を持ったモンスターなど!]
秋羅[うるせぇ!この力があれば、七天覇王を倒して無敵のファイターとなれるんだ!お前は口出しするんじゃねぇ!]
カオスブラッド[……分かった……(俺では役不足なのか…?秋羅のバディとして…)]
俺とカオスブラッドが通路を進んでいる時、柱にもたれ掛かっている奴が見えた。
サオリ[何処行くつもりだ?]
秋羅[俺の勝手だ、口を挟むな]
サオリ[アンタ、俺たち「エクシード」の中では最弱なんだぞ?そんな奴が今外に行っても勝てねぇよ]
秋羅[お前にそんな事を言われる筋合いはねぇ!実質貴様は神崎零に敗れている!七天覇王の力を解放している神崎零というお人好しに!]
サオリ[あーあー、俺はそんじょそこらの雑魚とは違うんだよ。力を振りかざして自慢気にズケズケと闊歩している奴らとはよぉ!バディファイトとはそもそもバディとの絆と力を合わせて戦うもんだろうが、この腑抜けが。]
秋羅[何……?]
俺はサオリに言われた事にマジでキレそうになった。人の事情を知らないで……調子乗ってんじゃねぇよ……。
サオリ[どうしても外へと行きてぇなら俺とファイトしろ、俺に勝ってからにするんだな。負けたらてめぇは即行クビ、いいな?]
秋羅[ああ、いいぜ……調子乗ってんじゃねぇよ、カスが!]
今回はここまでです!「エクシード」の内部で仲間割れ!?果たしてこの展開が後のお話にどう影響するのか!それではまた次回!今回の曲は、
GARNET CROW「世界はまわると言うけれど」