バディファイトLoveLive 〜女神たちと少年の紡ぐ軌跡〜   作:穂乃果ちゃん推し

242 / 359
ケツイスルハオウツカイ

かすみを別荘の中へと戻し、部屋へ寝かせた颯樹たちはリビングに全員集合していた。

 

 

穂乃果[どうしよう……かすみちゃんが負けた事で、七天覇王が奪われちゃったよ!]

 

颯樹[んな当たり前の事を言うな!あの時を思い出しただけでもイライラする!]

 

にこ[でも、あそこまで颯樹が気が立つなんて……よっぽど悔しかったのね……。]

 

絵里[そうね……でも今はこれからの事を考えましょう?じたばたしてたって何も始まらないわ!]

 

真姫[そうよね、まだこっちには3の覇王と7の覇王がいるんですもの!ここからでも充分巻き返せるわ!]

 

ミナト[その通りです!今の時点で分かっていないのは、2の覇王です。先ずはその覇王の捜索に専念しましょう!]

 

 

ミナトが場を仕切り、今後の事を提案する。それに穂乃果が答える。

 

 

穂乃果[うん、分かった!]

 

零[2の覇王の捜索は、俺たちにやらせてもらえないか?]

 

穂乃果[急にどうしたの?]

 

 

突然名乗りを上げたのは、なんと零!!零は2の覇王の捜索を自分が買って出ると言うのだ!それを見た颯樹は……。

 

 

颯樹[気持ちは嬉しいけど、零君が危険な目に逢う事になるんだよ?大丈夫なの?もう1人付けようか?]

 

零[いや、俺たちでやる。ここ最近、颯樹たちにはお世話になりっぱなしだからな……偶には自分たちでも探してみたいんだ。勿論、楓や秋葉も一緒にな。]

 

楓[お兄ちゃんの事は私とお姉ちゃんに任せて下さい!]

 

秋葉[絶対に七天覇王を見つけてみせる。だから颯樹さん、待っててもらえないかしら?]

 

 

神崎兄妹が颯樹に申し立てる。それにミナトも続ける。

 

 

ミナト[七天覇王を探す為には、私の力が必要になるかもしれないので、私も付いて行きます。安心してください、必ず無事に帰って来ますので。]

 

颯樹[うん、分かった。でも、無茶だけはしないでね。]

 

4人[OK!!]

 

颯樹[それじゃそろそろ寝ようか!]

 

 

そう言って颯樹たちは寝床に着く。英気を養うために……。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

~翌日~

 

 

颯樹[よし、行動を開始しようか!]

 

15人[はい!]

 

かすみ[おはようございます……]

 

颯樹[あ、かすみん!どう?調子は?]

 

かすみ[はい、一晩寝たら良くなりました。これからは私もお手伝いします!何でも言って下さい!颯樹さんの為とあらば、何でもしますので!]

 

 

かすみが意気込みを颯樹に伝える。それに颯樹が応答しようとした途端、チャイムが鳴る!

 

 

真姫[誰かしら……はーい]

 

?[あの……すみません、ここにかすみちゃんって居ますか?]

 

真姫[ええ、居るわよ?]

 

?[良かったです〜……上がってもいいですか?]

 

真姫[ええ、どうぞ?]

 

 

いきなり颯樹たちの前に現れた謎の女の子!その女の子を見た途端、かすみが反応した!

 

 

かすみ[あ、歩夢先輩!?]

 

歩夢[かすみちゃん!何処に行ってたの?!いきなり追い掛けられて逃げちゃうんだから、心配したんだよ?!]

 

かすみ[ううっ……ひぐっ……ごめんなさい……]ウルウル

 

歩夢[大変だったね……でも、もう安心して?私は貴女を迎えに来たんだよ?一緒に帰ろ?]

 

かすみ[分かりました……]

 

 

先輩後輩の慎ましき再会を果たした2人は、抱き合っていた。頃合を見た颯樹がもう1人の少女に声をかける。

 

 

颯樹[あのさ、君は……一体何者?]

 

歩夢[あ、自己紹介してませんでしたね。私はかすみちゃんと同じ虹ヶ咲学園に通う高校2年生で、上原歩夢と言います。かすみちゃんは私の一つ下で、1年生なんです。]

 

 

歩夢がひと通り挨拶を終えると、それに倣って颯樹たちも自己紹介を始めた。そして暫くした後……、

 

 

歩夢[えっとですね……突然で申し訳ありませんが、盛谷颯樹さん!]

 

颯樹[は、はい]

 

歩夢[私たち虹ヶ咲学園のスクールバディチーム同好会をコーチしてください!]

 

颯樹[え……]

 

16人[ええええええええええええええ!?]

 

歩夢[ごめんなさい、冗談です♡]

 

 

それを聞いた颯樹たちは盛大にズッコケてしまった!無理もない……いきなりコーチをお願いされて、その話が冗談だと分かったからだ!歩夢は咳払いをひとつ吐いて、場を取り繕う。

 

 

歩夢[コホン、さっきのは冗談として……私とファイトして下さい!私たち虹ヶ咲学園スクールバディチーム同好会のメンバーの一部は、貴方方μ'sのメンバーに憧れてバディファイターになろうと思った娘もいるんです。その中でも私とかすみちゃんは颯樹さん、貴方に憧れてバディファイターになったんです!私の力、見てもらえませんか?颯樹さんの本当の力で!]

 

颯樹[良いの?手加減はしないよ?]

 

歩夢[はい!全力でお願いします!]

 

颯樹[それじゃぁ表に出よっか、ファイトしよう!]

 

歩夢[分かりました!]

 

 

こうして颯樹と歩夢は外の浜辺へと出る。この時μ'sのメンバーとかすみは知らなかった……颯樹の新たなる力が目覚めようとしている事を……。




今回はここまでです!かすみんに引き続き、歩夢ちゃんを登場させました!私の中での新ラブライブのキャラでは、この二人が推しなんです!私の推しキャラを登場させようと思った次第です。それではまた次回!今回の曲は、

己龍「情ノ華」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。