バディファイトLoveLive 〜女神たちと少年の紡ぐ軌跡〜 作:穂乃果ちゃん推し
素直と変態の邂逅
この小説を読んでる奴は初めてだな。
俺は神崎零(かんざき れい)という。長所はポジティブな所で、短所は海未に常々言われている……所構わず女の子を堕天使色に染め上げて行ってしまう事である。まあ、短所の内容は少し分からなくもないだろう?!可愛い女の子がいたら、思わず触りたくなるのは当然だろう!俺はこの事を海未に毎度毎度の如く言われているが、変える気は無い!さてと俺の紹介はここまでにして……。
零[ううっ……、ここは何処だ……?]
さて今の状況を軽く説明しよう、軽くだ。
まずはこの部屋だが隅々まで掃除が行き届いており、持ち主が清潔な場所を好む事がわかる。次に衣装ケースだが、シンプルな木材を使った物を使っており、他の家にあるものと殆ど遜色は無い。唯一つだけ他とは違う点を挙げるならば、ケースに入れられたカードの束があるという事だ。
この部屋から察するに、自分の部屋ではなく誰かの家に居るという方が正しい。こんな規模のデカい悪戯をしそうなのは、あの憎き嫌な発明しかしない異星人しかいない……。帰ったら地獄送りにしてやるぞ……、秋葉〜!!
零[何だかここに留まってるのも暇だし、下に降りるか。]
そう言って俺は下に降りる。この家の家主に一言御礼を告げる為に部屋から出ようとする。すると……、
颯樹[朝だよ〜、そろそろ起きた方が良いよ〜。]ガチャ
零[お、お前は……誰だ?]
颯樹[起こしてあげたのにその態度?あ、もしかして昨日僕がしてあげた事、忘れてないよね?]
零[え?]
そう言われて俺は昨日の事を思い出す。確かあれは夜も深くなって来た頃だったなぁ……。
~回想~
零『ここは何処だ?』
楓『お兄ちゃん……、ここって……。』
零『少なくとも俺たちのいた世界とは違う事は確かだな。』
俺と楓は秋葉の実験に付き合わされて、全く別の世界(俗にいうパラレルワールドである)に飛ばされてしまったみたいだ。ここが何処か知る為に行動を開始しようとしたが……、
颯樹『貴方達、一体どうしたんですか?』
この世界の住人に声をかけてもらい、一晩だけ泊めてもらうこととなった。その時楓がその人物に目の色を変えて睨みつけていたが、楓はその人物の制裁によって大人しくなった。とまぁこれがこの世界に来てから最初に起こったことかな。
~回想 終了~
楓[あ!お兄ちゃん、遅いよ!]
零[悪い、少し寝心地が良かったのでな。]
颯樹[気に入って頂けたなら良かったよ。さあ朝ご飯出来てるから食べちゃって!]
楓/零[いただきます!]
俺たちは確りと盛り付けられた食材に手を付ける。そのうちの1つを口に運ぶと……、
零[う、美味い……。]
颯樹[本当!?それは良かった!まだまだあるからどんどん食べてね!]
零[あ、ありがとな……。]
楓[まさか……、お兄ちゃんの舌を他の人の料理が唸らせるなんて……。すごい敗北感……。]
颯樹[そう?まぁゆっくり食べてよ、美味しいから。]
そう言われて俺と楓は朝食をとる。その後にデザートを食べながら、本題に入る事となった。
颯樹[それじゃぁまずは、自己紹介からしようか。]
零[じゃあまずは俺から、神崎零だ。大学生で教師を目指してる。]
楓[神崎楓です、お兄ちゃんの彼女です。]
颯樹[僕は盛谷颯樹、バディポリスって言う警察組織に務めてます。]
俺たちは一通り自己紹介をすると、直ぐ様質問タイムが始まった。
颯樹[それじゃぁまずは君たちの事を聞かせてくれないか?]
楓[はい、それについては私から話します。]
颯樹[頼むよ。]
楓[私たちはこの世界とは別の世界から来たんです。]
颯樹[別の世界……?それってパラレルワールドって事?]
楓[はい、その通りです。私たちには姉の神崎秋葉がいます。姉の奇妙な実験に付き合わされて、この世界に無理矢理送り込まれてしまったということです。]
颯樹[成程ね……。]
零[次はお前の世界の事について聞かせてくれないか?]
颯樹[分かりました、お話しますね。この世界はバディファイトが主流の世界です。]
楓/零[バディファイト?]
俺と楓は聞き慣れない単語に首を傾げる。颯樹はそれを汲み取ったのか、その事についての説明をし始める。
今回は短めにしました。どうでしょうか、まずは前座という事で暴走っぷりも抑えて描きました。これが何回続くかはこの後のお話しの進み方次第ですね。それではまた次回!今回の曲は、
アイドリング!!!「friend」