バディファイトLoveLive 〜女神たちと少年の紡ぐ軌跡〜   作:穂乃果ちゃん推し

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皆さん、こんちか〜!……いきなりですが!

かんかん、みかん!かんかん、みかん!かーんかーん、み・か・ん!


これがなにか……分かりました?千歌ちゃんのメンバーコールです!千歌ちゃんの誕生日なので、張り切り過ぎてしまいました!いよいよ『ラブライブ!サンシャイン!! The School idol Movie Over The Rainbow』の公開まで残り半年を切りました〜!嬉しいですね〜しかも、今度からメンバーの誕生日にスクフェスにログインすると、限定のURがラブカストーンや称号と一緒にGETできるという噂です!絶対に誕生日の日にはスクフェスにログイン、ですね!


話が随分と脱線しましたね……では、気を取り直して!今回は千歌ちゃん生誕祭記念回をお届けします!今回は前回の誕生日回とは違い、描写を少しだけ変えたいと思います。そして……最後にはファイトをお見せしようかと思います!話の進め方は、非台本形式……なかなかに久しぶりの型です。

それでは……千歌ちゃん生誕祭記念特別話『蜜柑色少女の生まれた日』始まります!


OP曲は……Aqours『青空Jumping Heart』!


【誕生日回】蜜柑色少女の生まれた日

人々が例年以上に気温の高い日々や台風の連続する襲来に神経を尖らせているこの頃……1人の少年は、自宅にて何かを考えて唸っていた。

 

 

「うーん……どうしようかな〜」

 

 

こうして悩んでいる少年こそ、盛谷颯樹……ある少女の彼氏となっている人物である。端正な顔立ちに万人受けする性格、人望の厚さから慕われる事の多い彼。然し、見た目に反して刺激の強い物が苦手という可愛らしい一面を持っていたりする。

 

 

「やっぱり……贈るなら、好きな物をモチーフにした様な物が良いよね。うーん……ちょっと相談して見よっかな?」

 

 

そう言って颯樹はスマホを取り出すと、ある人物と連絡を取り始めた。……先ず彼が相談したのは。

 

 

「あっ、梨子ちゃん?」

 

『どうしたの?颯樹くん、何かあった?』

 

「……実はさ、相談したい事があるんだ」

 

『なになに?』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[桜内家:梨子の部屋]〔side梨子〕

 

私は先程まで夏季休業中の課題に取り組んでいました。……そこに1本の電話が!相手は……颯樹くん!逸る気持ちを抑えながら、私は応答しました。

 

 

『相談したい事があるんだ……良い?』

 

「うん、大丈夫だよ。何?」

 

『来たる千歌ちゃんの誕生日なんだけどさ、その時に贈ったら良いプレゼントを何にしようか決めかねてて……梨子ちゃんからの意見を聞きたいと思ってさ』

 

「あー……そうだね〜、ほら、千歌ちゃんって、何時も蜜柑が鞄の中に入ってるから……蜜柑をモチーフにした様な物が良いんじゃない?」

 

『蜜柑をモチーフにした物か……難しいね』

 

 

私がそう言うと、彼は少し考えるかの様な言葉を発しました。それに続けて私はこう提案しました。

 

 

「なんなら……一緒に探さない?私も丁度探しに行こうとしてたから」

 

『OK……じゃあ15分後にそっちへ行くよ、準備して待ってて』

 

「分かった!それじゃぁ後でね♪」

 

 

私はそう言って電話を切りました。……颯樹くんが来るんだ……!早速出掛ける準備しなくちゃ♪

 

〔梨子side out〕

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[盛谷家:颯樹の部屋]

 

「さて……梨子ちゃんの家までは、そんなに掛からないけど、手早く準備して行こうか」

 

 

そう言うと颯樹はTシャツの上から赤に黒とグレーのチェック柄のフリースを羽織り、夏用の長ズボンを着用してバッグを肩から提げて部屋を出た。そして家を出た颯樹は自転車に跨り、梨子の家を目指して軽快に漕ぎ出した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[桜内家:梨子の部屋]〔再び……side梨子〕

 

「これで……良いよね、ヘンじゃないよね?」

 

 

私は最後の最後に鏡で自分の身なりを確認していました。折角颯樹くんから誘ってくれたんだもん……可愛い私を見せたい!私の服装は薄黄色のTシャツに水色のフリースを合わせ、白のロングスカートという組み合わせです。

 

 

梨子の家 インターホン♪♪♪♪

 

 

「梨子〜お客さんよ〜?」

 

「あっ、はーい!今行くよ〜」

 

 

来客を告げたお母さんの声に返事をして、私はお客さんの待つ1階へと降りました。

 

ーーーーーーー

 

「こんにちは、梨子ちゃん」

 

「颯樹くん、こんにちは……///」

 

 

1階へと降りた私は外へと繋がるドアを開けました!するとそこに居たのは、カッコイイ服装をして来た颯樹くん!ここまで自転車を漕いで来たのか、顔中を汗が伝っているのが分かりました。

 

 

「少し早く来すぎたかな〜……大丈夫だった?」

 

「う、ううん!大丈夫だよ!」

 

「あら〜颯樹くんじゃないの〜」

 

「ご無沙汰してます」

 

「いいのよ、そんなに硬くならなくても。……それよりも、どう?梨子を貰ってみない?」

 

『なっ……!////』

 

 

お母さんが急に言い出した言葉に、急に顔を紅くしてしまった私たち!当の仕掛けた本人であるお母さんは、勿論微笑ましい笑顔で私たちを見つめていました!

 

 

「な、何を言い出すの……お母さん!」

 

「そうですよ!梨子ちゃんは僕には勿体ない娘ですよ!」

 

「そうかしら〜?私からしたら二人とも、アッツアツのカップルに見えるわよ?」

 

「も、もう!お母さんなんて知らない!……行こっ、颯樹くん!///」

 

「う、うん……失礼します」

 

 

私たちは笑顔を絶やさないお母さんの前から遠ざかりました!そして颯樹くんの乗って来ていた自転車に乗り、沼津へと向かいました!

 

〔梨子side out〕

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[十千万:千歌の部屋]〔side千歌〕

 

「あーあー……暇だなぁ〜」

 

 

私は暇になり、布団の上に寝転がりました。その理由は、夏休みの宿題をやっていて疲れたというのもあるけど、一番の理由は……。

 

 

「……どうしたんだろ、颯樹くん」

 

 

彼からの断りのLINEでした。颯樹くんと彼氏彼女の関係になったのは、中学校時代の卒業式の時で、教室に1人佇んでいた私に颯樹くんが告白をして来た事が始まりです。そんな彼と遊ぼうかと思ってLINEをしたけど……うぅ、どうしたんだろ?

 

 

「何か理由があるのかな?……よし、見に行ってみよう!」

 

 

そう思い立った私は準備を整えて、少し出掛けることにしました。……絶対に理由を突き止める!待っててね、颯樹くん!

 

〔千歌side out〕

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[沼津:ショッピングモール:雑貨店]

 

「うわぁ〜……」

 

 

颯樹と梨子は大型ショッピングモールへと足を伸ばしていた。目的は勿論、千歌の誕生日プレゼントを探す為である。

 

 

「入ろっか?」

 

「うん」

 

 

多少周りのイメージに圧倒されながらも、颯樹たちは中に入って行く。中には色とりどりの雑貨が並べられており、数時間程では見切れないほどだった。

 

 

「それじゃぁ……探そっか!」

 

「わかった!……どれがいいかな〜」

 

 

颯樹の言葉を皮切りに、2人は千歌へのプレゼントを探し始めた。探し始めて数分経った頃……。

 

 

「これかな?」

 

「こっちかな〜?」

 

 

颯樹と梨子は真剣に選んでいた。……だが2人はこの時、近くで2人をほっぺたを膨らませて怒っていた人物が居た事には、全然知る由もなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[十千万:千歌の部屋]〔side千歌〕

 

「あーあー……楽しそうだったな、颯樹くんに梨子ちゃん」

 

 

暫くして沼津の大型ショッピングモールから戻って来た私は、布団へと寝転がっていました。内容は先程広がっていた光景……、私と居ても物足りなかったのかな〜颯樹くん。

 

 

「邪魔したら……あの二人に悪いよね」

 

 

そう思いながらも私は眠りへと身を預けました。……なんで?

 

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[翌日]

 

翌日になり、もう一度私は颯樹くんへとLINEを送りました。……またしても返ってきたのは、断りのLINE。もう胸が痛いよ……なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ?ソウカ……リコチャンヤヨウチャンハサツキクンヲチカカラウバウツモリナンダ……ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ……チカガイマ、タスケテアゲルカラネ♪サツキクン、マッテテ?

 

〔千歌side out〕

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[十千万:厨房]〔千歌の誕生日 当日〕

 

「美渡さん、お願いします」

 

「わかった。でも……いいのかい?」

 

「はい。直前まで知られる訳には行かないので……何たって、千歌ちゃんが主役なので」

 

「ありがとうね〜きっと千歌ちゃん、喜ぶわ〜」

 

 

そう言いながら美渡と志満は、颯樹から受け取ったケーキに蓋をして冷蔵庫に入れる。千歌の誕生日パーティーは夕方からなので、また来直すことになるのだ。

 

 

「時間があるな……千歌に会って行けば?」

 

「良いんですか?」

 

「ええ、構わないわよ?後で差し入れ持って行くわね〜?」

 

 

その言葉を背中に受けて、颯樹は千歌の部屋へと足を進めて行った。その先に待っている光景に気付く事もせずに……。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[十千万:千歌の部屋]〔side颯樹〕

 

「千歌ちゃ〜ん、入るよ〜?」

 

 

千歌ちゃんの部屋に辿り着いた僕は、入室の許可を取るため、千歌ちゃんに声を掛けている。……だけど、返事が無い……一体どうしたんだろ?気になった僕は、入ってみる事にした。

 

 

「千歌ちゃ〜ん……うわっ!何コレ!」

 

 

入って右にある布団の上を見てみると、『私は死ぬね……颯樹くん、一緒にキテ?海岸で待ってるから』という謎の書き置きが残されていた!

 

 

「千歌ちゃんが……危ない!」

 

 

そう思った僕は、美渡さんと志満さんが呼び止めるのも気に止めず、千歌ちゃんの待つ海岸へと急いだ!絶対にそんな事はさせない!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[海岸]

 

「……」

 

「千歌ちゃん!」

 

 

一心不乱に走り続けた僕は、遂に千歌ちゃんの待つ海岸へと辿り着いた。千歌ちゃんに声を掛けるも、何処か遠くの景色を見ているような千歌ちゃんに、伝わってはいなかった。

 

 

「千歌ちゃ……」

 

「ネエ……サツキクン」

 

 

そう言いながら千歌ちゃんは振り向いた。その目に光は灯っておらず、言葉も片言になっており、相当追い詰められていたことが分かる。千歌ちゃんはそんな中でも、言葉を紡ぐ。

 

 

「フツカカン……ナニヲシテタノ?ワタシニナニモイワナイデ……カノジョデショ?オシエテ?」

 

「その事に関しては、本当にすまないと思ってる。だから、死ぬなんて物騒な事はやめてくれないか!彼氏彼女の関係なら、尚更するべきじゃない!」

 

 

さっきから言葉のキャッチボールが不安定になってきている……千歌ちゃんは、言わずとも分かるだろう。……こういうのはあまりやりたくなかったけど、仕方ない!

 

 

「……だったら、ファイトだ!僕が勝ったら、一緒に帰ろう!みんなも待ってるよ!」

 

「ジャア……ワタシガカッタラ、ワタシトイッショニシンデ?テンゴクデシアワセニナロ?」

 

「……わかった、始めるよ!」

 

 

そう言って僕と千歌ちゃんは砂浜へと移る。……絶対に千歌ちゃんの目を覚まさせる!

 

 

「星が導く運命の光よ!その手に示すは、僕たちの輝かしき希望の未来!ルミナイズ《フューチャー・スター》!!!」

 

「光を呑み込む闇の太陽……ルミナイズ《ブラック・シャイニング》」

 

 

オープンTHEフラッグ!!!

 

 

「スタードラゴンワールド!」

■颯樹の手札6/ゲージ2/ライフ10

バディ《星帝竜 アポカドラス》

 

「ドラゴンワールド」

■千歌の手札6/ゲージ2/ライフ10

バディ《太陽黒竜 バルドラゴン"ブラック・サン"》

 

「このファイトで……君の目を覚まさせる!」

 

「私から行くよ……ドロー、チャージ&ドロー」

■千歌の手札6→7/ゲージ2→3

 

「ゲージ1とライフ1を払って〈黒陽拳 ブラックバルナックル〉を装備」

■千歌の手札7→6/ゲージ3→2/ライフ10→9

 

 

黒陽拳 ブラックバルナックル

フラッグ:ドラゴンW/ダークネスドラゴンW

種類:アイテム 属性:太陽竜/黒竜/武器

攻5000/打撃2

■【装備コスト】ゲージ1を払い、ライフ1を払う。

■君のアタックフェイズとファイナルフェイズの開始時、カード名に「バルドラゴン」を含むモンスターの打撃力+1!

■このカードがドロップゾーンに置かれた時、君のライフを+1し、相手のデッキの上から3枚をドロップゾーンに置く。

 

FT「黒き太陽は使用者すら飲み込む……」

 

 

「バルナックルで颯樹くんに攻撃」

 

「ぐあっ!」LP 10→8

 

「私はこれでターンエンド」

■千歌の手札6/ゲージ2/ライフ9

 

「俺のターン!最初から本気で行くぞ!ドロー、チャージ&ドロー!」

■颯樹の手札6→7/ゲージ2→3

 

「ゲージ3を払ってライトに〈星帝竜 アポカドラス〉をバディコール!」

■颯樹の手札7→6/ゲージ3→0/ライフ8→9

 

 

星帝竜 アポカドラス

サイズ3/攻7000/防5000/打撃2

【貫通】

 

 

「キャスト〈アポカドラス・リペア〉効果でゲージ+1し、ドロップゾーンから〈竜装機 エッジシューター〉をアポカドラスのソウルに加える!」

■颯樹の手札6→5/ゲージ0→1

 

 

アポカドラス・リペア

フラッグ:スタードラゴンワールド

種類:魔法 属性:星/チャージ

■君の場にカード名に「アポカドラス」を含むモンスターがあるなら使える。

■君のデッキの上から1枚をゲージに置く。その後、君のドロップゾーンにある《竜装機》1枚を選び、カード名に「アポカドラス」を含むモンスター1枚のソウルに入れる。「アポカドラス・リペア」は1ターンに1回だけ使える。

 

 

アポカドラス/ソウル0→1

 

 

「さらにキャスト〈アポカドラス・チャージ〉効果で自らのデッキの上から2枚を破棄して、俺のゲージ+2!続けてアポカドラスの効果で、ドロップゾーンから〈竜装機 ディヴェルシオン〉をアポカドラスのソウルに!」

■颯樹の手札5→4/ゲージ1→3

 

 

アポカドラス・チャージ

フラッグ:スタードラゴンワールド

種類:魔法 属性:星/チャージ

■君の場にカード名に「アポカドラス」を含むモンスターがあるなら使える。

■【使用コスト】君のデッキの上から2枚をドロップゾーンに置く。

■君のデッキの上から2枚をゲージに置く。「アポカドラス・チャージ」は1ターンに1回だけ使える。

 

 

アポカドラス/ソウル1→2

 

 

「さらにゲージ1を払って〈スターブレード エンペラー〉を装備!」

■颯樹の手札4→3/ゲージ3→2

 

 

スターブレード エンペラー

フラッグ:スタードラゴンワールド

種類:アイテム 属性:星/武器

攻6000/打撃2

■【装備コスト】ゲージ1を払う。

■このカードが攻撃した時、君の場にあるカード1枚を選ぶ。そのカードをスタンドして、ドロップゾーンにある《竜装機》2枚までを、そのカードのソウルに入れる。

■このカードが場からドロップゾーンに置かれた時、君のライフ+1し、カード1枚を引く。

 

 

「行くぞ!アポカドラスで千歌ちゃんに攻撃!先ず、エッジシューターの効果で相手にダメージ1!」

 

「うっ……」LP 9→8

 

「メインの攻撃だ!」

 

「うぐっ!」LP 8→6

 

「エンペラーで千歌ちゃんに攻撃!効果でアポカドラスをスタンドして《竜装機》をアポカドラスのソウルに加えるけど……今回は加えずにスタンドのみ!」

 

「くっ……」LP 6→4

 

「千歌ちゃん……戻って来るんだ!アポカドラスで再攻撃、千歌ちゃんに攻撃!」

 

「キャスト〈ドラゴンシールド 太陽の盾〉攻撃を無効化してゲージ+1、ライフ+1」

■千歌の手札6→5/ゲージ2→3/ライフ4→5

 

「まだ足りないか……!」

 

「キャスト〈サンシャイン・ラッシュ〉効果でゲージ1を払ってライトに〈太陽黒竜 バルドラゴン"ブラック・サン"〉をバディコール」

■千歌の手札5→4/ゲージ3→2/ライフ5→6

 

 

太陽黒竜 バルドラゴン"ブラック・サン"

フラッグ:ドラゴンW/ダークネスドラゴンW

種類:モンスター 属性:太陽竜/黒竜

サイズ2/攻5000/防5000/打撃2

■【コールコスト】ゲージ1を払う。

■君のアタックフェイズ開始時、このカードの攻撃力+5000する。

■相手のアタックフェイズ開始時、このカードの防御力+5000して、【移動】を得る。

『逆天殺』〔手札1枚を捨て、ライフ1を払う〕お互いのファイナルフェイズ中、相手の場のカード全ての能力を無効化して、相手は手札のカードを使えない!!!

【貫通】

 

 

「行くよ……ファイナルフェイズ!」

 

「〈太陽黒竜 バルドラゴン"ブラック・サン"〉……!」

 

「『逆天殺』!!!」

■千歌の手札4→3/ライフ6→5

 

「くそっ……」

 

「〈太陽黒竜 バルドラゴン"ブラック・サン"〉の『逆天殺』は手札1枚とライフ1をコストに発動して、お互いのファイナルフェイズ中、相手の場のカード全ての能力を無効化して、相手の手札のカードを使用不能にする」

 

「……ターンエンド」

■颯樹の手札3/ゲージ2/ライフ9

 

「私のラストターン……ドロー、チャージ&ドロー」

■千歌の手札3→4/ゲージ2→3

 

「ラストターン……要は、ファイナルターン宣言!?そんな事はさせない!」

 

「ライフ2を払ってキャスト〈太陽竜の試練〉効果で《太陽竜》のアイテム1枚を手札に加えてゲージ+2…そしてゲージ2を払って、場のブラックバルナックルをドロップゾーンに置いて解放……」

■千歌の手札4→3→2/ゲージ3→5→3/ライフ5→3

 

 

千歌ちゃんがあるカードの使用を宣言した時、千歌ちゃんの身体周辺から真紅のオーラが漂い始めた!

 

ーーーーーーー

 

「あ、あれ?あれって!」

 

『ドラゴンフォース!』

 

「行ってみよっ、梨子ちゃん!」

 

「え、ええ!」

 

ーーーーーーー

 

「〈ドラゴンフォース"激情の型"〉!ドロップゾーンに置かれたブラックバルナックルの効果で、私のライフ+1して……相手のデッキの上から3枚を破棄!」

■千歌のライフ3→4

 

 

ドラゴンフォース"激情の型"

フラッグ:ドラゴンワールド

種類:アイテム 属性:太陽竜/武器

攻6000/打撃2

■『解放条件!!!』〔君のライフが6以下で、君の場にカード名に「バルドラゴン」を含むカードがある〕

■【装備コスト】ゲージ2を払う。

■このカードは破壊されず、手札に戻せず、ファイナルフェイズにも攻撃できる!

■このカードが他の《太陽竜》と連携攻撃した時、このカードをスタンドして、そのモンスターかこのカードに【貫通】を与える。

 

 

「レフトに〈フレアファング・ドラゴン〉をコール。効果でゲージ+1して1枚ドロー……バトル」

■千歌の手札2→1→2/ゲージ3→4

 

「聞いてくれ、千歌ちゃん!」

 

「ナニ?」

 

「ずっとさ……考えてたんだ。僕たちのこれからの事」

 

「?」

 

「こんな状態にさせて、申し訳ない。一連の行動は全て千歌……君の事を考えての事だったんだ」

 

「……ぇ?」

 

 

僕はありったけの想いを千歌ちゃんに伝える。……お願いだ、これで戻ってくれ!

 

 

「誕生日パーティーをサプライズで行なうって言うのに、知られちゃ不味いでしょ?」

 

「………ぅん」

 

「だから……ごめん!黙ってたのは謝る!そう言うのは、一重に君のためなんだよ!」

 

「……颯樹くん……!」

 

 

僕が千歌ちゃんに向かって謝ると、徐々に千歌ちゃんの瞳に光が戻り始めた!僕は更に続ける!

 

 

「改めてもう一度言う!千歌……俺は、君の事が世界中の誰よりも大好きだ!友達としてではなく、異性として!」

 

「私も大好き!颯樹くんが大好き!絶対に離したくない!……さっきはごめんなさい!私、どうかしちゃってたみたい……」

 

「その言葉が聞けただけで良いよ……さっ、ファイトの続きだ!」

 

「OK!私とフレアファングで颯樹くんに連携攻撃!ドラゴンフォースの効果で、ドラゴンフォースをスタンドして【貫通】の効果を与える!」

 

 

ドラゴンフォース【スタンド】!!!

【貫通】

 

 

「くっ!」LP 9→6

 

「ドラゴンフォースとバルドラゴンで連携攻撃!ドラゴンフォースを再びスタンド!」

 

「うあっ!」LP 6→2

 

「ドラゴンフォースで攻撃!これで終わり!」

 

「キャスト〈プロトバリア〉攻撃を無効化してゲージ+1!」

■颯樹の手札3→2/ゲージ2→3

 

「ファイナルフェイズ!ライトに必殺コール!ゲージ3を払って……バルドラゴンを必殺モンスターに!」

■千歌の手札2→1/ゲージ4→1

 

 

バルドラゴン"バルバースト・スマッシャー!!"

サイズ2/攻11000/防6000/打撃4

【ソウルガード】/ソウル1

 

 

「必殺バルドラゴンで颯樹くんに攻撃!これで……終わりだよ!」

 

「……強いね、流石だ」LP 2→0

 

 

ゲームエンド!WINNER、高海千歌!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[十千万:千歌の部屋]〔暫くした後〕

 

『ハッピーバースデートゥーユー……おめでとう、千歌ちゃん!』

 

「ありがとう、みんな!私、すっごく嬉しいよ!」

 

「はい、これが僕からのプレゼント!付けてみて?」

 

 

僕が上げたのはノンホールタイプの蜜柑のイヤリングだった。穴を開けなくても付けられるので、好んで付けられると思ったからだ。……さらに。

 

 

「ん?何?この箱……うわぁ〜!すっごい綺麗!」

 

「でしょう?曜ちゃんとの共作だよ!その名も……蜜柑ケーキ!名前はそのまんまだけど、味は保証するよ!」

 

「僭越ながら、お手伝いさせて貰いましたであります!どうかな?ちゃんと食べられるように出来てるかな?」

 

 

その言葉を聞きながら、千歌ちゃんはケーキをフォークで取って食べる。……すると、千歌ちゃんの目が輝き出した!

 

 

「美味しい!美味しいよ、これ!」

 

「ふっふーん!」

 

 

とりあえず喜んでもらえてよかった〜……バタバタだったけど、千歌ちゃんに良い誕生日を届けられたかな?




今回はここまでです!如何でしたか?結構な長さになってしまいましたね……総文字数8520文字ですよ、8000文字越えです!歴代小説最高文字数です!とても嬉しいです!この調子でラストも駆け抜けたいと思います!それではまた本編にて!


ED曲は……Aqours『MIRACLE WAVE』!

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