バディファイトLoveLive 〜女神たちと少年の紡ぐ軌跡〜   作:穂乃果ちゃん推し

117 / 359
日常回はまだまだ続きます……。お付き合い頂けると嬉しいです。今回は前半は絵里ちゃん、後半は颯樹君視点です。


第117話 アルバイトと嫉妬

~絵里 side~

 

 

決勝までの2週間、私たちはいつもの通りに生活していた。希とにこは楽しそうなんだけど、私は……。

 

 

絵里[颯樹……、元気にしてるかしら……。]

 

 

とこんな調子……。颯樹の事が頭から離れず、講義を確りと受けれていたかも怪しい状況……。

 

 

希[エリチ、どないしたん?]

 

にこ[アンタ、最近心ここに有らずって感じね……。]

 

絵里[ええ、颯樹の事でね……。]

 

希[やっぱり颯樹君の事が大好きなんやね。エリチ、7月の終わり位にテンションが物凄く高かったもんな〜。]

 

にこ[やっぱアンタらは最高のカップルよ、今すぐにでも結婚したら?]

 

絵里[な、何言ってるのよ(๑////๑)!]

 

 

にこから飛び出した衝撃的な言葉に、盛大に顔を真っ赤にしてしまった私。今の顔、絶対に可笑しいわよね……。でも、それも良いかもね……。今日にでも颯樹の所に行こうかしら。

 

 

 

~放課後~

 

 

絵里[希、にこ、また明日ね〜。]

 

希[ほなな〜。]

 

にこ[気を付けなさいよ〜。]

 

 

私たちは途中で分かれる。颯樹の学校でもそろそろ下校時間かしら?そう思い私は音ノ木坂学院へと足を進めた。

 

 

~音ノ木坂学院 校門前~

 

 

暫く進んだ後、音ノ木坂学院へと着いた。

 

 

絵里[さぁて、颯樹は何処かしら?]

 

 

私は颯樹を探し始める。すると、校舎の中から歩いてくる4つの影を見つけた!私は気付かれないように近くに身を潜めた……。

 

 

~絵里 side out~

 

 

 

 

~颯樹 side~

 

 

今日僕はバディ部の活動をお休みして、穂むらでアルバイトをしている。穂乃果ちゃんのお母さんである稀衣さんに一通りの流れを教えて貰った後、レジ打ちを担当している。勿論、接客業も行っている。

 

 

颯樹[いらっしゃいませ、ようこそ穂むらへ!]

 

客A[お饅頭を3つ、お願いします。]

 

颯樹[はい!分かりました!]

 

 

僕はショーケースの中から穂むまんを3つ取り出し、袋の中に入れて、お客さんに出す。

 

 

颯樹[はい、3つで400円になります。]

 

客A[分かりました、お願いします。]

 

颯樹[丁度のお預かりで、レシートになります。それとご注文の品でございます!]

 

客A[ありがとうございます!あ、あなたってMUSICのメンバーですよね!]

 

颯樹[はい、そうですけど。]

 

客A[あなたのファンなんです!ファイトしている時の貴方は本当にカッコ良くて私の憧れなんです!]

 

颯樹[そうですか?ありがとうございます!またのご来店お待ちしております!]

 

 

僕は営業スマイルをお客さんに返し、見送った。その後も人気ファイターとしての実力もあるからなのか、穂むらに来るお客さんが後を絶たなかった。

 

 

~1時間後~

 

 

お店のピークも過ぎ、客足も少し落ち着いてきた頃……、

 

 

颯樹[ありゃ、お饅頭が無くなりそう……。稀衣さん、補充をお願いします!]

 

稀衣[分かったわ!]

 

 

そうして僕はアルバイトを粉していく。その時、穂乃果ちゃんのお父さんである誠さんが僕の所まで来て何かを伝えた。その言葉の趣旨を理解するのには少しだけ時間がかかった。

 

 

~そして少しした後~

 

 

アルバイトが一段落した所で、稀衣さんから終了の言葉を聞き、作業を切りの良いところで止めて、穂乃果ちゃんの両親の所へ向かう。

 

 

稀衣[ありがとう、手伝ってくれて!貴方が来てくれたおかげで大繁盛よ!]

 

颯樹[ありがとうございます!]

 

稀衣[これは給料よ、とっておきなさい?]

 

颯樹[ありがとうございます!大切にします!]

 

誠[キミが来てくれて助かった。これからも手伝ってくれないか?]

 

颯樹[はい!お安い御用です!]

 

 

僕は稀衣さんと誠さんにお礼を言い、上がる準備をしていた。その時、お店のドアが開いた。その音を聞いた僕は、エプロンを付け直して表に出た。

 

 

颯樹[いらっしゃいませ、ようこそ穂むらへ!]

 

絵里[颯樹……。]

 

颯樹[絵里ちゃん……。]

 

 

何とお店に来たのは絵里ちゃん!!一体どうしたんだろう……?

 

 

穂乃果[お、颯樹君!!様になってるね〜!!]

 

海未[カッコイイですよ、颯樹。]

 

ことり[カッコイイ……、お持ち帰りしちゃいたい……。]

 

 

絵里ちゃんに続いて穂乃果ちゃん達も入って来た。少しビックリだよ!

 

 

穂乃果[どう?穂むらでバイトしてみて。]

 

颯樹[大変だけど、やりがいはあるよ!]

 

穂乃果[穂乃果の苦労、分かってくれた?]

 

颯樹[うん、家が和菓子屋って事だったから、どんな事があるのかなと思ったら、本当に大変なんだと知ることができたよ。]

 

 

僕は穂乃果ちゃんと話をする。次に絵里ちゃんが話し始める。

 

 

絵里[でも急にどうしたの、バイトなんて。]

 

 

そう聞かれたので、僕が話そうとした時、ことりちゃんが絵里ちゃんに僕よりも先に話し始めた!それを聞いた絵里ちゃんの表情が、最初は納得するような顔だったけど、後になるにつれて険しくなっていった!

 

 

絵里[ことり、さっきの言葉は私に対して喧嘩を売ってるのかしら?]

 

ことり[ええ〜?何のことかな〜。]

 

絵里[とぼけないで、颯樹は私のモノよ。いずれ夫婦になるのだから。そういう訳で颯樹、貴方にはこれから暫く私の家で生活してもらうわ。]

 

ことり[ダメです!颯樹君はことりの家に行くんです!]

 

絵里[私よ!]

 

ことり[私です!]

 

絵里/ことり[ウウウーッ!!]バチバチバチ!!

 

 

絵里ちゃんとことりちゃんが互いに睨み合い始めた!ちょっと飛び火しそうで怖い……。

 

 

ことり[颯樹君に決めてもらおうよ!]

 

絵里[そうね、貴方はどっち?!]

 

ことり/絵里[どっちなの?!ハッキリして!]

 

絵里[颯樹は私をとってくれるわよね?!]

 

ことり[それはことりの台詞です!]

 

 

ううっ……、追い詰められた……。こうなったら言うしかない!!

 

 

颯樹[僕は………、]




きりの悪い所で終わらせてしまいましたね……。次回は後編です!その時に答えを発表します!今回の曲は、




西野カナ「have a nice day!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。