バディファイトLoveLive 〜女神たちと少年の紡ぐ軌跡〜 作:穂乃果ちゃん推し
颯樹[う、嘘でしょ……?]
僕は冷蔵庫の中を見て驚愕した!何と、食材が全部なくなっていたのだ!こんな事は初めてだったので仰天する他無かった!
颯樹[これで暫くは持つなんて思ってたけど……、迂闊だったか……?]
つい3週間前までは、冷蔵庫の中にある食材だけで持たせるつもりだった。だがしかし、このような状況を見てしまっては……、何とかするしかあるまい……。
颯樹[嘘でしょ……、今夜だぞ?夕飯の買い物なんてしてないぞ?!まあ最悪、今日の夜と明日の朝昼はラーメンや取っておいたパンで何とかなるけど……、買い足すか……?]
そう思い僕はラーメンを作りに取り掛かる、そして財布の中を見てみると、とんでもない事に!!
颯樹[うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!]
夜も深い東京の住宅街に一人の男の声がこだました……。
~翌日~
颯樹[はぁ〜。]
実はあの後に重要な問題を見つけてしまい、こうして翌日に溜息を付いてしまうという事態となる。
穂乃果[おはよ〜、颯樹君!!]
海未[おはようございます、颯樹。]
ことり[おはよ〜、颯樹君。]
颯樹[お、おはよ。]
盛大にとんでもない事になっていたので、3人への応答が中途半端になってしまった。それを見た3人は……、
穂乃果[大丈夫?元気が無いよ?]
海未[そうですね、どうかしたのですか?]
ことり[私たちで良ければ、相談に乗るよ?]
このように僕の心配をしてくれた。とても優しくて頼りになる子達である。この子達にならば話してもいいだろう。
颯樹[ありがとう。実はね……、]
僕は起こった事全てを洗いざらい話した。すると3人は……!
3人[ええ〜!?お金が無くなった〜!?]
颯樹[うん、食材を買おうと思ったらお金が必要なんだけど、そのお金が財布の中に無くて……。]
穂乃果[うーん……。じゃあさ、穂乃果の家で働かない?]
颯樹[ええ?!良いの?!]
穂乃果[うん!家は大丈夫だよ!]
海未[それはいいとしても、これからはどうするのです?]
海未ちゃんにそう聞かれ、僕は現状を話した。
海未[成程……、でしたら私の方でお昼を作って来ましょうか?]
颯樹[良いの?!]
海未[ええ、構いませんよ。颯樹には助けられてばかりです、これくらいのことはさせて下さい。]
颯樹[ありがとう……!]
ことり[だったらね……、ことりのお家に暫く泊まりませんか?]
颯樹[僕の方は構わないけど……、理事長が何と言うか分からないよ?]
僕が当然の疑問をことりちゃんにぶつける。でもことりちゃんは予想通りと言わんばかりの笑みを浮かべていた。この後の展開にビックリするのはそう時間はかからなかった。
~学院内 お昼休み~
颯樹[まさか朝SHRの後からあんな事を聞かされるなんて……。嬉しいけど喜んでいいのか不安だ……。]
そう、僕は朝SHRの後に理事長からの呼び出しを受けた。突然の事だったので、とてもびっくりした……。
※回想※
理事長『お知らせします。3年A組の盛谷颯樹君、至急理事長室まで来てください。』
僕は理事長からの呼び出しを受け、理事長室へと向かった。
颯樹『盛谷です。』
理事長『どうぞ。』
颯樹『失礼します。』
理事長『さて、あなたの事はことりから聞きました。』
颯樹『(ゴクッ……)』
理事長『貴方にはこれからは暫く南家で住まう事になります。』
颯樹『良いんですか?!』
理事長『ええ、構いませんよ。貴方は学業優秀、ファイトの腕も申し分無し。そんな方と一緒に過ごせるのであれば、こちらからお願いしたいくらいです。』
颯樹『わ、分かりました。』
理事長『そんなに固くならないで?私は美希よ。』
颯樹『分かりました、美希さん。』
美希『それにね、あなたにならことりを任せられると思ったのよ?貴方の事はことりから聞いていてね、以前から気にかけていたのよ?』
颯樹『そ、そうですか……。』
美希『これで話は以上よ?』
颯樹『失礼しました。』
※回想 終了※
ことり[颯樹君、これから暫く宜しくね?]
颯樹[ああ、これから宜しくね。]
こんな感じで時間が流れて行った……。これからは穂むらでのバイト、頑張らなきゃ。
今回は短めにしました!暫くはこんな感じで全体的に短いと思います。どうかお付き合い頂けると嬉しいです。次回は颯樹君が穂むらでのアルバイトを始めます!今回の曲は、
UVERworld「DECIDED」