やはり俺がカフェの店長なのはまちがっている。   作:ステツイ

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第7話「幼馴染の親友に変態を添えて」

 

 

 

「俺が居てはだめか?」

 

 

 

 

 

「いや、普通は本人がいないのにその部屋に入るってダメだからね?」

 

 

 

 

 

「はっはっはっ。ハチ。何を言ってるんだ俺らの仲じゃないか」

 

 

 

 

 

「腐れ縁なだけだろ」

 

 

 

 

 

そう、俺とこいつ、葉山隼人は幼馴染である。それどころか親友という域を超越した存在。家族の一歩前。だから俺は友達なんかいらない。こいつと小町とマッカン。そしてあの奉仕部さえあれば俺は友達なんぞいらない。話は逸れたが、つまり幼馴染であるこいつは親にも気に入られ家に入る事を許している。鍵まで渡している。くそが!俺は静かに過ごしたいんだ!

 

 

 

 

 

「ところでハチ公よ。」

 

 

 

 

 

「犬じゃねぇよ」

 

 

 

 

 

「このえっちぃ本はなんだ?」ポイッ

 

 

 

 

 

「...お前のだろ。」

 

 

 

 

 

「ほう、根拠は?」

 

 

 

 

 

「隙間からティッシュ見えてる」ユビサシ

 

 

 

 

 

「マジかよ!昨日抜いたのが仇になったか!」

 

 

 

 

 

「冗談だよ。だけど間抜けは見つかったな?」

 

 

 

 

 

「謀ったな!」クワッ!

 

 

 

 

 

「「はっはっはっ」」

 

 

 

 

 

「で?なんでいんの?」

 

 

 

 

 

「今日帰ったら親がいなかった。」ウツロメ

 

 

 

 

 

「つまり泊まりに来たと」

 

 

 

 

 

「そ。」

 

 

 

 

 

「帰れ」

 

 

 

 

 

「いやだ!鍵家の中だもん!」

 

 

 

 

 

「帰wれwねwぇwじwゃwねwぇwかwwwwww」

 

 

 

 

 

「今日は語ろうぜ」

 

 

 

 

 

「いや、語らないで寝ようぜ」

 

 

 

 

 

「本音は?」

 

 

 

 

 

「語るんですけどね?」

 

 

 

 

 

「「はっはっはっ」」

 

 

 

 

 

「ところでさ」

 

 

 

 

 

「なんだい、八幡宮」

 

 

 

 

 

「祀られてねぇよ。このはっはっはっって笑い方なんなの?」

 

 

 

 

 

「いや、なんか楽しそうに笑えるかなって」

 

 

 

 

 

「いや、どこが?滅茶滅茶乾いた笑いだよね?」

 

 

 

 

 

「じゃやめるか。」

 

 

 

 

 

「んだな。」

 

 

 

 

 

「何飲む?」

 

 

 

 

 

「いつものやつ」

 

 

 

 

 

「自分で作れ」

 

 

 

 

 

「だってハチが作るから美味しんだもん!」

 

 

 

 

 

「可愛くねぇよ。待ってろ。砂糖は?」

 

 

 

 

 

「2」

 

 

 

 

 

「りょ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいマントヒヒ。ほらよ。ちっと身体の穢れを洗い流してくる」

 

 

 

 

 

「おう。」

 

 

 

 

 

「覗くなよ?」

 

 

 

 

 

「もちのローン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風呂内

 

 

 

 

 

「で?なんで入ってきてるの?」

 

 

 

 

 

「久々に八幡のエクスカリバーを見ようと思ってな」

 

 

 

 

 

「まぁお前のショーテルじゃ憧れるのもしょうがないよな」

 

 

 

 

 

「は?成長しましたー。もはやハルバードですぅー!」

 

 

 

 

 

「うるせ。ダガー」

 

 

 

 

 

「は?レイピアめ」

 

 

 

 

 

「それあるー!」

 

 

 

 

 

「認めたな?」

 

 

 

 

 

「ばっかちげえよ、ちと『俺のかおりん』の中の人がレイピア使いだったから...」

 

 

 

 

「お前の まだ好きなの?そもそも大きくてもDTじゃなぁ...」

 

 

 

 

 

「ぼ〜くにDT捨てさせてよ〜♩」

 

 

 

 

 

「ほらな?」

 

 

 

 

 

「ばっか中の人ネタは駄目だろ。俺がついのっちゃう。」

 

 

 

 

 

「でも本音は?」

 

 

 

 

 

「「そんなネタも好き!」」

 

 

 

 

 

「「wwwwwwww」」

 

 

 

 

 

「んで?どうすんの?」

 

 

 

 

 

「ん?何がだい?」

 

 

 

 

 

「いや、浴槽に浸かってるけどさ、どっちが先にでんの?」

 

 

 

 

 

「は?八幡だろ?」

 

 

 

 

 

「ほざけ、隼人に決まってんだろ」

 

 

 

 

 

「八幡だ!」

 

 

 

 

 

「隼人だ!」

 

 

 

 

 

「八幡!」

 

 

 

 

 

「隼人!」

 

 

 

 

 

「同時だな」

 

 

 

 

 

「それな」

 

 

 

 

 

せーの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやw出ろよw」

 

 

 

 

 

「そっちこそw」

 

 

 

 

 

「今日泊めてやるんだから感謝はしねぇとなぁぁ?」

 

 

 

 

 

「カフェの店長ってこと黙ってるの飽きたなぁぁ?」

 

 

 

 

 

「「それはセコイぞ!!!」」

 

 

 

 

 

ウッサイ!!!ハヤクデロ!!ツギコマチナンダヨ!!

 

 

 

 

 

「あがるか」

 

 

 

 

 

「ウッス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜

 

 

 

 

「...でな?!俺は言ってやったんだ!」

 

 

 

 

 

「ほう!なんと?!!」

 

 

 

 

 

「シェルブリットバースト出来ないのはパートナーがいないからだって!行こうぜ!◯◯〜!とか言う相手いないじゃんって!」

 

 

 

 

 

「そしたら?!!」

 

 

 

 

 

「世界が暗転した。次に目を覚ましたのは放課後だった。」

 

 

 

 

 

「いや、ハチ弱。」

 

 

 

 

 

「次お前な」

 

 

 

 

 

「俺か...そうだな。今思い出してもあの事件は笑ったな」

 

 

 

 

 

「あぁ。さがみんか。かわいいよな」

 

 

 

 

 

「あの背伸びしてる感じがすごくイイ!」

 

 

 

 

 

「勿論思い出すのは?」

 

 

 

 

 

「「おくじょー!!」」

 

 

 

 

 

「いや〜、あの時はどうなるかと思ったぞ?」

 

 

 

 

 

「いや。お前だから頼んだんじゃねぇか。」

 

 

 

 

 

「そうだな。俺は君が他の奴に壁バンされてる所を見たら笑い転げてしまうかもしれない。」

 

 

 

 

 

「そこは感情的になるとかじゃないんですね?てか壁バンって普通ドンだよね?やっぱ胸倉掴んだ時の顔ガチ?」

 

 

 

 

 

「いや〜。意外と役に入り込むタイプだったわ。」

 

 

 

 

 

「そしてその後のさがみんな?俺が支えなきゃ(使命感)って思ってたらお前のことを恍惚とした目で見始めてな?」

 

 

 

 

 

「そうなんだよ!俺に虐められてM発現とか俺らの好みにジャストフィットだよな!」

 

 

 

 

 

「でもお前、バイト先で会えるんだろ?俺はそこまで接点がないからなぁ...」

 

 

 

 

 

「そんな時のための『みんなの葉山隼人』だろ?」

 

 

 

 

 

「いや〜。あのキャラ疲れるんだよ。あの時の罰ゲームはどうかしてたな。何?イケメン(笑)キャラって。」

 

 

 

 

 

「まだいいじゃねぇか俺なんて...」

 

 

 

 

 

「確か、一ヶ月マッカン禁止だよな」

 

 

 

 

 

「死ed」

 

 

 

 

 

「過去形かよ。だがわかる」

 

 

 

 

 

「さ、そろそろ寝るか」

 

 

 

 

 

「そうだな。寝るか。いつも通り下で寝てくれ。」

 

 

 

 

 

「いや、まて。字面だけ見たら俺っぽいけど普通家主の俺がベットだよね?」

 

 

 

 

 

「チッ!オーディエンスを味方にする作戦は失敗か」

 

 

 

 

 

「お前の作戦、俺に勝った試しない。」

 

 

 

 

 

「うっせ!今度は勝つ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

このままグタグタ話を続けて寝不足になったのは言うまでもない。しかしカフェに出てる時にあんな事が起きているとは知らなさもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奉仕部

 

 

 

 

 

「試しにさヒッキーに眼鏡かけさせたらどうなるのかな?」

 

 

 

 

 

「あら?そんなことで取れる濁りかしら?」

 

 

 

 

 

「そうですよ!そんなにイケメンだなんて信じません!そもそも私まだそのお店に行ってません!」

 

 

 

 

 

「じゃあ〜私といこ〜?」ポワポワ

 

 

 

 

 

「あ、はい。今度行きましょう(城廻先輩の天然さはなんか苦手なんだけどなぁ)」

 

 

 

 

 

「コホン 話を戻すわ。それで?由比ヶ浜さん?どうして比企谷君があのお店の店長だと思うの?」

 

 

 

 

 

「うーん。女の勘?(匂いでわかるとか言えない言えない)」

 

 

 

 

 

「私もいったらわかるとおもうですよぉ〜?」

 

 

 

 

 

「そうね。彼に問い詰めても逃げてしまうものね。」

 

 

 

 

 

「お店で暴くのが一番だね!」

 

 

 

 

 

「じゃあ〜みんなでがんばろ〜!おー!」

 

 

 

 

 

「「「おー!」」」

 

 

 

 

 

この時はまだ八幡は自分に迫る危険に気がつかない。しかしその糸口を引いたのが由比ヶ浜なんて考えるに足らなかった。考えて隠した素性はいわば自意識。しかし由比ヶ浜は無意識で突き止める。これが厄介であった。

 

 

 

 

 

そのころ八幡

 

 

 

 

「相模ィィィイ!何個カップ割れば気がすむんだあぁぁぁぁあ!!!!」

 

 

 

 

 

「あう!!もっと!!罵って!!///」

 

 

 

 

 

一見したら怒ってるだけだけど誰も俺が相模の事を虐めるのが好きでやってるとかわからんやろな。シミジミ

 

 

 

 

 

「チッ!今日もお仕置きだぞ?南?」ボソ

 

 

 

 

 

「は、はぃ!///(ウチどんなことされちゃうの?///)」

 

 

 

 

 

「ある意味いいコンビだなぁ」シミジミ

 

 

 

 

 

葉山もこの光景の真意を理解していた。

 

 

 

 

 

「俺もさがみん虐めたいなぁ...」

 

 

 

 

 

まぁ。ハチはチキンだからお仕置きとか出来ないけどな。


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