やはり俺がカフェの店長なのはまちがっている。   作:ステツイ

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第6話「脅し文句とまたこいつ」

とある日奉仕部にて

 

 

 

 

 

「だからさ!ヒッキーも行こうよ!」

 

 

 

 

 

「いかねぇよ...てかそういうところって暗黙のルールとして静かにするんだろ?ならお前と行ったらダメじゃん」

 

 

 

 

 

そう。アホの子に絶賛招待されている。自分の店に。何こいつ?わかってて誘ってる?行きたくても行けねぇよ?行っても働かされるし。あのアマ...『え?店長来たんですか?デザート作りお願いしますね!』とか言い始めてしまいにゃ『じゃ、先上がりますね、お疲れ様です』とかお前が当番だろうが...なんで自分の店なのにお客として行けないんだろ。泣きそ。

 

 

 

 

 

「何ソレ!私がうるさいって言いたいの?!」

 

 

 

 

 

「由比ヶ浜さんは充分騒がしかったわ。」

 

 

 

 

 

「そうだよ(便乗)」

 

 

 

 

 

「うっさい!てかなんでヒッキーが知ってるし!」

 

 

 

 

 

あ、やっちった。

 

 

 

 

 

「いや、お前がシュークリームだけ食べて静かにしてるってありえないだろ。」

 

 

 

 

 

「ヒッキー...?なんでシュークリーム食べたこと知ってるの?」

 

 

 

 

 

あああぁぁぁ!やっちまった!墓穴!タブル墓穴!ダブ墓!

 

 

 

 

 

「...小町から聞いた」

 

 

 

 

 

「あー。そっか。小町ちゃんか。なら納得...って!てか私うるさくないし!」

 

 

 

 

 

「だそうだ、雪ノ下。結果は?もちろん」

 

 

 

 

 

「「うるさかった」」

 

 

 

 

 

「声合わせんなし!てかヒッキーとゆきのんってそんなに仲よかったっけ?!」

 

 

 

 

 

「仲良くはないわよ。ただ、仲が良くなくても察しがつく位ってことよ。」

 

 

 

 

 

「酷い!ゆきのんもヒッキーも酷い!」

 

 

 

 

 

「ほいほい。悪かったな」

 

 

 

 

 

「むぅ...じゃあヒッキー、小町ちゃんと行ってきなよ!」

 

 

 

 

 

「どうしてそうなる。いかねぇよ」

 

 

 

 

 

「小町ちゃんからのお願いだよ」パッ

 

 

 

 

 

【お兄ちゃん!小町もカフェに行きたいです!連れてってくれなかったら...晩御飯抜きね♩】

 

 

 

 

 

「...くっ...でもダメだ...」

 

 

 

 

 

アホの子め。メールで確認とるなよ...くそ!!だが夜飯が食えなくても自分で作れる!だからこれでいいのだ。小町のご飯食べたかった...

 

 

 

 

 

ピロリン

 

 

 

 

 

「ヒッキー」パッ

 

 

 

 

 

【戸塚さんも行きたいって言ってたよ?】

 

 

 

 

 

「よし。行こう。由比ヶ浜。次の土曜に行けるか確認取ってくれ。」

 

 

 

 

 

「さいちゃんの事好きすぎ!まぁいいけど...」

 

 

 

 

 

俺の妹め、俺が断りにくい言い方しやがって...まぁ天使が2名いれば俺も役得だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土曜日

 

 

 

 

 

「で?なんでお前らもいんの?」

 

 

 

 

 

「結衣さん雪乃さんやっはろーです!」

 

 

 

 

 

「やっはろー!小町ちゃん!」

 

 

 

 

 

「八幡!おはよう!」

 

 

 

 

 

「あぁ!おはよう戸塚!」

 

 

 

 

 

とつかわいい。てか俺は戸塚と小町と3人で行くはずだった予定だが?なぜこの2人が?

 

 

 

 

 

「なぜって...小町ちゃんに言ってたけど?」

 

 

 

 

 

「は?聞いてねぇぞ?(てかこいついつの間に俺の心が読めるように?)」チラッ

 

 

 

 

 

『ごみーんね?』ニッコリ

 

 

 

 

 

『許す!」

 

 

 

 

 

かわいい。アイコンタクトで会話が出来る兄妹は最強である。じゃなくて、一応俺が店長なんだからね?俺の一存で出禁にしてやってもいいんだぞ?

 

 

 

 

 

「あら?私達が行っては行けない理由でも?それにここで断られてもお店に直接出向けばいい話じゃない。」

 

 

 

 

 

つまり無駄って事ですかさいですか。どんだけ俺とカフェに行きたいの?勘違いしちゃうからやめてね。

 

 

 

 

 

「まぁ行くか...」

 

 

 

 

 

「さっすがお兄ちゃん!話が早い!」

 

 

 

 

 

「ごめんね?八幡...こんなに人が多かったら嫌だよね?」

 

 

 

 

 

「全然だ。むしろ戸塚だけでも構わない。」

 

 

 

 

 

「もう!お兄ちゃんいこ!」プンスカ

 

 

 

 

 

「ヒッキーさいちゃんにデレすぎ!ほら!ヒッキー行くよ!」

 

 

 

 

 

「ほいほい。」

 

 

 

 

 

カランコロン

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!...てんち」

 

シッ-!

 

「5人。学校の奴。わかるな?」

 

 

 

 

 

「はい。りょうかいっす」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし。お前ら、5人でも大丈夫みたいだ。入ってこい」

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん人数なんて確認する必要あった?」

 

 

 

 

 

「たりまえだろ、ただでさえ静かな所なのに大人数で押しかけちゃ駄目だろ」

 

 

 

 

 

「そうゆもんかな?」

 

 

 

 

 

アホの子にはわからないみたい。え?わからないの?結構当たり前じゃない?俺だけ?ボッチにはわからない系?てかそんな事もわからんならこういう雰囲気の店に来ないでください。

 

 

 

 

 

「とりあえず座りましょう。」

 

 

 

 

 

「そうだね」

 

 

 

 

 

「そういえばあの店長は今日休みなのかな?」

 

 

 

 

 

「あ〜、結衣さんがメールで言ってたイケメンの店長さんですか。小町も一目見たいものですね」

 

 

 

 

 

いるよ!ここにいるよ!その店長は今目の前にいるよ!しかも小町は毎日見てるよ!

 

 

 

 

 

「そうか...」

 

 

 

 

 

(あれ?いつものヒッキーなら、小町と見合う奴などおらん!とか言うと思ったんだけど...)

 

 

 

 

 

(あれ?いつものお兄ちゃんなら、小町、男?抹殺。って言って3言目にラストブリットを放つはず?それは平塚先生でした。)

 

 

 

 

 

(あら?いつもの比企谷君なら、雪ノ下って可愛いよなって言ってくれ...ハッ!私は何を?///)

 

 

 

 

 

?なんかみんな黙ったな。なんか顔についてたかな?

 

 

 

 

 

「お前ら...注文は?」

 

 

 

 

 

「あ、じゃあ私はアメリカンコーヒーで」

 

 

 

 

 

「僕はウィンナーコーヒーで」

 

 

 

 

 

「私はブレンドコーヒーを。ここの店のブレンドは美味しいのよ。」

 

 

 

 

 

「じゃあ小町は雪乃さんと一緒でブレンドコーヒー!」

 

 

 

 

 

「ほいほい。じゃあ店員さーん。」

 

 

 

 

 

「はい?ご注文はお決まりで...?(あれ?店長?どうして美少女だらけで此処に?それはモテないあたしに対するあてつけか?殺してやろう店長。さすがにそんなことはしないけど。あ!そうだ!)」

 

 

 

 

 

「〜〜〜〜〜〜をお願いします」

 

 

 

 

 

「はい。かしこまりました。少々お待ちください。(くく。覚えてろ、店長。そして困ってしまえ!)」

 

 

 

 

 

「南ちゃーん。ちょっとこれお客様の席までお願い。」

 

 

 

 

 

「はい!わかりました!」タタタ

 

 

 

 

 

「計画通り」ニヤッ

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせいたしました」

 

 

 

 

 

「あれ?さがみんじゃん!」

 

 

 

 

 

「あれ?結衣ちゃん?それに雪ノ下さんまで?」

 

 

 

 

 

「こんにちは。」

 

 

 

 

 

「あれ?相模さんここで働いてるの?」

 

 

 

 

 

「うん!ウチ...店長に気に入られちゃってね?チラッ」ニヤニヤ

 

 

 

 

 

おい!!何言ってんだ!俺がお前を気に入った!?寝言は寝てから言え!ジト-

 

 

 

 

 

「ウッ!///(比企谷がウチの事を腐った目で見てくれてる///)」

 

 

 

 

 

「それにしてもあんなイケメンな店長に気に入られるなんてすごいね!」

 

 

 

 

 

「そうだ!今日は店長さんお休み?僕も会って見たいんだ!」

 

 

 

 

 

「小町も会って見たいです!」

 

 

 

 

 

「店長?あ(察し)居ますよ。少し待っててくださいね?」

 

 

 

 

 

相模さん?なにが(察し)だよ、察してないじゃん?てかどうするの?

 

 

 

 

 

ブ-ブ-ッ

 

 

 

 

 

メール?どれどれ

【はやくトイレに行くって言って変装して来い。】

は?こいつ...計りやがったな?!くっそ!

【はやくしないとバラすぞ?】

もはや脅しなんですがそれは?

 

 

 

 

 

「ちょっとトイレ行ってくる。」

 

 

 

 

 

「はーい。」

 

 

 

 

 

んで、トイレ横のスタッフルームに入って着替えて、髪整えて、眼鏡を装着。よし。準備完了。

 

 

 

 

 

「店長!お呼びですよ!」ニヤニヤ

 

 

 

 

 

「お前な...次あんなことしたら...怒るからな?」

 

 

 

 

 

「ハイ///喜んで」

 

 

 

 

 

「は?まぁいい。行ってくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうもこんにちは。ここのカフェの店長をやっているものです。どうされましたか?コーヒーがお口に会いませんでしたか?」

 

 

 

 

 

「いや、そんな事はないです。とっても美味しかったです。ただ僕たちが店長さんに会いたかっただけです」ニコッ

 

 

 

 

 

とつかわいい。いや、この笑顔は駄目だろみんな堕ちるよ?

 

 

 

 

 

「そうですか...」

 

 

 

 

 

「ムムム....?」

 

 

 

 

 

「どうしたの小町ちゃん?」

 

 

 

 

 

「いえ、結衣さん。この人お兄ちゃんに似てません?」ヒソヒソ

 

 

 

 

 

「だよね?小町ちゃんも思う?」ヒソヒソ

 

 

 

 

 

「はい。(お兄ちゃんのオーラが隠しきれてないとか言えない言えない。)」ヒソヒソ

 

 

 

 

 

「そうだよね。(ヒッキーの匂いに似てるとか言えない言えない)」ヒソヒソ

 

 

 

 

 

「それでは僕は仕事には戻ります」

 

 

 

 

 

「あら、引き止めてしまって、ごめんなさいね。」

 

 

 

 

 

「いえいえ、こんな美少女達に呼んで頂けるなんて光栄ですよ」ニコッ

 

 

 

 

 

((((スマイル頂きました!///////))))

 

 

 

 

 

ふぅ、疲れた。とりあえず戻るか、おっと、眼鏡を外して、髪をぐしゃぐしゃにしてと。なんで早着替えしなくちゃいけないんですかねぇ

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

 

 

 

 

「あら、一生戻らなくても良かったのに」

 

 

 

 

 

「あら、雪ノ下さん?そんなこと言うと帰っちゃうよ?」

 

 

 

 

 

「ヒッキーはすぐ帰ろうとしない!」

 

 

 

 

 

「それよか、店長には会ったのか?」

 

 

 

 

 

「うん!すごくカッコよかったよ!僕も店長みたいなクールなイケメンになりたいな」

 

 

 

 

 

「そうだよ!小町もうっかり惚れそうになるくらいなんだから!」

 

 

 

 

 

俺に?やった!兄妹だけど愛さえあれば問題ないよね?

 

 

 

 

 

「そうか...そりゃあよかったな」

 

 

 

 

 

「え?...お兄ちゃん具合でも悪いの?」

 

 

 

 

 

「そうだよ、ヒッキー調子悪い?」

 

 

 

 

 

「いや?別に問題はないが?どうした?」

 

 

 

 

 

「いや、いつもなら、小町に近づく虫は俺が排除する!とか言っちゃって小町的にポイント高いのに...ってあ!///なんでもないよ!///」ブンブン

 

 

 

 

 

「小町さん隠しきれてないわよ」

 

 

 

 

 

なんか小町顔赤くね?どうしたの?風邪?具合が悪いのは小町の方じゃ?

 

 

 

 

 

「どうした?小町?顔赤いぞ?」ピト

 

 

 

 

 

その時八幡おでことおでこをくっつける。いつも家でやっているように...そして目を閉じ小町の異常体温を確認する

 

 

 

 

 

「ふぇ?おおおお兄ちゃん?///」

 

 

 

 

 

「お前な?熱あるじゃねぇか?どうする?帰るか?」

 

 

 

 

 

「え?小町ちゃん熱あるの?(僕も八幡に熱を測ってもらいたいなぁ...)無理しなくてもいいよ?」

 

 

 

 

 

「うん!そだね!小町ちゃんのために今日はお開きで!」

 

 

 

 

 

「いいの?由比ヶ浜さん?」

 

 

 

 

 

「うん!いいよ!小町ちゃんが熱あるなら休ませるのが一番だよ!(まぁヒッキーのせいだけど)」

 

 

 

 

 

「そう。なら比企谷君。小町ちゃんの事よろしくね?」

 

 

 

 

 

「おう!任せとけ!小町の安全は俺が守る!」

 

 

「すみません皆さん折角お誘いしてもらったのに...(お兄ちゃんのせいで...でもお兄ちゃんと家で2人なら小町的にもアリかな?///)」

 

 

 

 

 

「つーことで俺らは帰るがお前らは?」

 

 

 

 

 

「私はゆきのんと買い物しに行く!」

 

 

 

 

 

「僕はこの後少し用事があるんだ。」

 

 

 

 

 

「そうか。帰り道気を付けろよ?じゃあな?」

 

 

 

 

 

(((ヒッキー(比企谷)(八幡)が人の事を心配した?!)))

 

 

 

 

 

 

 

そして比企谷家

 

 

 

 

 

「じゃあ俺は部屋に戻るが何かあったら速攻で連絡しろよ?」

 

 

 

 

 

「うん!ありがと!お兄ちゃん!」

 

 

 

 

 

ふぅ、小町め、受験で根をつめすぎたな?あれほど身体には気を付けろって言ってあったのに。

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

 

「ただいま、愛しのマイルーム」

 

 

 

 

 

「おう、おかえり八幡」ピッ!

 

 

 

 

 

「中指立てんじゃねぇ!ファッキューぶち◯すぞゴミめら!!...てかなんでまた部屋に入ってんの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...................隼人」

 

 

 


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