やはり俺がカフェの店長なのはまちがっている。   作:ステツイ

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第5話「認めたくない感情」

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、八幡!」

 

 

 

 

 

「え?誰?」

 

 

 

 

 

「酷くね?いやいいんだけどさ?俺だよ。俺。」

 

 

 

 

 

「すんませんどっかで会いました?てかこのカフェで俺のことわかるってマジでだれ?」

 

 

 

 

 

「それは置いとけ。とりあえず俺な、フォーオナー買ったから投稿頻度下がるわ」

 

 

 

 

 

「え?メタいよ?てか投稿頻度って...あんたうぷ主か?」

 

 

 

 

 

「そ。本編では登場しないからとりあえずな。一応同じ高校生だし、遊びも学生の仕事だろ?!」

 

 

 

 

 

「あんた...来週から期末テストじゃ...しかも1話目のテストが近いって俺らの事じゃなくてあんたのリアルの話かよ。」

 

 

 

 

 

「バレた?でもテストは大丈夫。八幡と違って学年で1位取るくらいだから。」

 

 

 

 

 

「あんた...自分で自慢してて恥ずかしくないの?」

 

 

 

 

 

「...事実だから...」

 

 

 

 

 

「もし、リア友に見られたら?」

 

 

 

 

 

「ごめん、許してや!」ダダダ

 

 

 

 

 

ということで今日から投稿頻度がテスト勉強するために下がります!ゲームとかしないから!...ってことで本編どうぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月曜日

 

 

 

 

 

【昼休み屋上に来い】

 

 

 

 

 

(なにこれ?ウチの下駄箱に入ってたけど...?でも行かなきゃ後から何かされそう...行くしかないか...)

 

 

 

 

 

(正直怖い...文化祭の事件がバレた?...ここで考えてもしょうがないか...)

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

 

 

 

 

キィ

 

 

 

 

 

「...やっときたね。」

 

 

 

 

 

「要件はなに?川崎さん?」

 

 

 

 

 

「えーと。それはこいつから。」

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

 

「...よう。相模」

 

 

 

 

 

「...ヒキタニ?ウチに何の用?(やっぱり...文化祭の事じゃ...?)」

 

 

 

 

 

「...いきなりで悪いが身体のサイズ教えてくれ」

 

 

 

 

 

「は?変態?キモいんだけど?」

 

 

 

 

 

「ちげぇよ。バイトすんだろ?」

 

 

 

 

 

「は?なんで知ってんの?ストーカー?」

 

 

 

 

 

「はぁ...ほらな?川崎。言っただろ?」

 

 

 

 

 

「あんたが変装なんてするからじゃない。自業自得だね」

 

 

 

 

 

「へいへい。相模。」

 

 

 

 

 

「...何かな?」

 

 

 

 

 

「ここで何があっても秘密に出来るか?」

 

 

 

 

 

「ヒキタニなんかの秘密を知ってもなんも特ないじゃん。」

 

 

 

 

 

「出来るか?」

 

 

 

 

 

「うっさいな!そんなに信用がないなら言わなきゃいいじゃん!」

 

 

 

 

 

「信じねぇだろ?仕方ねぇな」ゴソゴソ

 

 

 

 

 

「あんた。この事話したら文化祭の事...わかるね?」

 

 

 

 

 

「脅し?まぁいいよ。秘密にしてあげる」

 

 

 

 

 

「ほら...こっちみろ」

 

 

 

 

 

「だからなんな...の...?ってええ?!」

 

 

 

 

 

「ども。」メガネスチャ

 

 

 

 

 

「え?...って事は?...」

 

 

 

 

 

「そ。俺が店長やってんの。そんで、制服作んのにサイズ知りたいんだけど?」

 

 

 

 

 

「待って待って!ウチヒキタニの所で働くの?」

 

 

 

 

 

「嫌なら辞めてもいいぞ?」

 

 

 

 

 

「...いや辞めない。サイズは〜〜〜」

 

 

 

 

 

「ん。ありがとな。聞いてたか川崎。火曜までに頼むな」

 

 

 

 

 

「代金は届ける時に貰うからね。」

 

 

 

 

 

「いつもすまないな。」

 

 

 

 

 

「ちょーっと!ねぇ!川崎さんに話す理由あった?」

 

 

 

 

 

「いや、話すもなにもこいつが制服作るんだよ。」

 

 

 

 

 

「は?もうウチ頭パンクしそうなんだけど?」

 

 

 

 

 

「要約するとだな。俺の店の制服は川崎が作ってくれてる。迅速かつ丁寧で1人1人の個性に合わせたオーダーメイドで。」

 

 

 

 

 

「...あんたら高校生でしょ!」

 

 

 

 

 

「ん〜。話せば長くなるから端折るけど、俺は店を押し付けられて嫌々働いてる」

 

 

 

 

 

「あんた、結構乗り気じゃん。まぁあたしはこいつに頼まれてね。専属で服作ってる。家計の足しになるし、こいつの依頼は結構奮発してくれるしね。」

 

 

 

 

 

「...」

 

 

 

 

 

「それでこの事は秘密にしてくれな?」

 

 

 

 

 

「まぁ。言っても信じられないでしょ。あたしも最初疑っちゃうレベルまで変装してるんだから。」

 

 

 

 

 

「ヒキタニいつもその格好でいればモテるじゃん!」

 

 

 

 

 

「いや...そんな面食い野郎とは付き合えねぇし、騒がしいのは嫌いなんだよ」

 

 

 

 

 

「ふーん。もう話終わり?ウチ戻るよ?」

 

 

 

 

 

「あたしが少しあるから相模だけ残りな。」

 

 

 

 

 

「じゃあ俺は先に戻るな。川崎。制服よろしくな。」バタン

 

 

 

 

 

「で?何?サイズかなんかわからない所あった?」

 

 

 

 

 

「違うよ。服の話じゃない。」

 

 

 

 

 

「じゃあ何?」

 

 

 

 

 

「あいつの事。あんたそろそろ気付いてんでしょ?」

 

 

 

 

 

「何がかな?ウチあんまり難しい話わからないけど?」

 

 

 

 

 

「はぁ。そうやって逃げんのも大概にしな。わかりやすく言ってやるよ。あいつが文化祭の時にやった事。あれの意図くらいわかるでしょって話。よく考えなよ。じゃ。」バタン

 

 

 

 

 

ーーーやっぱりそうだったんだ。最初はウチの思い過ごしとか考えてた。でもヒキタニを、いやヒキタニ達を見ていたら何かあの行動に違和感を感じた。そりゃあそうだ。連れ戻すのに暴言を吐く必要はない。だからあの行動には何か裏があるって。そう考えてた。でもウチなんかじゃわからなかった。けど、今ならわかるかも。あの時助けてくれたのは誰?ゆっこ?ちがう。葉山君?ちがう。ヒキタニ?...そうだ。あの時逃げ出したままでノコノコと戻っていって本当に糾弾されていたのは誰?誰でもない。ウチなんだって。でもヒキタニがウチに暴言を吐いた。それで最低野郎だって、屑野郎だって言われ続けた。それはウチが糾弾されないように、みんなの不満を自分に向けた。ウチが批難されないように。ウチのために...

 

 

 

 

 

ツツ-

 

 

 

 

 

どうして今更涙が流れるの?ウチが悪いなんて最初からわかってたじゃん。それを承知に逃げ出したのに。どうして?こんなに胸が痛いの?苦しいの?あいつがウチだけの為に全校生徒を敵に回した事が悲しい?哀れ?違う!自分が醜いから?最低だから?違う!それもあるけど...葉山君に抱いていた気持ちとは違う、苦しさ。胸を締め付けるこの気持ち。ああ、わかった。ウチが認めたくなかっただけなんだ。その証拠に真面目に考えてたらわかっちゃった。だからウチの心のどこかで芽吹いていた感情を押し殺して、認めなかった。暴言を吐いた最低野郎って決めつけて。でも本質を見抜いてしまった。だから認めた瞬間に殺せなくなった。ウチ。きっとーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドMなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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