真剣で魔物に恋しなさい!   作:パラガス

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戦い

「・・・・知らない天井だ」

 

これ言ってみたかったんだよね!ついに言えたわぁ〜・・・さて本当にここどこだ?なんか妙に豪勢なベットだし、めっちゃ広い部屋なんだけど・・・・たしか銀髪の子を呪文使って助けたんだけど、急に眠気が来て、倒れちゃったんだっけ?まさか、ガッシュみたいに呪文使ったら気絶するのか⁉︎俺、戦えへんやん⁉︎

 

その時、大きなドアが音を立てて開き、銀髪の子が部屋に入って来た。

 

「おおっ!、気がついたか!」

 

銀髪の子がズンズンとこっちに歩いてくる。

 

「お前のおかげで我は助かった!礼を言う!名はなんと言うのだ?」

 

「え、あぁ、高嶺清麿だけど・・・君は?」

 

「ムッ、そういえばまだ名乗っていなかったな、許せ!我の名は九鬼英雄である!」

 

く、九鬼英雄?エエエエエエッ⁉︎そのような事が有ろう筈がございません!え?じゃあ、俺気付かない内に主要キャラと関わってしまったのか⁉︎いや、待て!気にするのはそんなことでは無い!銀髪の子が九鬼英雄ということは・・・・・まさか、気絶する前に見たあの燕尾服で金髪の男性は・・・・・

 

「失礼します、英雄様・・・・ほぅ、気がついたようだな」

 

 

 

 

 

 

「さぁ、準備はいいか?どこからでもかかってくるといい」

 

 

ドウシテコウナッタ⁉︎はい、御察しの通り今なぜかあのチェーンソーで絶対殺すマンことヒュームさんとの模擬戦が始まったところですよ。なんで戦ってるかって?回想シーンに行ってみよう!

 

 

 

 

 

 

 

「おおっ、ヒューム!」

 

「英雄様、そろそろお勉強のお時間です」

 

「おお、そうであったな!、清麿!勉学が終わり次第また会いにくるぞっ!」

 

そういって、英雄が部屋から出て行こうと歩き出していた。ああっ!、待ってくれ、行かないでくれ、この人と二人きりにしないでください!、お願いします!なんでもしますから!・・・・ああっ、最後の希望が・・・・

 

「さて、そこの赤子」

 

「は、はい!、なんでしょうか?・・・・」

 

い、一体何の様なんだ・・・・

 

「貴様の名前はなんという?」

 

「へっ?ああ、えっと、た、高嶺清麿です」

 

なぁんだ、名前を聞くぐらいか、よかったぁ・・・・殺されるかと思ったわぁ・・・・

 

「そうか、高嶺清麿というのか・・・・・では、赤子」

 

どうせ、赤子って呼ぶのかよ・・・名前聞いた意味あったか?

 

「は、はい、なんですか?」

 

「貴様は何者だ?」

 

「えっ?」

 

出たよこれ、なんかまずい予感しかしないよ・・・・

 

「何者って言われても・・・・普通の小学生ですけど」

 

「ふん、普通の小学生が気を電撃に変えて放つわけがないだろうが」

 

やっぱり、あの時のことか・・・なんて言えば無事で済むだろうか・・・

 

「あの電撃は何故かはわからないんですけど、少し前から出せる様になって・・・・それと気って何ですか?」

 

こう言っておくしか無い・・・・・

 

「何?気を知らんのか?」

 

「は、はい」

 

いけたか⁉︎誤魔化しきれたか⁉︎

 

「赤子、体の調子はどうだ?」

 

体の心配?まさか、これで帰れるのか⁉︎

 

「もう全然大丈夫です!全快しました!」

 

やったぞ!俺の平穏は保たれた!

 

「少し付き合え、なぁに心配することはない。お前の親にはもう連絡が入っているはずだ」

 

終わった・・・・何もかもおしまいだぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今に至っているわけですよ。何故か急に最強候補の人と模擬戦とか無理だろ・・・・助けてください・・・・

 

「来ないのならこちらから行かせてもらうぞ」

 

いきなり、ヒュームがこちらに向かって蹴りを放ってきた。もちろん呪文を使わなければただの小学生と変わらない俺が受け止められる訳もなく、まともに蹴りを受けてしまった。

 

「グハッ⁉︎」

 

いってぇ、この人本当に俺と戦うつもりだ・・・・本気で小学生相手にする気かよ・・・・

 

「どうした?反撃して来ないのか?やはりただのガキだったか?まぁ、帰って母親にでも慰めてもらうがいいさ」

 

このジジイッ!・・・・バカにしやがって・・・・

 

「ん?なんだ?悔しいのか?何の力もないただのお子様が!どうせ貴様の出す技もくだらないものに決まっているか・・・少しでも期待した俺がバカだったか・・・・」

 

こいつ・・・・今バカにしやがった・・・・俺のことはバカにしてもいい・・・・だけど、呪文をバカにしたのは許せないっ!これはガッシュ達が世界を守るために、皆を守るために使ってきた力だつぅ‼︎許せねぇっ!

 

「悔しければ反撃の一つでもしてみろっ!」

 

ヒュームが同じ様に蹴りを放ってきた。これをくらったらお終いだっ・・・やるしかないっ!気絶してもいい!あいつに一泡ふかせられればいいっ‼︎

 

「ザケルっ‼︎」

 

右手からあの時よりも大きな電撃が放たれ、ヒュームへと向かっていく。だが、ヒュームは簡単にザケルを躱した。ザケルが命中した壁はボロボロになり、所々焦げ付いていた。

 

「ほぅ、あの時よりも威力が上がっているな・・・」

 

確かに英雄を助けた時よりも威力が上がっている!しかも気絶していない⁉︎どうしてだ?何が関係して・・・・そうか!心の力だ‼︎さっき俺はヒュームに対して怒りを抱いていた。呪文は心の力で強くなりも、弱くなりもする・・・・そのおかげで気絶もせずに済んだんだっ!

 

「何をボケっとしている、スキだらけだぞ」

 

!ヒュームが俺にむけて拳を振るってきている!こうなったらやるしかねぇ!

 

「セウシルッ!」

 

俺の周りに全方位のバリアが張られ、ヒュームの拳を防いだ。だが、セウシルにヒビも入っている。

 

「殴っただけで、ヒビ入れるとか本当に人間かよ⁉︎」

 

「ほぉ、そんなことも出来るのか?面白い、もっと見せてみろっ!」

 

ヒュームがこちらに向かって、突進してくる。近づかせたら、ヤバイっ!

 

「グランセン!」

 

床から石で出来た大砲から岩が発射される。これで距離は保てると思ったがヒュームは岩を砕いたり、避けながら距離を詰めてきていた。

 

「やべぇ、ギコル‼︎」

 

慌てて氷の柱を飛ばす。だが、あいつはものともしないで突っ込んでくる。

 

「グラビレイ‼︎」

 

「ぬぉっ⁉︎」

 

よし!動きを止めれた!畳み掛けるなら今しかない!どうなるかわからないけど、頼むからうまく行きますように!

 

「ゼルセン‼︎」

 

突き出した両手から拳の形をした気が飛んでいき、ヒュームに命中した。よかった、原作みたいに腕が離れて飛んでいくのは流石にグロすぎる・・・・土煙が晴れると右肩を怪我しているヒュームがいた。

 

「フ、フハハハハハッ!面白いぞ!、小僧!どれだけ技を持っているっ!もっと俺を楽しませろっ!」

 

さっきよりもはやい⁉︎ヤバイッ‼︎

 

「ぐぉおおおっ‼︎」

 

まともに拳をもらってしまった、流石最強候補・・・一発だけで目が霞んできた・・・・もう長くは持ちそうもない・・・・

 

「だいぶ効いているようだな?では、これはどうする?」

 

ヒュームが気弾を放ってくる。避けきれないっ!

 

「ラシルドッ‼︎」

 

目の前に盾を出し、気弾を弾き返す。

 

「!攻撃を弾き返す盾か、しかも電撃のオマケ付きで」

 

ヒュームが気弾を避ける。避けることは予想していた!ここだっ!

 

「ジケルド‼︎」

 

「ぐぉっ⁉︎体が壁に吸付けられる⁉︎いや、これは・・・俺の体が磁石と化しているのか⁉︎」

 

これで限界だっ‼︎くらえっ‼︎

 

「グランバイソン‼︎」

 

岩で出来た大蛇がヒュームへと向かって飛んで行く。

 

「や、やった!これをくらえばいくらあいつだろうと・・・」

 

「見事だ・・・・・」

 

「⁉︎⁉︎」

 

背後からの声に驚き、振り返る。そこには燕尾服はボロボロだが、体はあまり傷を負っていないヒュームがいた。

 

「あ、あああっ・・・・」

 

「よくぞここまで戦った・・・その実力に敬意を払って俺の最高の技で終わらしてやる・・・・」

 

クソッ、こっちはもう立ってるのがやっとだぞ!やっぱり人間じゃねぇ!急いで防御呪文を‼︎

 

「マ・セシルド‼︎」

 

恐らくこれが今の俺に出せる最高の防御呪文だ!

 

「諦めようとしないその精神誠に見事だ・・・だが、そんなものでは俺の技は止められん‼︎ジェノサイド・チェーンソーッ‼︎」

 

ジェノサイド・チェーンソーがマ・セシルドとぶつかる。だが、数秒後にマ・セシルドが砕け、ジェノサイド・チェーンソーが俺に当たった。

 

「っがほっっ、マジかよ・・・」

 

ヒュームが足を引き、膝をついた俺を見下ろす。悔しい気持ちもあったが、今まであの武神すら赤子扱いする人に認められたという満足感の二つを抱きながら、気を失った。

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったかな?
初の戦闘描写なので長い上にわかりにくいと思います(汗)
アドバイスや誤字があれば是非よろしくお願いします!

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