神サマ転生1パーセント!   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。久々のオリジナルで、短編です。
金アサシン手に入れるために全力を費やしたFGOのガチャで大爆死して、神様を全力で貶めようと思って考えた話。ついでに「神様転生」を本当の意味でやってみた。

神って案外ろくでもない奴多いよねって話。


神サマ転生1パーセント!

これは、しがない高校生である俺が妙な幼女と出会った事で非日常に巻き込まれる、それだけの話だ。

 

 

例えば、不思議な力に目覚めるとか、人智を超えた殺し合いを目撃するとか、借金で親に売られたとか、異世界から侵略者が攻めて来るとか、空から女の子が降って来るとか、普通信じられない事が起きて日常は非日常に変わる。

 

でもそれは、アニメとかラノベとか創作の中の話だ。現実は、もっと質素でつまらなく酷い物らしい。

 

 

「少年!さっそくで悪いが、私を信じろ!」

 

 

住宅街の空地。学校からの帰り道だったそこで、何か目の前で気絶していた幼女が起きるなりそう言ってきた。その格好は質素な物で、今時の子供とは思えないが、それとこれとは話は別だろう。尊大な態度は、頭に来る物だ。

 

 

「・・・は?」

 

「もう一度、分かりやすく言うぞ!私は神サマだから、私を信じろ!何も言わずに敬うといい!」

 

「ふざけんな」

 

 

日本に伝わる、森羅万象に宿る八百万の神々。または海外では主流であり我が日本の過去に存在した武将の一人も崇めていたイエス・キリスト。または仏陀。またはYHVH。その一人だと幼女は言う。子供の戯言だろうか。

 

 

「信じられぬか?なら、この名前ぐらいは知っているだろう!私の名は大日孁貴神(オホヒルメノムチ)だ!」

 

「知らん」

 

「なにぃ!?日ノ本で一番有名な神だぞ!?」

 

「知らんもんは知らん。じゃあな、子供は母親の所に行け」

 

「ま、待て!」

 

 

スタスタと歩いて去ろうとすれば、後ろから俺の上着の裾を掴み縋りついてくる幼女・・・えーっと、ヒルメノ?涙目でこちらを見て来ても無駄だ。その口元に笑みを浮かべているぞ。どうせ、こうすれば簡単に話を聞いてくれるとか思っているのだろう。だが俺は気にしない。俺は人を平気で騙して利用しようとする奴が大嫌いだからな。

 

 

「待てと言うのに!幼女の涙で心揺るがないと言うのか!」

 

「そんな下心丸見えな涙で騙されるか。あと自分で幼女だと自覚している奴は関わらないのが吉だ」

 

「待ってって!信じてくれれば何でもできるぞ!信じてくれれば!」

 

「信用できるか」

 

「信用ではなく、信仰してくれと言う話だ!」

 

「猶更胡散臭いわ」

 

 

ずりずりと幼女を引き摺りながら俺は我が家であるボロアパートを目指す。しかしヒルメノは決して手を外そうとはしなかった。

 

 

「どうしてそこまで人を信用できない!いや私は神だけど!お願いだから信じて!100万円上げるから!」

 

「・・・金で人の信用を買うとか俺は一番嫌いだ」

 

「金に何の恨みがある!?」

 

「全てだ」

 

 

この幼女に分かる筈もないが、俺の実家は金持ちだ。その次男である俺に取り入ろうとした大人達がいた。・・・中には、許嫁まで用意して俺に取り入ろうとした奴もいた。その子に恋してしまった俺は、快く受け入れた後、数か月後に聞いてしまったのだ。

 

彼女が、望んで俺と一緒にいる訳ではないと、親に言われて俺と付き合っていると、俺の兄貴に告白していた所を。

 

俺の存在に気付いた彼女は弁明しようとしていたが、俺は何も聞かずに逃走、それ以降自室に引き籠った。親が恥だ何だと言っても俺はずっと引き籠っていた。そんな俺を見捨てずに食事やらを置いてくれた兄貴に感謝したが、俺なんかに関わるなと言う両親の言葉を兄貴が受けていたのはどうしようもなく嫌だった。

 

そんな生活を中学まで送り、このままではいけないと言い出した兄貴の提案で、実家から離れて必要最低限の仕送りをもらいながら知人が誰も居ないこの地で、この春からアパート暮らしを始めたのだ。

 

それでも俺は、友人はできたが自分の事は話さなかった。また、金目当てで態度を変えるかもしれないと言う恐怖が俺の心を蝕んでいたのだ。結局、俺は誰も、何も信じる事は出来なくなった。兄貴でさえも、内心何を思っているのかと言う恐怖で信じることができない。

 

 

そんな俺に神を信じろ?無理だな。それにしても、この餓鬼を置いて行かないとアパート近隣の人間に見られたら面倒だ。どこか適当な所に言って、適当に「信じるよ」とでも嘘を吐いて離れてもらうか。うん、そうしよう。これから勉強しないと行けないんだ。一人で生きていくために、少しでも知識を得ないといけないから。

 

 

 

「全てだと言われても納得できるか!私を信じろ!信じてくれ!そしたらお前は救われる!」

 

「・・・目上の物にお前とか言うもんじゃないぞ。俺じゃなきゃ殴られても可笑しくない」

 

「私はお前なんか目じゃないほど年上なんだからいいんだ!」

 

 

とりあえず目的地をアパートの裏山に選び、ズルズルと自称神サマを引き摺りながら歩き、その言葉に改めて見やる。・・・年上要素は皆無だった。

 

 

「・・・いや、どう見ても小学校にも行っていない餓鬼だろ」

 

「これには深い事情があるんだー!私が今信仰者を捜している理由でもあるが!」

 

「へえ、じゃあ言ってみろよ。納得したらお前を神様だって信じてやるよ」

 

 

にやにやと笑いながらそう言う俺に、ヒルメノはむっと頬を膨らませながらじろりと睨んだ。そんな顔をしても無駄だ。俺はさっさとお前を解放したいんだ、この際お前の話を聞いた上で全否定して心を折ってでも離れてもらうぞ。

 

 

「いいだろう、話してやるからちょっと止まれ」

 

「話すぐらいなら問題ないだろ。俺は止まる気はないぞ、急いでるからな」

 

「じゃあちゃんと聞けよ!?」

 

 

涙目でそう言ってくるヒルメノの必死さに、思わず歩く速度を下げてしまう。・・・聞いたら速度上げるからな。

 

 

「私はな、神々のいる天界では割と名が通った超絶偉い神サマなのだ!」

 

「へえ、お前みたいなチビが超絶偉いとか世も末だな。総理大臣に五歳児がなるレベルだ。日本オワタ」

 

「フハハハ!私の本来の姿はスーパーウルトラゴージャスナイスバディな女神オブ女神だから問題ないのだ!・・・・・・今はこうして力を奪われ、こんなに縮んでしまったが・・・あいつらマジ殺す」

 

「それで、何でその女神オブ女神サマが縮んでこんなところにいるんですかね?」

 

「いや、それが・・・よくできた弟と弟っぽい妹の二人にキレられてしまって・・・」

 

「・・・一応聞くが、なんで?」

 

「・・・・・・・・・ここ30年ぐらい人間界のアニメやらゲームやらにハマって神の職務を怠慢していたから・・・特に最近は24時間毎日」

 

「クソな理由だな」

 

 

信じる訳ではないが、そりゃキレる。キレて当然だ、神サマがアニメとゲームで職務怠慢とか・・・世も末にも程があるぞ。

 

 

「それで、最初は抵抗したのだが同レベルが二人がかりとか勝てるはずもなく・・・拘束され、私への信仰を全て奪い取られて神の権能を失った上でこの幼子の身に転生されてしまったのだ。人の身で真っ当に生きて反省して来いとな。

 

しかし、私は諦めん。今の私は現人神に当たる。信仰心さえあれば力を取り戻すことができる!・・・元々の私に向けられた信仰心はアウト、奴等に横取りされてしまう。だからこの身で、目覚めた孤児院の教会から飛び出して町でわざわざ私が出向いて布教して頑張っていたのだが・・・」

 

「誰も信じてくれなかったと。そりゃそうだろうな」

 

 

むしろ信じる奴は危ないだろ。こんなチビだと、信仰した振りをして不祥事を起こそうとする不審者が出かねない。・・・俺に取り入ろうとした大人共と同じクズだな、間違いない。

 

 

「そう言えばお前、どうして倒れてたんだ?」

 

「ただの行き倒れだ・・・そこの空地に居た猫と死闘を繰り広げて何とか焼き魚を調達したのだが・・・転生してから私はまだ一睡もしてなくてな。食した直後に、こんな惨めになったのかと言うショックも相まって気絶してしまったのだ。・・・あ、焼き魚は美味かったぞ」

 

「お前、孤児院に居たんだろ?そこに帰ればいいじゃないか」

 

「馬鹿言うな!他教徒に養われるなど、神として受け入れる訳に行くか!・・・出て行きますって書置きを置いたからな。二度と戻る気はない。でも生きていくためには信仰者が必要だ、だから私を起こしてくれたお前にこうして頼んでいるのだ。頼む、私を信じてくれ!」

 

 

そう懇願してくるヒルメノを見て、俺は一瞬その言葉に肯定しそうになった。同情してしまったのだ、嘘かもしれないその言葉に。それを慌てて押しとどめ、俺は口を開く。

 

 

「・・・納得はした。でも、俺は誰も信じない。どうせお前も俺を利用するだけだろ?何度でも言う、俺はお前を信じない。このまま警察に突き出してもいいくらいだ」

 

「それは困る!お願いだ、私を助けると思って!」

 

「嫌だね。別の奴に頼め、俺はお前を助ける気なんてこれっぽっちもない」

 

「では、何で私を助けてくれたのだ?関係ないなら見捨ててもいいだろうに」

 

「・・・そんなの、子供が倒れているなら助けるだろ、普通」

 

「悪い奴は簡単に見捨てるぞ。私は神だからな、お前がいい奴なのは分かる。だから頼んでいるのだ」

 

「・・・」

 

 

何で助けたか。それは、何となくとしか言いようがない。俺はお人好しだと、それはお前のいい所だと兄貴に言われていた。でもそれは、誰も信じなくなった以前の俺の話だ。・・・ああ、出鱈目を言うな。俺を騙す気だろう、そうだろう。俺は絶対騙されない。もう誰も信用しないって決めたんだ。

 

 

 

 

 

 

その時だった。突如、俺達の前にワゴン車が止まり、俺を足に掴まっているヒルメノごと引き摺りこんで走り出したのだ。それが誘拐だと気付くのは、10秒ほどかかった。

 

何で、今の俺は、実家とはただ仕送りされる関係で何の価値も無いはず。なのに何で、俺を誘拐する・・・?

 

 

 

スタンガンで気絶させられ、目隠しと猿轡を付けられた俺とヒルメノはどこかの埠頭の廃倉庫に降ろされた。そこで説明されたのは、胸糞悪くなる理由だった。

 

誘拐犯は全部で20人。実行犯でスタンガンなどを装備した5人と、銃やらで武装している15人と言った構成。そしてその正体は、俺の許嫁だった少女の父親が雇った雷御会とか言うヤクザらしい。

その理由は手に入らなかった俺の実家の金を搾り取る為。元々、俺と彼女が結婚したら俺達一家を殺害して大金を得る計画だったようだ。それを俺が解消した事で失敗に終わったとの事。しかも、俺が引き籠りになったと攻められて下手に出るしかなかったようだ。

 

そのため、実家のメイドに金を渡して俺の情報を売らせ、誘拐して身代金を得た所で俺を殺すつもりだったらしい。・・・ちなみに、ヒルメノは剥がすのもめんどくさかったから一緒に連れて来たんだと。そう睨むな、自業自得だぞ。

 

そのメイドは多分、以前俺が引き籠りだった時に身の世話をしてくれた人だ。うんざりした顔を覚えている。人を疑う事を知らない善人な兄貴の事だ、彼女が俺の事を心配しているとでも思って居場所を言ったんだろう。

 

・・・ああ、ほら。人は信用できない、他人では猶更、身内でさえこの様だ。もういい、もういいさ。俺はこのまま殺されてやる。それで兄貴達が不幸になったところで知るもんか。どうせ、俺なんかのためにあの両親が金を払うはずがない。兄貴は払おうとするだろうが、あの両親が許さない。「無駄金」だとそう言うだろう。

 

 

 

蒸気パイプに縛られた俺は項垂れる。もう何も考えなくていい、人と関わらなくていい。死んで、それで終わり。ああ、最悪な人生だった。

 

 

そして、最悪なのは俺の思考だ。

 

 

この期に及んでまだ、助かるかもしれないと思ってる。

 

まだ、彼女が俺を本当に好きだったかもしれないとか思っている。

 

まだ、あの両親が俺を見捨てないかもしれないと思ってる。

 

まだ、子供の俺を殺すはずがないと思っている。

 

まだ、兄貴が俺を助けてくれるかもしれないと思っている。

 

 

 

ああ、分かった。俺はまだ誰かを信じていたいんだ。信じられるものを探していたんだ。ヒルメノを助けたのは、お人好しなんだからじゃない。

 

 

何かに縋りたい、信じたい。そんな感情を、あの幼女は引き出していたんだ。ああ、それが神サマの力か・・・

 

 

 

「おい、お主!まだ名前も聞いていないお主!おい、奴等は私達を殺す気だぞ!関係ない私までもな!今は神じゃないから死んじゃう!」

 

 

無言で項垂れる俺に、ゲシゲシと蹴りを入れて来る隣の五月蠅い神サマ。それが癪に触ったのか、奴等が拳銃を手に近付いてくる。・・・ああ、もう俺は人質として用は済んだから殺すのか。やっぱり、悪人は信じちゃ駄目だな。

 

 

「おい!私が死にたくないから、いや・・・お主が死にたくないなら、私を信じろ!大至急!」

 

「・・・信じて何かいい事でも?」

 

「信じる者は救われる、だ。私を信じてくれたなら、私は責任を持ってお主を守ると誓おう。私は神ぞ!この言葉一つ一つに、嘘偽りなど欠片もないわ!だから、信じてくれ!私を!」

 

 

訳が分からない事を言っているとは思う。それでも、俺は。

 

 

「ああ、神サマ・・・信じるよ。アンタが本物だって言うなら、俺を助けてくれ」

 

 

俺は、彼女を信じる事にした。彼女の、「神の力を取り戻したい」と言う思いを、馬鹿だとは思うが信じる事にしたんだ。

 

 

「任せよ!」

 

 

その瞬間、彼女の胸にかけられた宝珠に「壱」と紋様が浮かぶと同時。俺達に近付いていたヤクザ数名が、吹き飛んだ。

 

 

「なっ!?」

 

 

驚く他のヤクザ達の前で、ヤクザ三人はビシバシドゴッと天井、壁、地面、ドラム缶、ガラス窓やらに叩き付けられて気を失い、駄目押しとばかりに他の連中に叩き付けられる。そして、シュルシュルと俺とヒルメノを捉えていたロープが解け、それはヒルメノの頭上でグルングルンと周り始める。

 

 

「ふん、1パーセントではこの程度か・・・まあ、この程度の連中なら問題ないな」

 

「何だあの餓鬼・・・やれ!ターゲットごと殺せ!」

 

 

気絶した三人を押し退けたリーダー格であろう男の号令と共に弾丸が俺達に向かって放たれる。俺は思わず我が身を庇うが、その必要は無かった。ビシッと指を差したヒルメノと共に、グルングルン回っていたロープが高速で動き、全ての弾丸を絡め取ったのだ。

 

 

「なあ・・・っ!?」

 

「遅いぞ。私に当てるつもりならマシンガンでも持ってくるんだなぁ!」

 

 

そう笑い、全ての弾丸を掌に乗せたヒルメノは、何とそれらを口に含んだ。計17発の弾丸が小さな口の中に放り込まれ、もごもごと動く。な、なんだ・・・?

 

 

「何だ、安物の弾丸か。質が分かると言う物よ。返すぞ、そら!」

 

「うわぁああああっ!?」

 

 

瞬間、ププププッと弾丸が銃以上の速度で吐き出され、前衛の五人に炸裂。鮮血が舞い、その後ろに居た五人も撃ち抜かれ倒れた。残った七人は恐れ戦き、逃げようとする。しかしそれを神サマは許さない。

 

 

「逃がすか、下郎共。神の怒りを知るといい!」

 

 

再び放たれたロープが高速で七人の足に巻き付き、こちらに引き寄せる。恐怖に慄く彼らの眼前で、両手の間に小規模の風の渦を形成、それを大きく広げて行くヒルメノ。いい笑顔だった。

 

 

「や、やめ・・・」

 

「吹っ飛べー!」

 

 

リーダー格の静止の声も聞かず、放たれた竜巻はドラム缶やらも巻き込み、ヤクザ達全員を飲み込んで倉庫の屋根を弾き飛ばし、空の上でぶつかり合う音が聞こえ、満足気に唸ったヒルメノがぱちんと指を鳴らすと、打ち上げられていた物が全部落ちて来た。

 

爆発するドラム缶。死屍累々に積み上げられるヤクザの山。そして、その光景をバックにこちらにドヤ顔を向ける幼女。

 

 

「どうだ(ヌシ)よ。これで私を神だと信じたか?」

 

「あ、ああ・・・凄いよ、ヒルメノ。・・・生きているのか、あいつ等?」

 

「様を付けろ馬鹿者め。安心せい、理由もなく人を殺すのは荒神のやる事だ。そんな事はせん。奴等の傷は治して置いた、何も問題はあるまい」

 

「す、凄いな・・・」

 

 

まあ、トラウマは残ったんだろうがな。これを機に、更生してくれることを俺は信じたい。

 

 

「ところで主よ、信仰するついでに私を住まわせてもよいのだぞ?」

 

「は?」

 

「だから!お主の家に、私を住まわせてやってもよいと言っているのだ!」

 

「・・・つまり、居候させてくれと?」

 

「私が!お主の家に!住んでやるのだ!」

 

「・・・お前、本当に神か?」

 

 

敬い始めた心が、しゅぼっとしぼんだ気がした。正直、ちょっと信じた俺が馬鹿だと思った。すると。

 

 

「あれ?私の権能が失われて・・・お主!まさか今、本気で私への信仰が揺らいだんじゃなかろうな!?」

 

「すまん、さすがに揺らいだ」

 

「そんな!?1パーセントでもあればこれからの布教にも役立つと言うのに・・・こうなれば、何があっても私を信仰する様に四六時中共にいてやる!ありがたく思え!」

 

「誰が思うか。・・・まあ、助けてもらったんだしな。居候ぐらいは許すよ」

 

「許すのは!私だー!」

 

「はいはい」

 

 

ああ、何故だろう。また彼女を、信じる事が出来る気がする。四六時中とは行かないだろうけど。

 

 

 

「それでお主、名は何と言う?」

 

「ああ、俺か?俺は空閑新太(くが あらた)だ。よろしくな、俺の神サマ」

 

「うむ、良い名だ。こちらこそよろしく頼むぞ、アラタよ!」

 

 

 

 

 

その後、ネットで調べてヒルメノがマジで偉いどころの騒ぎじゃない凄い神様だと知って驚いたが、まあ気にしないことにした。絶対調子に乗るだろうからな。

 

 

 

これは、人を信じられなくなっていた俺に文字通り光を与えてくれた小さな神サマの新たな神話だ。




いかがだったでしょうか?人気が出たら連載しようかなと思ってます。正直、九十九のキョー面相より単純なキャラ設定だから書きやすいです。

よくできた弟と弟っぽい妹がいる幼女な神サマ、ヒルメノの正体とは・・・?一言で言えば、何でもできる凄い神様です。

ちなみにこの世界の神様のシステムは、他作品のとはちょっと違います。
一人分の信仰=1%。それが100%を超えれば、やっと「神」として存在できる。ただヒルメノの場合は100%どころか1000%以上も信仰を集めていたので元の力を取り戻すのには何年かかるか・・・そう言う時は宗教団体が一番ですよね!(某ともだちレベルじゃないと無理ですが)

主人公、空閑新太の名前は「信託が」を並べ替えただけの物。善人兄貴とか親父糞な許嫁とかはちゃんと設定考えてます。明かすのは連載されてからになると思いますが。

よければ評価や感想などをいただけたら嬉しいです。

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