スーパーロボット大戦V~次元を渡る者達~   作:ジンオウガ

6 / 10
お待たせてしました。最近忙しくて中々上げられませんでした。
今回はちょっと飛ばしてスペシャルシナリオ見たいのにしてみました。そしてバエルの新形態とあの人達が登場します。更に昔あったゲームの敵と竜牙の宿敵も登場させてみました。


第5話~アヌビス~上編

あの戦いの後、木星にあるガミラスの浮遊大陸へ攻撃を開始したヤマト。この戦いには竜牙と三日月は参加していない。理由は竜牙は先の戦いで負傷、三日月はバルバトスルプスのリミッター解除の後遺症の危険性を考慮して沖田艦長が待機を命じたのだ。そして浮遊大陸での戦いはヤマトの波動砲により幕を閉じ、現在ヤマトは新たに仲間になったキンケドゥ・ナウとベルナデット・ブリエットと共に再びイスカンダルへ目指していた。

 

 

「よし、やっとリアクターの調整と俺に合わせたカラー変更と換装は完了だな」

 

怪我が治った竜牙は格納庫でバエルの最終調整を完了させていた。装甲も青い部分は赤色に変更されていた。武装も右腕には可変式ライフル《ストライクカノン》、両腰にはハンドガン、左腕にはナノラミネートアーマー仕様の盾《バエルシールド》が装備されておりその盾の裏側には太刀が取り付けられ、竜牙が持って来ていた()()()()()()を組み込み更にはバックパックを回収したアマクサの物を元からある可変式スラスターと組み合わせて使い前のバエルより大幅強化されていた。バルバトスルプスも回収したアマクサのパーツを使い強化していた。三日月曰く、何か勿体無いとの事らしい。

 

「三日月がかなり派手に壊したからあんまり使えるパーツが無かったけど、背部バックパックとビームサーベル、シールドに付いてたハンマーが使えたからちょっと改良出来たな」

 

『しかし、出来たのは機動力強化と武装強化のみです。バエルは何とかリアクター調整が完了しましたが武装も殆どが資材内にあった物で補うしかできませんでした』

 

「武装に関しては仕方ないさ。それにお前を持って来ていたお陰でバエルの最終調整が早く終わったから問題ないさ」

 

『そうですね。それにあなたをお守りするようにと彼女に頼まれています』

 

「あいつ、何時の間にそんなことを……まったく心配性なんだからなぁ……」

 

『あなたが何時も無茶ばかりするからです』

 

「ウグッ……悪かったよ《エイダ》」

 

そう言って竜牙は左腕に着けた腕時計型デバイスを通して言ってくるバエルに搭載した独立型戦闘支援ユニット《エイダ》に謝る。エイダは竜牙が元の世界にて本来の機体に搭載していたユニットであり竜牙の大切な相棒である。

 

『それよりも、お話しておきたい事があります』

 

「なんだ?」

 

『バエルのリアクター調整を行っていた際に機体のプログラム内を調べていたところ気になる物を発見しました』

 

「気になる物?」

 

『はい、バエルのフレームの素材に私達の世界の機体に使われているあの鉱物が使用されているみたいです』

 

「まさか……アレか?だが、何でバエルに……」

 

ビィー!ビィー!

 

「!」

 

竜牙が疑問に思っていたその時、ヤマト全体にサイレンが鳴り響くのだった。

 

 

 

 

~???~

 

とある宙域、その宙域に一隻の艦と2機の機体がいた。一機目は背部に2門のロングバレルの砲台があるピンク色の機体で頭部には目のペイメントがされていた。もう一機は薄いピンク色のカラーの機体だった。

 

『どうだシノ?何か反応はあったか?』

 

「今の所は何も反応ないぜ名瀬さん。しかし、本当に何処なんだ此処は?」

 

『とりあえず、火星付近じゃないのは確かだね』

 

強襲艦ハンマーヘッドの艦長《名瀬・タービン》と名瀬の妻であり百錬のパイロット《アミダ・アルカ》はピンク色の機体『4代目流星号(ガンダムフラウロス)』のパイロット《ノルバ・シノ》に言う。彼等も三日月同様、本来は死んだ筈だったのだがどういう訳か何故かこの宇宙に機体共々いたのだ。

 

「何で俺や名瀬さん達が生きてんのか分かんないぜ。あの時俺はアリアンロット艦隊に突っ込んで死んだ筈なんだけど……」

 

『俺やアミダもラフタ達を守って死んだ筈なんだがな』

 

『本当にどうなってるんだかね』

 

ビィー!ビィー!

 

話していたその時、突然サイレンが鳴り響く。そして次の瞬間、空間を裂くように謎の機体が腕を組んで現れる。更にその回りに鳥の頭を思わせる細い身体をした機体が次々と現れる。

 

「な、何だコイツら!?何もない所から突然現れやがった!」

 

『ほぉ……次元カタパルトの試運転の為にこの世界に転移したが、丁度良い……貴様らでこのアヌビスとラプターの性能実験をしてやる』

 

謎の機体はそう言って回りにいた鳥頭の機体をシノ達に向かわせる。シノ達も追撃を開始した。シノは手にもったナイフとバックパックのロングバレルのレールガンを巧みに使い鳥頭の機体を破壊していき、アミダも百錬のライフルとサーベルを駆使していき破壊していく。そしてすべての機体を破壊した二機を謎の機体が突然側に現れ何処からか出現させたランスで突き飛ばした。

 

「ぐわぁ!?」

 

『くぅ!?』

 

『アミダ!シノ!』

 

『中々やるじゃないか。だが、その程度でこのアヌビスと相手は勤まらんよ』

 

そう言って、謎の機体はそのままトドメをさそうとしたその瞬間、何処からかビームが飛んできて謎の機体の背中に当たった。

 

『何?』

 

「い、一体何が……?」

 

『……ふ、フハハハハ!まさか……貴様がこの世界にいるとはな……流の息子よ!』

 

そう言って謎の機体はビームが飛んできた方を見た。そこにはストライクカノンを構えた新しい姿のバエル《ガンダム・バエルスターダスト》がいた。

 

 

~次回に続く!~


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。