スーパーロボット大戦V~次元を渡る者達~   作:ジンオウガ

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前回の続きです。


第4話~流星の記憶~後半

阿頼耶識システム搭載型モビルスーツのアマクサにより四人は最大のピンチに陥っていた。阿頼耶識システムによる圧倒的な機動力により四人の機体は徐々にダメージを負っていた。

 

「ちっ……やっぱりあの黒い奴同じで厄介だ」

 

『確かに、実際に阿頼耶識と戦うとこうも厄介なんてな』

 

『なんとかあの機体の動きを止められたら……』

 

そう言って何とかしようとした時、アマクサはシールドに内臓されていたハイパーハンマーを千歳のヴァングレイに向けて射出する。

 

『っ!』

 

『チトセ!!』

 

いち早く気付いた竜牙が千歳を庇い、ハイパーハンマーがシュヴァルベグレイズ改を左腕を砕く。竜牙は直ぐ様破損した左腕をパージする。

 

『グッ!?』

 

『竜牙君!?』

 

『大丈夫ですか!?』

 

『かすり傷だし左腕を持ってかれたが何とかな。だが、あの機体をどうにか倒さないとな』

 

「……みんな、アイツは俺に任せて」

 

そう言って三日月はアマクサの方を向く。そして三日月はバルバトスにある物を外そうとする。

 

『まさか……!?三日月!!』

 

「おいバルバトス……余計な楔外してやるからお前の力を寄越せ」

 

三日月のやろうとする事に気付いた竜牙は叫ぶがそれよりも早く三日月はバルバトスルプスの枷を外す。するとバルバトスルプスのツインアイが緑から赤に変わりそしてリアクターから獣のような機械音がなり始めた。しかし、この時三日月はある違和感を感じていた。

 

(あれ?何時もなら鼻血とか血涙とか出るのに何か頭が痛いだけだ)

 

「まぁ良いや……んじゃ行こうか!!」

 

そう言って三日月は動き出す。その動きは先程のバルバトスルプスを軽く凌駕していた。アマクサはバルバトスルプスに向けてまたハイパーハンマーを射出するがそれをツインメイスを使い弾く。

 

『何あれ?さっきまでのバルバトスルプスと動きが違う……』

 

『あの馬鹿、バルバトスルプスのリミッターを外しやがって』

 

『リミッター?』

 

トビアはリミッターについて聞こうとした時、木星帝国の増援が現れる。

 

『今はあの増援をどうにかするぞ!』

 

『でも三日月君が!』

 

『三日月は大丈夫だ……少なくとも、あの状態になったバルバトスルプスはな……』

 

そう言って竜牙は近くにあったバタラのビームライフルを掴み使い始める。それに続くように二人も動き出す。

 

 

 

 

ハイパーハンマーを弾いた三日月はそのままアマクサに向かいツインメイスを振るうがアマクサはシールドのクローを使いバルバトスルプスの右腕を挟む。

 

「うざったい……なぁ!!」

 

そう言って三日月は空いていた左腕の方のメイスを離してアマクサの顔を殴り飛ばす。殴り飛ばされたアマクサは右目部分が破損し、その際にクローを離す。三日月は残りのメイスを投げ捨ててそのままアマクサの右腕を掴み千切った。更には左腕も千切り、そしてその腕に付いていたシールドを突き刺した。アマクサは最後の足掻きで頭部のバルカン砲をバルバトスルプスに向けて放つがバルバトスルプスのナノラミネートアーマーの前には何のダメージも与えられなかった。

 

「お前……もうくたばれよ」

 

そして、三日月はアマクサに右腕を突き刺しコクピット部分を抉り出してそのまま握り潰した。アマクサが動かなくなった瞬間、バルバトスルプスのツインアイの色が赤から緑に戻る。すると戦いを終えた竜牙が近づいてきた。

 

『終わったか?』

 

「何とかね。でも何か頭が痛い……」

 

『その程度で済んだだけありがたいと思いやがれ。ほら、丁度ヤマトが来ているから運んでやるよ』

 

「ありがとう竜牙」

 

『礼は良いが、帰ったら真田さんと佐渡さん辺からの説教が待ってるからな』

 

「えぇ……やだなぁ……」

 

そう言って三日月は嫌がるのだった。そして案の定、ヤマトにて千歳に泣き付かれ、更には真田と佐渡からの説教コースを受ける事になったのだった……

 

次回に続く!




原作と違いモビルアーマー以外でのリミッター解除によるデメリットはかなり軽減されています。まぁ、モビルアーマーではどうなるかは分かりませんが……

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