生命の唄~Beast Roar~ 作:一本歯下駄
『何を考えているのか知らないけど、カエデに手出ししないでよ』
『分かってるわよヘファイストス。これ以上ロキを怒らせると面倒だしね』
『貴女の堪え性の無さは知ってるわよフレイヤ。本当に止めてちょうだい』
『…………大丈夫よ』
『その間は何よ……本当に止めて欲しいのよ』
『そういえば、ツツジ・シャクヤクについてなんだけど』
『何?』
『彼、死んだみたいよ』
『…………そう、なんで貴女が知ってるのかしら? ……まさか』
「違うわ。眷属にするならまだしも、殺したりなんてしないわ』
メンバー全員が目を覚ますまでに二度程モンスターの襲撃を受けたが、アリソンとグレースの二人で十分に対処可能だった事も有り被害は無く済んだが、消費した道具類の整理を行うべく全員でラウルのバックパックを囲みながら話し合いを行っていた。
真っ先に口を開いたのはグレース。
「アレックス、アンタ補助道具全部こっちに寄こしなさい。アンタが持ってると危ないわ」
「同感だね。あのタイミングで合図無しでの
グレースの言葉に同意しつつも腰のベルトの
先程アレックスの身勝手な行動によって足並みが乱され、危うく全滅しかけた事を指摘するヴェネディクトスに対して、アレックスは不愉快そうに鼻を鳴らす。
「何言ってんだよ、合図してたら気付かれてただろうが」
言い分としては間違ってはいないが、その行動が正しい訳がない。
もし使うにしても事前に使用するタイミング等は話し合っておくべき事であり、その場で行う行動としては最低の部類であった。せめてカエデやアリソンに対する被害を押さえるべく起爆地点を考えるべきだっただろう事等、アレックスの行った行動に褒めるべき点は存在しない。
「で? 驚いたアリソンがグレイブ振り回してカエデの腰のポーチ直撃させてアイテム類を全滅させたわけだけど? アンタどうするつもりよ。
グレースの言葉通り、カエデの腰の辺りを直撃したグレイブの柄が丁度カエデのポーチと
「はぁ? たかが
「あのさ、持ち込める道具に制限があるんだよ? 理解してるのかい君……」
今回ラウル班が持ち込んだ
カエデが
しかし、先の戦闘でカエデの持つ
まだまだ物資に余裕があると言えばあるが、かといってこのまま楽観視なんて出来るはずがない。
「とりあえずアレックス、残りの
「はい」
「後
「はい」
ラウルのバックパックの中から必要な物を取り出して腰のポーチに入れるカエデを余所に、アレックスが
「カエデに渡しなさい」
「ちっ」
嫌々と言った様子で
「時間は」
「……ん? 時間? 残り時間ッスか? 後10時間ッスかね。30分ぐらい気絶してたッスから」
「よし、準備完了だ……まだ七階層なのに3時間もとられるなんてね」
「いやぁ、全滅しなかっただけマシッスよ」
ラウルが朗らかな笑みを浮かべるが、メンバーの表情は明るいとは言えない。
カエデとアリソンが俯きがちに溜息を零し、グレースが苛立った様子で爪先で地を蹴る。ヴェネディクトスは能面の様な無表情でアレックスを見据え、アレックスが鼻を鳴らして視線を逸らす。
パーティの雰囲気が最悪なのは今に始まった事ではないが、もう少しなんとかならないかと視線を巡らせたラウルは口元を引きつらせた。
これ、無理な奴だと。
ダンジョン十三階層、濃霧の
耳を澄ませて警戒しながら足音を立てずに歩くカエデとアリソンの後ろ姿を見ながらグレースは呟く。
「残りの班、どれぐらいなのよ」
「わかんないッスね」
「でしょうね」
先程、全滅判定を下されて地上に戻って行くいくつかの他の班とすれ違った。どれもボコボコにされたのか、中には昏倒した団員を抱えるメンバーを補助役が護衛していくと言う姿も見られた。
既にベートを撃破しているとは言え、未だに邪魔役は四人は健在のはずだ。すれ違った他の班曰く、アイズかベートに全滅させられる事が多いらしい。ティオナがどのあたりをうろついているのかは不明だが、何より恐ろしいのはペコラとティオネの話題が一つも出ない事である。
「ティオネさんはどの辺りなんでしょうか」
「……わかんないですけど、上の方は無いんじゃないかなぁと」
「無駄口叩いてんじゃねぇよ」
「アレックス、アンタは黙っててくんない?」
カエデとアリソンの会話に苛立った様子を見せるアレックス。グレースはアレックスを睨んで黙らせ前を見据えた。
「ほんと最悪。階段まで後少しよね。もう走る?」
「走ったらアイズさんがすっとんでくるって話だけど」
アイズの襲撃条件の一つに走って行動するパーティに対する即時攻撃権と言うのがあるらしく、襲撃間隔の間であっても走って移動するパーティを見つけたら襲撃して良いらしいと言う情報を、他の班に教えてもらった。その事を指摘するヴェネディクトスを肩越しに振り返ってグレースは溜息を零した。
「でも霧から出られないんでしょ?」
「安全策を取るべきだよ。急がば回れと言うしね……っと、すまない」
「別に、と言うかカエデ、なんか見つけた?」
先頭を歩くカエデがふと足を止めて耳を澄ます。濃霧の中で見失わない様に真後ろに張り付いて歩いていたグレースがつんのめって止まり、グレースの後ろを歩いていたヴェネディクトスがグレースの背中にぶつかった。
謝罪に対し片手を上げて返事をしたグレースが足を止めたカエデを見降ろして口を開けば、カエデは首を傾げながら霧の中を見回している。
「……? …………アリソンさん、このルームに誰か居ません?」
現在居る場所は地図上に置いて大き目の
「んー? うぅ? ……あれ、本当ですね。呼吸音が聞こえます。三人分です」
「呼吸音? 三人分? って事は他の班?」
「いえ、班は六人が基本なので三人ってのはおかしいんですけど……」
不思議そうに首を傾げるアリソンとカエデの様子を見ていたグレースは霧の中を見据える。濃霧に閉ざされた視界は何も見通せず、誰かが居る様な気配も一切感じられない。ヴェネディクトスを窺えば同じように首を傾げる始末。アレックスだけは目を細めて一点を見据えている。
「……アレックス、なんか気付いたなら言いなさいよ」
「…………なんかにおうぞ」
「におう? 何の……甘いにおいがしますね……っ!?」
不愉快そうに匂いを嗅いだアレックスの言葉に反応し、周囲の匂いを嗅いだカエデが慌てて剣を引き抜いて構えた。真後ろのグレースも直ぐに反応して同じ様にケペシュを引き抜き、遅れてアリソンがグレイブを構える。
「カエデ、どうしたのよ」
「この匂い、ペコラさんですっ!」
濃霧に視界を閉ざされた大部屋の中、カエデの声が響き渡り、一瞬の静寂が訪れる。その静寂は直ぐに破られる事となった。ダンジョンの中とは思えない陽気な声色で間延びした返事を返す声が響いた。
「だいせぇ~かぁ~い。ペコラさん登場なのですよ~」
濃霧の中に響く声、姿は一切見えないが確実に声の届く範囲、同じルーム内に居る事は確定だ。やる気があるのか無いのか判別がつかないふわっとした声色に警戒を深め、武器を構えるラウル班。
耳を澄まして警戒を厳重に行っていたにもかかわらず、聞こえたペコラの声はかなり近い。それも10Mも無い様な距離だ。濃霧によって姿は見えないが、いくらなんでもこの距離まで近づかれるまで気が付かないのはおかしい。
「嘘、音なんて全然……」
「聞こえませんでしたよね? 何でこんな近くまで……」
疑問を口にしたカエデとアリソンに対し、ペコラが濃霧の向う側から答えを返した。
「だってペコラさん動いてませんし」
足音や物音を一切立てずにその場でじっと待機して獲物が来るのを待っていたと堂々と答えたペコラに対し、ヴェネディクトスが呟いた。
「なるほど、話には聞いてたけどペコラさんは敏捷が
ペコラ・カルネイロは二つ名でもある【
そんなペコラの弱点は耐久が異常に高い代わりに、敏捷が非常に低い事である。それこそ
「……何それ」
「じゃあ走れば逃げれる?」
グレースとカエデが呟いて顔を見合わせる。目の前に居るとは言え
「よし、じゃあ今すぐ逃げよう」
真面目に相手をするまでも無いとヴェネディクトスが提案し、霧の中で姿の見えないペコラを警戒しつつもどの方向に逃げるかを声に出さずに全員に伝える。アレックスもこの状況で余計な行動を起こす気は無いのか黙って従う積りらしい事を確認し、最後にラウルの方に視線を向けて確認をとろうとしたヴェネディクトス。
ヴェネディクトスに視線を向けられたラウルは半笑を浮かべて口を開いた。
「残念、逃げられないッス」
「え?」「どうして?」「はい?」「何言ってんだお前」
「あ、話し合いですか? どうぞどうぞ好きなだけ。ペコラさんは何時までも待ってますので~」
カエデ、アリソン、ヴェネディクトス、アレックスとほぼ同時に口を開いた四人、呑気なペコラの言葉を聞き、グレースは顔を引き攣らせて呟いた。
「そう言えばさ、門番の人らに
「あっ」「言われてましたね……」
グレースの言葉にカエデをアリソンが反応して思い出す。【ロキ・ファミリア】の本拠を出た所で門番に言われた一言だ。その言葉を思い出してカエデはラウルの方を向いた。
「なんで逃げられないんですか?」
「なんでって……ペコラさんと出会った場合、逃走が許されないッスから」
「……倒すか、撃退するかのどっちかですか?」
「撃退は出来ないッス。倒す事しか無理ッスね」
なんとなく感じた猛烈な嫌な予感に頬を引き攣らせたカエデとグレースが震える声で尋ねた。
「「…………倒す条件は?」」
二人の声を聞いたラウルが爽やかな笑みを浮かべて口を開く。
「気絶させればオッケーッス」
「「はぁっ!?」」「無理に決まってんでしょっ!?」
ラウルの言葉に悲鳴に近い声を上げるカエデとヴェネディクトス。即答で不可能だと答えたグレースが頭を抱える。
相手は
そんなグレースの横でアリソンが口を開いた。
「あれ? これ普通にいけません?」
「何言ってんのよ」
「いやだって、
「「「あ」」」
アリソンの言葉に見落としていた点を指摘されたカエデ、ヴェネディクトス、グレースが顔を見合わせて頷き合う。
「いきなさいカエデ」
「いきます」
ペコラ・カルネイロは
遠征合宿以前に言われていた事、
「お? やっと来ましたか。待っていましたよぉ~っと、危ないですねぇ」
濃霧の中、容赦なくカエデがペコラが居ると思わしき場所を大きく薙ぎ払う攻撃を繰り出し、ペコラはその斬撃を素手で受け止めた。
「あ、カエデちゃんですか。こんにちは」
「……あれ?」
「どうしました? 不思議そうな顔してますねぇ~」
唸り声を上げて突っ込み、ペコラと真正面から向かい合ったカエデが首を傾げた。ペコラは
「え? あれ?
「あー、それですかぁ~……カエデちゃんのおかげでカエデちゃんは大丈夫になりました。ありがとうございます」
「…………っ!?」
にこやかな笑みと共に返された言葉にカエデが尻尾の毛を逆立て、慌ててウィンドパイプを引こうとする。しかしペコラに掴まれたウィンドパイプはぴくりともせず動かない。がっちりと掴みカエデと真正面から向かう合うペコラに対し、カエデは速やかにウィンドパイプを手放してグレースたちの下に逃げ帰った。
「どうしましょう、気絶させれませんでした」
「……ねぇ、アンタ自分で自分の首絞めてんだけど」
「こうなるなんて知りませんでしたよっ?!」
悲鳴に近い声を上げるカエデに対し、グレースが頭を抱え、直ぐにケペシュを打ち合わせて甲高い金属音を響かせた。
「こうなったら真正面からぶつかるわっ!」
「頑張りましょうっ!」
「仕方ないか」
「勝ちますっ!」
「ちっ、やるならさっさとしろよ」
グレースの潔い叫び、アリソンの決意を秘めた宣言、ヴェネディクトスの半ば諦め混じりの溜息、カエデの力強い宣言、アレックスの舌打ちが響く。
濃霧の向う側で呑気にラウル班の出方を待ち、自ら攻撃を仕掛けるでもなく待ち続けたペコラに対し全員で挑みかかろうと全員が足を踏み出す。
いくら耐久が馬鹿げて高いと言われようと五人がかりで殴りまくればなんとかなるはずだと挑む五人に対し、ペコラは薄ら笑みを浮かべて懐中時計を懐に仕舞う。
「すいません、時間切れって奴ですよ」
響くふんわりとしたペコラの宣言に、カエデの尻尾が爆発した様に毛を逆立て、嫌な予感を感じ取ったカエデが叫んだ。
「耳を塞いでくださいっ!」
「え?」
「耳を塞ぐ程度じゃ意味無いんですよねぇ~。では皆さん……おやすみなさい。良い夢を~」
霧の中に響くペコラの声、まるで四方八方から同時に響いてくる様な声に皆が目を見開く。
耳を両手で押さえて塞ぐカエデ。遅れてグレースとヴェネディクトスが耳を塞ぎ、アレックスが其れを無視して霧の中を突っ込んでいく。アリソンが両手で持ったグレイブを手放せずに耳を塞げずに足を止めた。
――目を閉じて――
響く声に抗えない。耳を塞いでいる筈なのに脳裏に響くペコラの声に困惑しつつも歯を食いしばる。
――抗わないで――
アリソンが真っ先に崩れ落ちる。グレースがケペシュを自身に突き立て、ヴェネディクトスが膝を突いた。霧の奥でアレックスの叫び声が聞こえる。
――大丈夫――
響くペコラの声が染み渡り、体から力が抜ける。ヴェネディクトスも倒れ伏し、アレックスの叫びが聞こえなくなった。グレースだけはケペシュを打ち合わせて金属音を響かせて一歩前に踏み出している。
――暗闇は怖くない――
一歩前に踏み出す。逃げるか戦うか。ここで諦める事なんて出来るはずもない。もう一度歯を食いしばり
――手をとってあげる――
気が付けば目の前に微笑みを浮かべたペコラの姿が合った。灰色の拳大の球体を優しく奪われ、代わりに手を握られる。
――目が覚めるまで一緒に居てあげる――
脳が蕩ける様な感覚と共に、視界が揺れる。
――優しい夢を貴女に――
優しく握られる手の感触だけが意識を繋ぎとめる物で、それ以外が曖昧に薄れていく。
――おやすみなさい――
優しく手を握りしめられ、意識が落ちた。
幸せそうな寝顔を見せる五人を一人一人覗き込んでからラウルは呟いた。
「いやぁ、エグいッスね」
「そうですか? 結構優しくしてあげたんですけどねぇ」
苦笑を浮かべるラウルに対し、朗らかな笑みを浮かべてカエデ達を十四階層の安全な部屋まで運んだペコラは大きく伸びをして頷いた。
「カエデちゃん達が目を覚ますのは多分二時間後ですかね。起きて直ぐに急げばギリギリ間に合うとは思いますよ」
ペコラ・カルネイロの放った攻撃、と言うより子守唄によって瞬く間にパーティメンバー全員を深い眠りに落とした後、ペコラはラウル班を十四階層にある安全な部屋まで運びこんだのだ。
ラウルの目の前でペコラはラウル班の持ち物であるバックパックの中身を漁り、その中からルールに従って所持品のいくつかを取り出して袋詰めしている。
「まぁ、ルール通りに貰う物は貰っていきますけどね。あ、隠し持ってたりとかしないですよね?」
「そういうのは無いッスよ」
「そうですか……おっ、マシュマロがあるじゃないですか。カエデちゃんの持ち物ですかね。よし、貰っちゃいましょう」
カエデがこっそり持ち込んだ嗜好品のお菓子類を見つけて嬉しそうに懐に納めるペコラ。後からカエデが何と言うかと考えてラウルは溜息を零した。
戦意高揚の意味も兼ねて嗜好品の類も多少持ち込んだラウル班だが、その嗜好品を全てペコラはバッグから引き摺り出して持ち去っていくつもりらしい。
「まぁ、負けたのが悪いッスから何とも言えないッスかねぇ」
「持ち込んだ物は最低限って感じですね。あ、これも貰いますね」
「調味料もッスか……容赦ないッスね」
「これぐらいしないとー、と言う訳でこの荷物は十八階層にお願いしますね」
ペコラがラウル班から奪取した物資類をまとめた袋をペコラの後ろに待機していた団員に手渡す。ペコラの付近で待機しており、ペコラが気絶した場合ペコラを安全な場所まで運ぶか、ペコラが相手を倒した場合奪った物資類を十八階層まで運ぶ足に成る役割として、ペコラと共にダンジョン内で待機していた【ロキ・ファミリア】で
団員は頷いて袋を受け取ると、そのまま十八階層まで走って行ってしまった。
「いやぁ、運が無いですねぇ」
「……まぁ、最初にベートさん撃破しちゃったッスから。運はそこで使い切ったんじゃないッスか?」
「おぉ、ベートさん撃破ですか。凄いですね。よし、ペコラさんがよしよししてあげましょう」
ラウル班の物資類を奪取しておきながら、眠らせたカエデ達の方に近づいて頭を撫でてよしよししているペコラを眺めてラウルはゆっくりと溜息を零した。
ペコラ・カルネイロに与えられた条件は少々特殊であり、ペコラに全滅させられた場合に限り失格にはならないと言うものがある。要するに今回の全滅でラウル班が失格にはならないと言う事なのだが、目覚めるまで行動不可能なのに加え、持ち物の一部を奪われてしまったのだ。
「では、ペコラさんはこれにて失礼しますね。十八階層まで時間ギリギリではありますが頑張ってください」
笑顔と共に去って行くペコラを見送ってから、ラウルはアレックスの寝顔を覗き込んだ。緩んだ頬によだれが垂れ、気の強そうな普段の喧嘩っ早いアレックスも寝顔だけは子供っぽさが残っている。
グレース等は眉を顰めて不愉快そうな表情を浮かべている辺り、余り良い夢を見ていないのだろうか。
意外なのはアリソンが眠っているさ中はまるで能面の様な無表情で居る事。死んでいるのではないかと錯覚するほどに静かな寝息なカエデも十二分に驚かされたが、それ以上にアリソンの無表情の寝顔は若干恐ろしい。
「寝顔眺めてたって言ったら怒るッスかねぇ……まぁ良いッスか」
残り時間八時間半、目覚めるまで残り一時間半程。
上手く目覚めて直ぐに行動すれば十四階層から十八階層はすぐだろう。時間ギリギリなのは否定しないが。
※一部サブタイトルを変更しました。
ペコラさんからは逃げられない
出会った時点で強制戦闘開始。
一定時間後に子守唄で強制敗北になるイベント戦闘。どうやって戦闘自体を回避するかが肝となる。出会ったら諦めろとしか言えない。
カエデの場合は
ペコラ・カルネイロに与えられた特殊ルール。
襲撃間隔無し。
撃破条件:気絶させる事
撃退条件:無し
攻撃方法:出会ってから5分後に子守唄を唄って強制戦闘終了(抗うのはほぼ不可能)
特殊条件1:出会った場合逃走不可能(補助役が逃げる事を禁止する)
特殊条件2:ペコラに倒された場合、全滅判定では無く一時的に足止めのみ
特殊条件3:足止めされた場合、物資類のいくつかをペコラに奪われる
敏捷が駆け出し並しかないので、逃げようと思えば逃げれるし、何処に居るのか気付けば回避可能。ただしその場に息を潜めて近くに来たら声を掛けると言うやり方でいくつかの班を罠にはめている。
気絶から復帰した瞬間に他の班を襲撃できる。