生命の唄~Beast Roar~   作:一本歯下駄

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『グッ……お前、もうちっと優しくしろさネ……』

『助けてあげるんだから文句は言わないで欲しいね』

『もう少しで抜けそうさネ』

『しかしまぁ……見事に捕まっちゃったねぇ』

『殺されなかっただけマシさネ』

『手足に釘ブッ刺されて磔にされておいて、よくもまあそんな口が叩けるもんだね……ほんと、痛くないのかい? 見ているこっちが辛いんだけど』

『うん? めっちゃ痛いさネ。だから早く引っこ抜いてくれさネ』

『……全然、痛がってる様には見えないね、君』


『恐怖心』

 アレックスの基本装備は要所のみを守るハーフプレートアーマーに重装甲の手甲と言う格闘主体を意識したものである。

 これだけ聞けば【凶狼(ヴァナルガンド)】ベートと同様の構成の装備を想像するだろうが、実際は違う。

 金属靴では無く革ブーツに鉄片で補強を施した物に更に音消し用に布を巻き付けた消音を重視したものを装備している。

 二つ名の【強襲虎爪】の名の通り()()()()をする為のものである。

 

 パーティと不仲であまりうまくいきそうにないアレックスを連れていながらも、数日で連携を上達させたラウルのパーティが訪れたのはダンジョン十五階層。

 ごつごつとした岩肌が、上下左右、視界の全面を占領しており、光源が心もとなく薄暗く、でこぼこした石の通路は歩きにくい。

 洞窟、炭鉱、坑道を連想させる岩盤の洞窟の中をまるで平地を行くかのように小走りで対象に近づいていくアレックスの姿を後ろから眺めつつ、カエデは感心した様に吐息を零した。

 足音が全く聞こえない。皮ブーツに色々と小細工が為されているとは言え、それだけで此処まで足音を消せる訳がない。つまりアレックスは物音を立てずに小走りで近付く技能に優れているのだ。

 

 対象は十五階層では珍しいミノタウロス単体。

 ミノタウロスは三級(レベル2)冒険者でも、基本は避けて通る程に優れた能力を持ち、知能も高く、天然武器(ネイチャーウェポン)を装備した個体は苦戦必至と言うモンスターである。

 そんなミノタウロスに静かに、けれども素早く近づいていくアレックス。

 

 アレックスは牙を剥く様な獰猛な笑みを浮かべるでもなく、ただ只管に獲物であるミノタウロスの首を見据えて足を進める。

 一定距離、相手が此方に気付いたとしても、接近し攻撃を放つまでに対処不可能な距離まで近づいた瞬間、足音を放つのも厭わずにアレックスが瞬時にミノタウロスに近づいてその喉元に重装甲の手甲を素早く突き込む。

 

 対象となったミノタウロスはそこそこ手練れだったのだろう。足音が聞こえた瞬間にその場を離脱すべく、重心を移動させて強襲への対処を行おうとした様子だったが、そんな事は関係無いとばかりにアレックスの攻撃がミノタウロスの喉に突き刺さった。

 体を震わせ、ミノタウロスが手に持っていた天然武器(ネイチャーウェポン)の岩の大斧が音を立てて地面に突き刺さり、ミノタウロスの体がゆっくりと倒れていく。

 そのまま大きな音を立てて倒れたミノタウロスを見下ろしてアレックスは鼻を鳴らして後ろを振り返った。

 

「ま、こんなもんだな」

 

 その様子を後ろから見ていたラウル達は感心した様な溜息を零して各々呟き始める。

 

「確かに凄く強いんスよね」「流石よね。戦い()()()」「そうだね戦い()()()称賛できるね」

 

 あのミノタウロスを軽々と強襲して一撃で屠ったその姿にカエデは首を傾げた。

 むしろあの強襲をしかければ誰でも一撃で屠れるのでは? 隠密性と言う意味では素晴らしくはあったが、あれは()()ではなく暗殺の類ではないのだろうか?

 そんな疑問を飲み込んでパチパチと手を叩く。カエデは数日間共に行動したことで学んだのだ、アレックスの前で余計な疑問を口にすると怒らせてしまうのだと。

 

「んだよ、おんなじこともできねぇ雑魚の癖に吠えんなよ」

 

 苛立たしげにラウル達を睨んだアレックスに対し、グレースが肩を竦めた。

 

「能力は良くても、中身が最悪なのよねぇ」

「あぁ? 喧嘩売ってんのか?」

「アレックスさん、ダンジョン内では喧嘩しないでください」

 

 カエデの言葉にアレックスがあからさまに苛立たしげな視線をカエデに向ける。

 

 二、三日前から毎朝アレックスとの模擬戦を行い。その都度カエデが勝利を飾り一日の命令権を得ると言う形で、アレックスをパーティに参加させて、何とか『遠征合宿』に向けた連携の強化を図ろうとしている。

 しかし参加はすれど馴れ合う事を嫌い、連携の強化には至っていない。

 とは言え単体の戦闘能力はパーティの中では二番手を飾る程に高い。

 

 グレース、アリソン、ヴェネディクトスは単身でミノタウロスを戦う事は出来ず。三人集まってなんとか倒せると言った形である。

 アレックスは強襲と言う形が上手く嵌れば倒す事が可能であり。カエデの場合は使用禁止されている烈火の呼氣を使えば単騎討伐可能と言った程度。

 最悪の場合アレックスとカエデの二人で残りのメンバーを護衛しつつ強行軍が可能ではあるのだ。

 

 問題があるとすればアレックスが連携のれの字もとらない所か。

 

 考え事のさ中、尻尾を引っ張られた気がして自身の尻尾を見て首を傾げたカエデが口を開く。

 

「あっちから何か来る気がします」

「えっと、あっちですね? ……えっと、四足歩行のモンスター、八匹ぐらいの群れですね」

 

 ダンジョン十五階層で出現する四足歩行のモンスターと言えば、鋭い爪と強靭な肉体、跳躍力に優れた虎のモンスター『ライガーファング』だろう。

 アレックス同様、強襲されれば危険度はそこそこ高いものの、個々の連携能力がそこまで高くないモンスターではある。八匹と言えど問題は無いだろう。

 

「迎撃準備かな? 他の通路は?」

「……来ないです」

「わかった。アリソン、前衛(タンク)をお願い。グレースはアリソンの二重支援(バックアップ)を、カエデは遊撃を頼む。アレックスは――

「うっせぇ、雑魚が指示してんじゃねえ」

 

 指示を出していくヴェネディクトスを睨むと、アレックスは鼻で笑ってからライガーファングが向かってくる通路に走り込んでいく。

 

「あっ、アレックス待つんだ」

「うっせぇ、テメェらみてぇな雑魚に付き合ってられるか」

 

 唐突なアレックスの行動に意表を突かれたカエデ達がアレックスを見送った。

 つい先ほどまでミノタウロスの魔石を剥ぎ取っていたラウルが、魔石を手の中で弄びつつ、ぽつりと呟いた。

 

「前途多難過ぎるッス」

 

 慌ててヴェネディクトスが口を開く。

 

「アレックスを追うんだっ!」

「はいっ!」「全く、このまま見殺しで良いんじゃない?」「グレースちゃんそれは不味いですよ……」

 

 即応したカエデが通路に飛び込み、グレースが溜息を零しつつその後に続く。アリソンがパーティ内では敏捷が遅めのヴェネディクトスを抱えて走り出し、ラウルがその後ろ姿を眺めながら続く。

 

 アリソンにお姫様抱っこされたヴェネディクトスを見ながらラウルはぽつりと呟いた。

 

「何処でも男の立場って微妙なもんッスよね」

 

 深層遠征中のさ中もどちらかと言えば、女性団員の割合の多い【ロキ・ファミリア】では活躍の場が女性にとられたりする事が多い事を思い出し、ラウルは溜息を零した。

 

 

 

 

 

「糞っ!」

「アレックスさんっ!」「何やってんのアンタ」

 

 ライガーファングを強襲で二匹片付けたのだろう、しかしその後は数に押されて翻弄されているらしいアレックスの姿に流石に呆れざるを得ない。むしろ今までよくそんな行動でダンジョン内で死ななかったものだと思う。

 とは言え立ち回り自体は悪く無く、残り四匹の内、隙を見てもう一匹を殴り飛ばして戦闘不能に追い込んでいる。

 

 ライガーファングはアレックスを中心に縦横無尽に飛び掛かりアレックスに反撃の隙を与えない様に動いていた。

 そんなライガーファングに対し、グレースが一気に肉薄して背後からケペシュで腹を引き裂き始める。

 

「柔らかな腹肉ねぇ」

 

 背中から抱き付く様な形での奇襲に対してライガーファングは振り解こうと暴れるがそれよりも前にグレースのケペシュがライガーファングの毛皮を裂き、その柔らかな腹に幾条もの切れ込みを入れていく。

 その一つに無造作にケペシュを突き刺して傷口を広げつつ内臓を破壊していく。

 

「はい、お終いっと」

 

 ぱっとライガーファングの背中から離れて降り立ったグレースは周囲を見回して溜息を零した。

 

「……アタシが一番最後か」

 

 転がる首が二つ。カエデが血濡れたバスタードソードの血を振るい落とし、鞘に納めているのを見て溜息を零しかけた所で、肩に一撃を貰って負傷しているアレックスを見て目を細める。

 

「アンタさ、何考えてんの? 今のアタシらが見捨ててたらアンタ死んでたかもしんないんだけど?」

 

 見捨ててもよかったが、この件で後から何か言われたりしそうだから面倒だ。そんな様子を隠しもせずにグレースがアレックスに近づこうとして、足を止めた。

 アレックスの視線はカエデに向けられている。

 

 肝心のカエデは睨まれたと思ったのかそそくさとグレースに隠れようとして、グレースと目が合って動きを止めていた。

 

 何度も隠れる為の遮蔽物として利用されていたグレースは、その度にカエデを自身の陰から引っ張り出していたので、隠れても無駄だと判断したのだろう。何処に隠れるべきかきょろきょろしだしたのを見て、グレースの表情に呆れの色が追加される。

 カエデを睨むアレックス、カエデに呆れ顔を向けるグレース、どうすべきかわからず硬直したカエデ。そんな三人の元に遅れてやって三人がやってきた。ヴェネディクトスを抱えたアリソンが首を傾げ、ラウルがまたかと溜息を零した。ヴェネディクトスだけが冷静そうにアリソンに下ろす様に指示を出していた。

 

 

 

 

 

 アレックス・ガートルと言う少年にとって、強い者と言うのは乗り越える為の壁でしかない。

 『渓谷の獣牙』と言う部族の出身であるアレックスは、その部族の掟に従い行動する。

 

 『渓谷の獣牙』と言う部族は元々『平原の獣民』と交流のあった部族だ。

 

 どちらの部族も強き者と言うのは重視される部族であるが、差異も存在した。

 『平原の獣人』は強くなる為に幼い頃から鍛錬を積む。だが強さを得る理由は弱き者を守護し、部族と言う群れを守る戦士となるべく、強さを求める。

 『渓谷の獣牙』は強くなる為に幼い頃から鍛錬を積む。『最強』、只その名を欲して血で血を洗う戦士として育てられる。『最強』を欲し、強さを求める。

 

 アレックスと言う少年は部族の中でも優れた能力を持つ少年であった。ただ只管に『最強』の座を求めて血で血を洗う様な闘争に明け暮れる部族の中でも幼き戦士達の中で上位を維持し続けた実力者。

 

 『平原の獣民』が『平原の主』と呼ばれていたモンスターに滅ぼされたのがきっかけだったのだろう。

 

 弱き者を守るべく強くあろうとした『平原の獣民』、強さは『渓谷の獣牙』にも認められてはいた。

 だが弱き者を守る等と言う()()()()を口にしていた所為で、優れた戦士達が死んだ。それも幼い戦士の一人を残して他は皆死んだのだと言う。

 優れた戦士達の抵抗虚しく、ただ蹂躙され尽くした『平原の獣民』と言う部族。

 

 その一報を受けて『渓谷の獣牙』と言う部族は変化を遂げた。

 

 他の部族、それも交流のあった、優れた戦士を数多く率いていた『平原の獣民』と言う部族。

 そんな部族の悲報であった事から、自らの部族も滅ぼされる危険性があるのでは? そんな風に考えたのだ。

 弱き者を抱えていては生き残れない。だから、群れの全員が強くならなくては、故に『弱き者には死を、強き者のみの生を』。

 掲げられた目標は過激すぎるとも言えるものではあった。だが、部族は確実に強くなっていった。数えきれぬ程の屍を積み上げながらも、着実に。

 

 その後、『平原の獣民』の生き残りが、神の恩恵(ファルナ)を手にして『平原の主』を討滅するその時まで只管に部族全員の強さを引き上げ続けた。

 

 『平原の主』が『平原の獣民』の生き残りの少年に討伐された。そんな情報が『渓谷の獣牙』に届いたのはアレックスの家族が、アレックスを除いて皆死に絶えた後の事である。

 

 優れた能力が無い者、少しでも能力の劣る者。そんな者を生かしておいても仕方が無い。強い者だけが残ればいい。

 アレックスの父も、母も、兄も、弟も、皆劣っていた。『生きる権利を奪われる弱者でしかなかった』。

 武器を持つ事を拒んだ父も、優しさしか取り柄の無かった母も、アレックスよりも優れていたのに怪我をして戦えなくなった兄も、戦いの才能の無かった弟も、()()()()()()()()()()()()から。

 

 自分は違う、あんな()()()()()()()()()()()とは違う。

 

 だから、強くなろうとした。ある程度強くなれば脅える必要は無くなった。だが半端な強さではいずれまた脅える羽目になる。

 だからこそ、頂に立ちたいと願った。

 『最強』と言う称号を得てしまえば、脅える必要はない。只強く、最強の座を目指せ。

 

 だと言うのに、アレックスと言う少年は()()()()()()()()()()()

 

 井の中の蛙、大海を知らず。

 

 違う、アレックスは知っている。下限はあれど、上限等存在しないのだと。だから全てを乗り越えたいと願う。

 

 其れでも時折、思うのだ。どうしてその強さを持つのが自身(家族)では無かったのだと。

 

 

 

 

 

 ダンジョンから帰還し、ギルドの待合で反省会を開くカエデ達を余所に、アレックスは壁に凭れてそのテーブルを半眼で眺めていた。

 

 どうせこいつ等もどっかで死ぬ。部族の内に於いて、死ぬ奴は大抵決まっていた。足を止めた奴だ。

 だから足を止める訳にはいかない。目の前に強い奴が居たらとにかく突っ込む。喧嘩を吹っ掛け、タコ殴りにされても、それでも止まる事だけはしない。

 

 俺は死なない。決して、死なない。

 

 強い奴が居た? 乗り越えるべき壁だ。雑魚が居た? 踏み潰す為の小道具だ。なぜなら俺は強いから。

 

 そう、俺は誰よりも強い。強いはずだ。

 

 いつの日にか、かの部族の仇である平原の主を討ち果たした【凶狼(ヴァナルガンド)】すら超えて見せる。

 

 幼い容姿で干し肉を齧りながら話を聞いている白毛の狼人――カエデ・ハバリを見据える。

 幼い、自分の弟と同じくらい幼い、けれども才能に恵まれ()()()()()()()()()()()

 

 何故? どうして? 自分(あいつ)じゃなかった? 苛立つ、ムカつく。

 

 足を止めた訳じゃなかった。なのに死んだ。必死に生き残ろうとした。けれども死んだ。

 

 雑魚(弱い奴)は死ぬ事しかできやしない。なのに――カエデ(アイツ)は生きている。

 

 直ぐ死んでしまう様な雑魚、そんな紹介だったはずだ。寿命(残された時)が非常に短い奴。どう考えてもただ死ぬ雑魚だったはずだ。なのに生きてる。

 

「アレックスさん、あの、反省会に参加を――

 

 脅えた様な表情をしつつも声をかけて来たソイツ。

 

 

 

 ――迷宮の中での出来事が脳裏を過ぎった。

 

 

 

 ミノタウロスの群れ、力を見せるべく突っ込んだ自身(アレックス)

 普通の冒険者なら避けて通るミノタウロス五匹に対して、アレックスは強襲で一匹を仕留め、残り四匹がどうにもならなかった。

 巧みに連携をとりアレックスを追い詰める。だがアレックスのスキルは『不利であれば不利であるほどにステイタスが強化される』と言うものだ。だから勝てる。そう思った……思っていた。

 

 一陣の風が駆け抜けた。何が起きたのか判別するより前に、ミノタウロスの首が二つ転がった。

 そして二度目の風で、残りのミノタウロスの首が落ちた。

 

 何が起きたのかわからず、目を見開いたまま硬直した自身(アレックス)

 

 気付いたのはカエデがバスタードソードに入った罅を見て、涙目でラウルにどうしたら良いかを聞いている姿を見てからだった。

 

 視界外からの不意打ち、自身も得意とするそれを平然とやってのけるその姿に、嫉妬心を抱いた。

 

 

 

 目の前で恐る恐ると言った様子で自身に声をかけてくる幼い狼人の姿に、苛立ちを覚えた。

 誰だって、あんなことをされれば苛立つ。

 

 ――これは、逆恨みだ。わかってる。

 

 なんたって、ミノタウロス四匹相手をすれば、流石に死にかけると思ったから。死ぬとは言わない。けれども確実に死にかける。

 そんな状態から瞬く間にミノタウロスを討滅した。その能力の高さは目を見張るものがある。だから苛立つ。

 

「うっせぇ、反省する所なんてねぇよ……。帰る」

 

 背を向ける。背後で雑魚が騒ぐが知った事では無い。

 

 強い、アイツ(カエデ)は強い。だが……死ぬだろう。むしろ――――

 

 父が、母が、弟が死んだのは。弱かったからだ。けれども、兄だけは違うはずだったのだ。アレックスよりも才能のあった兄……けれども死んだ。

 

 だから、死ぬのだ。コイツ(カエデ)も、あいつ等(ラウル達)も……どれだけ強くても、強い奴だって死ぬん(兄だって死んだん)だから。

 

 より強い者を下した【凶狼(ヴァナルガンド)】の様になれないのなら、そんな奴は死ぬだけだ。

 

 だから、俺は違う。俺は強いから。いつの日にか【凶狼(ヴァナルガンド)】すら超えて見せる。

 

 俺は誰よりも強い(死にたくない)のだから。

 

 だから、苛立つ。

 

 なんで、何故……アイツ(カエデ)強くなろうとし(死ぬ事に脅え)ない?




 人は恐怖故に強くなる。畏れこそ強さの秘訣……RPGゲームでボスに過剰に脅えて過剰にレベル上げて挑んで瞬殺する系の作者の台詞。

 本当にすまなかった。最序盤のボス(推奨Lv6~)に対してLV20まで上げて挑んで本当にごめん。HP70%、50%、30%、10%でそれぞれ台詞ある系のボスだったなんて……(一撃で8割消し飛ばしつつ)




 『渓谷の獣牙』
 主に虎人(ワータイガー)が所属している部族。排他的と言うより弱い奴は死ねと直球に口にする。逆に強い奴は歓迎される。
 最強の座を得るべく強さを求めていたが、とある部族の壊滅の一報を受けて狂った部族。
 アレックスが去った後も、弱かったり劣ったりする者は問答無用で見せしめで殺し、群れ全体で強さを引き上げようとしている部族。

 強さで言えば最上位だが、在り方は古代の有り方であり周りの部族からは眉を顰められている。

 脱走者が湛えないが、部族で脱走者を気にする者は居ない。




 【強襲虎爪】アレックス・ガートル
 金髪に長身の虎人(ワータイガー)の少年。

 自身は誰よりも、何よりも強い(死にたくない)。と言う想いを抱いた少年。

 足技主体のベートと異なり、拳を主体とした戦い方であり、同じ格闘系であっても戦い方は全く違う。

 『渓谷の獣牙』と言う部族の出身であり、同時に脱走者でもある。
 群れの中では上位の強さを持っていたが自身よりも強い『兄』が命を落とした事で自分も死ぬのではないかと言う恐れから部族を抜けてオラリオへ流れ着いた。

 常に『死ぬ事』への恐怖に脅えながら、『強い(死にたくない)』と繰り返し強者に喧嘩を吹っ掛けてより強く(死ににくく)なろうとしている。

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