生命の唄~Beast Roar~ 作:一本歯下駄
『ふむ? その糞を口から垂れ流してそうなファミリアとやらがどうしたんじゃ?』
『……!?(なんかヒヅチの口からありえない単語が聞こえた気が……ちょっと酒の飲み過ぎかもしれないさネ……少し飲酒を控えた方が良いさネ……?)』
『どうした?』
『いや、なんでもないさネ、最近あすとらるとかいう女神が『ホオヅキ、貴女はやり過ぎなのです。喧嘩で相手を殺すのはやめなさい』って悪を下すのは良くとも命を奪うのはやり過ぎだー正義に反するーとかどうとか五月蠅いさネ』
『なんじゃ、そんな口から糞を垂れ流す様な神がオラリオにはおるのか。何故ソイツを殺さんのじゃ? 正義なんて糞を垂れ流しておるんじゃ、どうせ碌な神ではあるまい』
『気のせいじゃなかったさネ!!?? と言うかオマエどんだけ正義嫌に偏見をもってるさネ!?』
ダンジョン第十階層。
階層の形状自体は八階層、九階層と同じでルームの数が七階層以前よりも増え、一つ一つのルームの大きさも今までの倍近くまで大きくなる。ルームを繋ぐ通路は少なく短くなる。天井までの高さも3Mから4M程度だったのが10M近くになる。
木色の壁面には苔がまとわりつき、地面も短い草の生えた草原になり、八階層、九階層では陽光を思わせる光源が天井より降り注いでいたが、十階層においては朝霧を連想させる程度の光度であり、薄霧に包まれた階層である。
出現モンスターは大柄な体躯に豚の様な顔、分厚い脂肪とその下に隠された強靭な筋肉によってタフネスを発揮する『オーク』に、小賢しく数と悪知恵で冒険者を苦しめる小さな悪魔『インプ』、朝霧に紛れ冒険者の集中力を低下させる怪音波を放つ『パットバット』と言った厄介なモンスターばかりが出現し、初めて訪れる冒険者を翻弄する。
そんなダンジョン十階層にて、幼い狼人が低い唸り声と共にオークの首を跳ね飛ばした。
三匹居たオークの内、一匹が
一連の流れを終えた幼い狼人、カエデ・ハバリはウィンドパイプを右手で持ち肩で担ぐと、左手で懐から投げナイフを取り出し薄霧の向こう、天井付近を飛んでいるらしいパットバットらしき影に投げつけて撃墜した。
「……もう、大丈夫でしょうか?」
カエデが一息吐き、耳を澄ませていると、モンスターを相手に大立ち回りを繰り広げている間、弓を片手にソレを眺めていたジョゼットがカエデに声をかけた。
「みたいですね……魔石回収しますが、カエデさん。一つ良いでしょうか?」
「はい、何でしょうか?」
「いえ、投げナイフをかなり消耗してますよね? 補給しますか?」
「はい、お願いします……ありがとうございます」
ジョゼットから投げナイフを数本受け取り、懐の内側の皮のベルトの投げナイフを納める鞘に収めながら、カエデは周りを見回した。
カエデが見回す十階層のフロア、現在階層は三方向に他のルームへと通じる通路があるフロアの筈だが、フロア中央に立つカエデから見てどの方向を見ても薄霧の所為で視界が通らず通路を視認する事が出来ない。
それにしても不思議な霧である。
薄霧、その霧に包まれていれば湿気が多そうなモノなのだが、まったく湿気を感じない。霧は出ているが呼吸に湿り気を感じる事も無ければ、尻尾が湿って不快感を覚える事も無い。
これが自然現象で発生する霧とは別物であると言う事が解り、視界の中に映る薄霧と、体で感じる空気の差にどうにも違和感が残る。
思わず尻尾の先を摘まんでぽつりと呟いた。
「なんか、変な感じがします」
「そうですか? ……あぁ、そうですね。私は迷宮の独自の空気に慣れてますから気にしませんが。カエデさんは気になりますか。湿り気も無いのに霧が発生していると言うこの状況、かなり違和感がありますよね」
「はい」
ジョゼットの言葉に頷きながら、カエデは周囲を見回してみる。
ラウルとフィンも同じフロアで警戒しているはずだが、その姿も確認できず、カエデは首を傾げた。
「ラウルさんとフィンさんは何処でしょうか?」
「あぁ、二人ならあそこにいますが……呼びますか?」
ジョゼットが指差す先を見ても、薄霧が漂っているだけで二人の姿を確認できない。
目を細めてどうにか姿を見ようとすると、薄霧の向こうに人影が確認でき、ラウルとフィンの二人が歩いてきた。
「うん、問題は無いみたいだね……パットバットが厄介……じゃないみたいだね、普通にこの薄霧の中で落とす辺り流石だよ」
フィンが苦笑しながら、数本の投げナイフをひらひらと示した。
その投げナイフは先程カエデがパットバットを落とすのに利用した物で、どうやらフィンとラウルが回収してくれたみたいで、カエデがお礼を言えばラウルが苦笑を浮かべた。
「お礼は良いッスよ。ソレが仕事ッスから……いやー、それにしてもジョゼットみたいに
「……? 何ですかそれ?」
ラウルの言葉に首を傾げれば、ジョゼットが肩を竦めた。
「
単純に霧や暗闇と言った特殊条件下の中でも独特の感覚を用いて視認しているのと同じ状況を作り出す
動体視力強化の効果がかなり汎用性が高いので
「……ジョゼットさんって、この霧の中でも
「見えてる……と言うと語弊がありますね。私も霧の向こうは
ジョゼットの言葉に首を傾げるが、ジョゼットも困った様に眉を顰める。
『コウモリであるとはどのようなことか』と言う『言語化不可能』な『
ジョゼットからすれば『霧の中で見えない部分も、意識すれば認識できる』と言うモノであり、どの様に説明するべきか悩ましいモノがある。
カエデにどう答えようか迷っていると、ジョゼットの認識可能範囲に複数の人影が入ってきた事に気付いてジョゼットは弓を構える。
ジョゼットが弓を構えるより以前にフィンがその人影に気付いていたらしく剣を片手に薄霧の向こうに視線を向けて眉を顰めた。
薄霧の中、モンスターに気付かれない様に足音や気配を殺す事は珍しくない。
しかし、つい先ほどまで戦闘音が響いていたフロアに対して近づく場合は他の冒険者とのトラブル回避の為に声をかける場合も多い。しかし警戒範囲に近づいてきた冒険者らしい三人の人物は足音も殺し、霧に紛れて潜む様にフロアの中に侵入してきた。
フィンの勘が告げている。これは敵だと。
フィンは警戒しつつも口を開いた。
「そこの冒険者、僕は【ロキ・ファミリア】の【
薄霧の中、武器を片手に足音を殺して近づいてくる。モンスターだと誤認されている
相手の武装を見てジョゼットは確信した。
光を反射しない様に刀身に白い艶消しの塗料の塗られた短剣を手に、霧の中に紛れる様に白い外套に付属して顔を隠す頭巾の様なモノまでしている。
そんな真っ白い姿だが、ほぼその行動は真っ黒その物である。
フィンの言葉にカエデが首を傾げ、ラウルはバッグの肩紐を片方外して剣を抜いた。
「……聞こえなかったッスかね?」
「いや、これは……カエデ、ジョゼットの傍に。ジョゼットはカエデを守って、ラウル。警戒態勢」
目つきを鋭くし、口早に指示を出すと、フィンは剣を納めて組み立て式の槍を取り出すと瞬く間に組み上げ一本の槍にして穂先を霧の中に潜んでいる者の一人に向けた。
カエデはウィンドパイプを鞘に納めて機動性を確保した後、左手に逆手持ちで防御用のダガーナイフを握りしめる。ジョゼットは弓を霧の中に隠れた積りになっているらしい者を睨みつける。
ラウルがサポーターバッグをジョゼットの近くに放り捨てて遮蔽物として利用出来る様にした上で剣を抜いて最後の一人に剣を向ける。
フィンもジョゼットもラウルも一切油断なく霧の中に視線をやって警戒しているが、カエデだけは霧の中に気配を感じ取る事が出来ずに困惑しながらも三人の警戒している方向から三人組であると判断して何時攻撃がきても良い様に警戒心を強める。
「もう一度繰り返す。武装解除し姿を現すか、ここから立ち去るんだ」
フィンの警告に、相手は反応を示さない。それ所か、明確に殺気を放ち始めた。
「っ!?」
「カエデさん、大丈夫です。落ち着いてください」
霧の中、カエデの感覚ではとらえられない白い刺客達からの唐突な殺気にカエデが怯むも、ジョゼットが直ぐに声をかければ、カエデは息を整えてジョゼットの射撃の邪魔をしない様に姿勢を低くしつつも直ぐに動ける様に構えた。
ジョゼットがぽつりと呟いた。
「団長、数が増えてます……八人」
「面倒だね……強さは?」
「……
ジョゼットの言葉にフィンは眉を顰めた。
薄霧で視認できないが
身長2M越えの大柄な体躯で、鉄塊を背負っている。推定
頭に浮かんだのは警戒していた【フレイヤ・ファミリア】の【
ここで仕掛けてきたか……いや、待て。それだとおかしい。
今仕掛けてきた相手が【フレイヤ・ファミリア】だとすればおかしい。
【フレイヤ・ファミリア】は
ファミリアを構成する団員は全て神フレイヤが気に入り他の神から奪い取った眷属で構成され、最低でもフレイヤから仕掛けられる
故に襲撃者に
しかも、カエデは相手から差し向けられた殺気を感じてようやく警戒状態へと移行した。
五感の優れる狼人、その中でも飛び抜けて五感が優れたカエデに悟られずに行動できる辺り、ただの
眉唾物の噂話に登場する『冒険者暗殺組織』が脳裏を過り眉を顰めた。
『蓋』を破壊した神々に対して密かに怒りを抱き続けた
実際、冒険者の不審死は珍しくないが、頻繁に起きない上に大体がファミリア同士に抗争による暗殺の場合が多い。だからこそ嘘八百であると言われている噂。
最近
暫く互いに警戒し合うこう着状態が続く。
出来うるならばこちらから打って出て相手を蹴散らしたい所ではあるのだが、もしここで【ロキ・ファミリア】から手を出せば面倒な事になる。フィンの勘がそう言っている。
相手が相当手練れの刺客である。
ここから予測できるのは相手が聴覚をあえて失っている可能性。
迷宮で聴覚を
ここでオラリオにおいて探索系ファミリア最大規模の片割れである【ロキ・ファミリア】である此方から相手に手を出した場合、此方が『警告をした』と言い張っても相手側が『
本来ならそんな言い訳なんぞ蹴散らせるのだが……
どうも勘が不味いと告げている。
「再度、警告する。今すぐ武器を納めて立ち去るんだ。今なら見逃してあげるよ」
手を出すのは不味いが、同時に手を出されるのも不味い。
嫌な勘ばかり冴え渡る。
フィンは握り締めた槍を握り直し、カエデをどの様に地上まで連れて行くか思案する。
ここでカエデを抱えてフィンが走り抜けるのが早いが、相手の狙いがカエデであっても、置いていくラウルとジョゼットが推定
勘は『逃げ切れない』と告げている。
少なくとも『ラウルは生き残るがジョゼットが死亡または致命傷を負う』。
カエデとラウル、ジョゼットを地上まで逃がし、自分だけ残る。
この場合は……可能性がかなり高そうだが。これだけ手練れの刺客を用意する様なファミリアがソレを考えていないとは思えない。ほぼ間違いなく待ち伏せされているだろう。
別の手段としてこの場で交戦した場合。こちらから仕掛けるのは『ファミリアが危機的状況に晒される』。
相手から仕掛けてくるのを待つ……少なくともそれが最善手だろう。
そんな風に考えを纏めて槍を握りしめたフィンに対し、霧の向うから男の声がかけられた。
「……白い狼人を引き渡せ」
その男の要求に、カエデが息を飲む声が聞こえ、ジョゼットがカエデに小声で尋ねる。
「お知り合いの声でしたか?」
その質問にカエデが首を横に振って答えたのを見てジョゼットがピンと弦を鳴らして呟いた。
「そうですか、なら敵ですね」
「ジョゼット」
「わかってます」
完全に敵対者として排除行動に移ろうとしたジョゼットに釘を刺してから、フィンは霧の奥の人物に声をかけた。
「この子は僕達の仲間でね、君達に渡す訳にはいかない。どういった理由で欲しているか
余裕ぶった気配を微塵も隠さず、呟いた言葉に霧の中に潜む相手が苛立ったのか殺気が揺らめいたのを感じてフィンは口元に笑みを浮かべた。
「……神が大罪人である白い狼人を然るべき時に裁くべく、欲している」
霧の中から聞こえた声に、カエデが反応した。殺気をぶつけられながらも霧の奥を見据えて呟いた。
「大罪人……? ワタシは何も悪い事はしてな――「嘘を吐くなッ!!」――ッ!?」
カエデの言葉に怒鳴り、膨れ上がった殺気と威圧感にカエデが一瞬で戦意を失いダガーナイフをとり落として震えながら膝を着いてしまう。ラウルとジョゼットも怯み一瞬硬直した後、ジョゼットが戦意を完全に失ったカエデを抱えてラウルがジョゼットのカバーに入る為にジョゼットの傍による。フィンは霧の中から向けられた殺気と威圧感から相手が自身と同じ
先程まで微かな殺気以外を消していたその男が霧の中から現れた。
霧の中から白い外套を纏い、顔を口元まで隠す頭巾で完全に隠した身長2M越えの大男が現れ、フィンは思わず呟いた。
「【ハデス・ファミリア】の【
【ハデス・ファミリア】、
主神が冥界の管理者である神ハデスであり、その特徴から
その【ハデス・ファミリア】の団長【
種族は
鉄塊と称される事もあるがそれは『処刑人の大斧』と呼ばれ、見た目は処刑道具の一種である『
今はその
【ハデス・ファミリア】は規模は小規模で所属人数はせいぜいが30人程度。団長は上位に食い込む程の
唯一【ソーマ・ファミリア】と事を構えたぐらいか?
確か【
【ロキ・ファミリア】とは敵対していない所か、関与もせずにファミリアの規模で競い合う気も無い様なファミリアだが、独特の価値観で動いているらしく、神ハデスが『罪人』と定めた人を殺そうとする危険なファミリアである。とはいえ、神ハデスが『罪人』として殺そうとする眷属や人物は大体が本当に罪を犯した人物であり、死刑に処すのはやり過ぎな嫌いがあるが、一応『治安系ファミリア』と呼べる活動をしていたのだ。
だからこそ
カエデ・ハバリが罪人?
「……一つ聞きたい、どんな罪を犯して罪人となったんだい?」
フィンの質問に、【
「貴様も……貴様の主神ロキも……その罪に加担していながら知らぬだと?」
アレクトルは声色からしてもあからさまに苛立ちを覚えたように『
「来たるべき時に備え、生命を謳歌するのならよし。だが、来たるべき時を否定しようモノならば、それは天命に抗うが如し大罪也。故に白き狼人、お前は大罪人だ。来たるべき時、お前は我らが神の手で冥界へと送られねばならぬ……故に【
ソレはつまり、カエデが
アレクトルの言葉にカエデの表情が凍りついた。
フィンはカエデをちらりと見てから肩を竦めて呟いた。
「カエデ君、
戦意を失ってジョゼットに支えられていたカエデが震えながらもアレクトルを睨みつけて声を発した。
「知らないです……
その言葉にフィンは満足げに頷き、ラウルがにっこり笑う。ジョゼットはカエデの頭を撫でてカエデを一人で立たせた。
震える足で立ち、カエデはアレクトルを睨みつける。
「邪魔、しないでください」
その言葉に、アレクトルは一つ呟いた。
「そうか」
『
片側だけで刃渡りが優に2Mはある巨大なソレ。アレクトルは軽々と両手に持っているが、重量は推して知るべしである。
ガレスの使うバトルアックスなんて目ではない程の巨大で武骨な処刑道具にフィンは組み立て式の槍を向ける。
ジョゼットが腰に結わえてあった『妖精弓』を手に取り、ラウルが長剣を両手で構える。
カエデも落としたダガーナイフを拾い上げ左手に逆手に持つ。
「ならば、此処で罪を贖え。罪深き者共よ」
アレクトルが呟くと同時に、【ハデス・ファミリア】の眷属達が霧を突き破って襲い掛かってきた。
うむ、皆楽しんでくれてるんかな?
感想とかもっと欲しいよネ。『楽しいよ』とか『面白いよ』とか、そう言った感じの感想が沢山あると嬉しいんですがね。モチベに繋がるかも?
後は誤字報告、毎回ありがとです。
『エルフ』
森の民、等とも呼ばれる事もある種族。
森の中に置いてのエルフの戦闘能力は非常に高く、木々を軽々と飛び移りながら外敵に矢や魔法を放ち無双を誇っている種族であった。
特徴は長寿種であり他の種族の数倍程度の寿命を持っている事。
子供が出来にくく、種族の数が増えにくい特徴もある。
エルフの中には『ハイエルフ』と呼ばれる。エルフの中においても特殊な立ち位置の者達が存在し、ハイエルフは独自の専用魔法を習得する。
基礎アビリティに置いて、力・耐久が非常に伸びにくい代わりに、魔力・器用は非常に伸びやすく。俊敏も悪く無い伸びを持つ。
特に耐久は下手をすれば『E』にすら届かない事も多く、殆どのエルフが『G』止まりである。
代わりに魔力はほぼ確実に『A』に届き、才能有る者は『S』に届くと言われている。
数少ない『魔法種族』でもあり、『神の恩恵』を授かった際に確実に『魔法』が一つは発現する上、『
古代のエルフは、長寿種と言う特徴を活かし、習熟に非常に時間のかかる『神の恩恵』に頼る事の無い『古代の魔術』を使いこなす種族でもあった。
古代の時代に置いて、エルフは『蓋』の作成に否定的であり、殆どのエルフは故郷の森に引きこもり、『蓋』の作成にかかわったエルフは極少数。それこそ片手で数えられる程度でしかなかった。
当時のエルフの王の言い分として以下の文が挙げられている。
『森の中であればエルフに敵う者等居るはずも無し。故に蓋の作成に協力する意味も無い。同胞を無駄に死なせる事に加担する気は無い』
要約すると
『森の中に引きこもっている分にはモンスターなんて脅威じゃねぇから、蓋作るのに協力する気はないよ。だって犠牲出ちゃうし』
この事が原因で、現代においてもエルフは『いけ好かない種族』等と他の種族から嫌われており、エルフ側も他の種族との寿命の差等からエルフの方が優れた種であると他種族を見下したりする事も有り、エルフと他種族は比較的に仲が悪い。
とりわけ『蓋』の作成に全面協力したドワーフとは相性が非常に悪い事があげられる。