地球の戦士 クリリン   作:蒲鉾侍

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第30話

 

クリリンと悟空は1ヶ月と3日か過ぎた頃、蛇の道最終地点の尻尾にたどり着いた。

 

「あれ、もう道がねぇーぞ?家もなんにも見合たんねぇーし……」

 

「あっ!悟空、上だ!上になんか浮いてるぞ」

 

クリリンの声で悟空が上空を見上げると、小さな星が浮いている。

 

「よっしゃーっ!行くぞ!クリリン~」

 

クリリンと悟空が勢いをつけ飛び上がる。

そして、小さな星と同じ程度に飛び上がると星に吸い込まれるように落ちていく。

 

「「うわっー!!」」

 

二人は地面に叩きつけられた。

そして、自分の身体がいつのも何倍にも感じられ立ち上がることが出来ない。

 

「悟空、ここは地球よりも重力が高いみたいだ。

気を使ったて立ち上がろう」

 

「あぁ、そう…みてーだな」

 

二人は気を使ってなんとか立ち上がる。

すると、目の前に触覚が二本生えた界王らしき人物が現れた。

 

「人の星でなにしてるんじゃ、大穴あけおって」

 

「あっ、すみません。……貴方が界王様ですか?」

 

「そうじゃ、ワシが…かーいよ かーいよ 界───「あんたが界王さまか~」

 

界王が背中をポリポリとかきながら、シャレを言っている最中、悟空が遮った。

 

「なぁ!おらたちの事鍛えてくれよ!地球にサイヤ人ってやつが二人も来るみたいでさー。強くなんねーとダメなんだ」

 

「………帰れ…。お前はワシの最高のシャレを止めたんじゃ、そんな者を鍛えられるかーーっ!」

 

シャレが大好きな界王はこれに激怒。

悟空は、なにを言われてるかわからず困惑している。

クリリンはそれを察したようで、界王を説得しだす。

 

「まぁまぁ、界王さま!俺たちがダジャレを言いますから、界王さまをそれで笑わせる事が出来たら稽古をつけてください」

 

「……ほう、すいぶんと自身があるようじゃな。良いじゃろう」

 

界王はクリリンの申し出を受け、悟空とクリリンがどんなダジャレを言うかを考える。

 

「ふとんが……吹っ飛んだァ!!」

 

まずは、悟空が息を大きく吸い込み ダジャレを言うことで吐き出す。

 

「くっ……!」

 

界王は必至に口をふさぎ、笑い声を聞かれないように抑える。

しかし、そこにクリリンが追撃をかける。

 

「電話に…誰もでんわっ!」

 

「………ぷぷっ」

 

界王はそのダジャレからくる笑いを抑えようとしたが、それは抑えきれずに笑い声をもらす。

 

「…いいじゃろう。稽古をつけてやる……ん?お主たち生きたままここに来たのかっ!?」

 

「はい!地球にサイヤ人という危機が迫っておりまして、そのサイヤ人を倒せるようになるため界王様に修行をつけてもらいにきました」

 

「どんな修行から始めるんだぁ?おら、はやくやりてーぞ」

 

界王が二人が生きたままの生身だと気づき、クリリンに言われて地球周辺の自分の能力で探り いつサイヤ人達がくるのかを調べる。

悟空はその間暇なのか、界王のペット バブルスくんと鬼ごっこを始めた。

 

「なるほど、あと299日で地球にサイヤ人がつくようじゃの。まずバブルスくんを鬼ごっこで捕まえて……もうしているようじゃの。お前はグレゴリーをこのハンマーで叩く修行をしておれ」

 

「え、あ、はい!」

 

界王の言葉を聞いて、虫のような生物 グレゴリー が現れる。

そして、界王に10倍の重力では振り回すのは不可能に近い重さのハンマーを渡される。

 

悟空はバブルスくんをつかまえるため、界王星を走り回り。クリリンがグレゴリーを叩いて落とすためにハンマーを落ちあげようと努力をする。

 

 

29日がたった頃、二人の修行に決着がついた。

 

「おしゃっー!捕まえたぞー!」

 

「ウっ、ウッホ…!?」

 

悟空がバブルスくんを捕まえ、

 

「えい…!」

 

「いた……くない…。まさか本当に手加減するとは…」

 

クリリンは傷つけないように手加減をしてグレゴリーを叩いた。

 

それに、界王は思わず声をあげた。

 

「な、なんと…!僅か29日程度で…!この二人なら界王拳も極められるかもしれん!そしてあの必殺技も…!」

 

「なぁ、界王様。界王拳ってなんだ?」

 

心の声も全て、口に出してしまい 悟空に界王拳とは何かを聞かれる。

 

「…!お願いします!俺にその界王拳を…!教えてください!」

 

 

界王は残りの日数で悟空とクリリンに界王拳ともうひとつの技を伝授することになった。

 

 

そして、時は過ぎていった。

 

 

 

「さて、サイヤ人到着は明日……し、しまったーっ!!」

 

「ど、どうしたんです!?界王様!」

 

界王がサイヤ人の様子を見て、叫び声をあげる。

それに、クリリンと悟空が反応する。

 

「もう、サイヤ人は地球に来ておるっ!!!悟空、クリリン!急いで地球に帰るんじゃ!!」

 

界王は日数を数え間違えたのか、サイヤ人はもう到着しているという。

 

「なっ!?悟空!界王拳を使ってでも帰るぞ!仙豆がまだ4粒残っているから大丈夫だ!」

 

「あぁ!!界王拳っ!!」

 

クリリンと悟空は界王との修行の途中、8粒ずつ使ったが何かがあったときのために2粒ずつ残していた。

クリリンは、以前サイヤ人達が地球に来たとき

悟空数時間遅れで来たことを忘れていたため、この事を防ぐことが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 




さて、すでにサイヤ人達は到着しているとのこと。
地球はいったいどうなっているかな。


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