▽ピッコロ大魔王△
くそ…!あのハゲめ!どうやって彼処まで格段に戦闘力をアップさせたんだ…!
ちっ、体が傷だらけだ。もう少しでまた負けるところだった……。しかし早くヤツに止めを刺さなければ。やつは相当体力を消費したはず…孫悟空もろとも───!!
ピッコロ大魔王が二人を消すため動き出そうと瞬間、"体の内部から異変"を感じる。
自分の気とは違う気が暴れているのだ。
なんだ…!さっきの技の影響か!
い、いや違うこれは
なぜだ!同化したはずだぞ!!?
ピッコロ大魔王を激痛が襲う。
中でマジュニアにが暴れいるのだ。
無理矢理に同化したのが原因だろう。
「くっ!ならば!出ていくがいい!!」
少々戦闘力は下がってしまうが、ほとんどはピッコロ大魔王が吸収している。
だから問題はないとマジュニアを体から追い出す。
「……やっと解放されたぞ!無理矢理の同化は拒否することが出来るようだな 父よ」
「き、貴様…!後悔させてやる!父親に歯向かったことを!!」
怒りに任せ、マジュニアを殴り吹き飛ばす。
マジュニアはそれを避けることも出来ずに巨大な岩へとぶつかる。
「ふははは!やはり貴様には力は残っていないようだ!これではなんのために反抗したのか分からんなぁ!貴様はあまちゃんだな」
指先から殺傷能力の高い気の光線を放ち、マジュニアの腕を焼き斬る。
「くっ……」
「おらも助太刀すっぞ!」
「いらん…!」
駆けつけた悟空の誘いも拒否し、ピッコロ大魔王を睨み付ける。
「断るのか?私は別にいいのだぞ?」
「あぁ…必要ない…」
ピッコロ大魔王が嫌みを含めて、マジュニアを挑発するがそれに乗ることもなく、マジュニアはニヤニヤと不気味な笑みを浮かべる。
「何を笑っている…?頭が可笑しくなったか」
ピッコロが、疑念を抱きマジュニアを睨み付ける。
そこで、マジュニアが再び笑みを浮かべ 気を解放する。
戦闘力は少しもピッコロに届いていないが、威圧感の重々しい気。思わずピッコロさえも後退りする。
「見せてやろう…大魔王の資質をな…!」
「…なんだと…!?」
マジュニアがそう言った瞬間。
ピッコロは自身に無数の殺意が向いた事を感じ取った。
「かかれ…!"俺"の部下達よ!!」
「「「ギエェェイ!!」」」
「くっ、くるな!貴様ら!私は貴様らの父親だぞ!」
百数体ほど残っていた魔族達が次々とピッコロに襲いかかる。
本来は大魔王と恐れるはずが理性を失い数倍にまで力を膨らませ、ピッコロに攻撃する。
~~~~~~~~
最初の方こそ、抵抗していたものの体力を失い
手足をもぎ取られる。
恐怖に怯えきった顔になったときマジュニアが話しかけた。
「助けれてやろうか…?」
「た、助けてくれぇ」
蚊が鳴くような、小さな声でマジュニアに助けを求める。
「お前の持っている力を全て俺に寄越せ…そうすれば命は助けてやろう」
「わ、わかった言う通りにする…!」
マジュニアに言われた通り、全ての力を渡す。
その瞬間マジュニアはまた不気味な笑みを浮かべる。
「お前の方があまちゃんだぜ」
「な、やめ─────」
力を取り戻したマジュニア……いや、真のピッコロ大魔王は爆力魔波でピッコロと魔族達を消し去る。
そして、くるりと回転しクリリンのもとへとやってくる。
「くっ、やるのか!」
眠っているクリリンの前にたち 必死に親友を庇う悟空。
「ふん、人が苦労しているときに ぐーすか 眠りこけやがって……。起きたらまた二人で修行でもするんだな…今のお前たちでは俺は楽しめそうにない」
ピッコロなりの気遣いなのだろう。
それだけを言い残して去っていく。
「あ…!おめえ!神様は!」
「……ちっ」
「おめぇ、誤魔化せると思ったのかァ?」
「…黙れ」
ピッコロが神様を封印している瓶を持っているだろうとわかっていた悟空はちゃっかり神様を封印したままにしようとするピッコロを呼び止め、瓶を受けとる。
そして、ヤムチャや天津飯達も戦いが終わったのか駆けつけてきた。
「「悟空ーーーっ!!」
「しっー!いまクリリン 寝てんだ 起こさねぇーでやってくれよ」
「お、そうかすまない」
こうして、ピッコロ大魔王を撃破した悟空は平和な日々を
数年だけ味わった。
キャラ設定挟んで、ドラゴンボールZに突入かな。