地球の戦士 クリリン   作:蒲鉾侍

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第19話

 

 

「……良いだろう、実力の差を見せてやる」

 

「あぁ、こい!」

 

____

 

「はあぁぁ!!!」

 

なにか仕掛けてくる!

 

「でりゃあ!!」

 

「わわっ!?」

 

ピッコロは文字通り腕を伸ばしクリリンの足を掴む。

 

「ハッ!」

 

「ぐはっ!?」

 

バランスを崩されたクリリンはピッコロに引き寄せられ拳を顔をぶつける。

そのまま地面に押さえつけそのまま攻撃は続けられる。

 

「かめはめ波っー!!」

 

「がっ!?」

 

クリリンは殴られながら素早くかめはめ波を作り

そのままピッコロの横腹にぶつけた。

 

「ぐっ、かなり頭がキレるらしいな」

 

「次は本気で行くからな!」

 

「本気だと…?笑わせるな」

 

クリリンはリストバンド 靴 上着を順番に脱いでいく。

神様が修行のために作ってくれた重りつきの服である

身軽になったクリリンは準備体操をしている。

ちなみにクリリンは悟空がつけているような紺色の服を着ている。

 

「悟空、そっちに置いといてくれ」

 

「おっとっと」

 

クリリンは悟空に服を渡し構えをとる。

 

「ほう、重りをつけていたか」

 

「本気でこないと負けるぞ?」

 

挑発を会話に混ぜ込みながら、距離をつめていく。

 

「ハッ!」

 

「がはっ!?」

 

クリリンはトップスピードで攻撃を仕掛ける。

それをピッコロはガード仕切れずにくらってしまう

クリリンは3年間スピード一番に鍛えてきたのだ。

スピードだけなら、悟空にも負けない。

 

「かめはめ波ーっ!」

 

「しゃあっ!」

 

クリリンのかめはめ波をかき消すようにピッコロ手刀で切り裂く。

しかし

 

「!?どこだっ!?」

 

ピッコロは気功波を切り裂いた感覚が無いことに違和感を感じて辺りを見渡す。

 

「後ろだっ!」

 

クリリンの声と共に光の結晶が集まり気功波となってピッコロにぶつかる。

 

「グァ!?」

 

これが、クリリンの編み出した技術。

気功波をバラバラにしてまた違うところで構築することができるのだ。

 

「ば、バカにしやがって!!」

 

あまり、ダメージは伺えない。

青筋を浮かべており怒りが伝わってくる。

 

「本気をだしてやろう」

 

ピッコロはそう言いターバンとマントを外す。

クリリンもこの様子を見て身構える。

 

「とりゃー!」

 

「はぁーっ!」

 

静寂の中先に動いたのはクリリン。

跳び蹴りをピッコロにしようとするが手刀で防がれてしまう。

そして、今度はピッコロが後ろに下がり気をためる。

 

「爆力魔波っ!!」

 

「なっ!?」

 

ピッコロ大魔王も使っていた街を一つ消し去る威力もある技だ。

今はその技がクリリン一人に向けられている。

 

「はあぁぁ!!!」

 

「なにっ!?」

 

クリリンは気を爆発させるように開放しギリギリ爆力魔波をはね除けた。

これにはピッコロも驚きを隠せずにいる。

 

「気功拳!!」

 

「気が倍増しやがった!?」

 

「決着…つけようぜ!!」

 

気功拳による戦闘力の倍増に驚きながらも、構えをとるピッコロ。

 

「ダラアァ!!」

 

「ハッ!!」

 

ぶつかりあう拳と拳。

気功拳を使っているためかクリリンが優勢である。

 

「目障りだ!」

 

「グッ!?どりゃあ!!」

 

ピッコロは目から光線を出しクリリンの肩をえぐるが押し負けてしまう。

 

「いってて、面倒な技だな」

 

「…タフさだけは認めてやろう…しかし、勝つのは俺だ!」

 

そう叫びながら、クリリンに突進するピッコロ。

しかし、それを見てにやりと笑うクリリン。

 

「太陽拳!!」

 

「なにっ!?」

 

突然の閃光に目が眩んでしまうピッコロ。

気を探ってもクリリンの居場所が掴めないのは気功拳をやめ、気を消しているのだろう。

 

「何処だ!」

 

「ダリャア!!!」

 

「ぐあっ!?」

 

突然、ピッコロの腹に激痛が走る。

痛みをたえ、人の何倍も敏感な耳で相手の位置をつかもうする。

 

「チッ!出てこんなら こうだ!」

 

「なっ!?」

 

辺り一面に片っ端から気功波を撒き散らすピッコロ。

クリリンも流石にこれは予期していなかったのか焦りを見せる。

 

「気功拳!!これで良いだろ!やめろ!」

 

気を開放して自分の場所を知らせるクリリン。

視力が戻ってきたピッコロは目を開け叫ぶ。

 

「かかったな!!バカめ!!」

 

「ぐわあぁ!!」

 

さっきまで、無差別に飛んでいった気功波が戻どり、クリリンの背中に全弾命中する。

 

「はぁ、はぁ、考えたなピッコロ…!」

 

「ふっ、そろそろ終わりにしてやる」

 

ボロボロになったクリリンとまだダメージが少ないピッコロ。

ピッコロは更に爆力魔波の構えをとり気をためる

 

「くっ!かめはめっ!!」

 

クリリンも急いで構えをとり気を集中させる。

 

「波っー!!」

 

「爆力魔波!!」

 

蒼と紫の気功波がぶつかりあう。

やはり、体力の差かピッコロが押している。

しかし、クリリンは諦めていない。

 

「気功拳!!これで終わりだァー!!」

 

「なっ!?ぬあぁぁ!!」

 

蒼い気功波が蒼白く変化しピッコロを呑み込んだ。

 

「か、勝った…のか…?」

 

「クリリン!後ろだっ!!」

 

「えっ?うわあぁ!?」

 

勝利に喜びの声をあげようとすると、悟空の叫び声が聞こえ振り向くと体を衝撃波に呑まれた。

 

「残念だったな!貴様の負けだ」

 

ボロボロになりがらもピッコロが衝撃波を飛ばしクリリンの場外負け。

 

「クリリン選手場外っ!マジュニア選手の勝利でーす!!」

 

 

 

あ、あはは。

最後の最後で油断しちまった…。

くそぅ。修行がたんねぇな。

こんなミスをしてるようじゃ、悟空に勝てない。

また、一から鍛え直しだな。

 

「悟空!天津飯!後は任せた!」

 

「おう!オラに任せとけ!」

 

「孫、俺は負けんからな」

 

悟空と天津飯の闘いはどっちが勝つんだろうなぁー。

二人とも3年前とは比べ物にならない位強くなったからどっちが勝ったもおかしくないな。

 




戦闘力

気功拳クリリン>ピッコロ≧クリリン

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