幼女戦記が酷いことになる   作:へっぽこ鉛筆

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 敏感で柔らかな部分、まだ、産毛のような芝生に、彼女はカミソリを充てる。その表情は優しげであったが、瞳の中に欲望の炎がともっていた。

セレブリャコーフ「はーい、少佐殿・・・ここも、きれいにしましょうねー」

デグレチャフ「ひっぐ、そんな恥ずかしい・・・いやだ、見るな、見るなッ・・・」

 同性に無垢な部分をもてあそばれ、恥辱の限りを尽くされるターニャ・デグレチャフ少佐、しかし、彼女の中に湧き上がる小さな欲求と、心をむしばむ快楽・・・それが何かわかるには、彼女はまだ幼すぎた。







ターニャちゃんは幸運の女神?【恥辱の剃毛プレイ編】

 

 

「ああ、コワルスキー、お互い良く生き残れたな。」

 

 コンビニの駐車場、小休止している帝国歩兵達が雑談をしている。

 

 連邦との戦闘で、ほぼ全滅の被害に会い再編成の途中の彼らは大っぴらに生を謳歌している途中だ、とりあえずは、食ってタバコを吸い、その後は酒と女・・・運が良ければ風呂にも入りたいところだが、とりあえずは後方でどう命の洗濯をするか下世話な話をしていた。

 

「そう言えば、このパン、中身は何だろうな?甘くて好きだけどさ」

 

「ああ、秋津洲国の有名なお菓子らしいぜ、ちなみにそのパン、中身の甘いやつが白いのを食ったら弾に当たるらしいぜ」

 

 迷信を信じるのも、兵隊独特のものだ。他にも、神に祈事から、靴下は右足から履く、「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ。」と言わない・・・それは、死亡フラグだが、とにかく生き残ることにあらゆる手段を行使する。

 

「そういえば、俺の弾除けは強力だろ。」

 

 アッシュがお守り袋のなかの。小さな紙袋に入った栗色の髪の毛を見せた。

 

「おいおい、俺の方が強力だぜ。」

 

 さらに、コワルスキーが野戦迷彩服の裏地に縫い付けられた写真を見せる。学生水着を着た少女の写真だった。それを見た全員がドン引きする。

 

 

 

 

「さっきから、何を話しているのだ、あいつらは・・・」

 

「さぁ・・・バッタ(歩兵)は損耗率が高いですから・・・あ、デグレチャフ少佐、ゴミ捨てもやっといてくださいね。」

 

 駐車場の掃除をしていた、コンビニ制服のターニャ・デグレチャフ少佐とヴィクトーリヤ・セレブリャコーフ中尉が呆れながら兵隊の話を聞いていた。

 

 

 

 

 

「コワルスキーがロリコンだと言うのは分かったが・・・次の作戦も半端じゃないからな。右翼に転進らしいぜ。」

 

「マジかよ。戦死確定だな。こりゃ、もっと強力なお守りが必要だな。」

 

 前線豚(メイツ)は楽しそうに地獄めぐりツアーの話をする。そんな中、自分たちのウサギの足を自慢する。そのなか、一人の兵隊が何を言うでもなくポツリと呟いた。

 

「少佐殿と中尉殿・・・両方合わせたら、もっと強力なんじゃねーか?」

 

 金髪の幼女と赤毛のグラマラスの女性・・・その両方を思い出し、さらに、連想する。つまり、デグレチャフ少佐の・・・

 

「ちなみに、本来はコレ・・・下のヘアーらしいけどな。」

 

 つまり、それは・・・

 

「あー少佐殿・・・お風呂の掃除もしてくださいよ。排水溝に詰まったりしたら、虫が湧くんですからね。」

 

「おい、セレブリャコーフ中尉・・・貴様、上官に対して・・・はいはい、いまは、同じコンビニ特別店員だったな。」

 

 まだ、戦意高揚のプロパガンダで、コンビニ店員をさせられている二人の女性の会話、兵たちはそれをぼんやりと聞いていた。

 

 

 

 

 

 

「本当に、こんなことして大丈夫なんだろうな。」

 

 1個分隊ほどの人数、数で言えば5人ほどの男たちが、草陰に潜みながら、窓明かりを頼りに這って前進する。湯気と灯の見える商店の離れ・・・つまりは、コンビニ店員専用の宿舎が目標だった。ちなみにこのコンビニは敷地内は火器の持ち込みが禁止、さらに中心に半径100m程の戦闘行為は禁止されている。一度、連邦の兵士が弾を打ち込だものがいたが、いま彼は、シベリアで木の数を数えるのに忙しいらしい。

 

「大丈夫だって・・・俺の調べたところによると、最後の夜勤が終わった後、中尉と少佐が風呂に入ったら、誰も使わない。その間に排水溝の“目標”を奪って離脱、完璧な作戦だろ。」

 

 問題は、外で風呂焚きをしているオオイシという男性店員だが、それも、彼らに対しては、特に問題はなかった。さすがに殺しはしないが、殺さずに無力化する方法など、いくらでもある。

 

 まずは、シュタイナーがゆっくりと、闇夜に紛れ、薪風呂の火を調整しているオオイシの背後から近づき、口をふさぐ、布をかませ縛り上げた。多少の物音はしたが気づかないだろう。が、薄い風呂の壁から、女性たちの声が聞こえる。

 

『おい、オオイシ・・・まさか、覗いてるんじゃないだろうな。』

 

『だめですよ。オオイシ君、アマミヤさんに言いつけますよ。』

 

 まずい、と兵たちが一瞬躊躇する。一度、後退して体勢を立て直すべきか、いや、ここで、退いてしまえば、二度と作戦が遂行できなくなる。

 

『どうしたんだ、オオイシ・・・何か言ったら・・・』

 

 風呂に通じる勝手口のドアノブが鳴った。一瞬、全員が息をのむ。

 

 中から外を見たのはデグレチャフ少佐だった。見つからないように伏せていた兵隊たち、と、オオイシが見上げる。一瞬、その碧眼を瞬きした少佐殿、湯煙の中、セレブリャコーフ中尉がバスタオルで裸体を隠す姿も見えた。

 

 そこで、生暖かい風が吹き、少佐殿の身体を隠す布が捲れる。

 

 

 

・・・彼らの目標がそもそも、存在していなかった。

 

 

 

 

 

 

「風呂は最高だな。セレブリャコーフ中尉」

 

 円形の五右衛門風呂に身を沈めながら、温かい湯の中、ターニャ・デグレチャフは一日の疲れを落としていた。戦場では考えられない贅沢だ。さらにここでは、コーヒーも飲める。飯も美味い。なにより死ぬ心配がない。

 

「あー、少佐殿、ちゃんと、身体を洗ってから入浴してくださいよ。前に、アマミヤさんに怒られたじゃないですか」

 

 セレブリャコーフ中尉が、石鹸を泡立て、タオルで丁寧に体を洗う。それを見て、仕方がなく湯船から出れば、自らもタオルで石鹸を泡立てる。

 

「ふふふっ、少佐殿・・・ちゃんと、耳の後ろも洗わないとだめですよー」

 

「子供ではないのだから、そんなことは――コラッ、中尉ッ、どこを触って・・・ッ」

 

「えへへっ、少佐・・・背中を流してあげただけじゃないですか・・・少佐殿、プニプニ~」

 

「ええい、勝手に触るな。それに、お、ちょっ、当たってるし、変なとこ・・・ッ」

 

「ここも、ツルツルで、可愛いです~、赤ちゃんみたい~♪」

 

 デグレチャフ少佐が、妙な悲鳴を上げる。と、風呂の外から風呂焚きをしているオオイシが「どうしたの?」と声をかけた。女性二人は、怒気を含んだ声で「何でもないとッ」と言い返す。

 

「はいはい、少佐、ちゃんと肩まで漬かって10数えましょうね~、ひとーつ・・・」

 

「だから、子ども扱いするなと・・・」

 

 言いかけて、湯船の中を見れば、セレブリャコーフ中尉と自分を見比べる。特に、湯船に浮かぶ大きな二つのものと、自分の真っ平なもの、もう、第二次成長期も始まっているはずなのに一向に成長しないのはなぜなのだ。

 

 もしかして、これも存在Ⅹの呪いなのかもしれない。このままでは、一部の需要の男性にしか・・・そこまで考え、また、外で物音がする。まさか、覗きなのか?オオイシは確かアマミヤのようなグラマラスな身体が好きなはずだが・・・

 

「おい、オオイシ・・・まさか、覗いてるんじゃないだろうな。」

 

「だめですよ。オオイシ君、アマミヤさんに言いつけますよ。」

 

 返事がない。二人で顔を見合わせ、様子を見ようとタオルで身体を隠し、勝手口のドアを開く

 

「どうしたんだ、オオイシ・・・何か言ったら・・・」

 

 

 

 扉の鍵を開け、少しだけ勝手口を開けば、複数の視線・・・

 

 

 

 気圧の違いでか風呂場から風が吹き、足元からタオルが巻き上がり

 

 

 

 無垢な子供のままの場所が、男性たちの視線に、一瞬、露になった。

 

 

 

 しばらくの沈黙・・・そして、ターニャ・デグレチャフは、この世界に転生して、初めて少女らしい悲鳴を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 悲鳴、嗚咽、怒号、さらには、桶や熱湯、さらに爆裂魔法で吹き飛んだ地面に、縛られたいたオオイシが痙攣をしている。

 

 

 

 あの後、歩兵らしく素早く散開し逃げ出した覗き魔を探し、ヴァイス中尉は夜間索敵を命じられていた。

 

 

 

 第二〇三魔導大体の全力での捜索にもかかわらず、覗き魔らしき分隊はみつからないが・・・そんなものは分かり切っていた。そもそも、空から夜間に、索敵などできるはずもないが、3名で編隊を作り、徒労に近い照明弾、探知魔法でしらみつぶしに地面を探している。

 

「イェガー1、イェガー1、目標はどうなっている。」

 

「こちらイェガー1、目標は以前発見できず・・・って、セレブリャコーフ中尉、こんな場所で誰も無線傍受なんてしてませんよ。もう、いい加減に諦めましょう。」

 

 他の隊員もゲンナリとした顔をしている。前線からはるかに遠い・・・もとより、帝国と連邦の緩衝地であり民兵や地元の軍閥が入り乱れたカオスな土地だ。魔導兵力などの警戒より、テロや暗殺に警戒しているだろう。そんな場所で、一個分隊ほどの兵隊を見つけるなど不可能なことだ。

 

「言い訳など聞きたくないです。少佐殿が・・・あの、無垢な少佐殿の、女の子として一番大切なものが汚され、汚され、リョージョクされたのです。絶対に見つけ出して殲滅しなさい。」

 

 おいおい、それはどんな命知らずだ。と眉を寄せ怪訝な顔をした。無線機からは、あの、デグレチャフ少佐の「うぐ・・・見られた・・・ひっぐ・・・」と言う声が聞こえる。が、どうも信じられなかった。

 

 乱暴に切られた無線機からの雑音、それを聞き、全員が顔を見合わせる。誰もがあきらめたように巡行速度で地上を検索する。まったく、しかし、なんでまた、あの少佐殿の風呂なんて覗いたのか・・・全員が疑問に感じつつ、地上を見下ろしていた。

 

 

  




ターニャ「毎度思うのだが・・・前書きはなんなんだ。」

ヴィーシャ「さぁ・・・でも、少佐殿、そろそろ成長してもよい年齢だと思うのですが」

ターニャ「うむぅ・・・第二次成長期を過ぎれば、さすがにロリヤも諦めると思うのだが・・・」

ヴィーシャ「その前に、この作者にとんでもないことされますね。きっと――」 





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