ちょっと体調を崩しまして、連続投稿どころか、執筆自体あまり捗りませんでした。何とか書きましたが3000文字にも満たないくらい少ないです。
それでも楽しんでいただければ幸いです。
それでは第八話をどうぞ!
in研究室
永琳「じゃあ今日も6個にしましょうか。」
永琳「この水にここに書いてることを加えてみて。」
紙を渡された後、息を、心を整え、能力を行使する。
「この水に『浮遊』と『発光』と『丸さ』と『制御』と『自在』を『与える』。」
すると水は浮かび上がり、流れるように形を変えながら光り、綺麗な丸になった。
永琳「ん~、やっぱり5個が限界かしら?」
俺は先程作った水球を操りながら答える。
永琳「やっぱり何ともできないのね、代償については。」
都市に来てからもう半年がたった。俺は今永琳さんの部屋で能力についての情報を集めたりまとめたりしていた。ここ1ヶ月こういうことをやっている。
主に代償について。
その代償について新たに分かったことは、能力を反映させる言葉の数によって、代償を負う可能性も増えるということ。
永琳さんの考察だと、能力自体が強力すぎて、言葉一つ一つに能力を使うと俺の中での何かが乱れて、その結果代償を負ってしまうのでは?とのこと。
永琳「まあここまで複雑だとそれもできないわよ。むしろここまで分かったのはすごいわ。」
研究の記録を残しながら、落ち込む俺を励ましてくれる。
(やっぱいい人だな、この人。)
永琳「あっ、そういえば軍隊の方に顔出しに行くって言ってたわね?今から行くの?」
本当は昼になるまでに行きたかったのだが、代償について色々とやってたら、もう日が昇りきりそうだった。
永琳「あらそう。なら少し話し相手してくれない?今日は会議もないし暇なの。」
ここ最近会議ばかりだったのか、研究の時間も時折疲れた表情を見せていた。研究は自分のためにもなってる。恩返しとまではいかないが、付き合うべきだろう。
永琳「そうね、そうしましょうか!私いいとこ知ってるから、行きましょ!」
少しテンションが高くなっている永琳さん。
(何かいつもと違う雰囲気だけど、いいな。)
ちょっと活気な彼女に思わずドキッとしてしまった。
永琳「?どうかした?
彼女と過ごした少しの時間は、
時間を忘れてずっと話していたいくらいに。
日がだいぶ傾いてきた頃……
外で傾く日を見て焦ってしまう。話が盛り上がって話しすぎてしまっていた。
永琳「あらほんと、今日はありがとね、
急いで軍隊の人達が集まっている区画の方に向かう。
in訓練所
訓練所につくと、耳の生えた子達が少数のグループを点々と作り、広場のような場所で談笑していた。恐らく訓練が終わったのだろう。
(普通訓練が終わっても、こんな気を抜かないと思うんだけど……)
ここの軍隊は都市の防衛がメインなので、いつ襲ってくるか分からない外の妖怪に警戒してピリピリしてるものかと思ってたが、意外と和やかだ。
前に案内された時の記憶を引き出してその部屋へ向かう。
ドアをノックしながら呼び掛ける。
教官室に誰もいないということは、指導者なしの訓練を行っていたということだ。
(あの様子じゃ大した訓練もしてないだろうけど…。誰もいないなら部屋に戻るか。)
ちょっとした不安を抱えながらも部屋へ戻るため引き返す。
in 廊下
永琳「さすがに出撃はできるわよ。」
いつの間にか横にならんでいた永琳さん。気配が全く感じられなかった。
永琳「別にいいじゃない。それにたまたま
永琳「ちょっとした会議を開いてたのよ。まあ話を伝えておくだけだったから、いつもよりは楽だったわ。」
ここの都市の会議は位はあまり関係しないらしい。誰でも平等に発言できるというモットーのもと行っているから、だそうだ。
そのため会議は自分のやりたいことを無理矢理通そうとする輩ばかりで意味があまりないそうな。
まあ形だけそうしておかないとそいつらがうるさいらしいから、仕方ないんだと。
永琳「まあ仕方ないわよ。さっきの会議には軍の方にも出席してもらってたし。一応話しておかないといけないことがあったから。でも普段は真面目に訓練してるわよ?」
永琳「大丈夫よ、あの子達よりも強い上の人達がいるから。多分簡単にはここは落とされないわ。それもこの世が終わりそうなくらいの災害が来ない限り。」
その後は、彼女と他愛もない話をしながら部屋向かった。
先に言っときます。ヒロインはまだ未定です。そういう描写がありますが、まだそうなるとは限りませんから!
後々話の流れで合わせていきますのでお待ち下さい!
それじゃまた次回で!