東方深意伝   作:ただのみらの

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どうも、ただのみらの、です。はい。
ここまでやっといてなんですが、しんどいっすね、連日投稿。やってる人のすごさが分かります…。
自分も頑張らないと!
そう思いながら書いてた第七話です。どうぞ!


7,新たな『居場所』

 ツクヨミ「それでね、そのために必要な乗り物はできたんだけど、月が持つ力で着陸できないって科学者達が言っててね。それを防ぐために君に相談したかったんだ。」

 言葉(ことは)「……永琳さんから聞きました?能力の事?」

 ツクヨミ「そりゃもちろん、それが義務なんだから。」

 言葉(ことは)「はぁ、それで……月の力を消せと?」

 

 少なからずこの『世界』に関わっている力だ。消せば世界のバランスが崩れて時雨(しぐれ)達が管理できなくなるかもしれない。

 

 ツクヨミ「いや、そうじゃないよ。さっき言った乗り物がその力を『跳ね返す』ようにしてほしいだけさ。」

「それにしても面白いねぇ~、『意味を操る能力』なんて。何でも出来ちゃうじゃん。」

 言葉(ことは)「何でもは出来ませんよ…神様じゃないんですし。」

 

 能力の名前が違う?そりゃそうさ。『司る』何て言ったら信仰されて、神様になっちゃうもん。

 それが嫌だから少し説明を省いて能力名も少し変えた。

 

 ツクヨミ「ま、何でもできなくていいよ。さっきの通りやってくれればね。」

 言葉(ことは)「まあやれるだけやりますよ。」

 ツクヨミ「ありがとね~」

 言葉(ことは)「どういたしまして、それじゃあ部屋に戻りますね。」

 ツクヨミ「うん!待たねー!」

 

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 in言葉(ことは)の部屋

 

 言葉(ことは)「はぁ~、気持ちぃ~」

 部屋に帰ってすぐ風呂に入った。

 風呂は結構大きめ。何かシュワシュワしてるが、気持ちいいから良しとしよう。

 

 言葉(ことは)「にしても、月、かぁ。」

 

 月は、一応俺が生み出した星。まあ知識にあったものを『現した』だけだが。

 

(まさか、月自体が『力』を持ってるなんてな)

 

 言葉(ことは)「それにその『力』っていうのもどんなものか、能力使っても分からないなんて。」

(俺の能力も防がれてたりしてるのかな?)

 

 しばらくどうやってその『力』を跳ね返すか、風呂につかりながら考えていた。

 

 言葉(ことは)「やばい、のぼせそう」

 

(さすがに考えすぎてた。)

 

 ささっとあがって体を拭き始める。

 

 言葉(ことは)「また、やること増えたなぁ、少し、面倒だなぁ」

 

 ぶつぶつと今の自分の状況に愚痴りながら体を拭く。

 

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 暖まりすぎた体を冷やすため、ベランダへ出た。

 部屋の中を見て回ったときに一番気になったところだ。此世界(このせかい)家の縁側とはまた別の良さがある。

 

 言葉(ことは)「ツクヨミさんは、あの月から始まったのか。そして、独りで逃げて、たくさんの人に出会って、ここを創りあげた。大変だっただろうな。」

 

(こんな風に言ってても、その時の恐怖を知れるわけじゃないのに。)

 

 言葉(ことは)「にしても、綺麗だ。」

 

 半分ほど満ちてきた月。満月も綺麗だったが、いつ見ても月は綺麗だ。つい呟いてしまうほどに。

 

 言葉(ことは)「……。久しぶりに寝るか。」

 

 部屋の中に戻り、寝室へ向かう。

 

 ピーンポーン

 寝室に入る前に呼び鈴がなる。

 

 言葉(ことは)「ん?誰だ?」

 ドアの横にある画面に向かうと、八意さんが映っていた。

 

 永琳〝言葉(ことは)、今部屋にあがってもいいかしら?〟

 

(まだそこまで遅くないし、別にいっか。)

 

 言葉(ことは)「いいですよ、今開けますね」

 

 そう言ってドアを開け、八意さんを部屋に入れた。

 

 永琳「ちょっと研究が行き詰まっててね、相手してくれないかしら?」

 

 八意さんはお酒の瓶と二人分のグラスを持ってそう言った。

 

 言葉(ことは)「俺、お酒飲んだことないんですけど…」

(世界(せかい)の前で飲むのは何か教育的に悪そうだったし。)

 

 永琳「あら?そうなの?まあいいわ。飲みましょ!」

 言葉(ことは)「お手柔らかにお願いしますね。」

 

 少しテンション高めだったが、大丈夫だろうか?

 

 

 そんな不安もすぐに忘れ月を見ながら、初めてお酒を飲んだ。慣れない感覚ではあったが美味しかった。

 

 しかし…

 

 永琳「あのねぇ~あいつらねぇ~、何度も何度も同じ失敗ばっかして、研究が進まないのよぉ~っ!」

 

 俺は今、酒を飲んでものすごく酔っている八意さんに絡まれてる。しかも、何度も同じ話を聞かされて。

 

 永琳「だからねぇ!いってやったのよ!お前らは研究しなくていいからどっかいって!って。そしたらあいつらおこりだすのよ!」

 

(も、もうだめだ、さすがにしんどい。この絡みはしんどい!)

 

 言葉(ことは)「八意さん!もう分かりましたから!もうお酒飲むのやめてください!寝ましょう!早く寝ましょう!」

 永琳「えぇ~、いいけど…運んで!部屋まで運んで!」

 言葉(ことは)「えぇっ!?そんなの無茶ですって!」

 永琳「能力使えば運べるじゃない!」

 言葉(ことは)「こんなことに使いたくはありませんっ!」

 永琳「こんなことってなによ!こんなことって!運ばないならここで寝るから!」

 

 と、八意さんは机に突っ伏す。

 

 言葉(ことは)「それも、困ります!それにそんな寝かたじゃ体を痛めますよ!せめて布団で寝てください!布団敷きますから!」

 永琳「ん~、めんどくさい!布団まで運んで!」

 言葉(ことは)「だから自分で!…もういいですよ、運びますから…」

 

 八意さんは寝室の隣にある和室に寝かせた。

 

 言葉(ことは)「はぁ、もう月が沈みそうじゃん…。まあいいや、寝るか。」

 

 もう八意さんにはお酒を飲ませてはならない!という使命感を持って、一日を終えた。

 

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 言葉(ことは)「ふわぁ~っ、よく寝たー!」

 久しぶりの睡眠というのもあってか、ぐっすり眠れた。

 言葉(ことは)「今回はどれだけ寝ただろう。今は寝てから『何日』?…2日か。まあちょくちょく寝るようにしてたし、少なくもなるな。」

 

 布団から出て、リビングへ向かう。

 

 言葉(ことは)「あれ?永琳さん、何でいるんですか?」

 永琳「あらぁ~言葉(ことは)、やっと起きたのね。」

 

(あれっ?おかしいな、寒くもないのに体が震えてきた。震えて声も出せない!)

 

 永琳「いやぁ、あのね、私言葉(ことは)と飲もうとしたことまでは覚えてるんだけど、そこからは記憶がなくてね…。起きたら布団に寝かされたっていうのしか分からないの。だから何かあったか聞くためにあなたを起こそうとしても、まるで無反応!何しても起きなかったから、『ちょっと』、不機嫌なの♪」

 

 八意さんは早口で俺の睡眠欲への皮肉を言ってくる。

 

(ってそう言われても起きれないもんは起きれないのに…)

 

 

 その後もたっぷり説教されました。

 

 

 永琳「もう、そうならそうって早くいってくれたら良かったのに…あんなに起こった意味ないじゃない…。てっきり無視して寝てるのかと…」

 言葉(ことは)「いや、だって怒ってる時の八意さん、体が震えるくらい怖いんですもん…」

 永琳「そ、そんなに!?ご、ごめんなさいね…」

 言葉(ことは)「いや、もういいですけど…」

 永琳「そ、そう?ありがとう。」

 

  (お互いに謝りあうと微妙な空気になるな…)

 

 永琳「ああ、それと、私の事は永琳って呼んでね。他人行儀みたいに呼ばれるのは何かむず痒いし。」

 言葉(ことは)「了解です。永琳さん。」

 永琳「フフッ、これからよろしくね、言葉(ことは)

 

 軽くハプニングがあったが、彼女とはずっと仲良くしていきたいと思った。

 




あまり変化はないところでしたねぇ。
書いてる本人が言うのも何ですが、面白くn))ゲフンゲフン
はい、ちゃんとそうならないよう頑張ってますよ。この話も。
戦闘シーンがないのでまだ盛り上がりませんが、ちゃんとこの章で主人公は戦わせます。期待はしないでください。いや、別に自信がないわけじゃないですよ!なんなら今からでも!…。強気に出るのはよくないですよね……。
馬鹿長い後書きですいません。それじゃまた次回で!

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