東方深意伝   作:ただのみらの

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ただのみらのinネカフェ
小説で見ればお久しぶりです。活動報告からならさっきぶりくらいですかね。
いやぁ、ネット使えないと途中で保存とかできないので、メモに書いた文をひたすら打ち続けるっていう。めんど))ゲフンゲフン
まあ久しぶりの東方深意伝楽しんでください!
















この後めちゃくちゃ勉強した(仮)



21,自覚と苦悩

(まず『固定』を解かないとな)

 

「解除。」

 

体からふっと何かが消えていく。

 

「何したか分かんねえけど行くぞ!オラアア!」

 

解除を唱えてすぐ、悪鬼が狙ってきたのは先程攻撃を当てた腹のようだ。

 

「同じとこ狙ってくれるとか良心的だな!それ!お返しだっ!」

 

拳を無理やり屈んで避け、そのまま跳び悪鬼の顎に拳を打つ。

攻撃を受けても悪鬼は怯まず、俺の腕を掴み一度俺を地面から浮かせ俺で地面を叩いた。

 

(逃げ出したいけど掴む力が強すぎて抜けねえ!固定を解除しただけでボコられんのかよ!)

 

「さっきまでの動きはどうした!弱すぎねえか?」

 

それっ!と言いながら悪鬼に投げられる。勢いを消すことができずにそのまま

 

地面に叩きつけられ一回転。壁に激突。反応した壁が甦りを発動させて壁が光る。

 

「まず一回!もらったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

(強すぎ。何雄叫び上げてんだよ!恐っ!)

 

この後も悪鬼にボコられ続けた。自分から仕掛けれても馬鹿力で逆転される。

いやー、能力ないと戦えない自分。悔しすぎる。

 

まあ、結果は分かるだろうけど

 

 

ZA☆N☆PA☆I

 

 

 

「何してるんだ」

「壁を消してる」

「そうか。にしても、手を抜くなんてひどくないか?こっちは割と本気だったんだけどな」

「手を抜くなんてアホなことするか!...俺が弱かっただけだよ」

 

うん、能力使えなくなった時のためにちゃんと対策しないとな。

 

「あれだけの大群蹴散らせてたやつが弱いわけ無いだろう」

「いや、実はな」

 

悪鬼には俺のこと。というか俺の力について話した。

反応はなし。へぇ、で?みたいな感じ。

ま理由としては妖狐と天狗にあるらしい。

 

「能力がないと戦えないってのはきついな。」

「依存に近い状態だったからなおさらな。やっぱ体も鍛えるべきだな。」

 

軽く話した後、放心状態になってる天狗と妖狐を起こしに行った。

 

 

化け物すぎんだろお前ら!と口調が変わってる天狗はしばいといた。

ただ俺がボコられてるだけの絵を見てよくそんなことが言える。

1秒に10発の拳が来たら9回避けて1回かすったという初心者な動きだったのに...。

バカにされた気分だ。

 

でも、こんな風に馬鹿騒ぎするのも悪くはない。

中々楽しいものだ。

 

____________________________________

 

 

「それでは今ここに私ツクヨミは作戦の決行を宣言する!」

 

この一言で皆が、いや。約一名を除き喜ぶ。

なぜなら安全な月への移住が決定し、なおかつ

 

 

妖怪たちが消されるという未来が約束されたからだ。

 

内容としては、私達の作り上げた最高傑作の兵器。核。

これを使い地球に残る我々の技術と妖怪すべてを一気に葬り去る。

この核はたまたまある研究者が見つけた反応をさらに強力にしたものらしい。どうでもいいが。

それよりも今は月へ向かう支度をせねば。

 

 

「それでは諸君。次は方舟で会おう。」

 

民を救うために友を捨て恩人の心も傷つける。

非情だとか、最低だなんて言葉は知らない。

友は強い。恐ろしいくらい。

恩人は、友がそのことに耐えるのであれば自分も耐えてみせるだろう。

彼と並ぼうと努力しているからよく分かる。

だから、大丈夫。と自分に言い聞かせなければ心がひどく痛む。

 

計画を止めればいい?

ダメなんだ。私を支えてきてくれた皆を、穢れで失いたくない。

欲張りな私は、失うことを恐ろしく思った。

そして失うことになり、今、傷つく。

 

(どれが正しいかなんてわからない。)

 

言葉は新参者。妖怪か自分たちかしかいないと考えていた彼らはそれ故に彼を恐れた。

ただ月に逃げるといえば、自分たちのしてきたことが消え無駄になるから拒む。

でも、あの強大な力を持つ彼を使えば、彼らは命が惜しいため月へ逃げてくれる。

 

全く面倒なことだ。

 

穢れではびくともしなかったのに言葉の事になればすぐさま逃げる。

 

本当に面倒だ。

私にこんな選択をさせるなんて、そちらのほうが非情だ。

 

 

神は独り、悩み苦しんでいた。

 

_________________________

 

「おい俺達戦ってたはずだよな?何で都市に戻ってるんだ?」

「言葉さんがいないぞ、どこいった?」

「外見てみろ!もう日が暮れそうだぜ!」

 

 

仲間たちは一斉に騒ぎ出す。今起きている現象に戸惑っているもの。興奮してるもの。

少し恐怖しているもの。

しかし皆知らない。彼が自分たちを救うためにその身を使ったことを。

 

(言葉...無事だろうか...)

 

 

妖怪の大群が身を消してからの記憶がない。

最後に残っている確かな記憶は、心の中に溢れる『撤退』という文字。

恐らく彼が私に能力を使ったのだろう。

 

「悪鬼と戦っているのなら早く向かわなくては」

 

すぐに支度をして都市から出るために門の前まで来た。

 

出てはいけない。

心がそう話しかけてくる。うるさいくらいに。

友が危険な目にあっているんだ、行かなくては。

ーーー彼は強い。私が行かなくとも帰ってくる。

悪鬼の力は未知数。もしもがあったら。

ーーー彼の力もまた未知数。自分で何とかできる。

違う。私はそんなことを思いたいのでは...っ!

 

ーーー私は何を思いたい。ここを守るだけでいいのに。

違う。私は、ここも守りたい。だけど...っ!

ーーーなら守ればいい。

違う。私は、

 

私は彼を守りたい。自分自身の力で。

たとえ彼が強く、自分ですべてを解決することができても、この行動がいかに非効率でも。

 

 

私は彼と戦う。邪魔なこの『守る』心などいらない。

私は彼のそばで戦う。

 

そのとき自分の心から何かが離れていった。

 

「また、面倒なものを付けられたな」

 

さて、今頃独りでいる彼のもとに向かわなければ。

門を飛び出し剣を出す。それはとても大きく自分が乗れるくらいの大きさだった。

いわゆる大剣というやつだ。

 

「全速力。突き進め!」

 

大剣に乗りながら宙を駆ける。

目指す場所は友のそば。

 

_________________________________________

 

 

「あ、能力破られた」

「なんだ。破られて何か悪いことでもあんのか?」

 

悪鬼、天狗、妖狐と酒を飲みながら駄弁っている現在。

刀華につけてた『守る』が消えた。多分何か強い決心をしたのだろう。

もう平和なのに何を決心したのやら。

 

「いや、それは無いんだけど。今から客人が来る。俺の友達だ。」

「お前みたいな化け物にも友達なんてできるんだな、カカッ」

「天狗、お前捌くぞ」

 

軽く神力を当てる。

 

「じょ、冗談だって」

 

ここで何故かみんな笑い出す。酒の力ってすげえな。

 

あ、そういや妖狐と天狗の能力聞いた。

これが化け物級に強かった。

 

妖狐。純化。

簡単に説明すると色んな物質の混ざった液体からその中の一つの物質を純度最大で取り出せる。

これが戦いに応用されるととんでもない。俺の能力も何故か無効化されたし。

 

で、天狗は流れを作る。

この能力、攻撃やら術やらの向かう方向を変えれる。相手の攻撃を相手に流すみたいな。

なんで戦ってた時使わなかったのかは謎だけど。

 

てな感じで二人とも俺の能力は効かない。以上。

 

「おい、何かこっちに向かってきてるぞ」

 

悪鬼が指を指し教えてくれるが、見えん。

 

「悪鬼様何も見えませんけど。周り木だらけで。」

「視界を純化すれば?」

 

視界に入る不純物を除けば対象だけ見れるしな。

 

「あ、なるほど。...でも見えませんよ?」

「あ、そういうことか。悪鬼視力めっちゃ良くなってるだろ?」

「なってるぞ」

「だったら見えるわけ無いな。気長に待とう。」

 

その後大変な事になるなんて誰も思わないだろう。

 

「そういや、壁の不思議な力。結局一つしか使わなかったな」

「お前が強すぎたからだよ」

 

_______________________________




キャラの能力については説明回を作って明確な情報を載せますね。
ツクヨミさんは欲張りなので皆助けたかったんですね。いい子だわぁ。


そして!なんと!なんとですね!

第一章  〜言葉の意味〜

が! 終了まであと3話となりました!

そのうち1話は二章への導入なんですけどね。
あと、章分けしてるんですけども、章自体が増えてめんどいことになりますんで、把握おねがいします。
そこらへんもまた説明回で詳しく明記します。


また第22話は10月末から11月中旬の間に投稿します。
それではまた次回で!

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