東方深意伝   作:ただのみらの

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なんで戻ってきてるんや!という人。すいません、自分スケジュール建てるの下手でしたwなので急がずに、小説更新しながら受験を迎えられるようになったんですよね〜
ま、書こうと思っても内容全部飛んだんですけど、
設定ちゃんと作っとかなかった自分を恨む
まあちゃんと完結までは持ってきます!たとえ読まれなくとも!
いや、やっぱ読んでほし)))))
はい!ではお久しぶりの東方深意伝をどうぞ!


20,友情とは

落ちてきた光弾は俺と言葉との真ん中辺りに落ちると先程よりまばゆい光を放ち半球の壁を作り出す。

壁は近くにいる天狗や妖狐を弾きながらどんどん大きくなっていく。

壁は夜空の星の光を反射している。勿論月光も。

 

「力の源を弾くってのは違反じゃないかねぇ、言葉」

「いいや、『力は弾いてないさ』。」

「はっ、何嘘言ってんだよ、さっきから力が減っていってるのが分かってんだよ」

 

実際さっき飲んでいた時よりも妖力を感じなくなってきた。

(こいつ月の力と妖力の関係を知ってんのか?だとすればいくら遊びとはいえキレるぞ...)

 

「ん?おかしいな。ちゃんと通してるはずだぞ、『力』。」

「まだと、...あ、戻った?」

「まだズレができる状態か、まいいや。とにかくやるぞ〜!」

 

(ったく、何が起きたか分かんねえがいいか...それより)

 

「本気で殺ろう(遊ぼう)ぜ」

 

 

 

壁が少し煌めいた時、二人は同時に動きだす。

 

______________________________________________

 

 

何がをされたか理解できない。俺はその場から『弾かれた』。しかもなんの前触れもなくかなりの距離を。

恐らく同じように弾かれたであろう妖狐が悪鬼と俺らを隔てる壁を破ろうと必死に攻撃を仕掛ける。が

 

「もうっ...!何なのこの壁!ヒビすら入らないじゃない!」

 

結果は壁無傷。ただ妖力と体力を浪費しているだけに過ぎなかった。

 

「やめとけ。素を使ってへばるより、呑気に待ってるほうがいい。カカッ」

「うるさいこのバカ天狗!悪鬼様から離れてのんびりしてろなんて死刑宣告じゃない!」

「あー、そういや妖狐悪鬼のこと好きだもんな。」

「っ...カァ///」プシュー

 

(うるさい子は黙らせといてっと、にしてもなんで戦い始めてんだよ、仲良くなるんじゃなかったのか?え?)

 

(ま、多分不器用だから喧嘩して仲良くなるみたいな鬼神的思想でぶつかってるんだろうな。)

 

「はっ...私気絶して、って天狗!私は悪鬼様を尊敬してるのであって別に好意をいだいてるわけじゃなわかったわかったいって何度も「はいはい分かってる分かってる、少しからかうくらいでそんなに怒るなよ。」

「毎度毎度ほんとにムカつくわね。それより早く壁を壊しましょ!」

「別にそんなことしなくていいぞ。見てみろよ」

「何があるっていうのよ...え、何なのあれ...」

「力の塊。完璧に力だけで出来てる。あれモロに喰らえば文字通り消えるだろ」

 

 

二人が目にしたものは、壁の中で異様な動きをする7色の光弾。それを操るものは...。

 

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近づくと同時に繰り出す拳を正確に顔を狙い鋭く素早く打ち込む。

ただ人形(ようかい)を操っていたわけじゃない。ちゃん戦えるように近接の技術も磨いたつもりだ。

 

(なのに、苦しい顔一つもせず難なく避けやがる!)

 

先細悪鬼が繰り出した一撃を言葉は跳躍して躱し、その後の連撃すらも体をぎりぎり掠らせない程度で避けた。

 

「ただ避けるだけで楽しいか?」

「ああ、楽しいぞ。その必死に打ち込む拳を難なく躱され焦る顔を見るのは」

 

一方が打ち込み続け一方が避け続ける。その中でも煽り合う。

その様子は争いというよりも友との喧嘩のよう。そしてそれは

 

(俺がやってみたかったこと!やはり持つべきは友!そのための戦い!胸がものすごく高鳴る!)

 

「そろそろこっちから仕掛けていいか?暇だ。」

「舐めてんじゃねえ!」ブゥン!

「カッ...」

 

顔だけを狙う連撃から体を薙ぎ払うように腕を振るった。

流石に対応できなかったのか言葉は弾き飛ばされて奥の壁にぶつかる。

その瞬間壁は白く光り、残光が言葉を包み淡く点滅し始めた。

 

「いくら見せるためとはいえ、ペッ。これはきついな。」

「どういうことだ?」

「この壁は不思議だらけってことだよ。今見せたのは『甦り』。どんな傷を負ったとしても傷は必ず癒してくれる。『傷』はな。」

 

壁に仕掛けられた謎よりも見せ物するために攻撃に当たったという言葉に腹が立って仕方がない。

 

「そうか。まあそんなモノ見せてくれなくとも良かったんだがな。さっきみたいな攻撃でへばってくれちゃ困る」

「だよな。まあせっかくこんな機能を入れたんだ。いつまでもやり合うのもいいが、ここを多く光らせたほうが負けってことで。」

 

にやにやしながら提案してくる。

 

(俺のことを知ったようにからかいやがって...)

 

「いいぜ。思う存分殺ってやる!そっちも全力でな!」

「当たり前だ!それに殺られんのはそっちだ!」

 

 

まあそんな些細なことはどうだっていい。今は全力で喧嘩するだけだ!

 

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接近したら悪鬼は真っ先に顔を狙ってきた。それはもう目に見えないであろう速さで。

 

ま、見えんだけど。

前々から掛けてた視力強化とか何やらは便利だから固定してたんだよな〜。

ま、攻撃に使ってないしいいだろ。

 

(呑気に考えてる場合じゃないな。てか視力良くなっただけで体感速度変わるってどんな仕様だよ...)

 

ひとまず跳躍。拳は下で俺の顔があった場所を通り過ぎる。

ちなみに運動能力が上がってるのも固定してたからな。

 

(てか、固定解くまで攻撃できなくね?一応能力だし。何とかしねえとな...)

 

連撃を躱しながら色々考える。考えて考えて...。

なんか悪鬼、ムカついてんのか知らないけど怖い顔しながらわらってるよ、ハハ。

 

(んー、早いけどもうバラすかなぁ。)

 

それに、そろそろこの連撃躱すの続けると悪鬼の顔歪みまくって般若になりそうだし。

 

「ただ避けるだけで楽しいか?」

 

......感覚研ぎ澄ませてると音もゆっくりになるのか、思わず笑ってしまうところだった。

アレ見せるためにもちょっとだけ煽るか。

 

「ああ、楽しいぞ。その必死に打ち込む拳を難なく躱され焦る顔を見るのは」

 

怖い顔だけどね。煽るためだね。仕方ないね!

でも、まだ止めないな〜。それに怖い顔が歪みはじめたよ。般若どころじゃなくなっているし...。

あ、でもそれくらい怒ってるってことか!ならもっと煽ろう!

 

「そろそろこっちから仕掛けていいか?暇だ。」

「舐めてんじゃねえ!」ブゥン!

 

あ、これ丁度いい威力だな。どこに受けよ...。うーん。

 

(どうせ治るなら腹でいいか。こう落ちればいいかイッター!)

 

「カッ...」バン!

 

(いった!なんだあれ、見た目と威力があってねー。)

 

気づけば壁が光りだしていた。『仕掛け』が動き出す。

腹に受けた衝撃で傷ついた内蔵が治る感覚がある。

 

「いくら見せるためとはいえ、ペッ。これはきついな。」

 

流した血は戻らないのか、改良しなきゃな。

 

「どういうことだ?」

「この壁は不思議だらけってことだよ。今見せたのは『甦り』。どんな傷を負ったとしても傷は必ず癒してくれる。『傷』はな。」

 

軽く説明しておく。

この壁にはこの空間に作用する能力を与えている。

その一つである『蘇り』。

受けた傷を受ける前の状態に戻す効果がある。体のどこかがえぐれて消えようが必ず戻る。

ただ痛覚は消えない。俺の設定ミスで。

 

「そうか。まあそんなモノ見せてくれなくとも良かったんだがな。さっきみたいな攻撃でへばってくれちゃ困る」

 

なんかまた別の顔で怖くなってる。笑顔から怒り顔。なんか影が入ってて恐ろしい...

このままやり続けたら何回も死にそうだ。

 

「だよな。まあせっかくこんな機能を入れたんだ。いつまでもやり合うのもいいが、ここを多く光らせたほうが負けってことで。」

 

会話の流れに乗りつつ逃げ道を確保。まあ負ける気はしないけど。

 

「いいぜ。思う存分殺ってやる!そっちも全力でな!」

「当たり前だ!それに殺られんのはそっちだ!」

 

それに、ちょっと乗ってきた




久しぶりに書くと内容トンでて笑えます、はは。
あと小説は出来たら投稿!出来たら投稿!の不定期更新であります。
以前と変わらない感じもありますが、まあそういうことです。
それではまた次回!

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