東方深意伝   作:ただのみらの

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ただのみらのです。
風邪で学校休んで暇だった……。とにかく飯食ってこの話書いてました!
花粉症からの風邪って何か普通の風邪より辛い……。分かるかな?
まあ僕の事情とかほっといて。
15話をどうぞ!


15,紡いだ言葉

 in乱華の部屋

 

 Side乱華

 

 こんにちは!乱華だよ!

 今日は僕の持ち主が遊びに来たんだ!弱かったけど…。

 でもね!名前をくれたんだ、乱華っていうかっこいい名前!それでねー今は何をしてるかというと~

 

 

 …………

 

 乱華「ねぇー、つまんない!」

 言葉(ことは)「我慢しろ、後少しだから…」

 発果「少し静かにしといてねー乱華……」

 

 今、言葉(ことは)と発果はこの部屋からの出口を作ってるんだ。何でかって?僕が間違えて壁を強くしちゃったから!テヘッ///やっちゃった!

 でも仕方ないんだよ!帰れる時間まで全然遊んでくれないんだもん!言葉(ことは)は「永琳さんにまた怒られるかも…刀華さんにも謝らないと…」とかブツブツ言ってるだけだし、発果はそれを見ながら笑ってるし、僕だけ仲間はずれしたからだもん!

 それで壁を強くしたらもとの世界への穴が開かなくなってこうなったんだ。

 

 Side言葉(ことは)

 

 言葉(ことは)「ここで能力使えるようにしてくれたのはありがたいけど、能力効かないのはほんと反則だ…」

 

 今、俺は帰り道を作ってる途中だ。

 ここの空間は発果がいれば出入り出来るはずだったのに、乱華の機嫌を損ねたらしく帰れなくなっている。今は壁を弱くする作業をしている。

 

 言葉(ことは)「ん~、後『必要』な『行動』は?」

 

 こんなことがあるので、あまり使ってなかった能力も多用している。懐かしすぎてやり方忘れちゃったよ……。

 

 言葉(ことは)「ん?詠唱?なんだそれ」

 乱華「詠唱!知ってるよそれ!」

 言葉(ことは)「おっ、じゃあ教えてくれないか?乱華」

 乱華「詠唱はね、神様の力をこの世界に強く表すための方法なんだ。普通神様は少しの恵み、良い方へ向かう可能性を表すだけなんだけど、詠唱を使うと自分の信仰対象の力を使うことができるんだ!」

 言葉(ことは)「へぇー、じゃあ俺もそれが出来るってことか?」

 

 俺の能力は基本俺に対する答えが返ってくる。なので、自分にできないことは返してこないだろう。

 ていうか乱華がもう言葉を話せるまでに成長していた。たった数十時間での成長だから驚きだ。

 

 乱華「でもね、信仰対象が分からないと詠唱はできないはずだよ?言葉(ことは)は自分で神力作ったからできないんじゃない?」

 言葉(ことは)「それはないと思うんだが…。ん~」

 

 何故作り出した神力で詠唱が出来ると能力は判断したか?これが今回の問題。

 まず確定事項。

 俺の能力は詠唱を使えると判断した。

 詠唱は信仰対象が分からないと使えない。

 俺の能力についてはもうどうしようもないので置いておこう。まず俺は使えるはず()なんだ。

 信仰対象の力を強く表す詠唱、なら俺は向けられた信仰がある。でもそれは都市の人たちの信頼。崇めるとかの部類じゃないから強く信仰を向けられている訳じゃない。

 

 能力を使って調べる手もあるが、依存していくのが怖いし、考えるのは楽しいので自分で考えてみる。

 

 信仰対象……発現……共通の部分はないな。

 信仰対象を何かで仮定してみよう。

 まず俺自身。でもそれじゃ俺の力を強く表すのが俺っていうよく分からない状態になる。混乱するので保留。

 次に俺の技量。

 刀華さんに習った剣術。それを見た兵士の人たちが信仰してきたかな?いや、ない。みんな憧れの目みたいな感じだったし。

 仮定してもずっとぐるぐる回るだけか。

 次は発現か。あ、

 

 言葉(ことは)「これってもしかして…」

 発果「あ、やっと戻ってきた~」

 乱華「何でずっと喋らなかったの?」

 言葉(ことは)「ごめん、考え事してると周りが見えなくて…」

 

 悪い癖だ、直しておこう。

 

 言葉(ことは)「さて、それじゃあはじめますか。」

 

 〝開け、力と力を繋ぐ扉よ。望む、行く先は我の住むべき世界へ〟

 

 詠唱

 

 それは俺個人で調べた能力の『アレ』と同じものだった。簡単だ。俺の能力も「発現」することができるんだ。詠唱も出来るだろう。それに直接能力を当てるわけじゃないから、壁にも効くはずだ。

 

 詠唱を唱えて数秒たった。

 すると、色々と苦労を重ねて弱めた壁に、来たときと同じ穴が開く。

 

 発果「やっと帰れる~!」

 乱華「……すごいね、言葉(ことは)

 言葉(ことは)「そーか?基準が分からないから何とも言えないけど。」

 言葉(ことは)「あ、それとお前らに渡すものがある。」

 

 そういった後に能力を使いあるものを作る。

 

 言葉(ことは)「やっぱできたな。これを飲んどいて。」

 

 渡したのは摂取型通信機。人命(ひとめ)たちに渡したのと同じもの。

 

 発果「えっと、これ飲んでたらいつでも会話できるってこと?」

 言葉(ことは)「そ」

 乱華「じゃあこれでいつでも遊ぶ約束できるね!やったー!」

 言葉(ことは)「遊ぶのは良いけど、今の時期は控えてくれよな…忙しいし」

 乱華「はーい」

 言葉(ことは)「んじゃ帰るな!行こうか発果。」

 発果「おっけー」

 乱華「またね!二人とも!」

 言葉(ことは)「ああ、また今度な!」

 

 俺の中でのちょっとした異変、せっかくだし何か事件っぽくしてみるか。

 んー、神力、増加、成長、乱華。

 おし!これにしよう!

 

 神乱成長異変

 

 何か微妙だが、名付けたことには満足満足!

 

 さて、戻りますか。

 

 ________________________

 

 

 

 in言葉(ことは)の部屋

 

 

 言葉(ことは)「んあ…今は夜か……」

 

 乱華は1日は戻れないって言ってたから半日だけではなさそう。

 

 言葉(ことは)「はぁ……詠唱かぁ。自分で見つけたと思ったけど元から使えるとか…」

 

 自分の努力が少し無駄になったのでは?と考えてしまう。

 

 言葉(ことは)「考え事してたらまた時間過ぎるな。永琳さんのところに行こうっと。」

 

 良いことではないが、計画について忙しいのでいつでも永琳さんとは話せる。前にも眠らない日は夜通し話してたりした。

 

 言葉(ことは)「まずは…風呂はいるか」

 

 1日寝てたので体の至るところがパキパキになってる。それに、少し匂う。

 

(前にもらった石鹸使ってみよーっと)

 

 まあそれ以前にただ入りたかっただけなんだけどね。

 

 

 in永琳の部屋

 

 ピンポー ガチャ

 

 言葉(ことは)「ヒッ!早いですよ永琳さん!」

 永琳「早くないです。言葉(ことは)が遅いんです!」

 

 いつもの落ち着いた雰囲気とは違い少し和らいだ雰囲気。

 それをまとった彼女は頬を膨らませながら怒っている。

 

 言葉(ことは)「それはごめんなさい!でもこっちも大変だったんですよ…」

 永琳「言葉(ことは)は何かあると大変大変って、言い訳じゃないでしょうね?」

 

 疑惑の目をこちらに向けてくる。

 

 言葉(ことは)「嘘じゃないですって…。自分でも嫌なくらいに大変な事が起きるんですよ…」

 永琳「へぇー、まあいいわ。上がって良いわよ」

 言葉(ことは)「お邪魔しまーす」

 

 

 ソファーに隣り合わせになる形で座る。

 

 永琳「どう?調子は?」

 言葉(ことは)「まあまあ、ですかね」

 

 力の中だったとはいえ、かなり働いたので疲れた。

 

 永琳「ちゃんと整えときなさいよ、計画までには」

 言葉(ことは)「分かってますって。それと1つ聞いても良いですか?」

 永琳「何?」

 言葉(ことは)「ツクヨミさんって月の神様ですよね?なら能力はやっぱり月に関するものなんですか?」

 永琳「それは……分からないわ。」

 言葉(ことは)「どうして?」

 

 トップ2でも知らないって。凄い秘密だな。

 

 永琳「ツクヨミ様って能力について私には頑なに話そうとしないのよ。」

 言葉(ことは)「そうなんですか…ついでにもう1つ、詠唱って知ってますか?」

 永琳「ええ、もちろん。呪術の類いは一度研究してみたことがあったから。」

 言葉(ことは)「呪術?神様の力じゃないんですか?」

 永琳「それもあるわ。ツクヨミ様も使っていたから。ただの〝もどき〟よ。真似事をしてるだけ。」

 

 神の技を真似るって、この都市やばい。

 

 言葉(ことは)「真似事をするだけじゃ詠唱じゃなくてただの発言では?」

 永琳「ん~、色々と複雑なんだけど、簡潔にまとめると特別な発音をして言葉を発して術式を紡ぎ、紡ぎ終えたら力が働く。こんな感じよ。」

 言葉(ことは)「簡潔にまとめてそれですか…。さすが神様の力ってところですね。」

 永琳「そうね~、でもこれがどうかしたの?」

 言葉(ことは)「自分も神力を持ってるので、気になっただけです。」

 

 詠唱を使えるって話したところで何もないので軽く流す。

 

 永琳「そうなのね、まあいいわ。今日でちょうど計画の準備は終わったし、飲みましょ。」

 言葉(ことは)「飲むのはお酒じゃなくて、お茶とかにしてくださいね!」

 

 この後はお酒を飲もうとする永琳さんを止めるのに必死で、眠りにつくまでの出来事はほとんど覚えていなかった。

 

 まあ、誓いは守れたしいっか。

 

 

 




ああああああああああ乱華かわええええええええええ!
自分で作って何ですが主人公の次におきにです。前々から登場させるつもりでしたし、待てなくてもう出してしまったのです。なぁんてここではしゃいでどーするんだって話ですよ笑笑。
最近は3500文字を目標に書いてるので中々に時間がかかりますねぇ。まあ暇人なんで、関係ないですけど笑。
というか後書きとかって物語についてのこと書く場所だと思うけど、思う存分書きたいように書いちゃってますね、こらゃだめだ(ヾノ・∀・`)
ここら辺にしてっと、また次回で!

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