鉄血のオルフェンズ ~無欲な悪魔~   作:小狗丸

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悪魔達の会話2+α

※この話は「ガンダムフレーム機が人間のように話せたら」というパロディです。ガンダムフレーム機の性別はパイロットと同じです。

 

 

【時間軸:#26】

※ブルワーズとの戦闘でシシオにスクラップ寸前になるまでボコボコにされたグシオンを引っ張るガンダム・オリアスと、その後をついていくガンダム・ボティス。

 

ガンダム・ボティス

「あの、オリアスさん?」

 

ガンダム・オリアス

「何ですか? ボティス姉さん」

 

ガンダム・ボティス

「何、というか、その……。グシオン兄さんの事なんですけど、もう少し手加減できなかったのですか?」

 

ガンダム・オリアス

「いやいや! これは俺じゃなくてシシオがやったんだからね!? というかこれは仕方がないでしょう? シシオってば俺達(ガンダムフレーム機)のことになると色々と暴走するのはボティス姉さんだって知っているでしょう?」

 

ガンダム・ボティス

「それはそうですけど……」

 

グシオン

「う、うう……」

 

ガンダム・オリアス

「っ!? グシオン兄さん! 良かった。生きていたんですね?」

 

ガンダム・ボティス

「大丈夫ですか、グシオン兄さん?」

 

グシオン

「ぐ、グシオ……? うう……頭が割れるように痛い……。ここは、何処だ? 俺は……俺は、誰なんだ?」

 

ガンダム・オリアス&ガンダム・ボティス

「「えっ!?」」

 

 

 

【時間軸:#32】

ガンダム・ウヴァル

「ようやく私の出番か……。ふふん。愚かなる敵共よ、覚悟しろよ。この美しきガンダム・ウヴァルが現れた以上、お前達に待つのは『死』だけだ。フフ、フハハハハ!」

 

※高笑いをするガンダム・ウヴァルの肩にいつの間にか現れたガンダム・アスタロトSFが手を置く。

 

ガンダム・アスタロトSF

「やあ、随分と楽しそうだね? ウヴァル?」

 

ガンダム・ウヴァル

「ん? 何だお前は……!? あ、アスタロト先輩!?」

 

ガンダム・アスタロトSF

「そうだよ。久しぶりだね、ウヴァル。……それでいきなりなんだけど君が今装備している装甲って、俺の装甲だよね? それを何で君が装備しているのかな? 俺がその装甲を大切にしている事は知っているよね?」

 

ガンダム・ウヴァル

「そ、それは、その……」

 

ガンダム・アスタロトSF

「……………ちょっとそこまでツラ貸せや」

 

※この後ガンダム・ウヴァル、ガンダム・アスタロトSFにフルボッコ。

 

 

 

【時間軸:#33】

ガンダム・オリアス

「あ、あれはガンダム・キマリスじゃないか? 久しぶり。元気だったかい?」

 

ガンダム・キマリス

「ふん。気安く呼びかけるな、オリアス」

 

ガンダム・オリアス

「え? 今何て?」

 

ガンダム・キマリス

「気安く呼びかけるな、と言ったのだ。ここは戦場で今の私達は敵同士なのだぞ? それなのに挨拶なんかしてどうする。そもそも、私はセブンスターズに所属する栄えあるガンダムフレームの一機、言わば貴族のような者。そんな私に貴様のような『欠陥品』が話しかけようとするなど……格の違いを知れ」

 

※ガンダム・オリアスは厄祭戦時代、操縦システムの問題から欠陥品扱いされていた過去を持っています。

 

ガンダム・オリアス

「………イラ☆」

 

※この後ガンダム・オリアスとガンダム・キマリスは戦闘を開始するのだが、お互いのパイロットの技量や整備の差もあってか、戦闘が始まってすぐにガンダム・キマリスはガンダム・オリアスにボコボコにされてしまう。

 

ガンダム・キマリス

「ゴッ!? ガッ! ブゲラァ! ちょ、ちょっと待てオリアス! ガハッ! い、いや! 待って下さいオリアス兄様! ゲファ!? 申し訳ございません! オリアス兄様に暴言を言って大変申し訳ありません! ギャッ!? こ、このキマリス、猛省しました! ですからどうかアガガガ……!? どうかお許しくださいぃ!!」

 

ガンダム・オリアス

「よし! いい感じだぞ、シシオ! だがまだまだ油断は禁物だ。何しろ相手はあのセブンスターズのガンダムフレーム機! 俺とは格が違うみたいだからね! ここで一気に畳み掛けるよ。……NLCSキャノン発射用意!(ガンダム・キマリスの言葉はとてもイイ笑顔で華麗にスルー)」

 

ガンダム・キマリス

「ヒイィ!? 慈悲を! どうかお慈悲を!」

 

 

 

☆オマケ

※これはガンダム同士の会話ではなく、本編とは全く関係のない(多分)、とある漫画とのクロスです。

【時間軸:#35】

※ドルトコロニーの騒動が終わり、シシオが一人でドルトコロニー内で買い物をしていると、そこにこの辺りでは見たこともない服装をした少女が現れる。

 

???

「ねぇ、君。ちょっといいかな?」

 

シシオ

「俺ですか?」

 

???

「そうそう、君だよ。……へぇ~、これは珍しいね」

 

シシオ

「珍しい?」

 

???

「そうだよ。ボク、怖い鬼さんから逃げるためにこの世界に来たんだけど、こんなジャンプの世界観とは全く違う世界で君みたいな『アブノーマル』がいるだなんてね。いやいや、この世界もそう捨てたものじゃないかもしれないね?」

 

シシオ

「あ、アブノーマル?」

 

???

「ああ、安心してくれたまえ。ボクは別に君を異常性癖者と言った訳じゃない。とある能力(スキル)を持った特別な人間という意味でアブノーマルと呼んだのさ」

 

シシオ

「スキル? 俺が……特別?」

 

???

「君、他の人には出来ない特技とかあるんじゃないかい? 例えば始めてみる機械でも一目見るだけでその使い方が分かったりとか、どんな機解も自分の手足のように操れたりとかさ」

 

シシオ

「っ!? なんでそれを?」

 

???

「ふふん。これでもスキルに関しては一家言を持っていてね。まあ、ボクは所謂スキルの専門家なのさ。……それだけど君のスキルはシンプルだけどかなりの応用が効いて今時こういうのは珍しいよ?」

 

シシオ

「シンプルだけど応用が効くスキル?」

 

???

「そうだよ。『機』械の全ての情報を瞬時に理『解』し、『騎』乗すれば性能を限『界』まで引き出すことができるスキル。名付けるとしたら……

 

『機騎解界』(ダブルマーベラス)

 

 といったところかな?」

 

シシオ

「機騎解界(ダブルマーベラス)? それが俺のスキル? というか君は一体……?」

 

???

「はははっ。さっきから質問ばかりだね、君は。でもまあいいさ。ボクを呼ぶときは親しみを込めて■■■■■と呼んでくれたまえ」

 

シシオ

「annsinninnsann? その発音ってもしかして君、日本の……あれ? どこに行ったんだ?」


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