この転生者たちに祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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感想の方でアクア様じゃないとか言われてますが...それが言われたかった(殴
とりあえず雰囲気このすばじゃないだろとか言われましたが、初期のほうなので許してください。それに仲間も集まっていないですしねー、早く書けと言われても書く気はない!暇だったら書く、ぐらいなもので。というわけで長い目で見てください、完結はするはず
というわけで彼女の登場回です!どうぞ

?「ふっふっふ...ようやく我の登場ですか。ここは盛大に

そういうのはないので

?「オイッ!」


第三話 この紅魔の少女にパーティーを!

「こないなー」

 

「こないなー」

 

「・・・来ないわね」

 

もう昼になるのだが俺たちはクエストに出ていない。何故クエストにも出ずにこんなことをしているかというかというと、昨日アクアに任したパーティーメンバー募集の件なのだが、人が来ない。なぜかというと

 

「上級職募集はやっぱり、無謀過ぎただろ」

 

「だって...だって...」

 

目尻に涙をためているアクアだが、少し考えればわかるだろ。アクア曰く、良かれと思ってやったということだが、ここがどこか忘れているのではないだろうか。ここは初心者の街アクセル、上級職などゴロゴロいるはずもなく、今に至るというわけだ。一応アクアの意見も尊重して昼までと、カズマを説得したのだが流石にこれ以上は待てない

 

「とりあえずクエスト行かないか?」

 

「じゃあ俺はパーティー募集の紙書き直してくるから、クエストの方頼む」

 

というわけでクエストを選ぼうと席を立とうとすると、後ろから声を掛けられる

 

「募集の張り紙見させてもらいました」

 

カズマと顔を見合わせる、あの文章で来たのか、俺たちは同じことを思ったらしい。アクアは顔を輝かしていた、まぁ来たのは嬉しいんでしょうけどね?とりあえず話を聞くことにする

 

「この邂逅は世界が選択せし運命、私はあなた方の様の者たちの出現を待ち望んでいた...我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法爆裂魔法を操りしもの」

 

「「えっと...」」

 

今度は別の意味で顔を見合わせる俺とカズマ。これはあれだ、見てて恥ずかしくなってくる。というよりパーティーメンバーとして一緒に歩くのは...ちょっと。アクアもアクアで、あ、やべみたいな顔してるし。そんな俺たちの心情を知らないのだろう、めぐみんと名乗った少女は自己紹介を続けていた。てかめぐみん?

 

「あまりの強大さゆえ世界に疎まれし我が禁断の力を汝も欲するか。ならば、我とともに究極の深淵を覗く覚悟をせよ人が深淵を覗くとき、深淵もまた人を覗いているのだ」

 

「カズマ、任せた」

 

「おい!」

 

そんなカズマの声を背中に聞きながら、俺はクエストを選ぶためにボードへ。とりあえず入る入らないにしても実力を見る、ということならカエルでいいだろうと思い、依頼書をもって席に戻る。どうやら冒険者カードを見せてもらっているようだ

 

「どうよ?」

 

「これ見てみろよ」

 

カズマに見せられたので目を通す。職業はアークウィザード、ウィザードつまり魔法使いの上級職だ。レベルは低いのは仕方ないだろう、初心者の街だし。次にスターテスは、お世辞にはいいと言えないが、魔力値はずば抜けていた。いたのはいいのだがスキルが一つ?気になっている間にカズマがカードをめぐみんい返す、確認し損ねた。まぁいいや、カズマの判断に従うだけだし

 

「そんで、どうすんの?」

 

-------------------------------

 

俺達は平原に来ていた。まぁクエストである、いつもの通りカエル五匹討伐だ。昨日も受けただろと言われるだろうが、この時期カエルは繫殖期らしくいくら討伐してもクエストは出てくるらしい。しかも今日は運のいいことに最低五匹、それ以上は一匹ごとに追加報酬が出るというおいしいクエストだ。本当に運がいい。それはともかく、仲間に入れる入れないは別にして実力が見たいらしい

 

「爆裂魔法は最強魔法、ゆえに準備に時間がかかります。なのでカエルの足止めを」

 

「わかった、アクア支援魔法を頼む」

 

「りょうかいよ!」

 

カズマが指示を飛ばしアクアが支援魔法をかける、活動は少ないがだんだんと息があってきてるな俺達

 

「んでどうする?」

 

「爆裂魔法の範囲が分らないからな、めぐみんは向こうの遠い方を、俺とリュウヤは近いほうのカエルを」

 

「了解、ところで爆裂魔法って何ぞ?」

 

めぐみんは詠唱を始めてしまったのでアクアに尋ねる

 

「それよりカズマの補佐、した方がいいんじゃないの?」

 

カズマの方を指さすアクア、確かに危なっかしい。まぁ少しくらい遅れても大丈夫なのだが、まぁいいや

 

「とりあえず後で説明よろしく」

 

縮地を利用し一気に近づく。昨日のように木刀でカエルの自由を奪い、とどめをカズマに任せる。それを二匹、一匹は自分でとどめを刺す。

 

「相変わらずお前の移動はチートだよな」

 

二匹目のとどめ刺しながらそんなことを言ってくる、失礼だろ

 

「スキルも一切使ってないから、純粋な体術だけどな」

 

「余計にチート...」

 

もう何も言うまい、俺たちはアクアの元に戻る

 

「お疲れ様」

 

「ありがと、それでどうよ?」

 

めぐみんを見ながらアクアに言うと、わかるでしょととでも言いたげにめぐみんを見る。まぁ確かに言われなくてもわかるけどね、こんなに魔力練り上げてるわけだし。遠くから見ててもわかるけど、近くに来るとすごい

 

「行きます!エクスプロージョン!!」

 

直後、轟音が鳴り響き、爆風が遅れてくる。その爆風に吹き飛ばされそうになるが、踏ん張る。爆風がやみ、爆心地を見てみると大きなクレーターができていた。明らかにオーバーキルだ、カエルなんて跡形もないし。感心していると、眠っていたのか地中から出てくるカエルたち

 

「爆音で目が覚めたのかな?」

 

「そういうことじゃないの?」

 

なぜかめぐみんをおぶさり離れるアクア、ちょっと待て

 

「なんでおぶさってんの?」

 

「我が奥義である爆裂魔法はその強力さ故、消費魔力も絶大。要約すると、限界を超える魔力を使ったので身動き一つとれません」

 

つまり一発屋だと、なんかメリットとデメリットがなぁ...まぁいいや、試したことできるし

 

「おいどうするんだ!?」

 

いきなり数が増えて焦っているカズマ

 

「まぁ冷静になれってカズマ、俺は試したいことあるから」

 

「なんでお前がそんなに冷静なのか聞きたい!というか試したいこと?」

 

カズマの問いには答えず、さっきのめぐみんが魔力を練り上げていたところを思い出す。まぁこればっかりはやってみないとわからないか。俺は右手を前に出す、詠唱はしなくてもいいのだが、あくまでも気分だ

 

「---集え明星 全てを焼き消す焔となれ」

 

上手くできるか心配だったが、杞憂だったようだ 。しかも嬉しい誤算が。もともとこの魔法は、大気中の漂っている魔力を少しずつ集めて、それを撃ちだす魔法なのだが、どうやらさっきめぐみんが使った爆裂魔法に使われた魔力まで集めているようだ、ほんと嬉しい誤算だ。てか思ったより大きくなりすぎた。なので

 

「---ルシフェリオン・ブレイカーー!!」

 

思いっきり飛んで、収縮していた魔力の塊を思いっきり殴りつける。本当ならファイアーボールなどをぶつけるのが効果的なんだろうが、生憎攻撃魔法などは持っていない、なのでティンダーを先にやりそれで殴りつけた。結果はというと

 

「わお...」

 

「「やりすぎだ(よ)ーーー!!」」

 

仲良いねおたくら、俺もやりすぎだと思ったけどさ

 

-------------------------------

 

結局あの後あの轟音で目覚めたのだろう、結構な数のカエルが出てきたのだが、すべて刀で処理した、いやー刀身消えてる刀とか、便利だね。神器の欄には虎徹とか書いてあったけど。もちろん半数は俺が狩ったが、残り半数は、アクアとカズマで処理した。まぁ動きは封じてたけどね

 

「とりあえずめぐみんは爆裂魔法は緊急時以外禁止な、これからは他の魔法で頑張ってくれ。リュウヤはルシフェリオンブレイカー禁止」

 

「使えません」「威力見るためにやっただけだから、使うつもりはもともとない。まぁもしもの時の切り札みたいな感じか?」

 

「それならいいが...てかめぐみんは今なんて言った?」

 

カズマは疑わしそうに見ているが、本当に使うつもりはない

 

「だから使えないと言ったのです。私は爆裂魔法しか使えません、他には一切魔法は使えません」

 

これにはカズマも固まった。俺はやはりという感想しかないが、アクアはアクアで驚いていたが、すぐに持ち直したのか

 

「え?ちょっと待って、爆裂魔法が使えるレベルならほかの魔法だって使えるでしょう?私なんて宴会芸スキル習得してからアークプリーストの全スキル習得したし」

 

「「宴会芸スキルって何に使うんだ...?」」

 

俺とカズマは声をそろえて問いかけたが、アクアは無視。確か宴会芸スキルって、芸達者になるスキルだったはずだが。まぁいいや、アークプリーストの全スキル習得してるらしいし

 

「私は爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード、爆発系統の魔法が好きなんじゃないんです!爆裂魔法だけが好きなんです!もちろん他の魔法も覚えれば楽に冒険ができるでしょう、でもダメなんです!!私は爆裂魔法しか愛せない!!だって私は爆裂魔法を使うためだけにアークウィザードになったんですから!!」

 

そんな熱く言われても困るのだが。扱いに困るのでカズマを見るのだが、カズマも困っているようだ。アクアは

 

「素晴らしい、素晴らしいわ!非効率ながらもロマンを追い求めるその姿に私は感動したわ!」

 

そういうの好きそうだもんなこいつ、まぁいいやカズマに任せよう

 

「そっかー!たぶん茨の道だけど頑張れよー、ギルドについたら報酬は山分けでまたどこかで会おう!」

 

引き離しにかかったが、いっそ清々しい。でも無理だろ、アクアは乗り気だし。それに魔王討伐を視野に入れるなら、めぐみんの火力は必須ではないだろうか?デメリットに関しては、そういう魔力を補充するアイテムもあるだろうし。そんな風に考えをまとめていると、何故かカズマとアクアたちが言い争っていた。てか注目を集めてるんだが、なので急いで仲裁に入る

 

「落ち着けお前ら」

 

「そうだリュウヤ、お前はどうなんだ!こいつを入れるのは反対だろ?」

 

「そんなことないわよねリュウヤ!彼女はいい人材だと思うの、あんたならわかるでしょ!」

 

「お願いです!もうどこのパーティーも拾ってくれないんです、お願いします!」

 

いやまったくわからん、てか話を聞け

 

「落ち着け、話を聞け。俺はいいと思うぞ入れても」

 

「はぁ!?」

 

「さっすがリュウヤ!話が分かるわね!!」

 

「ふっふっふ...我が力が必要なわけですね!いいでしょういいでしょう!!」

 

カズマは否定的だが、俺が理由を話すと何とも言えない表情になった。それともう一つの理由も

 

「それになカズマ、周りを見ろ」

 

「?」

 

不思議そうな顔をしていたが、周りを見たのだろうだんだん顔が青くなる。その様子を不思議そうに見るアクアとめぐみん、だがめぐみんは鋭いようでわかったのだろう、ニヤニヤしていた。とりあえずカズマに一言

 

「諦めろカズマ」

 

「・・・コレカラヨロシクメグミン」

 

「はいよろしくお願いします」

 

こうしてめぐみんはパーティーに加入した、カズマの苦労は加速する

 

-------------------------------

 

「ところで結局、爆裂魔法ってなんなんだ?」

 

「あー、そう言えば説明してなかったわね」

 

そう言って爆裂魔法の解説を始めるアクア、要約すると最上級の攻撃魔法らしい

 

「ほーん、まぁ今日はいいデータが取れた」

 

「何それ」

 

俺はスキルインストーラーをアクアに渡す。スキルインストーラーは魔法の解析もできる、なので爆裂魔法を解析していたのだが...なんと無属性であることが分かった。俺のルシフェリオンブレイカーは火属性、スターライトブレイカーは神聖属性なのだが、無属性はなかなかないスキルなのでぜひとも解析したいと思っていたのだ。

 

「へー、これって威力計測もできるのね」

 

弄っていたと思ったら、そんなことをしていたらしい。どうでもいいのだが見た目はスマホなので、食事中ということもあり行儀が悪い。俺がやるときは、電子モニターみたいな感じがするが。満足したのか返してくれる、すぐに消す俺、あんまり時間は使いたく無しいな。

 

「さて食い終わったし、浴場行って寝るわ」

 

「私もそうするー、んじゃおやすみ」

 

アクアはまだ食べ終わっていなかったので、そこで別れる。ちなみにカズマ達は先に入ったので、多分そろそろ来るだろう

 




とりあえず投下。本当はカエル倒して帰りは、別でやる予定だったけどいっか。そんなわけで三話目!これで雰囲気は、このすばらしくなってきたのではないでしょうか?
話は変わりますが、短編集の方は期待しないでください。こっちが終わったら投下の機会も増えるでしょうけど、それまではよっぽど書きたくなきゃ書かないので。しかもジャンルは特にないですし
そんなわけで三話目でした、次回はあのキャラたちが登場



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