この転生者たちに祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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割とすらすらかけた

ク「珍しいね」

ゲームやりながらだから時間かかったけどね!

ア「・・・・・・」

エ「この頃私の出番が......本編どうぞ!」


第二十四話

ダクネスの見合いはカズマとめぐみんに任せ、俺とアクア、クリスはギルドからの依頼をこなしに来ていた。 なんでもこないだ、カズマとクリスが潜って以来、謎のモンスターが出現しているらしく、その原因と調査に来たのだ

 

「そんなわけでクリス、なんか心当たりないか?」

 

キールのダンジョンに向かうのは、それなりにかかるので、クリスに聞いてみた

 

「うーん、前回はただ潜って、キールを浄化しただけだしなぁ......」

 

「何か変なのが出てくるようなことはしてないのね?」

 

「うん」

 

「まぁ元から疑ってたわけじゃないが」

 

ギルドも元から、クリスとカズマを疑っていたわけではないが、ちょうど手が空いてるのが俺たちだったので、来ただけに過ぎない。 まぁ、ギルド職員が屋敷に来たのはどうかと思うが。 いや、確かに緊急の要件ならとは言ったが、これそこまで緊急じゃない気がする

 

「あ、そろそろ着くよ」

 

そこそこ距離はあったが、開けた場所に着き、目の前には石造りの入り口が、なのだが

 

「・・・・・・前にあんなのいたのか?」

 

「いや、あんな変なのいなかったよ」

 

仮面をつけた小さいのが、ダンジョンの中から出てきているのだが、結構な数が出てきていた

 

「なんかあの仮面見てると、イライラするんだけど」

 

「行こうとするなよ? 何があるのかわからないんだから」

 

草むらに隠れているのだが、なぜかアクアが、あの仮面の人形みたいなのを見た瞬間、何故か飛び出そうとしている

 

「私はそこまででもないけど、やっぱりなんかあると思う」

 

「お前らがイライラするもの? アンデットとか悪魔とか?」

 

適当に言ったのだが、二人ともハッとした顔をする。 え、なに、当たりなの?

 

「そうよ悪魔よ! あいつから薄いけど悪魔のにおいがする!」

 

「え? 悪魔って臭いあるの?」

 

「独特なにおいがあるよ?」

 

なにそれ怖い、いや、生きてるんだから臭いはあるだろうけど、聞きたくなかったそんな事実。 この世界で、今までのファンタジー感、壊れるのがやばい。 まぁ、元の世界の常識が通じないなんて、わかりきってたことだけどね

 

「とりあえず、お前たちはこのまま隠れてろ、俺が様子を見に行くから」

 

草むらから飛び出し、様子を見る。 そうすると一体がこちらに気が付いたのか、寄ってきて、片足に抱き着いてきた

 

「なんだコイツ」

 

「気を付けてよリュウヤ」

 

「ああ」

 

しばらく様子を見てみるが、何も行動を起こさない。 気を抜きそうになった瞬間、仮面の着いた人形が発光し始めた

 

「あー、お約束ね。 クロックアップ!」

 

ついていない方の足で、人形を蹴り上げ、クロックアップを解除する。 すると、やはりというか、爆発した

 

「んな!?」

 

「リュウヤ!大丈夫?」

 

「あぁ、にしてもこんなのがあふれてるのは危険だな、ほ」

 

虎徹を出し、見える範囲の人形は切っておいた

 

「相変わらずチートね、それでこれからどうするのよ?」

 

「あれの特性はとりあえず分かった、ギルドに報告して、ここら辺の立ち入り禁止と討伐組んだ方がいいだろ」

 

「でも、引っ付いて爆発するんじゃきつくない? 耐久もそうだけど、遠距離攻撃できないと」

 

「最悪、俺のチートで何とかしてもいいけど、数がどのくらいかわからないからな、大型のチートとか、強力な魔法使うことになったら、崩れる」

 

「まぁそうなるわよねぇ......」

 

「でもそうなると人海戦術?でもなー」

 

「防御力あって、あの程度の爆発にびくともしない......あぁ、いるじゃん」

 

「誰?」

 

「ダクネス」

 

二人ともあぁ、みたいな顔になる。 この頃パーティーにいなかったので、忘れがちだが、あいつの頑丈さは今回役に立つ

 

「それじゃあ、一回ギルドに報告して、ダクネスの家に行きましょうかね。 クリス案内よろしく」

 

「任せて!」

 

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ところ変わってダクネスの家、もっと大きい屋敷を想像していたのだが、十分大きいが想像よりは小さかった、そのことをクリスに言うと、どうもダクネスの家は、いい貴族のようで屋敷を小さくして、その分のお金を住民へと回したりしているのだとか

 

「ふーん、そっか」

 

「? どうしたのリュウヤ、なんか様子がおかしいよ?」

 

「そうか?」

 

「クリス、そこまでにしておきなさい。 もうそろそろ着くわよ」

 

大きな扉の前、これを開ければダクネスたちがいるらしい。 扉に手をかけ開けると

 

「失礼しま、す?」

 

「お父様、バルター様、今まで隠していましたが、私のお中にはカズマとの子供が」

 

「「「「は?」」」」

 

そんな話を知らない俺たちのパーティーは、思わず声を上げた。 というより、お見合い相手のバルター以外、部屋の時間が止まった

 

「はっはっは、おなかにカズマ君の子が、父には、僕からお断りをしたと言っておきます」

 

そう言って隣を通り過ぎ、出ていく好青年。 じゃなくて

 

「カズマ、お前......」

 

「おいー!なんでお前まで信じてんだよ!」

 

「いやだって、カズマなら、ねぇ?」

 

「おいこの駄女神、どういう意味だ!」

 

「そんな、まさかダクネスが、あー......」

 

「黒より黒く漆黒に」

 

「お前は詠唱ヤメロー!!」

 

誤解を解くのに、結構な時間がかかったということだけは言っておこう

 

------------------------------

 

「やー、俺は冗談だと信じていたZEッ☆」

 

「ならその顔やめろ。 殴っていいよな、いや、殴らせろ」

 

夕方から夜になってきたが、俺たちは屋敷に帰らず、キールのダンジョンへと移動していた。 カズマが殴りかかってきているが、難なくかわす

 

「それで、クエストとはどういうクエストなんですか?」

 

詳細を聞いていないめぐみんが、聞いてきたので、追加で発注さえれたクエストの説明も併せてしておく

 

「最初は謎のモンスターの調査、だったんだけど、俺とアクア、クリスで調査に行ったんだが、厄介な習性を持っていてな」

 

「厄介な習性? なんだ?」

 

「喜べダクネス、取り付いて爆発する」

 

「んなっ!?」

 

「嬉しそうにしてるんじゃない、このドMクルセイダー」

 

「それでダクネスには、クルセイダー本来の役割を果たしてもらいたいんだ」

 

「クリス、いくら本当のことでも、もっとオブラートに包んでくれ......私だって傷つくときは傷つくんだぞ?」

 

嬉々としていたダクネスだが、クリスの言葉を聞き、少し傷ついたような表情をしていた。 そんなダクネスを無視して、アクアが話しを進める

 

「それでギルドにその報告をしたら、危険だってことになって、討伐依頼が出たの」

 

「確かに危険ですが、大人数で行ったら、それこそ危険じゃないんですか?」

 

「そこは問題ない、これは、俺当ての緊急クエストになってるから」

 

「それはそれで安心できないんですが」

 

めぐみんは、何故か帰りたそうにしていた。 失礼な奴だ

 

「それで? 今回は誰が潜るんだ?」

 

「ダクネスはレギュラー、案内役にカズマ、何かあった時ようにクリスか?」

 

「お前たちは?」

 

「俺たちは外でいいんじゃないか?」

 

そう言うとカズマは不満そうにしている、まぁそれもそうか

 

「俺はチートがあるが、ダンジョン内で使うのはあまりお勧めはしない。 めぐみんは言わなくてもわかるだろうが、アクアは控え。 どうもアクア曰く、その人形からは悪魔の匂いがするらしい、もし何かあったらアクアにダンジョンごと浄化してもらう、可能だろアクア」

 

「もちろん!」

 

「そう言うわけで、見えてきたな」

 

ダンジョンにつくと、昼間よりも入口人形があふれかえっていた。 その人形たちに、嬉々として突っ込んでいくダクネス、大爆発したのだが、無傷だった

 

「・・・・・・大丈夫そうだな」

 

「どんだけあいつ頑丈なんだよ」

 

こちらに笑顔で手を振っているダクネスに、俺とカズマは若干引いていた




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