この転生者たちに祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

22 / 30
ク「今回こそは、私の出番は!」

大丈夫です、ちゃんとあります

ア「私は私は?」

さぁ?

エ「なんか、こんな役ばかりの気がしますが......本編どうぞ!」



第二十二話 

めぐみんが帰ってきたとたん好戦的になったゆんゆん、今までの空気が霧散したのはいいが、いきなり性格が変わりすぎじゃないですかね?

 

「なになに? どうしたのこの状況」

 

遅れて入ってきたクリスは、状況について行けないのか、俺の方に近寄って来る。 とりあえず簡潔に状況を説明する

 

「めぐみんの知り合いらしいから連れて来たら、いきなり勝負申し込んで、今の状況」

 

「わかりやすい説明ありがとう」

 

「そっちは?」

 

「うーん、まぁいろいろあったよ」

 

頬を掻いて苦笑するクリス、なんだ、そんなに変なことでもあったのか?

 

「何があったんだ?」

 

「えーっとね......」

 

なんでも、クリスは松明で、カズマは千里眼を使い、未開拓のところまで進んだらしい。 一応それまでは危なげなかったらしいが、未開拓になると微妙だったようで、敵感知を発動させずミミックに突っ込んでいったり、潜伏しているからと言って、ゾンビの群れに突っ込んだりと、細かいミスが目立ったらしい。 当初の目的である未開拓の探索は終わったのだが、お宝はなかったらしく、カズマは肩を落としていたらしい。 その間クリスはと言うと、カズマをフォローしながら、ゾンビや下級悪魔を浄化して回っていたらしい。 もちろん、クリスの職業は盗賊なので、普通なら不可能なのだが、そこはカズマにばれないように、エリス様の力を借りてやっていたらしい。 もともとエリス様のお願いらしいが。 結局行き止まりまで帰ろうとしたカズマだが、クリスはそう感じず残っていた結果、リッチーにあったらしい。 問答無用で浄化したのかと思えば、ちゃんと話を聞いていたらしい。 そのリッチーはダンジョンの主である、キールだったらしく、どう王女と逃亡したのか聞いたらしい。

 

「不覚にも泣いてしまいました」

 

話しを聞いたエリス様は、そう言っていたそうだ。 俺も話を聞いたが、そんな、すごく感動できるという話ではなかった。 いや、実際キールは、その妻を愛していたんだなぁ、と言うのは伝わってくるが。 そんなわけで、ダンジョンの主であるキールを浄化したクリス、そのキールの宝を持ち、ウィズの店に行って帰ってきたらしい。 あ、もちろん浄化する前に、宝を貰っていいかは、キールに聞いておいたらしい

 

「ふーん、そっちはなかなか刺激的な感じだったんだな」

 

「そっちは? って聞くまでもないよね」

 

「まぁ、そもそも、ダクネスのうち知らなかったからな」

 

ダクネスがいないあたり察していたのだろう、苦笑しながら頬を掻いていた

 

「ところで報酬は?」

 

「ギルドに寄ってきたから少しはもらったけど、ほとんどは宝を売ったお金かな」

 

「お前ら話ししてないで、こっちの収拾を付けてくれ」

 

俺とクリスが話し込んでいる間にヒートアップしていたらしく、なんか呪文唱えてますが!?

 

「カズマ!」

 

「うぉ!? 馬鹿やめろ!」

 

カズマが急いで口をふさいだのでこれで屋敷が壊れるのは阻止、流石に今のを見て、頭が冷えたのか、気まずそうにこちらを見ていた

 

「あー、また日を改めてきた方がいい、この頭おかしいの今頭に血が上ってるから」

 

「ふー! ふー!」

 

何か言っているが、カズマが口をふさいでいるから、何を言っているかわからない

 

「そうします......」

 

妙に落ち込んだ様子のゆんゆん、そうしてゆんゆんが帰り、ようやくカズマが口から手を離した

 

「まったく、物騒な子ね」

 

「アクア、お前居たのか......」

 

「ヒキニート、私は最初からいたわよ。 リュウヤ紅茶お替り」

 

「マイペースだなお前、屋敷が吹っ飛ばされそうだったっていうのに」

 

------------------------------

 

次の日、昨日のお詫びもかねて、ダクネスを抜いたパーティーメンバー、全員で遊びに来ていたのだが

 

「「・・・・・・」」

 

紅魔族の少女、二人が無言で見合っていた

 

「またこの状況か......あ、ウィズ、アクアがお世話になってるお礼にお菓子持ってきた」

 

「あ、これはご丁寧にすみません。 どういう状況なんですか?」

 

お菓子を受け取りながら、不思議そうに尋ねてくるウィズ、昨日の顛末を話そうと口を開くが

 

「あー、実はですね......」

 

カズマが説明し始めたので、俺はその場を離れて、クリスとアクアの座る窓側の席に行く

 

「また始まったのねあの二人」

 

「なぁ、紅魔族ってみんなあんなに物騒なのか?」

 

またも勝負と言っていがみ合っている、というかゆんゆんが、一方的に突っかかっている状態だが

 

「うーん、そもそも紅魔族自体があまり里から出ないし、出ていたとしても、普通の人なら関わろうとしないのが普通だからなぁ」

 

「何か因縁みたいなものがあるんじゃないの?」

 

「そんなもんなのかねぇ」

 

昨日の様子を見るに、違うような気がするが。 そんなことを思っていると、カズマがいつの間にか間に入っており、平和的に解決するようだ。 今回の勝負内容だが、仲良くなる水晶、熟練した魔法使いでなければうまく使えないらしい。 なぜか嫌な予感がする、こう言っちゃなんだが、ウィズの店にあるものって大体がガラクタだったりするのだ。 しかも聞くと、ウィズのおすすめということで、予感は一層に深まる

 

「それじゃあ行くわよめぐみん!」

 

「ふん!格の違いというものを見せてあげましょう!」

 

そう言って二人が水晶に手をかざし、魔力を込め始めると、無数に浮かぶ映像の数々、どうゆう原理なんだろうなー、って最初は純粋に見て居られたのだが、その映像は見るに堪えないものに変わった。 たとえば、席は無数にあるのに一人しか座っておらず、その少女の前にはケーキがあった。 ということはだ、たぶん誕生日なのだろう。 なぜか虫を食っていたりだとか。 やばい、なんだろう目から汗が。 周りを見回してみると、アクアは信じられないものを見るような目で、映像群を見ていた。 クリスは頬を引きつらせていた。 カズマは純粋に、引いてるし。 ウィズは、目をそらしていた

 

「「うわぁーーーーーーーーー!!??」」

 

二人もようやく我に返ったようで、悲鳴を上げていた。 そんなことするなら、魔力を込めるのをやめたらいいのではないだろうか? もちろん、今の俺には言えないが。 ウィズに詰め寄るゆんゆんだが、ウィズはきまづ過ぎて目を合わせるどころか、会話すらしようとしない

 

「っー! うらぁー!!」

 

めぐみんが奇声を発したと思ったら、なんか水晶投げようとしてる。 あれ壊したら弁償だよな、なんてそんな光景をぼんやりとみていた

 

------------------------------

 

「代金はカズマさんにつけておきますね」

 

「ちょっと待て、これを壊したのはめぐみんだ、めぐみんが払う」

 

「勝負を仕掛けてきたのはゆんゆんです、ゆんゆんが払います」

 

流れるような責任転嫁で、結局払うのはゆんゆんだった。 それには少し同情したが、昨日の会話が少しおかしく感じたが、こういうことだったのか

 

------------------------------

 

そして次の日 、ゆっくりしていると

 

「大変だ、たいへんなんだ!!」

 

見慣れない金髪の女性が、ドアを開けて入ってきた。 見慣れない、とは思ったがどうにも違和感がある。 まぁカズマの方に行ったということは、カズマの関係者だと思うので、俺は机でゆっくりしていたのだが、クリスの様子がおかしいことに気が付いた

 

「クリス、どうした?」

 

「だ、ダクネス?」

 

クリスがそう言ったので、改めて女性を見てみると、ようやく合点が行った。 髪型や服装が違うのでわからなかったが、ダクネスだ

 

「お見合い!?」

 

どうやらゆっくり出来ないようだ

 




特にないので感想評価お待ちしてます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。