この転生者たちに祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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前回、ふとサブタイトル詐欺じゃねとか思った今日この頃

ア「いつものことじゃない」

そ、そんなことはないはず

ク「自信持とうよ」

まぁ細かいことは気にせず

エ「本編どうぞ!」

追記:誤字の方修正しました、報告の方ありがとうございました


第二十話 

「くっそ......なんで俺がこんな目に」

 

「知らん」

 

俺とカズマは今、ギルドに来ていた。 先日の件もあり他の男性冒険者たちは行きづらいみたいだが、俺には関係ない。 てか、ギルドからは恩赦が出たくらいだし。 その関係で俺は潤っているわけだが、カズマはそうもいかない、なので俺は付き合ってクエストに出ているわけだが、相変わらずカズマは文句ばっかり言っている

 

「なんか楽して稼げるクエストないかなぁ」

 

「お前そればっかりだな、俺のクエストついてくるだけで大金が入るぞ」

 

「・・・・・・それはダメだろ」

 

「今の間は聞いておかないでやるよ」

 

そんな会話をしながら、クエストボードの前でクエストを探していると

 

「あ、カズマさんとリュウヤさん」

 

「あ、ルナさん、どもっす」

 

「この間はご迷惑をおかけしました」

 

カズマが珍しく頭を下げたが、色々と肩身が狭いのだ、この頃はこんな感じだ

 

「クエストをお探しみたいですが、どうですか?」

 

「こいつが楽して稼げるようなのをご所望みたいです」

 

「おい!?」

 

カズマは掴みかかってくるが、本当のことなので無視、それを苦笑するルナさん。 まぁわかっているとは思うけど

 

「らく、とはいかないでしょうけど、こんなのはどうでしょうか?」

 

そう言って一枚の依頼書を渡してくる。 俺とカズマはのぞき込み、内容を見てみる

 

「金になるかはわからないな」

 

「新たに発見されたエリアの探索か......」

 

この街の近くにはキールのダンジョン、という初心者用のダンジョンがあり、そこで新たなエリアが発見されたようで、その探索の依頼だった。 本当はそこそこの人数を投入しての調査のはずだが

 

「リュウヤさんは信用できますので」

 

ということで、紹介されたようだ。 何故かカズマは俺を睨んでいたが、普段の行いの差だろう、俺なんかは危険なクエスト優先的に受けるし、ギルドには恩を売ってある。 そしてこの間の一件、ギルドからは絶大な信頼を得たわけだ。 不本意ながら

 

「まぁ、でも俺はダンジョン探索向きではないから、カズマが受ければ

? クリスとかにスキル教えて貰ってるわけだし、余計に向いてるだろ?」

 

「うーん、そう言われればそうだな。 ルナさん、これキープしといてもいいですか?」

 

「あまり長い期間されると困りますけど、いいですよ」

 

「まぁ二、三日中に答えださせますから」

 

「お願いしますね」

 

笑顔で言うルナさんにカズマは驚いているようだが、当たり前の話だろう、ギルドとしても困るだろうし。 とりあえずクエストを探しているわけだが、カズマのお眼鏡にかなうクエストがない

 

「あ、それとリュウヤさん、受けて欲しいクエストが」

 

「はいはい」

 

俺のところに来るクエストは、比較的危険度が高く、しかも緊急性の高いものが多い。 まぁ、その分報酬もいいのだが

 

「たまにはお前のクエストについて行こうかなー」

 

クエスト内容を見ていないでそんなことを言っているが、いいのかコイツ。 多分というか、絶対にやばいぞ

 

「じゃあ行こうか」

 

そんなわけで二人で緊急クエストに出発した

 

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「ギャーーーーーーーーー!!!!」

 

「内容見ないでついてくるからだよ」

 

俺達は今雪山を高速下山していた

 

「なんでお前はそんなに余裕なんだよー!!」

 

「余裕だから」

 

「お前一発殴らせろ!?」

 

こんな状態で本当に殴ろうとしてくるので、俺は少しスピードを上げる。 ジャイアントトードの異常発生、その原因の調査と可能な限りの殲滅。 今回の依頼内容だ、楽に思えるかもしれないが、数がえぐい、軽くカズマに敵感知をしてもらったのだが、三十以上はいるらしい。 なんで山に、しかも冬にとも思ったが、大きなクレーターを見て解決した。 にしても、冬なのに動きが鈍らないとは、たくましいねこの世界の生物は

 

「どうするんだよこの状況!」

 

「いくらでも出来るだろ」

 

「ならしてくれー!!」

 

せっかちなやつだ、全部で何匹くらいいるのか確かめたかったが仕方ない

 

「同時詠唱、サンダーランス!」

 

八本詠唱し、六本を射出、残り二本だが

 

「結合! おまけのサンダーランス!」

 

結合し、ちょうど先にはなったサンダーランスの中央に来るよう、調整し投げる、見事に中央に刺さりそこにおまけのサンダーランスを投擲する。 そうすると

 

「な、なんじゃそりゃー!!」

 

カズマは止まって叫んでいるがいいのだろうか? こうしている間にも、漏らした奴らはこちらに向かってきているのだが。 まぁそう言いたい気持ちはわかる、サンダーランスに少し細工をし、突き刺さってもすぐには放電しないようにしたのだが、ちょうど円みたくなった中にいたトードは、放電に巻き込まれ、いい感じに焼けていたのだ。 まさか中央の放電が、そのまま円のように囲った中に流れるとは、俺でも予想外だった。 これで広範囲攻撃できる攻撃が増えたな、なんて思いつつ次の詠唱に入る

 

「チェーンバインドからの、集え、明星。全てを焼き消す炎となれ」

 

チェーンバインドで先頭集団を縛り、そのほかは動きを抑制し、一か所に集め、俺の好きな魔法を詠唱する

 

「ルシフェリオンブレイカー!」

 

もちろん威力調整はしてあるので、焼けたトードの肉の出来上がりだ

 

「・・・・・・なぁ」

 

「なんだよ」

 

「これどうやって持って帰るんだ?」

 

「そりゃあお前」

 

------------------------------

 

「金になったのは良かったけど、お前の緊急クエストは行かない」

 

「内容見ないで来たお前が悪い」

 

結局トードの肉はギルドで買い取ってもらい、俺の緊急クエストは消化された。 カズマはカズマで、今日のことに懲りたのか、そんなことを言っていた。 別に俺としてはあまり気にしないのだが、そもそも俺の新魔法試しなどの意味合いが強いし。 まぁそんなこと言っても、金がない時はアクアはたまについてくるし、クリスは気が向いた時についてきたりしているので、純粋に一人という時はあまりなかったりするのだが

 

「それよりめぐみんだよ、めぐみん」

 

「あー......今日の大量発生、原因だもんなー」

 

ギルドには誤魔化してあるが、今回の原因は間違いなくめぐみんだろう、カズマなんか頭抱えてるし。 にしても本当にやめて欲しい、こういうのも何件かあり、めぐみんに毎回注意してるのだが

 

「やっぱり廃城なくなったのが痛いよな」

 

「一応形は残ってるけどな」

 

結局デュラハン討伐後、あの廃城に一日一爆の日課をしていたわけだが、ベルディアがいなくなってからというもの、廃城が本当に廃城になってしまったので、カズマがストップをかけたわけなのだが

 

「とりあえず問題は後、今日は飲む」

 

「お前の悪い癖だよなぁ、それ」

 

「うっせ、それにしてもこの依頼どうしよう」

 

カズマが懐から取り出したのは、今朝の依頼書。 それを真剣に眺めている

 

「いいんじゃないか受ければ、俺はダンジョン潜る気ないから、そのままお前の懐に入るぞ?」

 

「でもなー、お前経由で紹介されてるからなー」

 

「だから今日のは、お前の自業自得だろ」

 

今だに緊急クエストを気にしているらしい、あんなのくらい本当にどうってことないのだが、まぁ俺基準だしな

 

「ぐ、それはそうだけど......うーん、よし決めた! 受ける!」

 

「んじゃそれルナさんに伝えて来いよ」

 

「おう!」

 

どうやらカズマは受けることに決めたようだ、冬でまだまだ寒いし、俺は屋敷であったまってるかな、なんて思いつつジャイアントトードの肉をぱくついていた




なーんか書き始めるまでが長かった、とりあえずアニメ版から改変。 そもそもデストロイヤー戦、ポケットで解決したし

それでは感想評価お待ちしてます

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