ア「さぼってたの間違いじゃなくて?」
仕方ないスティレットが完成しなかったものでな
ク「いやいやいや!それに他の物書いてたからでしょ?」
ダンまち書きたくなるのは仕方ないね
エ「もう!怒りますよ!」
すみませんでした!本編どうぞ!
「ふわ~ぁ...ねっむ」
珍しく俺は一人で街を歩いていた。いつもは大体アクアや、クリスが付いてきてたりするのだが、今日は一人だ。まぁコートがあっても寒いものは寒い、あの二人が付いて来たがらないのもわかる。俺は慣れてるのもあるから出歩いてるけど、そしてこの散歩も特に行き先が決まってないのが原因だろう。たまにぶらぶらしたくなるのは元々で、今日はそんな気分だった
「ん?あれは...カズマ達か?」
少し先でなぜか集まって話をしていた。まぁ寒いし、肩を寄せ合うのはわかるが、何かあると思い、俺は気配を消して近づく。まぁ案の定ろくな話じゃなかった、サキュバスがどうとか言ってるし。最初から聞いていたわけじゃないので、よくはわからないが。
「何くだらないことしようとしてるんだ?」
「「「っ!!?」」」
面白いほどビビる三人、三人は恐る恐る俺の方を向く。そして俺の姿を確認すると、安心したのかため息をついた
「はぁなんだよリュウヤか」
「驚かすなよな」
「勝手にお前らが驚いたんだろ」
「真後ろから声を掛けられれば、誰だって驚くだろ」
「まぁ確かにな、でもそれでも、お前たちは驚きすぎ」
「ぐ」
余程痛いところを突いたのか、三人は後ずさる、しかもなんか、また三人で話し始めたし、俺から離れて。まぁ好きにさせよう、と思い待つこと数分、ようやく結論が出たのか、俺に話しかけてくるカズマ達。内容をまとめると、女性冒険者には内緒で、サキュバスが経営している店があるらしい。しかも男性冒険者は、その存在をほぼみんな知っているらしい。
「それで?」
「それでって...お前はそんなに素晴らしい店があるのに、行こうとは思わないのか!?」
ダストが力説してくる。よくよく考えれば確かにそうだ、その世界に来てそういう処理は、一切していない、していないのだが
「しょせん夢だろ?」
結局はそういう結論になってしまう。まぁ処理しなくて大丈夫なのか、と聞かれれば、わからないとしか答えるしかないのだが。ちなみに俺がそう言うと、カズマ達は胸を押さえてうずくまった。どんだけダメージ受けてんだよ
「じゃな、カズマは早めに帰って来いよー」
流石に人通りがないとはいえ、道の端っこでうずくまった三人組と知り合いだと思われたくはない。なのですぐに俺はその場を立ち去った
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「ただいまー」
カズマ達と別れた後、少し街をぶらぶらして帰ってきたのだが、返事がない。共有スペースを覗いてみると、何故かカズマを覗いたメンバーが、上機嫌な様子で何かの準備をしていた
「ただいまー」
「お!おかえりリュウヤ」
「リュウヤじゃない!丁度いいとこに来たわね、手伝いなさいよ!!」
声をかけるとクリスとアクアが寄ってきた。それはいいのだが、手伝えって何をだよ
「何手伝うんだ?」
「あーそれなんだけどね、ダクネスの実家からカニが来てね!」
「かに?ほーこの世界にもカニあるのか」
「それも最高級よ!」
二人はテンションが上がってるらしく、すごい力で引っ張ってくる。そんなに引っ張らなくても逃げないが
「まぁ準備手伝いますかね...」
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カズマが帰ってきて食べ始めた俺達だが、カズマは酒も飲まずに途中で席を外すし、めぐみんは酒は飲めずそのことを拗ねて、途中退席、ダクネスは満足して風呂、クリスは寝るとか言ってたし、アクアは飲んだくれたため、俺が肩を貸して自分の部屋に寝ているし、そして俺はというと
「お届け物でーす」
「まったくもう...」
いつもの通りの不法侵入で、エリス様のところに来ていた
「それで今回はどんな用ですか?」
「カニ鍋のお届け物です、あとゆでたカニも」
「かに、ですか?」
「最高級の霜降り赤ガニです」
「さっ!?」
女神様でも驚くらしく、結構驚いていた。恐るべし霜降り赤ガニ
「というわけでどうぞ」
カタログからこたつを出し、その上に鍋をセット。というよりなんでこたつなんかあるんだかね、相変わらずこのカタログは謎だ
「あ、ありがとうございます?」
不思議に思いながらも席につくエリス様、なんか見ててほっこりする
「あ、すごくおいしい」
「ダクネス様様ですよ」
それにしても準備の時に聞いたのだが、このカニかなり高いらしい。ダクネスはいいところのお嬢さんなのだろうか?まぁ詮索するなんて野暮な真似はしないが
「リュウヤさんは食べないんですか?」
「もうパーティーと食べたので、これ全部エリス様の分です」
「流石に多すぎますので、少し食べてもらってもいいですか?」
さすがに苦笑していた。まぁ俺も持ってきている時に、これ多くねとか思ったりもしたのだが
「じゃあまぁ少しだけ」
「はい!」
嬉しそうに取り分けてくれるエリス様、本当にうれしそうである。まぁこんなところに居れば、人との触れ合いもないから当たり前か。にしても本当に美味い、カニとか食べる機会あんまりなかったしな、こっちに来て食べることがあるなんて、思ってもみなかったが
「どうですか?」
「やっぱりうまいですね」
「私は久しぶりに食べましたカニ」
「あ、エリス様もなんですか?俺もです」
なんてたわいない話をしながら、二人で鍋をつついたり、ゆでた方のカニの中身をほじくったりしていた
「こうやって誰かと食事をするのも久しぶりだな...」
「・・・」
おそらく考えてたことがぽろっと出たんだろうけど、聞こえてますよエリス様。顔を盗み見ると、やっぱり言ったことをわかってないらしく、微笑んでるだけだった。流石に黙ってるしかないんだけど。でもそうだよな、アクアもエリス様も俺達と同じ転生者だ、今は女神だけど、下界と天界じゃ時間の流れも違うらしいし、どれくらいこんなところで過ごしていたのだろうか
「まぁ考えても無駄か」
「?何か言いましたか?」
不思議そうに俺の顔を見るエリス様、そんなエリス様に
「なんでもないですよ」
苦笑して返事をする。まぁ今まではそうだったけど、これからはそうじゃない。クリスやアクアもっと頻繁に連れてこよう、あー、でもそれやるとエリス様の仕事が増えるんだよな、難しいところだがまぁ良いだろ、カタログを許可した神が悪いということで。食べ終わりしばらく他愛もない話をしていると、エリス様が舟をこぎだした
「炬燵で寝ると風邪ひきますよ」
「わかって...ます」
「駄目だこりゃ」
そう言っているが抜け出す気配はなく、それどころか机に激突しそうなほど、ふねをこいでいた。仕方ないのでこたつに入ったまま、エリス様を横に寝かせる
「てかこれどうしよう」
いつも帰るときはエリス様に門を開いてもらっていた、ということはだ、今俺は帰れない状況にあって、まぁそこまで困ることではない
「とりあえず、暇つぶしに俺ができそうな仕事でもやりますかね」
この人は放っておくと全部やりそうなので、まぁそもそもだ、俺が手伝っていること自体おかしいのだが
艦これイベまったく進まん、まぁどうでもいいか
そんなわけで感想、評価お待ちしてます