さて作品についてですが、前々から設定は考えていましたが中身がスカスカな見切り発車もいいとこの作品です。しかも今回は前のような書き溜めてあるわけではないので、更新がかなり遅くなります。しかもいま主で書いてるのの片手間に書こうとしているので、ほとんど更新がない子も知れないのでご了承ください。さてタグにもありますがキャラの性格が少し変わっていたりします、原作も大きい流れは変えませんがこまごましたところは変わるかもしれません。それでもいいよって方は読んでください。
ではプロローグの方どうぞ!
ふと目が覚めると俺は真っ暗なところにいた、正確には見えるのだが遠くは黒く何も見えない状態だが。周りを見回してみると、俺と同じように呆然としながら周りを見回しているジャージの同い年くらいの奴が目に入る。あちらもこっちに気が付いたらしくこっちに来る
「えっと...」
「俺は神木龍弥、お前は」
「佐藤和真だ、よろしくな」
名前を知っておかないとお互い不便なので、自己紹介を先に済ます。そしてお互い持っている情報を交換しようとしたのだが
「ここどこだかわかるか?」
「いや、さっぱりだ」
カズマに聞くがやっぱり心当たりはないようだ、かくいう俺もなのだが。ここに来る前のことも一切思い出せない。誘拐を疑いもしたが、今の俺を誘拐したところで何もならないのでないだろう。それに誘拐なのにこういう風に自由にしておくのも変だしな、そういう風に結論付けていると後ろから足音が聞こえてきた。
「ごめんなさい。少し席を外している間にあなたたちが来ていたみたいで、待たせてしまいました」
そう言って頭を下げる青髪の女性、流石に社交界などで鍛えられていたとはいえそれでも目を引かれる美貌だった。カズマも同様のようで、見惚れていた。だが彼女が俺たちをさらってきた、ないしは呼んだということなのだろうがどういうことなのだろう
「一つ質問、いいですか」
頭を下げ終|わりいつの間にかわりいつの間にか出現していた椅子に座り何か仕事をしていたが、そんなことは関係なく彼女に質問を投げかける
「なんでしょうか?」
彼女は顔をあげることもなく返事をする。何かの書類なのだろうか、それなりに距離があるため見えないがそれを見ている
「俺たちをここに連れてきた目的は?」
俺をちらりと見る先ほどの青髪の女性、だが興味がなくなったようにまた書類に視線を戻す。そして指パッチンをすると、俺とカズマの前に一枚の紙が落ちてくる。
「え?」
カズマは驚いているようだがそれこそ今更だ、さっきいきなり机と椅子が現れていたのだから。俺は紙を取り中身に目を通す
「あぁ...なるほどな」
それだけで俺は自分の置かれた状況を納得する。俺は死んだのだ、幼なじみのアホと親友を庇って。俺たちは歩行者用信号が青になったのを確認して渡ったのだが、居眠り運転のトラックがすごいスピードで突っ込んできて幼なじみは停止、親友も動きが完全に止まっていた。俺はそんな二人を勢いよく押して車線から出させたのはよかったのだが、俺だけ逃げ遅れたのだ。
「なるほど、ね」
納得は出来たが次の疑問が出てくる、何故ここに俺はいるのかだ。もちろん即死だったはずだ、ならここは死後の世界というところだろうか。カズマを見れば、さっき落ちてきた紙を凝視していた。そこでふと視線を感じそちらを向いてみると、青髪の女性...いや、この場合は女神、死神どっちでもいいが俺をじっと見ていた。俺と視線が合うと一瞬笑ったような気がしたが、また元のすまし顔に戻ってしまう
「ここはどこだ?」
「あら、貴方ならわかってると思ったのだけどカミキリュウヤさん」
そう言って人を小ばかにしたような笑みを向けられる。なんというかまぁいい、まだあったばかりで性格とかつかめないしな。ただまぁ無理をしているのはわかった。
「俺は...いや、俺たちは死んだ。ここは死後の世界で、貴方は女神か死神ってところ?」
「正解よ、私は死神ではないけどね」
そう言って女神は名乗る
「私は女神アクア、死後の世界の日本担当よ」
そう名乗った女神は酷くつまらなそうに、再び書類に目を通し始めた。またも指パッチン。俺たちが持っている紙が光ったと思ったら、内容が変わっていた。
「それに目を通し終わったら呼んで頂戴、見ての通り私は仕事で忙しいの」
そう言われてカチンときたのかカズマは文句を言おうと前に出ようとするが、俺が首を振り止める
「リュウヤ、あんなふうに言われて悔しくないのか?」
「さてな。俺達とは違って忙しいんだろう女神様は、とりあえずこの内容読んじまおうぜ」
俺がそう言って紙に視線を落とすと、カズマも渋々ながら紙の内容を読み始めたようだ。どうやら俺達には三つの選択肢があるらしい。
一つ また日本に転生し、記憶をリセットしてゼロから始めるか
一つ 天国で地獄のような生活を送るか
一つ 異世界に転生し冒険者となるか
ということらしい。正直言って俺は生に執着はない。どれでもいいので、ここはカズマが選んだものと一緒にすることにする。思えば俺の人生はここから変わったのかもしれない、いつもの俺なら大事な選択を人に任せないのにここではまさに天に運を任せたのだから。
「さてあなたたちの答えは決まったかしら」
「一つ質問」
「何かしら」
やはり顔は上げないで答えるアクア、カズマもいい加減慣れてきたのかそのまま質問する
「俺達みたいな平和な日本から転生して、もすぐやられるんじゃないか?」
「それくらい私たち神々だってわかっているわ、だから私たちは何物にも負けないものを与えてるの」
パチンと指を鳴らすと、アクアの手のもとに辞書みたいな分厚い本が現れる。正直言ってその重そうな本を、片手で持っていることに驚きなのだが。そんな俺の内心を知らないであろうアクアは、本を適当に開き指パッチン。なんということでしょう!ページが勝手に飛んできて、見やすいように並んだではありませんか(ビフォーアフター風)
「さあ選びなさい、何物にも負けないものを一つ」
カズマは選び始めたが、俺は後でもいいので暇つぶしをしていると、またも視線を感じた。やはりアクアがこちらを見ていた。だが今回は視線がぶつかっても逸らされることはなかった、それどころかなぜか睨んでいるような
「・・・いつまで私を待たせるつもりなの?貴方はどうするの?」
どうやらアクアの機嫌を損ねたようだ、俺が何も言わずにしかもチートも選ばないのだから当たり前か。忙しいらしいし
「俺か?俺もカズマと一緒に転生するけど?」
「・・・へぇ」
そこで始めて手を止めた、何をするのかと思えばサイドテーブルに置いてあった本を確認し始める。何をしているのかさっぱりだが、やがて落胆したようにため息をついた
「貴方は私と同じだと思ったけど、どうやら当てが外れたみたいね」
そう言って俺に興味すらなくなったのか、また仕事を再開させる。どうやら俺が思っていた通りだったようだ、彼女も自分を偽っている。俺は正確には偽っていた、だが。俺は興味がわいたのでアクアに近づく、幸いカズマはチート選びに夢中なようだ
「なるほどな、だから俺を見て笑ってたのか。一緒だから」
「・・・」
驚いた顔をしていたがそれも一瞬で、元のすまし顔に戻る
「なんのことかしら?さっきも言ったように私は忙しいの、転生するなら特典を選んでほしいのだけど」
「悪いが俺とお前は一緒じゃない。俺はまぁバイト先なんかでは仕方ないにしても、親友や幼なじみ、母親の前では自分を偽ったりはもうしてない」
「・・・」
流石にずかずか踏み込み過ぎたか、そう思うが撤回はしない。睨んできているが気にしはしない
「まぁ神の苦労なんて俺はわからないけどな」
そう言ってアクアの元を離れる、一つだけ分かったことがある。彼女は女神という自分を疎ましく思っている。
「カズマ、どうだ?」
「いや、多すぎて決まらん」
まぁ多数の能力や武器があるのだそう簡単には決まらないだろう、そこで俺はふとした疑問があった。アクアは日本担当とのことだったが、全世界で担当者がいるのか、もっと言えばどのくらいの転生者を送ったのか
「女神さま?」
「・・・なに?私はいそがし
「今までどのくらいの転生者を送ってきたんだ?」
「・・・」
食い気味で話したのがいけなかったのか、答えにくい質問なのかわからないがアクアは答えなかった。まぁ予想通りだ、これは相当な数を送っている。なのにもかかわらず、いまだ魔王は倒されていない。で、あるならばだ。面白いことを考え付いたので俺はアクアに近づく
「ろくなこと考えてなさそうな顔ね」
「まぁ女神様からすればそうだろうな」
「アクアでいいわ」
顔をしかめるアクア、それは俺がこれからいうことに対してなのか、それとも女神様に対してなのか。まぁ考えても埒が明かないのでとっとと要件を話す
「なぁ、お前のそのカタログをそのまま特典にするのは駄目なのか?」
「はぁ?」
これが素なのだろう。さっきまでのすまし顔や人を小ばかにした態度はどこえやら、呆れた顔をしていた。というか
「呆れた...そんなことできるわけないでしょう」
「やってみたことがあるのか?」
「やってみなくてもわかるでしょ。そんなことしたら一人の冒険者が力を持ちすぎるじゃない」
「そこは時間制限付ければいいんじゃないか?」
「制限をかけたところで...はぁ...もういいわ、試しにやってみましょ。時間は何分くらい?」
「五分くらいでいいじゃないか?」
「まぁ絶対通らないと思うけどね」
まぁ俺も通るとは思っていない、半分冗談だし。ようは選ぶのが面倒なのだ、俺は。だがそんなアクアと俺の思惑とは裏腹に、俺の足元には魔法陣が出現した
「「は?」」
俺たち二人は揃って間抜けな声を出した。それはそうだろう、カタログに入った武器を五分しか使えないという制限以外、制限がないのだから
「え、ちょっと待って。これまずいでしょ。え、これアタシの責任?」
「いや知らんがな」
相当ぱにくっているようで素が出てる。まぁそんなアクアは放っておいて俺はカズマに近づく
「まだ決まらないのか?」
「ああ、そうなんだ...ってなんでお前光り輝いてんの!?」
あぁこういう反応が普通なのかと思いつつ、理由を簡潔に説明する
「特典決めたから」
「・・・いつのまに?」
「カズマが選んでいる間に」
それもそうかとカズマが納得し再び選び始める、てかほんとに時間かかってるな
「サトウカズマさん、まだですか?」
どうやらさっきのことから復活したのか元のすまし顔に戻っているアクア、その言葉にカズマがピクリと反応する。だがアクアはそんなカズマに気が付かづ追い打ちをかける
「さっきから言ってる通り私は忙しいんです、だから早く決めてくれませんか?」
俺の方を睨みながら言うアクアだが俺のせいじゃない、だってその条件で上に出したのアクアだし。俺はほんの冗談のつもりだったし、そういう気持ちでアクアを見るとさらに睨まれた。まぁこれ以上アクアの逆鱗に触れたら面倒臭そうなので
「カズマ、俺の特典は結構幅きくからもしあれだったら適当に選んでも大丈夫だぞ」
「・・・なぁリュウヤ、女神って特典に入るかな」
まぁ予想通り相当怒っていた。まぁ普通の人から見たらアクアの態度は気に入らないだろう、俺は観察眼鍛えてるから何ともないが。そしてカズマの質問に俺はこう答える
「入るんじゃね?」
だって俺の要望通ったわけだし、とここだけは言わないでおいた。カズマはゆらりと立ち上がりアクアを指さした
「じゃあ魔法陣から出ないようにして」
アクアは書類を見ているためわからないんだろうが、指定されたのはアクアだ。もしかしたら俺の一件で精神ダメージがデカいのかも。カズマはカズマでにやけてるし。カズマの足元に魔法陣が、これで準備は完了したことになる。つまりだ
「へ?」
アクアはカズマが指定したものに受理されたわけだ。机が消え呆然とするアクアにカズマは何か言っているが、あの様子じゃ聞こえてないだろう。天使が何か言っているが俺は別のことを考えていた。そうこれからの異世界生活にだ、なんだかんだ言って苦労するような気がする、いろんな意味で。まばゆい閃光に包まれ、目を開けると中世のようなレンガ造りの建物が
「ここがあの子の管理する世界ってわけね...あの子には悪いけど私は楽しませてもらうわよ、だってようやく願っていた三度目の人生だもの」
笑顔でそういうアクアの言葉が、俺はひどく気になった。そう三度目の人生という言葉に
はい、というわけで新しく始まりましたこの転生者たちに祝福を!プロローグでした、まぁ一話目というか遅くてもかくしゅう更新にしたいなと思ってますけどどうなんでしょうね?俺のやる気次第ですが
というわけで一発目から性格が変わってました、アクアです。まぁ解説についてはおいおい、まぁ最後の一文で予想つく方もいるでしょうけど
一応主人公のプロフィール乗せときます
神木龍弥(カミキリュウヤ)
身長175センチ 黒髪黒目
16歳
職業:?
特典:チートカタログ(制約は一個の神器または能力を五分だけ使える)
本作の主人公。昔は大財閥の御曹司であったが父親が事業に失敗、会社を倒産寸前までに追い込んでしまい借金のため夜逃げした。母との二人暮らしで余裕はないが本人は別に気にしていない。様々なバイト経験や昔取った杵柄など多彩。幼なじみを助け死亡(死因トラックにひかれて死亡)転生特典のチートカタログだが、制約上は一個の神器または能力を五分間だけ使えるものだがなにも複数の能力や神器を使えないとは言っていないので神器や能力を複数使用可能。(例えば魔力無限などの能力と無限の剣製を同時に使用可能。もちろん能力一個に対して五分なので別々に発動した場合、それぞれの能力にたいして五分ずつの制約がかかる。これは主人公がわざと言わなかったので、アクアがよく確認しないために起こったミス)
こんなところですかね、最初に言ってた通りオリ主最強です