楽しみにして頂いている人に申し訳ないですが、ご理解頂きたく思います。落ち着いた頃にはスピードを上げていきたいと思いますのでお願いします。
そして相も変わらず文字の才能の無さですが、
こんな物でも楽しんでください。<(_ _)>
第三者side────
『何を言っている?《俺》は黒子テツヤだぞ?それ以外に誰に見える?』
そう言って、彼は不思議そうに…そして、心底愉快で憎しげに言った。それを聞いたキセキ達は固まってしまったが、最初に動いたのは赤司だった。
「いや……貴様はテツヤではない…テツヤは何処だ」
『へぇ……疑うのか…証拠も無しに』
「証拠ならあるさ」
『何処に?』
そう言った黒子は、愚者を見る様な眼をしながら、冷たく聞き返した。そして赤司がそれを見逃すはずも無く、忌々しげに言った。
「まず一つ目、テツヤはそんな赤い眼の色はしていないし、そんな冷めた眼をしていない。二つ目、テツヤは敬語で話すし、一人称は《僕》だ。それなのに貴様は敬語で話さず、一人称も《俺》で僕達をフルネームで君、さん付け無く呼んだ……三つ目、普段のテツヤは影がとてつもなく薄い…バスケ部を辞めてからは、薄さに加えミスディレクションもしていた……だが今は、薄い所か普通に見えて存在感もある。四つ目……テツヤは女性に対し、紳士だ。桃井が泣いているなら直ぐに駆けつけるだろう。…なのに貴様はそのまま通り過ぎて行った……これだけあれば貴様がテツヤでは無いのは明白だ」
そう言い終えた赤司は真っ直ぐに黒子を見ていたが、その本人は顔を伏せ黙りコクっていた。それに痺れを切らした赤司は声を掛けようとしたが…
『フフフ…アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!』
突如狂った様笑い出した。
愚者を嘲笑うかの様に、敗者を見下ろす様に………
そして審判は、不正解者に答えを振り下ろす。
「……何が可笑しい?」
『可笑しい…ねぇ?強いて言うなら……
「は?」
「何…」
「何だと?」
「え?」
「はぁ~?」
「それはどういう意味だ…テツヤは…僕等の知るテツヤ何処にいる…」
『ありのままの意味だが?お前等の知る《黒子テツヤ》それは《僕》の事だろう…《僕》は
《俺 》も《黒子テツヤ》だ。お前等の理想を俺に押し付けて、勝手に俺を消さ無いでもらいたい』
上か黄瀬、青峰、緑間、桃井、紫原、赤司の順で驚愕した声をあげた。
そしてそう言った黒子は、眼に憎悪,怨念,殺意,などを浮かばせながら、無表情に言い放った。
「ッ!!」
それを見たキセキ達は、ゾクリと背中に寒気が走った。そして黒子が唐突に、
『それでは又会う日まで?
キセキの皆さん?
もしかしたら、高校には《僕》になってるかもしれませんがね』
そういうや否や、スタスタと歩いて行った。
呆然とする彼等を置いて。まるでキセキを……中学の思い出を捨て去り、別れる様に……
こうして、黒子は一足先に帝光中学校を後にした。その校門には皮肉にも、桜が満開に咲き誇り、桜吹雪が吹いていた。
そして今日、
キセキの世代は中学を卒業し、
舞台を高校に移した。
第三者sideend────────────
黒子《俺》side───────
さっきは散々だったな…
まさか、あちら側から接近して来るとは……
まぁ、さっきの言葉には少し嘘をついたが…
果たして気づいたかな?
実は《僕》は眠てはいず、ずっと起きてさっきのやり取りを見ていた事に?
【僕……そろそろ替わってください】
【…かしこまりました?主様?】
そう言うと同時に主導権を《僕》に戻し、
次に出てくるのは、
黒子《俺》sideend───────
黒子《僕》side──────────
心の底で《彼》が眠むったのを感じた。
《彼》には色々お世話になりました…
僕が立ち直るまでずっと《外》にいてくれましたし、さっきのだって僕を思いながら言ってくれました……そう思いながら、受験した高校の受験票を見て思いました。
この高校で必ず《光》を見つけ、彼等を……
キセキの世代を倒します!
……ですがその前にまず勉強しましょう。