「よし! 明日にはボックス終わらせて高難易度やって帰るよ!」
「決心したのは良いですけど頭から血を流しながら言わないでください心臓に悪い!」
「死にかけなのに元気なのはある意味もうすぐ死ぬ合図よね」
「自分の治療を盾にするのは新しすぎないかしら」
「いやわりと前からあったと思いましたけど。はいはい。周回行かない私たちが応急処置はしますよ~」
そう言って、オオガミを座らせて拘束しつつ、治療を始めるBB。
エウリュアレとラムダ以上にカーマが気が気ではない様子なのだが、あえて深くは突っ込まない二人。
元凶であるバラキーは既に逃亡しており、おそらくカエサルのところにたどり着いているだろうとオオガミは言う。
「それで、明日には終わらせるって言ってたけど、出来るの?」
「今日気合いでやったから、明日も同じくらい頑張れば達成。残り……25箱?」
「皮算用も良い所じゃないのそれ。出来る気が全くしないわね」
「出来るって。たぶん。頑張るぞぅ!」
「絶対明後日まで掛かるわ。経験則上。確実に」
「すごい信用されてますねセンパイ! エウリュアレさんにここまで言われるとか、センパイくらいじゃないですか?」
「BB。資材没収」
「横暴が過ぎませんか!?」
あまりにも理不尽な宣言に半泣きになるBB。
ただ、実際にやらないことは分かっているので、振りだけではあるのだが。
「あ、そうだセンパイ。資材で思い出したんですけど、エリザベートさんのステージどうするんです? エリザベートさんの証言を聞いていると、どうやら既にやることが決まっていたらしいですけど」
「えっ、あ、あぁ~……そこはまぁ、うん。そのうちかな? でもまぁ、一応いつもの装備は整えておいて」
「了解です。じゃあ、とりあえずこんな感じで良いですかね」
そう言ってBBは手鏡を見せ、オオガミに処置をしたのを見てもらう。
オオガミはそれを確認して、
「これでまだ動けるかな?」
「正直安静にしてほしいですけどねぇ……雪玉のダメージじゃないですよこれ。投石?」
「石が仕込まれていたから実質投石」
「雪合戦最上位禁止事項じゃないですか。どうなんですかそれ。いや、サーヴァントの投擲を受けて無事なセンパイの体もわりとおかしいですけどね?」
BBはそう言いながらオオガミを立たせると、
「じゃ、エリザベートさんには伝えておきますから、ささっと終わらせて帰ってきてくださいよ~」
「うん。ありがとうね」
「保健室の先生としては治療はちょっと負けられないので。まぁ、どこぞの看護師には勝てないですけどね」
そう言ってBBは門を開くと、
「あ、カーマさんも帰ります?」
「ん。じゃあ一緒に帰らせてもらいます。こんな甘々空間にはいられません。爆発させてあげたいです」
「どこに甘々要素が……」
「自分の姿を見直してから来てください。じゃ、また後で~」
「カーマさんの言うとおりですね。センパイは自重……いや、これだけいて、未だに二人だけだから自重してる方なんですかね……まぁ良いです。とにかく、多方面に喧嘩を売らないでくださいね。それでは~」
そう言って、BBとカーマは帰っていくのだった。
今日だけでかなりボックス数増やしましたし、行けるでしょ(白目
オオガミくんの反応に関しては、「マスター怪我負ったんだし心配しても普通だよね」というリアクションです。鈍感なわけではない。
ただまぁ、心配しているサーヴァントがサーヴァントですので。まぁ、そういうことです。
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ