「箱はどう? 順調?」
「ラムダシステムを組めなきゃモチベーションに関わるので必死に模索中」
「孔明達より酷い理由の選出されてない?」
現在、孔明の援護を受けながら張り切っているプーサーとアルトリアリリィ。
今回は敵がランサーのせいでシステムをぶん投げたため、ついに相手を殴れるようになった孔明の顔は、どこか生き生きとしていた。
そんな中、二人は不穏な話し合いを続ける。
「それで、組めそうなの?」
「え、そこ聞いちゃうの?」
「礼装が完成すればおそらくいける」
「いけないでほしいのだけど」
そう言えば解放された始めの頃に一回だけ回ったような、と考えるラムダ。
その時のデータだけでやろうとしている事がぼんやりと分かると、オオガミから少し距離を取る。
「現状最大の問題は礼装だけど、まぁなんとかなるでしょ」
「肝心なところを雑に済ませて良いの?」
「祈るしかないし……仕方ないと思うんだ」
「前は回転数でゴリ押してたけど、今はリンゴが足りないのよね……」
「あればゴリ押すんだけどねぇ……うぅむ、難しいものだよ」
「そこに周回する側の意思は?」
「あると思う?」
「あるはずもなく」
「……まぁ、私でもそういうわね。えぇ。孔明達を見れば一目瞭然だったわ……」
そう言って、苦笑いをするラムダ。
息ピッタリな二人に呆れつつネロの方に目を向ければ、周回から解放された喜びから歌い始め、連れ回されているパラケルススは泡を吹いていた。
歌声がここまで届いてこない幸運に感謝しながらも、礼装が揃い次第の顔が曇ると思うと、可哀想と思いつつも頬がにやけるのが止められないラムダ。
だが、慌てて顔を叩き表情を戻すと、
「んんっ、それで? 予定としてはどれくらい?」
「明日中に出来れば良いなぁとは思ってる。早く終わるならそれに越したことはないけどね」
「そう。じゃあ、私は待ってるわね。出番が来たら呼んでちょうだい」
「うん。お疲れ様ラムダ」
「後で私もそっちに行くわ。待っててね」
「入れ替わりにならなければ良いけど」
そう言いながら、ラムダはその場を離れる。
オオガミはそれを見送り、
「さて……じゃあ礼装を取りに行きますか」
「絆創膏を集めるついでが礼装なんじゃないのかしら」
「ま、最終的にはどっちも必要だから意味的にはそんな変わらないよ」
「どこか違う気もするのよねぇ……」
「気にしない気にしない。じゃ、レッツゴー!」
そう言って進むオオガミに、首をかしげながらエウリュアレはついていくのだった。
とりあえず1日10箱以上は行けそうなんですけど、やはり3Tじゃないので精神衛生上よろしくないのですね……
ラムダシステム完成が求められる……! 礼装落ちろぉ……!
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ