「ちょっとノッブ。そのダサいTシャツで隣に並ばないでくれますぅ?」
「は? ダサいとはなんじゃダサいとは。カッコいいじゃろバスターTシャツ」
「いやダサいですけど。拷問かってレベルで。どこに売ってるんですかそのセンス無い服」
「そんなに!?」
ONILANDをぶらぶらと散策するノッブとBB。
そんな二人はメリーゴーランドを横目に、
「あれ、普通に乗ったら面白くなさそうじゃよなぁ……」
「本当の馬に乗ってる訳じゃないですしねぇ……ふむ。改造するとかですかね?」
「おっ、それ面白そうじゃな! ちょいと設計してみるか!」
「遊園地に来てまでやるのはどうかと思いますけど、残念私もそっち側なのでノリノリです! 上下移動だけなのが問題点なのでそこをまず改造しましょう!」
そう言って、楽しそうに紙とペンを取り出すノッブ。
BBもノリノリでそれに書き込んでいく。
「ここを、こう……したら、どうですかね?」
「おっ、じゃあ、これをこうするとかどうじゃ? 良い感じだと思うんじゃが」
「うんうん。じゃあ帰ってから実行しようか」
「いやここで実行するのも……ん?」
二人が顔をあげると、そこにはオオガミとラムダがいた。
二人は笑顔を浮かべつつ顔を青くし、
「えっとぉ……いや、なんでもないんですよ? ただほら、メリーゴーランドとか、ちょっと面白味がないかなぁって……」
「ふぅん……でもさぁ……メリーゴーランドの空中歩行機能って、もうメリーゴーランドじゃないよね。これ別のアトラクションじゃない?」
「いや、それはちょっと否定できないですね……まぁ、楽しそうなので作るんですけどね?」
「うんうん。それじゃ……ちょっと邪魔になるのでエルキドゥを呼ぼうかな」
「後生ですやめてください!」
必死で止めに行くBB。ノッブはもはやどこか諦めの雰囲気を醸し出していた。
そんな二人にオオガミは笑みを浮かべると、
「じゃ、こうしよう。今諦めて投降すれば二人まとめてエルキドゥ。それか、今から二人でティーカップに乗って回転させ続けて、先にダウンした方に極刑。どうする?」
「よっしゃBB。さっさとティーカップに乗るぞ」
「圧倒的手のひら返し。というか、いつの間に服を着替えたんですか」
いつの間にやら軍服に着替えているノッブに突っ込みつつ、BBも立ち上がると、
「それじゃ、サクッと勝って免除されますか」
「うわははは! いや儂負けぬけど?」
ノッブはそう笑って、ティーカップに乗り込み、BBも不敵な笑みを浮かべつつ続くように乗り込むのだった。
でも実際、メリーゴーランドって、説明しがたい面白さはありますよね。
ラムダ編を書こうと思ったんですけど、今は砂糖を錬成できそうになかったので技術部に手を伸ばしました。ついでに自爆の話も書いて一日余裕を作るのだ……