「ん……どうしたのよ」
「いや……特に何があるって訳じゃないんだけど」
マイルームで、膝の上に乗っているエウリュアレを抱き寄せるオオガミ。
突然の行動にエウリュアレは一瞬戸惑うも、すぐに何事もなかったかのように持っていた本を読み始める。
「ん~……眠いかも」
「そう……寝れば良いじゃない」
「うん……このまま寝て良い?」
「……ダメって言っても寝るでしょ」
エウリュアレの言葉に、オオガミは一拍置き、
「まぁ、なんだかんだ許してくれるとは思ってるし……」
「なんだか最近甘く見られている気がするわ。でもまぁ、否定はしないけど」
「うん……じゃ、おやすみ」
「えぇ、おやすみ。マスター」
そう言って、エウリュアレの肩に頭を乗せて寝始めるオオガミ。
エウリュアレはそれを邪魔そうにしながらも、黙々と読み続ける。
すると、
「おーぅ。ちょっと遊びに来た……って、うわ、お邪魔じゃったか」
「うるさいわね。さっさと帰りなさいよ」
突然入ってきたノッブに、帰れと文句を言うエウリュアレ。
だがノッブは笑いながら、
「いやぁ、BBめに追い出されてなぁ。『一回掃除するので出てってくださーい』ってな。儂、掃除は基本任せる主義じゃから任せて遊びに来た」
「いや手伝ってきなさいよ。なんで逃げて来たの」
「いやぁ、邪魔したら殺されそうな勢いだったんでな~……流石に儂も掃除されたくはない……」
「さり気にゴミ判定されてる……?」
ノッブの言葉に疑問を覚えつつ、呆れたような顔をすると、
「で、帰ってくれるの?」
「まさか。儂が帰るわけなかろう……と、言いたいところなんじゃが、流石にこの空間に居られんからな……レクリエーションルームに行ってくる」
「えぇ、さっさと行きなさい。そしてこの部屋の鍵を閉めて行って」
「いや流石に儂には無理。というかやりたくないんで頑張れ。誰も来ないようにしておくがな~」
「あ、ちょ、使えないわね……」
そう言ってさっさと去って行くノッブに、エウリュアレは文句を言いつつも、すぐに読書に戻る。
すると、静かに寝ていたオオガミがもぞりと動き、
「ん……どのくらい寝てた?」
「そんなに時間は経ってないわよ。ほんの数分よ」
「そう……ん~、やっぱり寝辛いのかな……ぐぬぬ。どうしたものか」
「もう普通に寝ればいいじゃない。仕方ないから退いてあげる」
「うん。おやすみ……」
そう言ってベッドで横になるオオガミ。
エウリュアレは当然の様にオオガミの横に寝転がり、腕を枕にして読書を再開するのだった。
エウぐだを補給したくて調べるもエウぐだはエウぐだでもエウぐだ(♀)だったので発狂し、仕方ないから今日のカルデアとは別で書こうと思うもいつものノリになり、結局こっちで書くことにしたという。もっと増えろエウぐだ(♂)……