「無理! もうやだ!」
「ちょ、マスターが先に諦めたら勝てないでしょ!?」
「なんだかドロドロしてきそうね。あぁ、楽しいわぁ……!」
そう言って楽しそうに笑うエウリュアレと、あーでもないこーでもないと騒ぎながら編成を考えるオオガミとラムダ。
ついには孔明を生贄にしてきたので、向こう側のキャスター組は戦々恐々としている。
「無理しないで、他のサーヴァントなら勝てると思うのだけど」
「でも、マスターは無理をしたいのでしょう?」
「そうだけど……それで勝てないのもどうかと思うわ」
「ふふっ、そうね。未だに私たち二人の片方すら倒せていないもの」
「えぇ、全くよ。まぁ? 私たちの大きな大きな盾は壊されちゃったみたいだけれど」
「はぁ……頑張ってはいるのですけど、まぁ、案の定強烈でして……何しろ一撃で体力がほとんど持っていかれるくらいには強化されてましたし」
「言い訳しないの。ほら、次に備えて準備しておく!」
「はい。頑張ります」
エウリュアレに言われ、渋々と下がっていくメドゥーサ。
それを見て、ステンノは輝かんばかりの笑顔を浮かべ、
「まぁ、きっとマスターたちはそのうち勝ってくれるわ。その時のメインが彼女かどうかはともかくとして、ね?」
「……それもそうね。信じてのんびり待つとしましょう」
「それまでは、メドゥーサに頑張って貰わないとね?」
「えぇ、もちろん。頑張って貰うわよメドゥーサ」
「……マスター、早く終わらせてくれないでしょうか……」
怖い笑顔を浮かべる二人に、メドゥーサは目を逸らすのだった。
* * *
「諦めて良いですか!」
「却下! 後ちょっとなんだから頑張りなさいよ!」
「いや、後ちょっとって、そのちょっとが削れなくて困ってるんじゃんか! 無理でしょ40万ちょっとを削りきるとか!」
「良いわよやれるわよ! でもあの盾をどうやって越えれば良いのかしら。気合い?」
「優雅さの欠片もないね? いやそれが最適解だと思うけど」
「いい? 勝てなかったら意味ないの。なら結果を出すために何でもするのは普通よ! だからとにかくエウリュアレをぶっ飛ばす!」
「なるほどその敵意だけは分かった。なんで敵意があるのかは分かんないけど」
オオガミがそう言った直後に腹部に突き刺さる蹴り。
くらったオオガミは呻きながら倒れるも、自業自得なのだけはなんとなく分かっているので文句は言わない。
「むぐぅ……と、とにかく、一回保留……短期決戦用の戦略思い付くまで待って……」
「もう……仕方ないわね。じゃあ周回に行きましょ。休憩よ」
「私たちは一切休みが無いのだが……!」
ラムダの発言に孔明が文句を言うのだった。
どうやってラムダで勝つんですかね。カード運に全振りするしかないんですが。クリティカル頼みですねこれ。それでも倒せる気しないんですけど。誰かラムダでクリアしました……?