「止めろ沖田ぁ! 来るなぁ!!」
「死ぬときは一緒ですよ。安心ですね」
「うっわぁ、仲良死ですね。心中とか正気じゃないですよ」
ドカーン。と軽快な爆発音と共に倒れるノッブと沖田。
倒れた二人を見ていたBBは一人勝ちし、ゲームセット。
リアルファイトに発展しそうな爆弾ゲームをしているノッブ達。
当然のようにオオガミの周りにはエウリュアレとメルトがいた。
「なんで沖田は儂を狙ってくるんじゃ……」
「いえいえ。別に狙ってませんって。目の前を通ってるのが偶然ノッブなんですって」
「開始と同時に向かっていっておいてよく言いますよねこの人。ヤバくないですか?」
「漁夫の利を狙ってるBBもBBだけどね。全く……こっちは交代プレイなんだよ?」
「このメンバーで交代するとか、貴方も大概よね」
「私は見ているだけで退屈なのだけど……まぁ良いわ。ちょっと休ませてもらうわね」
コントローラをエウリュアレに渡しつつ、膝の上に乗っているメルトを支えるオオガミ。
エウリュアレはそれを横目にコントローラを受け取り、
「で、そっちの二人は未だに喧嘩してるの?」
「だって閉じ込められましたし! 反撃は必須だと思うんです!! 例え相討ちでも!」
「いや相討ち以外で頑張らんか!!」
「そうじゃなきゃ倒せないじゃないですか! 強すぎません!?」
「何時間やったと思ってるんじゃ……儂、やりこんだんじゃけど……むしろ相討ちされるくらいの成長ぶりに儂泣きそう」
「やーいノッブのざーこ! BBちゃんに勝てないのにやるからで~す!」
「うっわ、珍しく煽ってくるな貴様! 調子乗るなよ儂が爆破してやる!」
「沖田さんを忘れたときが最後です……爆散させてやります……!」
開始直後、互いの標的に突撃していく三人。
対称的にエウリュアレはアイテムを適当に拾いつつマイペースにプレイしていた。
「いやぁ……見事なまでにエウリュアレがハブられてるねぇ……」
「まぁ、ほら。こうやって無視されてるからこそ出来ることっていうのもあるのよ」
「とりあえずノッブぶっとばーす!」
「まずはBBからじゃ! 後ろにやベーストーカーがいる恐怖を教えてやる!」
「キャー! コワーイ! とりあえず反撃しておきますね!」
そう言って暴れてる三人が封鎖されてるエリアに入り込んだ瞬間に、出入り口を塞ぎ、沖田がノッブを爆殺させるために爆弾を置き、ノッブもBBを巻き添えにするために置き、BBは笑顔を凍らせた。
「……まぁ、これが漁夫の利ってやつよね」
エウリュアレの完勝だった。
ノッブ達が珍しいミスをしたなぁ。と思ったオオガミだが、沖田にペースを乱されたのなら是非もないか。と改め、
「乱戦ゲームの時はエウリュアレがめちゃくちゃ強いよね」
そう言って、エウリュアレからコントローラを受けとるのだった。
リアルファイトに発展するときありますよね。あの爆弾ゲー。
たぶん沖田さんはこういうキャラで固定しそうな感じ……
次のデート回をどうするか
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エウリュアレ一択
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メルトを忘れるな
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技術部二人とぶらり旅